
ビットコイン取引を始めるには、まずビットコインを購入する必要があります。
日本円(JPY)で購入することになりますが、よく訊く質問が「ビットコインってコンビニで買えるの?」。仮想通貨(暗号資産)は、AmazonやApp Storeへのチャージと同じような感覚で購入できそうです。
しかしコンビニではビットコインは買えません。できることは、ビットコインを買うための入金のみであることを知っておきましょう。
目次
1. ビットコインはコンビニで買えるのか
結論から言えば、コンビニでビットコインは買えません。コンビニでは、仮想通貨取引所へ日本円の入金ができるのです。
ビットコインを買う手順は、以下の通りです。
ビットコインを買う手順
1.仮想通貨取引所の口座を開設する(パソコンやスマホを操作)
2.仮想通貨取引所へ日本円を入金する(コンビニ入金や銀行振り込み)
3.仮想通貨取引所で日本円を使ってビットコインを買う(パソコンやスマホ操作)
コンビニで行えることは、上記手順のうち「2番」の入金のみとなります。
2. コンビニから入金するメリット・デメリット
コンビニから仮想通貨取引所へ入金することには、メリットとデメリットがあります。
メリット:土日祝日でも入金可能
コンビニから日本円を入金するメリットは、土日祝日でも即座に口座へ反映されることです。
例えば、銀行振り込みでは、銀行の営業時間を待つ必要があります。日曜日の午後17時に、ビットコインが購入したい価格に達した場合、銀行振り込みでの入金では間に合いません。
いつでも即日入金をしたい場合は、コンビニからの入金がおすすめです。
デメリット1:手数料が高い
コンビニから入金するデメリットは、振込手数料が高いことです。
例えば、coincheckのコンビニ入金手数料は以下の通りです。
コンビニ入金手数料(Coincheck)
- 3万円未満の入金手数料:770円
- 3万円以上30万円以下の入金手数料:1,018円
銀行振込の場合、入金手数料は無料です。入金元(ユーザーが使っている銀行)に支払う振込手数料は別途必要ですが、それを加味してもコンビニ入金のコストは高いことがわかります。
デメリット2:一定の期間は出金や送金ができない
仮想通貨取引所によっては、コンビニから入金した資金が、一定期間その取引所内でしか使えないので注意が必要です。
コンビニから入金した資金でできないこと | コンビニから入金した資金でできること |
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coincheckの場合は、移動制限は7日間です。この間、コンビニ入金でcoincheckに預け入れた資産(入金した日本円で購入した仮想通貨も含む)の入出金に制限がかかります。
購入状況
1XRP=100円、1,000XRP購入し、購入金額が100,000円
※上記以外の資産はないものとするレートが上昇し、1XRP=125円となった場合
1,000XRP×125円=125,000円相当額
125,000円相当額-100,000円(資産移動制限額)=25,000円相当額は送金可能レートが下落し、1XRP=75円となった場合
1,000XRP×75円=75,000円相当額
75,000円相当額-100,000円(資産移動制限額)=-25,000円相当額のため、送金可能額は0円
いくら取引で利益が出ても、出金することはできませんので注意しましょう。
3. コンビニからの入金方法
ここからは入金上限や手数料、仮想通貨取引所へコンビニから入金する方法を解説します。
入金額の上限と手数料
国内の取引所で、コンビニ入金に対応している取引所は以下の通りです。
- coincheck
- bitFlyer
- Zaif
- DeCurret
- Liquid など。
入金の上限額や手数料は業者によって異なっています。例えば、「coincheck」「bitFlyer」の入金額上限と手数料は、以下の通りです。
coinchek | bitFlyer | |
入金上限 | 300,000円 | 300,000円 |
入金手数料 | 770円〜1,018円 | 330円 |
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Coincheckの入金方法
coincheckでは、アプリを使って簡単にコンビニ入金の準備ができます。入金額を決めて、スマホアプリでバーコードを表示、コンビニのレジで支払うという手順です。
1. スマホアプリ下部のメニューから「入出金」をタップする
2. 「コンビニ入金」を選択
3. 支払うコンビニを選択して、「金額を入力」をタップ
コンビニによって手続きが異なります。バーコードをレジへ提示するFamily Martが一番楽です。
4. 金額を入力して、「お支払情報を発行」をタップする
5. 内容を確認して「バーコードを表示」をタップする
入金額プラス入金手数料が必要です。
6. 「バーコード表示を行いますか?」の画面で「はい」をタップする
7. バーコードをFamily Martのレジで提示し、支払いをする
支払いが終了すれば、入金は完了です。
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4. コンビニ入金より楽なネットバンク
コンビニ入金よりも楽なのが、ネットバンクからの入金です。パソコンからでもスマホからでも、一歩も動くことなく楽に入金ができます。
また、利用するネットバンクによっては、入金手数料が無料になる場合があります。
手数料無料になる取引所が多い「住信SBIネット銀行」
日本国内の仮想通貨取引所でも、多くの取引所で振込先として選択できるのが「住信SBIネット銀行」です。
ほとんどの取引所では銀行振込による入金に手数料はかけていませんが、銀行への手数料が別途必要になります。
しかし住信SBIネット銀行は同行への振込手数料が無料。口座を開設し、振込先に住信SBIネット銀行を指定すれば、入金時に手数料がかからないのです。
また、住信SBIネット銀行のスマホアプリは「住信SBI」と「スマート認証」の2つにわかれており、「スマート認証」アプリが2段階認証の役割を果たします。
住信SBIネット銀行口座を振込先に指定できる取引所
- coincheck
- GMOコイン
- DMM Bitcoin
- Liquid
- bitbank
- Zaif など
まとめ
ビットコインをコンビニで購入することはできません。しかし、仮想通貨取引所への日本円入金ならば可能です。
コンビニから取引所へ入金するメリットは24時間いつでも対応できるところです。
手数料が高いというデメリットはありますが、銀行振り込みとコンビニ入金をうまく使い分けることで、機会損失を防ぎましょう。