
2020年3月の暴落以降、ビットコインは再び価格の乱高下を繰り返しています。
ビットコインが値上がりする基本的な仕組みや理由は、株やFXなどと同じですが、他の投資にはない、値上がりに繋がるビットコイン独自の要素も数多くあります。
今回の記事では、値上がりの基本的な仕組みから、実際に値上がりに繋がる要素、今後のビットコインの価格予想などを紹介していきます。
目次
1. ビットコインの値上がりの理由・仕組み
この項目では、ビッ トコインが値上がりする理由や、その仕組みについて解説していきます。
1-1. 「需要の増加」か「供給の減少」で値上がりする
一般的に、ビットコインが値上がりする理由は、「需要の増加」または「供給の減少」です。
「需要の増加」による値上がりの仕組み
下記の画像は、需要と供給を基にした価格決定の仕組みを表した図です。
一般的には、画像中央のように需要と供給が合致するところが適正な市場価格となります。
いっぽうで、下記の画像では需要が増加したことで、適正価格も上昇していることがわかります。
この価格上昇は、需要が増加することで、より高い価格でも購入したいと考える人が増えたことが要因です。
こうした需要と供給の価格決定の仕組みは、ビットコインにおいても同じです。
つまり、ビットコインを欲しいと考える人が増えることで需要が増加し、値上がりすることになるのです。
「供給の減少」による値上がりの仕組み
「供給の減少」による値上がりの仕組について見ていきましょう。
一般的には、需要がそのままで供給が減少した場合、下記の画像のように適正価格が上昇することになります。
これは、ビットコインにおいても同様です。
一般的には、供給量が減れば市場で売られるビットコインの量も減少します。
このタイミングで、買い手が求めるビットコインの量に変化がなければ、売り手はそれまで以上に高値でビットコインを売却することが可能となるのです。
そのため、供給が減少することで、ビットコインの値上がりに繋がると結論付けることができます。
1-2. 値上がりに繋がる要素
この項目では、 先ほどのビットコインの需要の増加や供給の減少を基にして、値上がりに繋がる要素を確認していきます。
半減期で新規発行数が半減する
ビットコインの値上がりに繋がる要素の1つとして、「半減期」が挙げられます。半減期とは、新規発行されるビットコインの数が半分になるタイミングのことです。
これによってビットコインの供給量が減少するので、値上がりが発生する可能性が出てきます。
(関連記事)
ビットコインの半減期で価格はどうなる? 投資銀行出身のトレーダーが解説
発行数に上限がある
2つ目の要素として考えられるのが、発行数に上限があることです。
ビットコインの発行上限は2,100万BTCとなっており、誰にも変更することができません。
そのため、将来的には新規発行されるビットコインはなくなることになり、供給が減少することになります。
そのため、発行上限があることは値上がりを期待できる要素の1つと考えることができます。
(関連記事)
ビットコインの発行枚数は2,100万枚! 上限に達したらどうなる?
決済手段として普及する
決済手段として普及することも、値上がりを期待できる要素の1つです。
決済手段として利用されることが増えれば、ビットコインの需要の増加に繋がり、値上がりが期待できるからです。
ここ最近では、2020年の初頭にフランスの2万5,000以上の店舗で、ビットコイン決済が導入される予定であるという報告も出ています。
(参照)
コインテレグラフ|仮想通貨ビットコイン支払い、フランスの2500店舗で受け入れへ
(関連記事)
ビットコイン決済!利用できる店舗と導入の裏側教えます
逃避資産として利用される
ビットコインは逃避資産として利用されることも、値上がりが期待できる要素の1つです。
国や中央銀行が管理主体となる日本円や米ドルなどの法定通貨と違い、ビットコインには明確な管理主体がありません。そのため、経済が不安定な状況であっても価格に影響が出づらいという特徴があります。
こうした特徴から、逃避資産として需要が増加し、値上がりに繋がると考えることが可能です。
(関連記事)
投資銀行出身のトレーダーが解説|ビットコイン価格が上昇する仕組み
2. ビットコインの今後の値上がり予想
今後値上がりが期待できそうなファンダメンタルを解説します。
2-1. 2020年の半減期
ビットコインの半減期は2020年にも予定されています。
ビットコインの半減期は約4年に1回のペースで訪れており、前回は2016年7月でした。
この時には、2015年8月の約200ドルから半減期前の2016年6月に記録した約780ドルまで、大幅に価格が上昇しています。

こうした過去の事例を踏まえると、2020年の半減期でも値上がりする可能性があるかもしれません。
(関連記事)
ビットコインの半減期で価格はどうなる? 投資銀行出身のトレーダーが解説
2-2. ビットコインETFの承認
ビットコインETFが承認された場合、需要が増加し値上がりする可能性があります。
ビットコインETFとは、ビットコインを投資対象に含めた上場投資信託のことで、取り扱うためにはSEC(米国証券取引委員会)から承認を受ける必要があります。
しかし、現時点では承認を得られたビットコインETFはありません。
将来的にSECからビットコインETFが承認された場合、機関投資家(大口の投資家)の資金が流入してくる可能性が出てきます。
これによって需要が増加し、ビットコインの値上がりが期待できるのです。
(関連記事)
ビットコインETFとは? 現在の状況や承認による価格への影響を解説
2-3. 経済の混乱による値上がり
ビットコインの値上がり予想として、経済の混乱も考えられます。
たとえば、南米のアルゼンチンでは自国の法定通貨ペソの価値が大幅に値下がりしており、2018年には50%を超えるインフレ率を記録したと報告されています。
この流れは2020年に入っても続き、2018年1月は1ペソあたり約0.5ドルでしたが、2020年1月現在では約0.16ドルで取引されており、大幅に価格が下落しました。

