
ビットコインのレバレッジ取引ではどれほどの利益をだせるのでしょうか?
レバレッジ取引は大きな利益を狙えますが、仕組みやリスクを理解していない状態で取引をするのは、非常に危険です。
今回の記事では、ビットコインのレバレッジ取引の概要を中心に、気になる点を解説していきます!
目次
1. ビットコインのレバレッジ取引とは?
この項目では、ビットコインのレバレッジ取引とはどのようなものか、概要やメリット・デメリットを確認していきましょう。
1-1. 自己資金より大きな金額を使った取引のこと
レバレッジ取引とは「証拠金」と「レバレッジ」の2つの仕組みを使った、自己資金よりも大きな金額を使うことができるビットコイン取引のことです。
「証拠金」とは取引所に入金する自己資金のことで、「レバレッジ」は自己資金をどれくらいの割合まで大きくできるかの倍率のことを指しています。
メリット「少額でも大きな利益を狙える」
ビットコインのレバレッジ取引のメリットは、少額でも大きな利益を狙える点です。
運用できる金額が大きくなることで、取引ごとの利益も大きくすることができるからです。
デメリット1「借金をする可能性がある」
ビットコインレバレッジ取引には、大きな損失や借金を背負ってしまう可能性があります。
デメリット2「長期トレードには不向き」
短期トレードでないとレバレッジ手数料(建玉手数料)がかさみます。
ポジション(未決済の取引)を持ったままになると手数料ばかりかかってしまうので、取引を毎日することが難しい忙しい人には不向きといえます。
レバレッジ手数料:翌日にポジションを持ち越した時に発生する手数料のこと
忙しい人には「ガチホ(長期保有)」がおすすめ!
チャートを見る時間があまりない忙しい人には、「ガチホ(長期保有)」がおすすめです。現物を長期的に保有するガチホであれば、レバレッジ手数料が発生しないので、コストを抑えてビットコイン取引をすることができます。
「差金決済」の仕組み
ビットコインのレバレッジ取引では、取引の結果として生じた差額だけを決済する「差金決済」という仕組みが採用されています。
差金決済では上記の例のように、途中で発生したビットコインの売買や日本円のやり取りは実際には行われず、取引の結果として生じた差額の「1万円」だけが決済されます。
差金決済を活用した「ショート(売り)」の仕組み
差金決済の仕組みが使われていることで、ビットコインのレバレッジ取引では「ショート(売り)」を使うことができます。ショートは自分が持っていない通貨を売ったと仮定して、後からより安い価格で買い戻すことで、価格が下落した時に利益を出せる取引手法のことです。これによって、ビットコインのレバレッジ取引では下落相場でも利益を狙っていくことができます。
(関連記事)
投資銀行出身のトレーダーが解説|差金決済の仕組みとレバレッジ上限
1-2. レバレッジ取引で大事な「証拠金維持率」の計算方法
ビットコインのレバレッジ取引で大事なのが、「証拠金維持率」です。
証拠金維持率とは、「必要証拠金(取引に必要な証拠金)」に対して「証拠金残高(実際に保有している証拠金)」がどれくらいあるのか、その割合を示した数値です。
一般的には、証拠金維持率が高ければ資金に余裕がある取引ということができ、低いほど資金に余裕がないリスクのある取引といえます。
「証拠金維持率」の計算式
証拠金維持率の計算式は、以下のようになります。
証拠金残高 ÷ 必要証拠金 × 100 = 証拠金維持率
証拠金残高はポジションを決済しない限り変動しませんが、必要証拠金はビットコインの価格に応じて変動するので、証拠金維持率も変動することになります。
損失を拡大させない「ロスカット」
証拠金維持率が低くなると、強制的にポジションを決済する「ロスカット」が発動します。
ロスカットには損失を拡大させないメリットがあるいっぽうで、自分が思い描いていた取引ができなくなってしまうデメリットもあります。
(関連記事)
ビットコインのロスカットとは? 損をしない!計算方法を具体例で解説
1-3. レバレッジ取引に関するQ&A
ここからは、ビットコインのレバレッジ取引に関して、初心者によくある質問をまとめて見ていきます。
レバレッジ取引でかかる手数料の種類は?
レバレッジ取引でかかる主要な手数料は、以下の3種類です。
レバレッジ取引の手数料
- 取引手数料:新規注文時や決済時に発生する手数料のこと
- レバレッジ手数料:ポジションを翌日に持ち越す際にかかる手数料
- ロスカット手数料:ロスカット時に発生する手数料のこと
レバレッジなし(1倍)の取引にはどんな意味がある?
レバレッジなしの取引では、どれだけ損失が出てもロスカットが入らないというメリットがあります。
また、扱える資金は現物取引と同じく自己資金だけですが、レバレッジなしでも差金決済の仕組みが使われているので、ショートができる点もメリットです。
国内と海外の最大レバレッジはいくら?
