
2017年から2018年にかけて、ビットコインの価格上昇で大きく儲けを出したトレーダーが誕生しました。日本のニュースでも報道され、ビットコインが知られるきっかけとなりました。
今回はビットコインに投資するメリット・リスク、利益を出す取引方法、成功するためにするべきことについて挙げていきます。
目次
1. ビットコインに投資するメリット
ビットコインに投資することの代表的なメリットは、価格変動により利益を得られる可能性です。
価格がどれだけ変動するのか、値動きの幅のことをボラティリティと呼びます。米ドルや円などの法定通貨と比べ、ビットコインはボラティリティが高く、わずか1日で10%以上変動することも珍しくありません。
ボラティリティが高いほど、大きな利益を得るチャンスも生まれることになります。安いときに買っておけば、相場が急騰したときに利益が大きくなるためです。
実際にビットコインが数万円程度だった2016年以前にビットコインを購入した人は、2017年末の「仮想通貨バブル」で大きな利益を手にし「億り人」と呼ばれました。
大手決済会社の参入で価格が高騰
また最近の値上がり要因として、アメリカの大手決済会社であるペイパルの参入が挙げられます。2020年10月21日に、ペイパルは仮想通貨(暗号資産)を利用した決済サービスを開始すると発表しました。
発表後にビットコインは一時期130万円以上に値上がりし、2018年1月以来の高値を記録しました。
2. ビットコイン投資の4つの方法
この章では、どのようにビットコイン取引をすれば利益を出しやすくなるのか、4つの具体的な投資方法や、儲けを出すためのコツについて見ていきましょう。
2-1. 取引
もっとも一般的な投資といえば、取引所や販売所での売買です。
初心者は現物取引がおすすめ
ビットコインにも複数の投資方法がありますが、初心者におすすめできるのは現物取引です。ビットコインを購入し、価格が上昇したら売却することにより、差額×数量分が儲けとなります。
仕組みを理解しやすく、実践しやすい投資方法です。
またビットコインの価格がたとえゼロになったとしても、投資した分の資金がなくなるだけで借金を負うことはありません。
レバレッジ取引(FX)はハイリスク・ハイリターン
仮想通貨の取引方法には、現物取引の他にレバレッジ取引があります。取引所により名称が違いますが「仮想通貨FX」と言われることも。実際に通貨そのものを直接売買するのではなく、買注文・売注文の差額だけを決済する仕組みです。
仮想通貨FXの場合、取引数量に3倍・5倍などレバレッジをかけることができるため、少額の資金でも高額の取引ができるのが最大の特徴です。また「差額」を決済するので売りから入って買い戻すという取引もできます。そのため下落相場でも利益を出すチャンスがあります。
しかし利益が大きくなる分損失も大きくなり、資金を一気に失うだけでなく借金を負うリスクもあります。
FXは投資というより投機に近い要素もあり、しっかりとした知識・戦術を持たないとただのギャンブルになってしまいます。取引ルールも取引所によって細かいルールが定められているため、事前にしっかりと調査をしてから始めることが必須です。
2-2. 仮想通貨つみたて
毎月決まった日に決まった金額の仮想通貨を購入し、中長期的に積み立てていく投資方法です。たとえばGMOコインのつみたてサービスでは、毎月10日に手数料無料でつみたてをすることができます。
つみたて投資のメリットは、購入価額のバラつきを抑えて平準化できることです(ドルコスト平均法)。価格が高い時期に多く買いすぎてしまうリスクを避けるのにも役立ちます。
2-3. レンディング(貸仮想通貨)
仮想通貨のレンディングとは簡単にいうと、貸して増やすサービスのことです。保有する仮想通貨を、取引所や販売所に貸し出すことにより、貸出条件に応じた貸借料を受け取れます。
レンディングの利点は、個人間の貸し借りよりも安全性が高いことです。その一方で、貸出期間中に仮想通貨を動かすことができない点に注意が必要です。
具体的な貸出期間・貸出料率は、各取引所の情報をチェックしてみましょう。
2-4. マイニング
ビットコインのマイニングとは、取引情報の整合性をチェック・検証することです。有志のメンバーがコンピューターによってマイニングを行い、その報酬としてビットコインを受け取ります。
ビットコインを稼ぐ手段の1つでありますが、マイニングを行うには専門的な知識が求められます。
さらに現在の電気代とレートだと利益を出すのは難しく、電気代が安い国で事業運営している企業には太刀打ちできません。国内で個人がマイニングで利益を出すのは現実的ではないでしょう。
3.ビットコイン投資の4つの注意点
魅力の多いビットコイン投資ですが、以下の注意点があることをおさえておきましょう。
3-1. 価格の下落
先ほどビットコインはボラティリティが高く、価格変動しやすいので大きな利益を得るチャンスがあると解説しました。しかし裏を返せば、価格の下落幅も大きい分、損失が増えるリスクもあるということです。
たとえば2018年の1月に迎えた大幅な下落相場が典型的な事例です。それまで1BTC=200万円前後の高値を付けていたのが、1BTC=100万円以下と半分以下に激減。2月6日には一時、65万円以下の安値を付けるほど下がりました。

もし最高値付近でビットコインを購入していた場合、この暴落によるダメージは非常に大きかったと思われます。ビットコインはチャンスがある分、ハイリスクでもあることを認識しておきましょう。
