ビットコインの最高値は? 過去の推移と影響を与える要因を解説|最高値更新の可能性

ビットコインの最高値

株式などの一般的な金融商品と比べて、ビットコイン(BTC)は価格変動が大きい投資対象です。2020年5月の時点で、1BTCあたり95万円前後で推移していますが、かつては200万円/BTCを超えていた時期もありました。

ビットコイン投資家の多くは、この新しい資産が再び最高値を更新するか否かに注目しています。この記事を読んでいる方もビットコイン価格の行方が気になっているのではないでしょうか?

そこで本記事では、過去のビットコイン最高値やその要因について整理していきます。

この記事でわかること(ビットコインの最高値)


1. ビットコインの最高値は?要因も解説

まずは、2020年5月の時点でのビットコインの最高値について紹介し、その要因を解説していきましょう。その上で、今後のビットコイン価格に関して注目しておきたいイベントを整理します。

1-1.ビットコイン最高値は約235万円(2020年4月末時点)

2020年4月末の時点におけるビットコイン価格の最高値は、2017年12月8日に付けた235万517円/BTCです(国内取引所の平均価格)。終値ベースでは、同年12月17日の222万7,388円/BTCが最高値となっています。

ビットコイン価格は変動が大きく、2017年12月に最高値を付けて以降は下落と上昇を繰り返しながら、約40〜140万円/BTCで推移している状況です。

ビットコインの価格チャート
出典:CoinGecko

価格変動(ボラティリティ)が大きいビットコインは、急激に高騰する場合があるものの、2017年12月の最高値を超えるには至っていません。ただし、ビットコイン自体の取引量は2017年12月当時と比べて明らかに増加しており、取引需要の増加が分かります。

1-2. ビットコイン価格に影響を与える要因

それでは、ビットコイン価格に影響を与える要因を整理していきましょう。現時点で、ビットコイン価格との関連が指摘されている主な要因は以下の通りです。

ビットコイン価格に影響を与える要因

  • 経済危機
  • 投資環境の充実(先物上場など)
  • 半減期の到来

それぞれ簡単に解説していきます。

要因1. 経済危機

まず、ビットコインは経済危機が生じると、価格が上昇する傾向にあります。本記事の後半でも解説するように、過去には欧州の国キプロスで金融危機が生じた際に、富裕層が資産をビットコインへと逃がす動きが見られました。

ビットコインをはじめとする仮想通貨(暗号資産)は、株式などの伝統的な金融市場との相関が低く、特にビットコインは金(Gold)のような資産と見なされつつあります。したがって、経済危機の際にビットコインは買われる可能性があるのです。

参考:ビットコイン専門分析 ブルームバーグが最新レポート公開|COINPOST

要因2. 投資環境の充実(先物上場など)

ビットコインの派生商品(デリバティブ)が登場し、プロ向けの選択肢が増える状況もビットコイン価格にポジティブな影響を与えます。ビットコインの黎明期(2009年〜2016年頃)は、ビットコイン取引の種類といえば、現物取引とレバレッジ取引が主流でした。

しかし、2017年以降、世界有数の取引所である「シカゴ・オプション取引所」(CBOE)や「シカゴ・マーカンタイル取引所」(CME)で、ビットコインの先物取引が可能になるなど、プロの投資家向けの商品が提供されるようになっています。プロの投資家は「機関投資家」と表現されることも多く、巨額の資産運用額を有しているため、仮想通貨市場に大きなインパクトを与える存在です。

ビットコインデリバティブの充実は、こうした機関投資家を仮想通貨市場に呼び込むための呼び水となります。

ビットコイン先物とは? 概要・メリット・現物価格との関係性を解説

要因3. 半減期の到来

半減期もビットコイン価格にポジティブな影響を与えると考えられています。半減期とは、マイニング報酬が半分になる周期のことです。

Bitcoinの場合は約4年に1度の周期で半減期が到来するようにプログラミングされており、すでに3回訪れています。

過去の半減期とマイニング報酬の変化は以下の通りです。

日付マイニング報酬の変化
1回目2012年11月28日50BTC→25BTC
2回目2016年7月9日25BTC→12.5BTC
3回目2020年5月12日12.5BTC→6.25BTC

