ビットコインキャッシュはハードフォーク前にウォレットへ移動せよ! 

※BTCBOXのアナウンスを追加しました

ビットコインキャッシュ(BCHBCC)のハードフォークが20181115日に行われる予定です。

今回のハードフォークはBitcoin ABCBitcoin SVという2つの異なる仕様が対立しており、分裂する可能性があります。

仮想通貨においてハードフォークとは技術的なアップデートや仕様変更を行うこと。

本来必ずしも分裂し新通貨が誕生するものではありませんが、今回に関しては前述のとおり分裂の可能性があります。

もしも分裂した場合は新たな仮想通貨の誕生の可能性も。

また、前回2018515日にビットコインキャッシュがハードフォークした際は少なからず価格に影響がありました。

(bitbankより出典:2018日5月15日前後のチャート)

今気を付けるべきポイントはあるのでしょうか? 

また、ハードフォークによって今後どのような影響があるのでしょうか?

1. 今気を付けるべきことはこの2つ! 

私たちが気を付けるべきことは2つあります。

1-1. 取引所のアナウンスする期間の入出金は控えましょう

ビットコインキャッシュのハードフォークに伴い、各仮想通貨取引所ではビットコインキャッシュの取引や入出金の停止が予定されています。

それを知らずに入出金や取引をしようとすると、単純に取引ができないだけでなく大切な資産を紛失してしまう可能性もありますので、入出金や取引は控えるようにしましょう。

また、各取引所によって利用できなくなる時間帯が異なるため、普段利用している取引所のアナウンスをしっかりと確認しておくことが大切です。

1-2. 新通貨が誕生するかも?欲しい方は対応しているサービスへ

ビットコインキャッシュのハードフォークでは、「Bitcoin ABC」「Bitcoin SV」という異なる仕様変更を主張する2つの陣営が対立し、それぞれのブロックチェーンに分裂することにより、新仮想通貨誕生の可能性が生じています。

これに対し、新通貨が誕生した際のサポートを表明している取引所も少なくありません。

新通貨が欲しい場合は、各取引所がスナップショット(保有残高記録)を取る前に、自分が保有しているビットコインキャッシュを対応予定の取引所やウォレットへ送金する必要がありますので、早めに対処しておくようにしましょう。

また、ウォレットを使用する場合は、ウォレットに紐づく秘密鍵に保有しているビットコインキャッシュと同枚数の新通貨が付与されます。

【新通貨付与をアナウンスしているウォレット】

ウォレット名

FAQなど公式アナウンス

GincoBCHハードフォークへの対応方針に関する重要なお知らせ
Yenomビットコインキャッシュハードフォークへの対応方針に関するお知らせ
Trezor公式Twitterアカウントによるアナウンス

ハードウェアウォレットで付与を受ける際は細かな条件が設けられていますので、事前に条件を確認したうえで利用しましょう。

ハードウェアウォレットはリカバリーフレーズに注意
  • リカバリーフレーズ(紙に書くフレーズ)があれば、秘密鍵を復元し新通貨付与を受けられる
  • リカバリーフレーズがハードウェアウォレットの独自のものだと新通貨付与が受けられない可能性あり
  • リカバリーフレーズ(ニーモニックコード)がBIP(※1)またはそれに準ずるように公開されている共通規格のものだったらOK
  • リカバリーフレーズを保存してない人はハードウェアウォレットが対応してくれないと無理

※1 BIP-39 githubを参照してください

2. 日本の各取引所の対応

こちらの章では、日本国内取引所のアナウンスを表にしました。

2-1. 日本の各取引所での対応と取引停止期間について一覧表

ここでは、ビットコインキャッシュのハードフォークに対する各取引所の対応と、取引が停止となる期間についてまとめてみました。

ただし、記載している取引停止期間には変動がありますので、公式サイトのアナウンスをこまめにチェックするようにしましょう。

取引所名

アナウンス有無

取引停止期間

FAQ

Bitbank

11月15日午後10:00頃~

公式アナウンス

bitFlyer

11月15日午後10:00頃~

公式Twitter

SBIバーチャルカレンシーズ

11月13日午前7:00

公式アナウンス

ビットポイントジャパン

未定

公式アナウンス

Liquid by Quoine

11月15日午前140

公式アナウンス

GMOコイン

11月15日正午12:00頃~

公式アナウンス

フィスコ仮想通貨取引所

11月15日正午12:00頃~

公式アナウンス

BTCBOX

11月15日午前12:00~

公式アナウンス

ビットトレード

 

11月15日午後10:00頃~

公式アナウンス

2-2. ハードフォークで付与された通貨は日本の取引所で取り扱うことができるのか?

