
国内でビットコインキャッシュの取り扱いをしている取引所の手数料は、取引所によって違います。仮想通貨(暗号資産*1)取引の手数料は主に、「取引手数料」、「入金手数料」、「出金手数料」の3つ。
各手数料を抑えることができれば、ビットコインキャッシュをできるだけ安く手に入れることができます。
取引スタイルによって負担となる手数料は様々ですよね。
そこで、各取引所の手数料を比較しました。
この記事を読めば、あなたに合った取引所でビットコインキャッシュを購入することができるようになります。
*1)*2019年5月、呼び名を「暗号資産」とする改正資金決済法が可決されました(参考|日本経済新聞)
(2019年10月4日追記)2019年10月1日付け消費税率改定に伴う手数料を反映しました
目次
1. ビットコインキャッシュの手数料を徹底比較
取引手数料・入金手数料・出金手数料を、9つの取引所で比べてみました。
- ビットバンク(Bitbank)
- GMOコイン
- ビットポイント(BitPoint)
- リキッドバイコイン(Liquid by Quoine)
- フォビ(Huobi)(旧:ビットトレード)
- フィスコ仮想通貨取引所
- ザイフ(Zaif)
- コインチェック(Coincheck)
- ビットフライヤー(bitFlyer)
- ディーカレット(DeCurret)
表の中の手数料は、2019年3月現在のものです。
1-1. 取引手数料が安い取引所はビットバンク
仮想通貨を購入したり売却したりする際にかかるのが取引手数料です。
売買のたびに必要な手数料ですので、頻繁に取引をする方はなるべく取引手数料が低い取引所を利用しましょう。
「マイナス手数料」と「手数料ゼロ」に注目
ここで注目したいのはビットバンクのマイナス手数料です。
Maker取引(*2)の場合は、取引をするたびに0.02%の手数料がもらえます。
0.02%というと、10万円分の取引をした時は20円の利益になるということです。取引板での注文に慣れている人であれば挑戦してみてはいかがでしょうか。
取引所 | 取引手数料 |
bitbank | Maker(メイカー):-0.02% Taker(テイカ―):0.12% |
GMOコイン | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
ビットポイント(新規口座開設停止中) | 無料 |
Liquid by Quoine | 無料 |
フォビ | Maker:0~0.2% Taker:0.15~0.2% |
フィスコ仮想通貨取引所 | Maker:0.3% Taker:0.3% |
ザイフ | Maker:0% Taker:0.3% |
コインチェック(販売所) | 無料 |
bitFlyer(販売所) | 無料 |
DeCurret(販売所) | 無料 |
楽天ウォレット(販売所) | 無料 |
*2)
Maker(メイカー)とは:取引所の取引板に無い売り注文、または買い注文を出すこと
Taker(テイカー)とは:取引板にある価格を指定して売買を成立させること
1-2. 銀行の入出金手数料(円)が安い取引所はGMOコインとフォビ
入出金手数料は入金方法や出金金額によっても差が出ます。
クイック入金は入金手数料低め
ビットコインキャッシュを購入するには、まず日本円で取引所に入金をする必要があります。
銀行から取引所の専用口座に振込をする際には銀行振込手数料がかかり、少額ずつ入金して購入していきたい方にとっては積算すると高く感じますよね。
ビットポイントとリキッドバイコイン、ビットフライヤーは、即時(クイック)入金を利用すると入金手数料が無料になります。
出金手数料無料というところは希少
取引が終わって日本円を引き出したい時には、自分の銀行口座に出金するための手数料がかかります。
少量ずつ何度も出金を繰り返す方は出金手数料が無料のGMOコインをおすすめします。
取引所によっては引き出す金額で出金手数料が変わる場合がありますので、調べてから出金をしましょう。
取引所 | 入金手数料(円) | 出金手数料(円) |
bitbank | 銀行振込手数料 | 3万円未満:550円 3万円以上:770円 |
GMOコイン | 銀行振込手数料 | 無料 |