半減期の到来によって、新規に供給されるビットコインの量が減少するため、ビットコインの希少性が高くなり、需要の増加と共に価格に好影響をもたらすと考えられています。実際に1回目と2回目の半減期では、マイニング報酬が半減した月もしくは数ヶ月後から価格が上昇していき、最終的にはいずれも当時の最高値を更新しました。

ビットコインの半減期での価格
参照:TradingView

ビットコインは長期での価格変動が大きいため、上図ではログスケール(対数チャート)で表示している点にご注意ください。ログスケールは価格の変動率を把握するための方法です。

仮想通貨の半減期一覧まとめ|価格の動きを検証

ハードフォークは価格上昇に貢献するのか?

その他、2017年8月に発生したビットコインのハードフォークが、価格上昇の要因として挙げられる場合もあります。ハードフォークとは、ブロックチェーンの恒久的な分岐のことで、ハードフォークが発生すると仮想通貨も分裂して別々の通貨となるのです。

ハードフォークによってビットコインへの注目が集まり、新規購入者が増えたことが価格上昇の一因となった可能性はあります。ただし、因果関係は定かではありません。

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1-3.今後のビットコイン価格に影響を与え得るイベント

ビットコイン価格に影響を与え得る主なイベントとしては、「3度目の半減期」と「ビットコインETFの承認」が挙げられます。

イベント1. 3度目のビットコイン半減期

まず、要因3でも触れたように、半減期では市場に新しく供給されるビットコインの量が大きく減るため、ビットコイン価格の上昇要因となり得ます。過去の事例では、半減期が訪れた後は基本的に価格が上昇し、最高値を更新しました。

とはいえ、過去の半減期後に価格が上昇トレンドへと転じ、1年〜1年半後に最高値を付けたといっても、2020年5月に訪れた3度目の半減後でも同じ推移を辿るとは限りません。したがって、ビットコインを購入する場合は、下落リスクも想定した上で余剰資産の範囲内に留めておいた方がリスクを抑えられます。

イベント2. ビットコインETFの承認

ビットコイン価格に大きなインパクトを与えるイベントが、米証券取引委員会(SEC)によるビットコインETFの承認です。ビットコインETFとは、ビットコインを投資対象に組み込んだ上場投資信託(Exchange Traded Funds)のことであり、証券取引所に上場しているため、株式と同様に証券会社を通じてビットコインを売買できます。

ビットコインETFの実現は、機関投資家の巨額マネーを仮想通貨市場に流入させる起爆剤になると考えられているため、金融市場の中心地であるアメリカの規制当局に承認されるかが大きな注目を集めているのです。

ビットコインETFとは? 現在の状況や承認による価格への影響を解説

まだまだ小さい?仮想通貨市場

実は仮想通貨市場は、従来の金融市場の規模と比べると依然として小さく、機関投資家が自身のポートフォリオの1%程度をビットコインに振り向けるだけでも大きなインパクトがあります。2020年4月末時点におけるビットコインの時価総額は約17兆円です。

一方で、2018年12月末時点で、資産運用規模トップとされる資産運用会社「BlackRock」の運用額は、約5兆9,758億ドル(約657兆円。2018年12月29日のドル円レート換算)でした。したがって、ビットコインETFの承認は注目すべきイベントなのです。
(参考: 『世界の運用資産規模トップ500社の運用会社ランキング』を発表|Will Towers Watson

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は?

