
ビットコインを買ったけど、価格が思ったように上昇せず悩んでいませんか?
ビットコインの今後の価格を予想するうえで、その歴史と価格推移を把握することは非常に大切です。
今回の記事では、ビットコインの歴史を振り返りながら、過去の上昇や下落の要因を探り、それらを基にして今後の具体的な買い時や売り時も解説していきます。
目次
1. ビットコインの歴史
約10年前に誕生したビットコインの、これまでの歴史を振り返ってみましょう。
1-1. ビットコイン誕生~黎明期

2011年春頃までは1ドルの価格もついていませんでした。
2008年11月、ビットコインの論文が公開される
2008年11月、サトシ・ナカモトと名乗る人物によって、ビットコインの論文が公開されました。
The Mail archive|Bitcoin P2P e-cash paper
(関連記事)
▶ビットコイン考案者サトシ・ナカモトとは? 謎に包まれた正体に迫る
2009年1月、ビットコインの運用開始
2009年1月に取引を記録する1つ目のブロックが誕生し、正式にビットコインの運用がスタートしました。
The Mail archive|Bitcoin v0.1 released
BLOCKCHAIN|ブロック #1
2009年10月、ビットコインの価格が提示される
New Liberty Standardというサイトによって、1ドル=1,309.03 BTCというビットコイン価格が初めて提示されました。
この時の価格は、電気代や当時の住宅価格などを基に算出されています。
New Liberty Standard|2009 Exchange RateThis is a featured page
2010年5月、ビットコインと商品との交換が行われる
2010年5月22日、10,000BTCとピザ2枚の交換が行われました。
正確には、店舗側ではビットコイン決済を受け入れていなかったため、ビットコインでピザを買いたい人から仲介者がビットコインを購入し、仲介者が法定通貨でピザを購入しました。
Bitcoin Forum|Pizza for bitcoins?
この出来事からビットコイン・ピザ・デー(Bitcoin Pizza Day)として、毎年5月22日にはイベントやパーティが行われています。
1-2. ビットコインの取引が拡大

世界初の仮想通貨取引所・Mt.GOXがサービスをスタートし、世界中で取引量が爆発的に増えていきます。
2010年7月、ビットコイン取引所Mt.Goxが誕生
2010年の7月、世界初となるビットコイン取引所Mt.Goxがサービスをスタートしました。
Bitcoin Forum|New Bitcoin Exchange (mtgox.com)
2011年6月、Mt.Goxがハッキングされる
2011年6月には、Mt.Goxがハッキングを受け、利用者の個人情報などが流出し一時取引停止の状態に追い込まれました。
ビットコイン価格も、2011年6月には約35ドルで取引されていましたが、この事件の影響からか年末にかけて3ドルほどにまで落ち込んでいます。
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▶マウントゴックス事件は今どうなっている? 概要と現状について
2012年11月、最初の半減期を迎える
2012年11月、新規発行されるビットコインの数量が半分になる「半減期」を迎えます。
ビットコインが半減期を迎えたのは、これが初となりました。
(関連記事)
▶【図解】ビットコインの半減期とは?次回は2020年!価格への影響
2013年12月、中国政府によるビットコイン規制
2013年12月に、中国政府がビットコインに関する規制を行ったという報道が広まりました。
2014年5月、bitFlyerのサービス開始
2014年5月には、国内取引所であるbitFlyerがサービスを開始しました。
同年6月にはbitbank、8月にはcoincheckと、国内で仮想通貨取引所が立て続けにサービスをスタートしています。
2016年7月、2回目の半減期を迎える
2016年7月、ビットコインは2回目の半減期を迎えました。
新規発行されるビットコインの数量は、これによって25BTCから12.5BTCとなりました。
1-3. 仮想通貨バブル~現在

2017年には”仮想通貨バブル”と呼ばれる超高騰が発生。誕生から9年で価格は30,000倍以上になりましたが、バブル崩壊後は長い下落が続きました。
2017年4月、「改正資金決済法」が施行される
2017年4月1日、日本国内で改正資金決済法が施行されました。
これによって仮想通貨が初めて法律で定義されたほか、事業を行うために仮想通貨交換業への登録が必要となりました。
(関連記事)
▶日本が定める仮想通貨の法律を解説 ビットコインの法的な扱いは?
2017年8月、ビットコインのハードフォークが行われる
2017年8月1日、機能のアップデートを目的としたハードフォークが行われました。
このタイミングでは、コミュニティ内で意見の対立が起きたことから、ハードフォーク前のネットワークを使いビットコインキャッシュが誕生しています。
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▶ハードフォークって何? ゆるイラストで仕組みを解説(初心者向け)
▶【まとめ】ビットコインからハードフォークしたコインと価格への影響
2017年12月、世界初のビットコイン先物が開始
2017年12月には、先物取引所であるCME(シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ)によるビットコイン先物取引が開始されました。
2018年1月、coincheckがハッキングされる
2018年1月26日、国内取引所であるcoincheckがハッキングを受け、仮想通貨ネムが流出しました。
当時のレートで換算すると、約580億円といわれており、過去まれにみる大規模なハッキング事件となりました。
(参考)
コインチェック|不正に送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償方針について
(関連記事)
▶コインチェック事件が残した爪痕と教訓|仮想通貨は安全になるのか
2018年上半期は、同事件を含め前年度の3倍に上るハッキング被害が発生しています。
(参考)
日本経済新聞|仮想通貨の流出被害急増、3倍の158件 1~6月
2018年1月、フェイスブックが仮想通貨の広告を禁止
2018年1月30日には、SNSサービスであるフェイスブックが、仮想通貨に関連した広告を全面的に禁止しました。
(参考)
日本経済新聞|フェイスブック、仮想通貨の広告を全面禁止へ ICOも対象、全世界で
2018年9月国内取引所Zaifがハッキングされる
2018年9月には、国内取引所であるZaifがハッキングされています。
流出した仮想通貨の日本円換算した金額は約70億円となっており、大規模なハッキング事件となりました。
(参考)
テックビューロ株式会社(PR TIMES)|仮想通貨流出事件に関する状況報告、及び顧客対応状況について
2. ビットコイン価格推移の歴史
この項目では、価格の上昇や下落につながった出来事を紹介していきます。
2-1. 価格上昇につながった出来事
半減期の価格上昇
ビットコインには、新規発行されるビットコインの数が半分になる「半減期」と呼ばれる時期があり、このタイミングで価格の上昇が過去に起こっています。
半減期は約4年に1度のペースで訪れていますが、前回の半減期である2016年7月には、その2か月前ほどから価格が大きく上昇しています。