3-2. 秘密鍵をなくして永遠に取り出せなくなる
仮想通貨はウォレットに入れて秘密鍵で保管しますが、紛失してしまうと鍵を復元できず、ウォレットから永遠に取り出せなってしまうリスクがあります。またうっかり他人に公開してしまうと、仮想通貨の盗難につながります。
秘密鍵は誰にも知られることのないよう、厳重に管理しましょう。また仮想通貨を取引所に預けっぱなしの人もいるようですが、取引所もハッキングに遭う恐れがあるので安全ではありません。
3-3. 仮想通貨取引所の経営破たん
さまざまな原因により、仮想通貨取引所が経営破たんに追い込まれてしまうこともリスクの1つです。取引所の運営体制によっては、預けた資産が一切戻ってこないケースも考えられます。
取引所の公式ホームページや利用規約などで、資産保全を明確に記載しているかをチェックしましょう。たとえば「信託保全」を実施していれば、会社の仮想通貨と顧客の仮想通貨を区別して管理するため、万が一のことが発生しても、顧客の資産は保全される仕組みです。
初心者は国内の取引所で
日本の仮想通貨取引所では資金決済法により、顧客資産の分別管理(会社の資産と顧客の資産を分けて管理すること)が義務化されています。ビギナーの方は、まず日本の取引所を利用するのがおすすめです。
3-4. 詐欺的な勧誘
仮想通貨の投資では、詐欺的な勧誘が行われることもあります。魅力的なフレーズで客を捕まえようとしてくるため、十分な注意が必要です。
「絶対に儲かる」「元本保証」「一切リスクなし」といったフレーズがよく使われますが、これらの内容がいかに非現実的なのか、ちょっと考えればわかるでしょう。騙されて送金・入金してしまうと、相手と連絡が取れなくなり、支払ったお金は戻ってきません。
怪しい儲け話には一切乗らないようにしてください。金融庁からも以下のように、詐欺的な投資勧誘についての注意勧告が出ています。
4. ビットコインで利益を出すためにやるべきこと
ビットコイン投資で儲かる人はどんな心構えで挑んでいるのでしょうか。また、これから投資をするにはどのような面をお手本にしたらよいのでしょうか。
4-1. 情報や知識を身に着ける
ただ闇雲にトレードをしてもなかなか儲かりませんので、投資についての知識やスキルを身に着けることが大切です。信頼できるニュースサイトや開発者のSNS、本などから正しい知識を付け、自分で考える力を養いましょう。
最初は儲かる人の真似から入るのもいいですが、うまくいったかどうかを検証し、自分なりの考えを構築していきましょう。
仮想通貨ならではのセキュリティや投資への考え方をしっかり学ぶなら本がおすすめ!
4-2. 分散投資してリスクヘッジ
投資についての有名な格言で「1つのかごにすべての卵をのせるな」という言葉があります。1つの投資先にすべてをかけるのは危険だということです。複数のかごに卵を乗せる、分散投資が大切です。
仮想通貨はビットコインだけでなく、国内取引所で扱っているほかの通貨に投資するのも良いでしょう。さらに余裕のある人なら、株式・債券・投資信託・FXなど、ほかの投資に資金を分散させることも考えられます。
複数の取引所に口座を開設するのもリスクヘッジの観点から有効です。
4-3. 長期保有するのも手
現物投資でビットコイン投資をするなら、長期的な投資を考えるのも手です。毎日の価格変動に左右されることなく、長期的な値上がりを期待して保有する投資方法で、「ガチホ」とも呼ばれます。
専業のプロの方やデイトレーダーであれば、1日の中で売買を何回も繰り返すことで利益を出すことも可能です。しかし日中に仕事を抱えている場合、そのようなトレードは難しいでしょう。無理に実践しても、時間に余裕のあるプロと同じパフォーマンスを出すのは至難の業といえます。
無理に短期売買をせず、長期保有による値上がり利益を狙うので、一般の方でも実践しやすいのがメリットです。
5. ビットコインの投資に向いている人はこんな人
ビットコインは株や外国為替に比べると歴史の浅い投資先です。そのため、以下のような人がビットコイン投資に向いています。
5-1. 仮想通貨の将来性に期待を持てる人
人は、自分が信頼していないもの、期待していないものに長期的な投資をすることはできません。仮想通貨自体の魅力を知り、普及した未来の姿に期待を持てる方でないと、投資を続けることは困難でしょう。
大切なお金の一部を預けるのですから、仮想通貨の将来に期待できると思う方が実践するべきです。
5-2. 他人の話を鵜呑みにせず、自分で投資判断ができる人
ビットコインに限った話ではありませんが、投資判断を他人に委ねる人は投資に向いていません。いくら権威のある人・有名人が発言したからといって、相場がそのとおりに動く保証はどこにもないからです。
相場で生き残るのは、自分の頭で考えて、自分なりの投資手法を確立していった人です。自分で考えることもせず、他人任せで儲かるほど、投資は甘くないと胸に刻んでおきましょう。
まとめ
ビットコイン投資は、現在も引き続き注目されています。他の投資商品やドル、ユーロなど法定通貨にはない魅力も多く、将来的な値上がりを期待する声は絶えません。
ビットコインも投資であることに変わりはありません。「ビットコインは儲かる!」という安易な声に流されることなく、長期的に投資する意識をもって、余裕資金でビットコイン投資を始めてみてくださいね。
最初は少額でスタートし、投資についての知識を蓄えながら経験を積み重ねていきましょう。
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