2020年5月現在、世界経済は非常に特殊な状態に陥っています。新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした経済活動の強力な制限によって、世界的な不況が訪れているのです。コロナショックとも呼ばれる今回の経済危機では、各国ともに大規模な財政出動を行っており、大量の資金が市場に供給されています。

コロナショックが終息するタイミングは見通せない状態が続いていますが、経済活動が再開して経済回復の目処が付くタイミングは、ビットコイン市場にとっても重要です。なぜなら、財政出動によって市場には大量のお金が溜まっている状態であり、経済への先行きが明るくなれば、よりリスクの高い資産へと資金が流入するからです。したがって、市場で余った資金がビットコイン投資へと流れる可能性があり、価格上昇の要因となります。


2. ビットコイン最高値の歴史

ここからは過去、ビットコインが最高値を更新したタイミングをピックアップし、その要因について解説していきます。

最高値1. 大手メディアの特集記事(2011年6月)

まず、最初にビットコイン価格が大きく上昇し、当時の最高値1,489円/BTCを付けたのは、2011年6月のことでした。ビットコインは2009年1月にプログラムが動き始めて以降、一部マニアのオモチャに近い存在でしかありませんでしたが、2011年4月にアメリカの大手メディアに特集記事が掲載され、大きな注目を集めたのです。

ビットコインの認知度が極めて低い状態だったことから、認知度向上が新規購入者の増加に繋がり、価格が上昇したと考えられます。

最高値2. キプロス危機を発端とする需要増(2013年3月〜12月)

2013年3月16日から発生した金融危機「キプロス危機」を受けて、ビットコインへの需要が高まっていきます。同年はビットコインが最高値を更新する場面が何度もあり、最終的には12月4日に12万3,100円/BTCの最高値を記録しました。

当時のキプロス危機では、法定通貨であるユーロの預金封鎖が実施されたため、富裕層がユーロからビットコインへと資産を逃避させています。経済情勢の不安定化やユーロへの信用低下が、どの政府にも依存しないビットコインの資産としての地位を向上させたと考えられるのです。

その後、資産として保有している法定通貨の一部をビットコインへと変える動きが世界的に見られ、同年12月にビットコインが最高値を更新するに至りました。しかし、12月5日に中国政府が金融機関に対してビットコインの取り扱いを禁止すると発表したため、ビットコインは暴落してしまいます。

最高値3. 半減期・ハードフォーク・先物上場(2017年)

中国国内の金融機関でビットコインの取り扱いが禁止された上、2014年2月に当時のビットコイン取引の大半を占めていた取引所が閉鎖されたため、ビットコインは価格低迷が続いていました。

しかし、2016年7月の半減期以降は価格上昇が本格化していき、2017年3月10日には終値で14万5,790円/BTCを付け、過去最高値を更新します。その後もビットコイン取引は加熱していき、同年12月8日に235万517円/BTCという史上最高値を記録したのです。

2017年の最高値更新は、様々な要因が複合的に作用している可能性があります。主な要因は以下の通りです。

  • 2016年7月の半減期でビットコインの供給量が絞られていたこと
  • 日本で仮想通貨を定義・規制する資金決済法が施行されるなど、規制環境が整備され始めていたこと
  • ハードフォークによってビットコインが注目を集め、認知度が向上したこと
  • 「シカゴ・オプション取引所」(CBOE)や「シカゴ・マーカンタイル取引所」(CME)などのビットコイン先物取引がスタートしたこと

ビットコインは2017年12月に最高値を付けた後、取引所へのハッキングや規制強化などの影響を受け、長期的な下落トレンドへと展開してしまいました。一時は36万円台/BTCまで値を下げたビットコインですが、2020年5月時点で92万円台/BTCまで回復しています。

今後、3度目の半減期や新型コロナウイルスによる財政出動がどの程度、ビットコインの最高値更新に影響するのかは要注目です。


まとめ

本記事で整理したように、ビットコインが最高値を更新する際には、1年〜1年半前に半減期が訪れていました。その他にも、経済危機を背景とした資産の逃避先に選択されたり、先物上場をはじめとする取引環境が充実したりと、ビットコイン価格に影響を与え得る要因は様々です。

足元では、新型コロナウイルスの影響を受けて、各国で大規模な財政出動が行われており、コロナショックが落ち着いた段階で、市場にお金が余る状態が予想されます。そのときに投資家たちが、よりリスクの高い資産へと資金を入れる可能性があり、2020年〜2021年はビットコインの相場に注目しても良い時期だと考えられるのです。

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