次回は2020年! 価格上昇も噂されるビットコインの半減期とは

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「半減期って……ビットコイン、半分になっちゃうの?」

ビットコインのことを調べ始めたそこのあなた。半減期という言葉を聞いてそんな不安にかられていませんか?

ご安心ください。半減期が来ても、あなたのビットコインが半分になることはありません

半減期とは、一言でいうと「マイニングの報酬が半分になるとき」。売買をしている人の保有資産が半分になるわけではありません。

ではマイナー以外の人に全く影響がないかというと、実は大いに影響が!

「半減期が来ると価格が一気に値上がりする」

そんな話がまことしやかにささやかれているのです。

  • 半減期とはなんなのか?
  • 半減期で本当に価格が上がるのか?
  • 次の半減期はいつ?

気になる疑問をまとめて解消します!

1. マイニング報酬が半減するのが半減期

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まず半減期とはどういうものなのでしょうか。

私たちが売買したり送金したりすると、その取引情報(トランザクション)がネットワークに流れます。

マイニングとは“そのトランザクションが、これまでのビットコインの流れすべてと照合して正しいかどうか“を計算すること。計算に成功すると、ブロックチェーンに新しいブロックが追加され、最初に計算に成功した人に報酬としてビットコインが渡されます。

この“ 報酬としてもらえるビットコインが半分になるタイミング ”が「半減期」。ビットコインでは約4年に1度発生します。

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マイニングに成功したら報酬としてビットコインがもらえる。その報酬額が半分になるのが半減期。
半減期は他のコインにも存在する
ビットコイン以外にも半減期が設定されているコインはあり、発生時期はコインごとに異なります。XRP(通称:リップル)など新規発行がないコインでは半減期が設定されていないものもあります。

詳しい仕組みは以下の記事でも解説しています。

2. 半減期の価格予想は難しい!過去の事例を検証

半減期が来るとマイニング報酬は減りますが、マイナー以外の人にはどんな影響があるのでしょうか。気になる価格の影響について、過去の事例を振り返ってみましょう。

ビットコインの過去の値動き

まずはビットコインの過去2回の半減期を見てみましょう。2012年には目立った動きがなかったものの、2016年には大きな変動となりました。

■2012年
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参照:bitbank.cc

2012年の半減期は11月28日に発生。このときは半減期前後で大きな値動きはありませんでした。2013年にかけての価格上昇は、2012年に発生したギリシャ危機に起因するキプロスの財政不安のためといわれていて、国家に依存しないビットコインへの資金移動があったものと推測できます。

■2016年
BTC_half-time_2016
参照:bitbank.cc

2016年は7月10日に半減期が発生。このときは約3カ月前から価格が上昇し、2カ月で60%の上昇となりました。約1か月前に発生した価格の急落は、利確で売却されたことが大きいと思われます。しかし、半減期前よりもやや高い水準で下落はストップ。半減期の前と後とでは30%程度の価格上昇となりました。

ハッシュレートの減少による影響について
ハッシュレートとはマイニングの速度のこと。マイニング報酬が減るとマイナーが減り、ハッシュレートの低下が懸念されます。ハッシュレートが低下すると、承認に時間がかかるようになるためコインの価値は下がるといわれています。2016年は一時的に12%程度ハッシュレートの低下がみられたものの、需要の増加に伴い半月ほどで元の水準に回復しています。
参照:BLOCKCHAIN

ビットコイン以外の値動き

続いてビットコイン以外のコインも見てみましょう。ライトコインとモナコインの半減期をUSD建チャートで紹介します。

■ライトコイン
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参照:TradingView

ライトコインは2015年に半減期が発生。このとき2カ月で7倍という高騰になりました。その後半減期の1カ月前に価格は急落しましたが、値上がり前の約2倍となる3ドル付近で下落が止まっています。

■モナコイン
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参照:TradingView

モナコインは2017年に半減期が発生。3カ月前から価格の上昇が始まり、2か月間で18倍という急騰となりました。その後約1カ月高値を維持した後、半減期の直前で急落。値上がり前の約3倍となる0.3ドル付近で下落がストップしました。