加えて、アルゼンチン政府はペソ売りを止めるために、1月あたりの米ドルの購入上限額の引き下げを2019年10月に行っています。
こうした影響もあり、アルゼンチンでは自分の資産を守ろうとビットコインに投資をする人が増加傾向にあります。

また、2019年11月には、仮想通貨取引所Ripioでペソ建てのビットコイン価格が、市場価格よりも32%以上高くなったという報告も出ています。
こうした事例を踏まえると、経済の混乱 によって逃避資産としての需要が高まれば、今後ビットコインが値上がりする可能性が出てくるでしょう。
(参照)
コインテレグラフ|アルゼンチンでビットコイン爆騰、1万2000ドル突破|厳しい資本規制続く中【仮想通貨相場】
3. 著名人のビットコイン価格予想
世界の著名人は、ビットコインの今後についてどんな予想をしているのでしょうか。
3-1. 肯定派は2万ドル超の強気予想も
ロバート・ブリードラブ氏「2023年までに2万4,000ドル」
ヘッジファンド「パララックス・デジタル」のCEOを務めるロバート・ブリードラブ氏は、2023年までにビットコインが2万4,000ドルになると予想しています。
10.Based on this evidence, Bitcoin’s scarcity dynamics, and the “perfect storm” central banks around the world are brewing for provably scarce assets with their relentlessly expansionary monetary policies, I am making the following Bitcoin price predictions:
— 🔨Robert Brrrrrrrrreedlove (@Breedlove22) December 19, 2019
10a.
By the May 2020 halving – $14K USD per Bitcoin
By December 2020 – $20K USD per Bitcoin
By December 2023 – $240K USD per Bitcoin
— 🔨Robert Brrrrrrrrreedlove (@Breedlove22) December 19, 2019
ブリードラブ氏は予想の根拠として、2015年から始まった強気相場に現在の相場が似ていることを挙げました。
加えて、中央銀行の緩和政策や2020年の半減期が、こうした上昇を後押しすると見解を示しています。
(参照)
コインテレグラフ|ビットコインは既に上昇に向けた「スーパーサイクル」か ヘッジファンドCEO「来年5月までに1万4000ドル」と予想【仮想通貨相場】
マイク・マグローン氏「2020年に1万ドル」
ブルームバーグのアナリストであるマイク・マグローン氏は、2020年にビットコインが1万ドルに到達すると予想しています。
Bitcoin in 2020: $10,000 Appears to Be More Likely Than $5,000 —#Bitcoin should continue to advance in a consolidating bull market, in our view, with maturation of the first-born crypto in the next decade the primary distinction vs. the current one. pic.twitter.com/JxEAhArwTf
— Mike McGlone (@mikemcglone11) December 19, 2019
マグローン氏の予想の根拠は、ビットコインが6,500ドルのサポートを維持できたことです。
これによって、2020年からは強気のサイクルが再び訪れると見解を示しています。
(参照)
コインテレグラフ「ビットコイン、2020年に上昇する準備整う」 ブルームバーグアナリスト、1万ドル予想に自信深める【仮想通貨相場】
3-2. 否定派の意見
金の投資家として知られるピーター・シフ氏は、ビットコインを金と比較し、「ビットコインを選ぶのは馬鹿だけ」と意見を表明しています。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットなど、ビットコインに対しては厳しい見方をする投資家も少なくありません。投資家の中でもビットコインの今後については意見が割れています。
(参照)
コインテレグラフ|金でなくビットコインを選ぶのは「バカだけ」ピーター・シフ、苛立ちを隠せず
4. ビットコイン購入におすすめの取引所
ここからは、ビットコインの購入におすすめの取引所を紹介していきます。
手軽に買いたいならCoincheck
手軽にビットコインを購入したいのであれば、Coincheckがおすすめです。
Coincheck が提供する取引アプリは、AppStoreで4.3の高い評価を獲得しています。
多くのユーザーが支持する使いやすさがあり、初心者でも手軽で簡単にビットコインを購入することが可能です。
(関連記事)
コインチェック(Coincheck)の評判・口コミ|初心者におすすめなワケ
コストを抑えるならbitbank
コストを抑えるのであれば、bitbankがおすすめです。
bitbankでは取引板に注文を出すメイカーの場合、手数料が-0.02%で利用できます。
手数料は取引のたびにかかるものですが、bitbankであればマイナスにすることができるので、このコストも抑えることが可能です。
(関連記事)
【10,000円取引すると2円もらえる!?】ビットバンクの手数料
まとめ
以上、ビットコインの値上がりについて解説してきました。あらためて、今回の記事のポイントをまとめておきましょう。
- ビットコインは「需要の増加」か「供給の減少」で値上がりする
- 半減期や逃避資産としての利用などは値上がり要素として考えられる
- ビットコインETFの承認や2020年の半減期では値上がりが期待できる
ビットコインの値上がりには理由があり、その仕組みを理解しておくことで取引にも役立てることができます。効率的な取引がきるよう、今回紹介した内容をしっかりと覚えておきましょう。
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