
「ビットコインの価格暴落は今後どうなるんだろう」
仮想通貨取引をしている人なら、できるだけ正確にビットコイン価格の未来を知りたいですよね。
そこで参考にしたいのが過去の暴落時の状況です。似たような状況を見つけ出すことができれば、今後を予想できるかもしれません。
本記事では、過去に起こったビットコイン暴落の原因や下げ止まりの理由を参考に、ビットコインが今後どうなるのかを探っていきます。
目次
1. ビットコイン暴落事例とその理由
ビットコインの価格は、過去に何度も大暴落ともいえる価格下落を起こしています。
ここでは、直近の2020年3月の暴落をはじめ、2018年・2013年に起こった暴落の原因や下げ止まり理由を振り返ってみましょう。
1-1. 新型コロナで大暴落【2020年3月】
2020年3月13日、ビットコインの価格は約44万円にまで急落しました。
まさにパニック相場といわれるものです。2020年2月13日の115万円という高値からの大暴落といえるでしょう。

■「コロナショック」による暴落
原因の1つに挙げられるのが、世界的に流行している「新型コロナ(COVID-19)」による経済への影響です。
いわゆる「コロナショック」は、株式市場や為替相場などの世界経済全体に大きなダメージを与え、ビットコインの暴落にも影響しています。
その背景としては、新型コロナウィルスに対するアメリカの対策に対する経済活動への危惧が、投資家心理に大きく影響したという見方が強いようです。
1-2. ビットコインバブルの崩壊【2018年1月】
ビットコインの暴落といえば、2017年12月から2018年1月にかけての「ビットコインバブル崩壊」です。
このとき、最高値が約240万円にまで達していたビットコインは、たった2~3ヵ月で約80万円にまで下落しました。

■仮想通貨規制やセキュリティ不安による暴落
2018年にビットコイン価格が下落していった背景には、仮想通貨規制やハッキング被害によるセキュリティ不安があります。
国家が仮想通貨自体を禁止したり、仮想通貨取引所のハッキング被害の規模が大きくなったりと、仮想通貨に対するネガティブな印象が広がりました。
価格が上昇した2017年の期待値に対して、ビットコインの不安要素も見えてきたという心理が反映された結果です。
■「リブラ」への期待とテクニカル要因
2018年1月から1年以上に渡って価格の下落を続けたビットコインでしたが、2019年にようやく下げ止まることになります。
その理由の1つとして挙げられるのは、Facebookによる新たな仮想通貨「リブラ」の発表。仮想通貨市場に新たな可能性と期待をもたらしたのです。
日本国内でも「仮想通貨」という名称が「暗号資産」に変更される法案の可決など、再び仮想通貨が注目されます。
また2019年11月から12月には、ビットコインが重要なサポートラインを保持している旨の分析も出ていました。
https://twitter.com/PeterLBrandt/status/1207367441594093569
サポートラインとは、下値支持線のことで、「価格がこれより下回らないだろう」と予測されるラインです。
これら複数の要因が価格へ影響を及ぼしました。
1-3. 中国のビットコイン規制【2013年】
いわゆる「ビットコインバブル崩壊」からさらに遡ると、ビットコインは2013年にも記録的な暴落を起こしているのです。
キプロス共和国の経済危機を引き金に上昇していた価格が、約1か月で半分に値下がりしました。