国内の場合、ほとんどの取引所で最大レバレッジは4倍となっています。
仮想通貨交換業者によりレバレッジ上限を4倍とするよう自主規制がかけられているためで、法的な規制ではありませんが、すでに多くの取引所がこの基準に沿ったルールを適用しています。
海外は国によって違いますが、100倍以上のレバレッジを提供している取引所もあります。
2. 国内・海外のおすすめレバレッジ取引所
この項目では、国内と海外のおすすめレバレッジ取引所を紹介していきます。
2-1. GMOコイン(初心者向け・慎重派)
GMOコインは初心者や慎重に取引をしたい人に適した国内取引所です。
対応銘柄や取引形式など、レバレッジ取引に関するバリエーションの豊富さが特徴の1つとなっています。また、初心者でも仮想通貨の取引がしやすいデザインで仮想通貨取引所へのエントリーにも最適でしょう。
取引アプリは2種類リリースされており、特に差金決済の取引を行える「ビットレ君」が有名です。
対応銘柄と取引形式
銘柄 | 取引所 (レバレッジ取引) |
販売所 (仮想通貨FX) |
ビットコイン | ◯ | ◯ |
イーサリアム | ◯ | ◯ |
リップル | ◯ | ◯ |
ライトコイン | ◯ | ◯ |
ビットコインキャッシュ | ◯ | ◯ |
ネム | – | ◯ |
ステラ・ルーメン | – | ◯ |
BAT | – | ◯ |
GMOコインでは、上記の記載した8種類の銘柄でレバレッジ取引が可能です。
ネムなど3銘柄は仮想通貨FXと販売所現物取引のみの取扱いです。
「取引所」と「販売所」とは?
「取引所」はユーザー同士が直接仮想通貨(暗号資産)を売買できる取引形式のことで、手数料などコスト面の負担が低い点が特長です。「販売所」は販売会社を通して仮想通貨を売買する取引形式のことで、手数料などコスト面では少し高くなりますが、手軽で簡単に取引できる点が特長といえます。
手数料
手数料 | 取引所(レバレッジ取引) | 販売所(仮想通貨FX) |
取引手数料 | 無料 | 無料 |
レバレッジ手数料 | 1日あたり0.04% | 1日あたり0.04% |
ロスカット手数料 | 0.5% | 無料 |
上記の表には、GMOコインのレバレッジ取引に関連した手数料を記載しています。
取引手数料は取引所と販売所どちらでも無料ですが、レバレッジ手数料はどちらも1日あたり0.04%となっています。
GMOコイン|手数料(入出金・取引)
2-2. BitMEX(上級者向け・ハイリターン狙い)
BitMEXはハイリスク・ハイリターンな上級者向けの海外取引所です。
最大100倍のレバレッジに対応していたり、証拠金以上の損失が発生しないゼロカットシステムを採用していたりなど、国内取引所にはない独自の特徴を持っています。
対応銘柄と取引種別
銘柄 | 最大レバレッジ | レバレッジ取引 | 先物取引 |
ビットコイン | 100倍 | ◯ | ◯ |
イーサリアム | 50倍 | ◯ | ◯ |
リップル | 20倍*1 | × | ◯ |
ライトコイン | 33.3倍*1 | × | ◯ |
ビットコインキャッシュ | 20倍*1 | × | ◯ |
トロン | 20倍*1 | × | ◯ |
カルダノ | 20倍*1 | × | ◯ |
イオス | 20倍*1 | × | ◯ |
*1)先物取引でレバレッジ適用
上記の表は、BitMEXの対応銘柄と最大レバレッジ、取引種別をまとめたものです。
決められた期日に決済する先物取引も提供されており、国内では取り扱いがないトロン、イオス、カルダノなどの仮想通貨も取引ができます。
手数料
手数料 | レバレッジ取引 | 先物取引 |
取引手数料 | メイカー:-0.025% テイカー:0.075% |
メイカー:-0.025%〜-0.05% テイカー:0.025%〜0.075% |
資金調達手数料(8時間ごと) | ロング:0.01% ショート:-0.01% |
– |
BitMEXではレバレッジ手数料に似た手数料として、資金調達手数料が発生します。
ビットコインとイーサリアムのBitMEX内での価格が、市場価格と乖離している場合に発生する手数料で、8時間ごとに調整が行われます。
BitMEX|手数料
3. ビットコインレバレッジ取引のやり方
ビットコインレバレッジ取引のやり方を、GMOコイン の販売所形式でのレバレッジ取引である「仮想通貨FX」を使って確認していきましょう。
今回は、買い注文から決済までの流れを確認していきます。
3-1. 注文画面に移動する
上記の画面左側メニューバーから、「仮想通貨FX」を選択します。
画面中央の上部から、「BTC/JPY」を選択しましょう。
すると画面右側に注文画面が表示されるので、必要事項を入力していきます。
3-2. 買い注文を出す
GMOコインの仮想通貨FXはレバレッジ倍率が4倍です。例えば20万円を入金しておくと100万円分まで購入できます。
今回はビットコインを0.01BTC(約11,000円分)購入してみます。
売買区分を「買」、取引数量に「0.01」を入力して、「確認画面へ」をクリックしましょう。
入力した内容に問題がなければ、「確定」の赤いボタンをクリックします。
3-3. 売りの決済注文を出す
「建玉一覧」の項目に、先ほど注文したポジションが出ていますね。
このまま売りたいと思うので、ポジションの左側に表示されている「決済」をクリックします。
数量を確認し、問題がなければ「確認画面へ」をクリックしましょう。
入力した内容に問題がなければ、「確定」をクリックします。
以上で、ビットコインの買い注文から売り注文までが完了です。
まとめ
以上、ビットコインのレバレッジについて解説してきました。あらためて、この記事のポイントをまとめておきましょう。
- ビットコインのレバレッジ取引なら、自己資金よりも大きな金額で取引ができる
- 少額でも大きな利益を狙えるが、損失が出た時にも大きくなる可能性がある
- 証拠金維持率が高いほど資金に余裕があり、低いほど資金に余裕がない状態となる
- 国内ならGMOコインで海外ならBitMEXがビットコインのレバレッジ取引におすすめ
記事でも紹介したように、ビットコインのレバレッジ取引には借金をする可能性もあります。
実際にトレードをするときには、資金に余裕を持って臨むよう心がけましょう。
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