予定通りビットコインキャッシュのハードフォークが行われ新通貨が付与されとしても、まだまだ油断は禁物です。

現状、日本の取引所では分裂後の通貨の取り扱いが明確になっておらず、「新通貨を付与する」と宣言している取引所であっても、その後新通貨の開発が進まなければ意味がありません。

また、新通貨に対し金融庁による通貨取り扱いの許可が降りなければ仮想通貨取引所で取り扱うことができません。

そのため、新通貨が付与された後も開発やマイニング、価格状況の情報収集が欠かせないといえるでしょう。

2-3. 海外の取引所ではBitcoinABCのソフトウェアをアクティベートしているらしい

ビットコインキャッシュでは、中央集権的な運用にならないよう複数の開発チームが仕様の提案を行っており、相反する提案が提出された場合は、マイナーのハッシュパワー投票によって採用する提案が決定されます。

今回のハードフォークでは、BitcoinABCの提案をBitcoinSVが反対するという形で意見が二つに分かれてしまっているため、分裂すると予測されているのです。

そんな中、海外取引所ではBitcoinABCを支持しているところが多いというのが現状です。

そのため、こういった取引所を利用している人には、「もしハードフォークによってビットコインキャッシュのチェーンが分裂してしまったら、資産はどうなってしまうのだろう」と不安に思っている人も多いことでしょう。

しかし、こればかりはマイナーがどちらを選ぶか、その後の開発が進むのはどちらなのかによって結果が変わるため、いずれにせよハードフォーク後の方針がわかるのを待つしかありません。

3. BitcoinABCとBitcoinSVが対立! その後考えられるパターン

BitcoinABCとBitcoinSVの対立は、1115日に実施されるビットコインキャッシュのアップデートをめぐって発生しています。

この2つの名前は、ビットコインキャッシュのアップデートについている名前。つまりアップデートの内容をめぐって対立しているのです。

簡単にいうと、BitcoinABCが提案しているアップデートの内容をBitcoinSVが反対しているということ。

では、両者の具体的な提案内容とはどのようなものなのでしょうか? 

3-1. BitcoinABCのアップデート概要

BitcoinABCでは、今回のアップデートで異なるブロックチェーン上にある資産を交換できる「DSV(OP_CHECKDATASIGVERIFY)」という技術を提案しており、この提案こそが今回の対立の最大の争点となっているのです。

また、BitcoinABCでは承認順序のルールの変更も提案しています。

ビットコインキャッシュではこれまで「TTOR(Topological Transanction Ordering)」というルールが採用されており、トランザクションの承認は必ず順番通りに行われていました。

しかし、今回提案している「CTOR(Canonical Transaction Ordering)」というルールでは、取引の順番に関わらずアルファベット順で標準化するというもの。

これにより、長期的な運用を考えた際に効率化・単純化ができると考えられています。

【BitcoinABCの主なアップデート】

DSV(OP_CHECKDATASIGVERIFY)の導入

◆CTOR(Canonical Transaction Ordering)へのルール変更

 3-2. Bitcoin SVのアップデート概要

BitcoinSVでは、DSVの導入に反対する一方で2つのアップグレードを提案しています。

ひとつは、ブロックサイズを32MBから128MBに増やし拡張するというもので、もうひとつはこれまで禁止されてきた4つのopコードを解禁するという内容です。

Opコードとは「Operation Code」の略称で、ブロックチェーン上に送金履歴以外のさまざまな情報を埋め込めるようになる機能をいいます。

【BitcoinSVの主なアップデート】

◆ブロック容量を128MBへ拡大

opコード4つを解禁(OP_MUL / OP_LSHIFT / OP_RSHIFT / OP_INVERT)

3-3. ハードフォーク後考えられる2つのパターン

ここまで解説してきたように、ビットコインキャッシュでは2つの提案が対立している状態のため、このままいけばハードフォークの際に分裂する可能性が高くなります。

しかし、これはあくまでも可能性であり言い切れることではありません。

ハードフォークが行われどちらかの仕様のアップデートが完了し、分裂することなく新通貨が発行されない可能性も考えられます。

そのため、以下2つのパターンを理解することが大切です。

【その後、両陣営のブロックチェーンが存続しなかった場合】

BitcoinABCとBitcoinSVどちらかの陣営が撤退しどちらかのアップデート内容が反映された場合、単純にビットコインキャッシュがハードフォーク(アップデート)されるだけとなります。

そのため、新通貨が誕生することもありません。

【その後、両陣営のブロックチェーンが存続した場合】

BitcoinABCBitcoinSVの対立がこのまま続いた場合はハードフォークの際分裂し、片方が新通貨として誕生することになります。

もっと詳しく言うと? 

片方の陣営が期限までに自分の案を取り下げない限り、短期的にハードフォークはします。

ただし、その直後のマイナー投票の勝敗が五分五分ならそれぞれのブロックチェーンが存続し、マイナー投票の結果片方の割合が大多数であればそのブロックチェーンだけが存続するのです。

両通貨の開発状況やマイナーの参画度合いをチェックしていく必要があります。

まとめ

今回は、11月15日に実施予定のビットコインキャッシュのハードフォークについて紹介しましたが、具体的にどんなことが起こっているのか理解できたでしょうか?

ビットコインキャッシュでは1115日にアップデートが予定されているのですが、そのアップデート内容についてBitcoinABCとBitcoinSVで対立をしており、このまま意見がまとまらなければ分裂することになります。

しかしこれは、100%分裂すると決まったわけではなく、アップデートの内容がひとつにまとまれば分裂する必要はなく、単純にハードフォーク(アップデート)が行われるだけです。

現状ハードフォーク時に分裂する可能性が高いといわれているためビットコインキャッシュの価格も上昇していますが、もう片方のパターンとして分裂しない可能性があることも理解しておきましょう。

現状ビットコインキャッシュを保有している人は、

・取引所の指定された時間帯は送金・受金を控える

・新通貨の付与が目的の方はGincoなどの新通貨付与をアナウンスしているウォレットで保管

上記を参考に、ビットコインキャッシュのハードフォークを見守ってくださいね。