半減期で価格が上がるとは断言できない

過去の事例を振り返ってみると、半減期の3カ月ほど前から価格が上がる可能性が高いといえます。

しかし安易な売買は禁物です。

その理由は、これらの半減期が起こった2015年から2017年は世界的に価格が上昇傾向にあったということ。ビットコインをはじめとする多くのコインは、2017年末頃をピークに下落し、2018年春以降、全体的には横ばいとなっています。

ビットコインの価格は様々な原因で変動します。半減期前後は価格が変わりやすいですが、上がっても下がっても冷静な判断ができるよう、日ごろから情報収集に努めることが必要です。

3. 次は2020年!半減期は約4年ごとにやってくる

ビットコインはこれまでに2度、2012年11月と2016年7月に半減期を迎えました。

次の半減期については多くのサイトや人が予測を出していますが、時期は様々。最も早いものでは2020年4月という予想をしているサイトもあります(2018年10月時点)。

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ビットコインの半減期は約4年ごとに訪れますが、ちょうど4年と決まっているわけではありません。

半減期の予測はなぜ難しいのか

半減期がやってくるのは4年に一度とわかっているのに、なぜ予測が難しいのでしょうか?

それは半減期のタイミングが、時間ではなくブロックの生成数によって決まっているため。

ビットコインの場合、ブロックチェーン上に21万ブロックが生成される(=21万回マイニングが成功する)と、半減期が訪れます。

ブロックが1つ生成されるのにかかる時間は約10分。これは平均して10分に1度、マイニングが成功するように随時マイニングの難易度が調整されているためです。

ブロック1つを生成するのにかかる時間が約10分なので、21万ブロックの場合は

10分×210,000ブロック=2,100,000分≒3.9年

となり、結果として約4年ごとに半減期が訪れるということになります。

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ちなみに上記の方法で筆者が計算してみると、次の半減期は2020年7月という結果になりましたが、多くのサイトはそれよりも早いと予測しています。ブロックの平均生成速度が10分より早くなっているためと考えられ、次の半減期を正確に予測することは非常に難しいのです。

10分に1度しか成功しない理由は?
一気に大量のビットコインが発行されてしまうと、価値の低下につながります。そのため報酬を得られるのが10分に1度になるように設定されています。

4. 価値を維持するために半減期はある

そもそも何故、半減期は設定されているのでしょうか。

それは価値の低下を防ぎ、かつ緩やかに上昇させていくため。

ビットコインが誕生した当初、マイニング報酬は1マイニングにつき50BTCでした。このとき1年の新規発行数は262万8千枚。

もし半減期がなかったら、毎年262万8千枚のビットコインが新規に市場に出続けることになります。

需要の増加を大きく上回るスピードで市場のビットコインが増えると、インフレが発生し価格が上がりにくくなる懸念が。そして約8年で新規のビットコイン供給が途絶えると、今度は供給がなくなることによる急激な価格高騰になる可能性もあります。

半減期があることで、市場に出回るコイン全体の増加率が徐々に緩やかになり、インフレの防止と供給が途絶えたときのインパクト抑制が期待できるのです。

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市場に出ているビットコインの総量と需要の増加イメージ。供給(BTC総量)と需要の幅が大きいほど、価格の変動が大きくなります。

半減期の設定により、ビットコインが発行上限に至るまでにかかる時間は100年以上。その間にビットコインが投資対象としてではなく「通貨」として普及し、価値が安定していることも、もしかしたら想定されているのかもしれません。

まとめ

この記事では、ビットコインの半減期について解説しました。

  • 半減期が来るとマイニング報酬が半分になる
  • 次の半減期で値上がりするとは限らない
  • 次の半減期は2020年4月と予測されている
  • 半減期はビットコインの価値の低下を防ぐために設定されている

冒頭でもお伝えした通り、半減期が来てもビットコインが半分になることはありません。

しかし半減期はビットコインの重要な仕組みの一つであり、価格にも影響を及ぼすと考えられます。正しい知識を得ておけば、むやみに慌てることなく半減期を迎えることができるはずです。