ビットポイント(新規口座開設停止中) | 銀行振込手数料 即時入金サービス:無料 | 銀行振込手数料 |
Liquid by QUOINE | 銀行振込手数料 クイック入金:無料 | 510円+銀行振込手数料 |
フォビ | 銀行振込手数料 | 330円 |
フィスコ仮想通貨取引所 | 銀行振込手数料 | 3万円未満:385円 3万円以上:770円 |
ザイフ | 銀行振込手数料 ※コンビニ・ペイジー入金 3万円未満:495円 3万円以上:605円 | 3万円未満:385円 3万円以上:770円 |
コインチェック | 銀行振込手数料 ※コンビニ・クイック入金 3万円未満:770円 3万円以上:1,018円~ | 407円 |
bitFlyer | 銀行振込手数料 | 3万円未満:220円 3万円以上:440円 ※三井住友銀行以外の場合 3万円未満:550円 3万円以上:770円 |
DeCurret | 無料 | 275円 |
楽天ウォレット | 無料 | 330円 |
1-3. 送金手数料が無料の取引所はGMOコイン、ビットポイント、リキッドバイコイン
送金手数料とは、仮想通貨を取引所から自分のウォレットへ送金する際や、他の取引所へ移動する際にかかる手数料のこと。
ビットコインキャッシュを送金するたびに支払う必要があります。
少額の送金を数多くする方はGMOコイン、ビットポイント、Liquid by QUIOINEが送金手数料無料です。
取引所 | 送金手数料(BCH) |
bitbank | 0.001 BCH |
GMOコイン | 無料 |
ビットポイント(新規口座開設停止中) | 無料 |
Liquid by QUOINE | 無料 |
フォビ | 0.0001 BCH |
フィスコ仮想通貨取引所 | 0.001 BCH |
ザイフ | 0.001 〜 0.01 BCH |
コインチェック | 0.001 BCH ※コインチェックユーザー間の送金手数料は無料 |
bitFlyer | 0.0002 BCH |
DeCurret | 0.0002 BCH |
楽天ウォレット | 0.01 BCH |
2. ビットコインキャッシュを安く購入するには取引所を利用せよ!
ビットコインキャッシュを安く購入するためには、仮想通貨取引所の取引板でビットコインキャッシュ自体を安く購入し手数料を抑えることが一番です。
仮想通貨を購入できる場所は、主に「仮想通貨取引所」と「仮想通貨販売所」の2種類があります。
取引所は割安だが経験が必要
取引所は個人と個人が取引板を使い直接仮想通貨を売買する場所で、販売所は仮想通貨交換業者と個人での間で売買を行う場所です。
取引板の注文で希望価格が通れば安く購入できますが、初心者の方にとっては操作が複雑で、難しく感じるかもしれません。
販売所は割高だがシンプル&早い
簡単にすぐ購入したい方は、注文画面の簡単な販売所の利用をおすすめします。
3. ビットコインキャッシュのトランザクション手数料が高くならない理由
ビットコインキャッシュは、ビットコインが抱える送金の遅延やトランザクション手数料の高騰という課題を改善した仮想通貨です。
2017年、ビットコインは取引量の増加にともない送金の遅延が生じ、その結果トランザクション手数料(*3)の高騰という問題が発生していました。
*3)送金などの取引を記録するための承認作業を行うマイナーへ支払う手数料のこと
ブロックを大きくして処理スピードアップ
そこでビットコインキャッシュは取引記録を保存するブロックサイズを8MB(のちに32MBへアップデート)とし、ブロックサイズが1MBのビットコインよりも多くの取引をより早く保存し処理できる仕様としました。
これにより処理の遅延が出にくくなったため、結果的に手数料が高くならないというわけです。
まとめ
今回は、ビットコインキャッシュを購入、取引する際にかかる手数料を比較しました。
ビットコインキャッシュを購入する際には、取引手数料、入出金手数料、送金手数料の3つを考慮しましょう。
- 取引手数料が安いのはbitbank
- 銀行の入出金手数料を抑えるならGMOコインとHuobi
- 送金手数料を抑えるならGMOコイン、ビットポイント、Liquid by Quoine
こちらの記事を参考に、目的に合わせて仮想通貨取引所を選んでみてくださいね。