■キプロス危機による価格高騰と規制による暴落
2013年3月、キプロス共和国の経済は危機に陥ります。
キプロスは「タックスヘイブン」で有名でしたが、このキプロス危機により「不安」を感じた富裕層が、資産の逃げ道としてビットコインを利用しました。
当時のビットコインは世界でもその存在を知る人は少なく、価格は約1,000円ほどでしたが、キプロス危機により価格は高騰します。
しかし、2013年12月、中国がビットコイン取引を禁止しました。これにより、仮想通貨取引所がサービスを停止し、ビットコイン価格は約40%も暴落したのです。
■取引量の増加による下げ止め
その後は仮想通貨取引所のハッキング被害でも大きく取り上げられた「マウントゴックス事件」なども重なって、下落を続けました。
2014年以降に日本国内も含め、世界で仮想通貨取引所が次々と開設される中で、ビットコインの取引量は徐々に増え、2017年のビットコインバブルへとつながります。
2. ビットコインは今後さらに暴落する?
今後、ビットコインがさらに暴落するかどうかを明確に予測することはできません。
ですので、過去の暴落と下げ止め理由に似たような状況を見つけることや、仮想通貨市場の環境を探っていくことが重要です。
2-1. 価格に影響しそうなイベント
ビットコインの価格が回復する可能性としては、2020年5月に訪れる「半減期」が挙げられるでしょう。
半減期により新たなビットコインの採掘量が減ることで「ビットコインの希少価値が上がる」という心理が働き、過去にも価格高騰が起こりました。
事実、2016年の半減期前にも約70%の価格上昇を見せています。
▶ビットコインの半減期で価格はどうなる? 投資銀行出身のトレーダーが解説
2-2. テクニカル分析による予想
過去のチャートを分析して価格変動を予測するテクニカル分析も、ビットコイン価格の今後の価格を予想するには有用です。Twitter上でも多くの人が予測を立てています。
https://twitter.com/sunrise_boya/status/1258190330697887745
サンライズ坊やさんは5月7日朝の下落についてツイート。
「レジサポ転換」とは、6日夜に価格がレジスタンスライン(上値抵抗線)を超え、その後サポートライン(下値支持線)となったこと。ダブルボトムとは、価格チャートが「W」の形を描くことです。
人によって分析の方法は様々なので、自分の知識がない状態で鵜呑みにしないよう注意しましょう。
▶【外資戦略コンサル出身のトレーダーによる】仮想通貨のテクニカル分析|イラストとチャート実例で解説
3. 暴落で資産を減らさないために
これまでのビットコインの歴史を振り返っても、世界情勢や仮想通貨に関わる事件など、暴落の原因はさまざまです。
暴落という事象が避けられないならば、その心構えを知っておくことが最大のリスク管理につながります。
暴落に備える心構え
- 分散投資しておく
- 投資の勉強をする
- 損切りする
- 長期保有に切り替える
分散投資しておく
暴落したときの予防策として、ビットコイン以外にも分散して投資をしておくという手段があります。
例えば「ビットコイン」と「イーサリアム」など、複数のコインに資産を分散しておくことで、ビットコインが暴落しても損失を軽減できる可能性が高くなるのです。
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投資の勉強をする
仮想通貨取引でも、やはり「株・為替」と同じように、投資の勉強を欠かさないことが大切です。
「金融リテラシー調査 2019年」では、仮想通貨に対する理解度が低いほど、利益を得る人の割合は少なくなるという結果も報告されています。
参考:公益財団法人中曽根康弘平和研究所(NPI)|「金融リテラシー調査2019 年」にみられる暗号資産を 入手 したことがある人の 特徴
価格変動をチャート分析から導き出すテクニカル分析や、仮想通貨そのものへの理解が、仮想通貨取引で利益を出すために必要な要素だということです。
▶仮想通貨投資入門|始め方・メリット・デメリットを徹底解説!
損切りする
どこまで下落するか分からない状態ならば、これ以上の含み損を出さないために損失を確定させるという手段もあります。
損切りをするには勇気が必要ですが、自身で回復の見込みがないと判断した場合には損切りしてビットコイン価格に精神を振り回されない防御措置が必要です。
塩漬け・ナンピンはさらなる損失にも
売るに売れずに保有し続けることを「塩漬け」、下落時に買い増すことを「ナンピン」と言います。値上がりすれば損失は取り戻せますが、成功する投資家は「儲ける」ことより「リスクを減らす」ことを主眼に置きます。値上がりの確かな見込みがなければ損切りしましょう。
▶正しい損切りで「損切り貧乏」を回避! 目安の探し方をトレーダーが解説
長期保有に切り替える
暴落時にはチャートが気になって仕事が手につかなくなることもあるでしょう。
それならば長期保有という取引方法に切り替え、少しでもビットコイン価格を気にしなくてよい環境を作ることも一つの手段です。
また、生活資金まで投資に回してしまうと、ビットコインの価格変動が生活すら脅かしてしまいます。
仮想通貨取引は必ず余剰資金での取引にとどめましょう。
▶仮想通貨を長期保有するメリットは? コインの選定基準と安全なウォレット
まとめ
ビットコインが今後暴落するか否かを判断するには、過去の事象と比較しながら予測するという方法が良いでしょう。
ビットコインチャートを見ると、価格上昇と暴落を繰り返しながら、底値が上昇しているようにも見えます。
まだまだ歴史の浅いビットコインの今後は、これまでの歴史やテクニカル分析を用いて、自身が納得できる予想を立てて決断することが重要です。
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