取引所への上場による価格上昇
取引所への上場によって、ビットコインの価格上昇が起こる場合があります。
過去の事例でいうと、2017年12月1日にCMEがビットコイン先物取引を18日から開始すると発表したことで、その後に価格が大きく上昇しています。

(参考)
日本経済新聞|CME、ビットコイン先物を18日に上場と発表
この時期は全体的に価格が上昇傾向にあり、先物上場のニュースも追い風となったと思われます。
ハードフォークによる価格上昇
ビットコインの機能をアップデートするために行われる、ハードフォークが発生した場合も価格の上昇が起こっています。
2017年8月1日にハードフォークした際には、前月中旬くらいから価格が上昇。ハードフォーク以降も継続して価格が上昇しています。

2-2. 価格下落につながった出来事
バブル崩壊による暴落
ビットコインの価格が下落した出来事として、バブルの崩壊が挙げられます。
ビットコインが過去最高値を更新したのは、2017年12月頃であり、この期間はバブルであったといわれています。
実際に、その後の価格は大幅に低迷し、最高値の約200万ドルから3,000ドル近くにまで落ち込みました。
政府による規制で価格が下落
政府による規制も、仮想通貨の価格下落の要因の1つとなっています。
2017年9月4日に中国で仮想通貨を発行して資金調達を行うICOの規制が行われたことで、市場全体にネガティブな影響が出てしまい、ビットコイン価格も下落しています。
(参考)
中国人民銀行|中国人民银行 中央网信办 工业和信息化部 工商总局 银监会 证监会 保监会关于防范代币发行融资风险的公告
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▶【初心者向け】ICOとは? 仮想通貨発行の目的やIPOとの違い
3. 歴史から考える買い時と売り時
この項目では、ビットコインの歴史から買い時や売り時を考えていきたいと思います。過去の値上がり時と状況が異なるため確実とは言えないものの、取引の参考にはなるでしょう。
3-1. 買い時
過去の価格の動きから、値上がりしそうなイベントの前が買い時になりやすいです。
半減期の1ヶ月前
過去の半減期の価格上昇では、半減期の1ヶ月前ほどから価格が急騰しています。
そのため、半減期の1ヶ月前ほどから、ビットコインを買い集めても良いかもしれません。
ハードフォークの半月前
ビットコインの2017年8月に起きたハードフォークの事例では、半月ほど前から価格上昇が起こっています。
逆にハードフォークで価格が下がることもありますが、このタイミングは買い時となる可能性も高いといえます。
ビットコインETFが上場承認された時
過去の取引所への上場による価格上昇を踏まえると、ビットコインETFが上場承認されたタイミングは大きな買い時の1つといえるかもしれません。
ビットコインETFが上場承認されることで、機関投資家と呼ばれる大口の投資家の参入が期待できるといわれており、それに伴った価格の上昇が期待されています。
ただしビットコインETFはSEC(米国証券取引委員会)という機関から上場を承認される必要があり、現時点では具体的な上場時期の目安はありません。
(関連記事)
▶ビットコインのETFは承認されるのか? 概要や現在の状況を解説
3-2. 売り時
基本的には「上がり切ったとき」か「下がる要素が出た時」です。
半減期前の価格上昇後
半減期でビットコインの価格が上昇するいっぽうで、実際に半減期が訪れる少し前のタイミングで価格は下落しています。
そのため、半減期で価格が急騰してから下落するの前の段階が、売り時の1つと考えることができます。
政府による規制発表時
過去の政府による規制発表時の下落を踏まえると、このタイミングも1つの売り時と考えることができます。
インターネットなどを中心に情報収集を行い、ビットコインの成長の妨げになりそうな規制のニュースが出た場合には、売り抜けても良いかもしれません。
相場が加熱し過ぎている時
過去のバブル崩壊からの価格下落を踏まえると、相場があまりにも加熱し過ぎている時には、価格が暴落する可能性があります。
バブルの発生時期を予想するのは困難なため、具体的な時期まではわかりませんが、相場が加熱している時には売り時の1つのタイミングになることを覚えておきましょう。
(関連記事)
▶【基礎】仮想通貨のテクニカル分析|イラストとチャート実例で解説
まとめ
以上、ビットコインの歴史について解説してきました。あらためて、この記事のポイントをまとめておきましょう。
- ビットコインはサトシ・ナカモトが投稿した論文を基に誕生した
- ハードフォークや半減期が起こると価格が上昇する傾向がある
- 政府の規制や相場が加熱し過ぎている時は価格が下落する傾向がある
- 半減期の1ヶ月前やハードフォークの半月前は買い時の1つといえる
過去に起こったことが、将来にも必ず起こるという保証はどこにもありません。
資金管理をしっかりとしたうえで、リスクの低い投資を行っていきましょう。
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