ビットコインを送金してみた!方法、手数料、所要時間、仕組みを解説

bitcoin_and_girl

取引所や販売所でビットコインを購入したら、自身のウォレットへ移すというのはセキュリティの観点からもよいこと。預けたままにしているとマウントゴックス事件のように、取り戻せなくなるかもしれません。購入したら、送金のやり方も知っておきましょう!

この記事では取引所からウォレットへの送金方法を画像付きで紹介。そのほか適切な手数料の調べ方や取引所ごとの手数料の比較、送金にかかる所要時間、送金状況の確認方法、送金の仕組みといった点をやさしく解説していきます。

「取引所からの送金手数料は相場の数倍!?
「ウォレットに反映されているのに、送金が完了していないのはなぜ?」
「送金はキャンセルできる?」

すべての答えを本文で!

1. 実際にやってみた!取引所からウォレットへの送金方法

まずは一般的なビットコインの送金方法をレクチャー。取引所に預けているビットコインを個人のウォレットへ送金するやり方を解説していきます。

1-1. 送金にはビットコインアドレスが必要

ビットコインを送金する際、欠かせない情報が送金先のビットコインアドレス。これがないとビットコインは送金できません。

ビットコインアドレスは13から始まる英数字の文字列。入力するにはややこしい英数字の組み合わせのためQRコードで読み取れるようになっています。たとえば以下のようなものです。

19LsG1iz8mmfzh1jU1DXkKa1Mnh8Z3Xj63

bitcoin_address
(注)こちらのビットコインアドレスはランダムに生成したものです。送金しないでください。

ビットコインアドレスは取引所に口座を開設した時、ウォレットをつくった時などに生成されています。今まで確認したことがなくても、誰でもビットコインアドレスを持っているのです。くわしい確認方法はコチラの記事で紹介しているので「確認方法がわかならい」という方は参考にしてください。

受取、処理状況のチェックに!ビットコインアドレスを確認する方法

話を戻して、ビットコインを送金するにはビットコインアドレスが必要です。送金方法はいたって簡単。ほとんどの場合、取引所やウォレットの出金用ページから

  • 送金するビットコインの数量
  • 送金先のビットコインアドレス
  • 送金手数料

の3つを入力し、送金ボタンを押すだけ。送金手数料は取引所やウォレットによって自分で設定できない場合もあります。手数料についての詳細は2章をご覧ください。

1-2. 取引所からウォレットへの送金方法!画像付きでやり方を解説

実際に取引所『bitbank』からスマートフォンアプリ『BRD』ウォレットへ、ビットコインを送金してみました。手順を画像付きで解説していきます。スマートフォンから作業を行う方はすぐ下から、パソコンから作業を行う方はコチラからスキップして読み進めてください。

スマートフォンアプリから操作を行う場合

1.メニューから「入出金」を選択

how_to_bitcoin_transfer_sp_01

2.入出金ページからビットコイン(BTC)の「入出金」ボタンをタップ

how_to_bitcoin_transfer_sp_02

3.「引出」ページで「アドレスを追加」を選択

how_to_bitcoin_transfer_sp_03

 

すでに登録済のアドレスへ送金する場合は7.へ進んでください。

4.「新規追加」をタップ

how_to_bitcoin_transfer_sp_04

5.ラベルとビットコインアドレスを入力して「追加する」をタップ

how_to_bitcoin_transfer_sp_05

6.ラベルとビットコインアドレスを確認して「送信」を選択

how_to_bitcoin_transfer_sp_06

新しいビットコインアドレスが保存されます。

7.「アドレスを選択」から送金先を選択

 how_to_bitcoin_transfer_sp_07

8.「引出数量」を入力して「引出内容を確認」をタップ

how_to_bitcoin_transfer_sp_08

引出数量には送金したいビットコインの量を入力します。またbitbankから外部へ送金する時は手数料が0.001BTC必要です。引出数量の入力欄の下に出金手数料を差し引いた引出可能額が表示されているので、送金額の参考にしましょう。

9.「この内容で出金する」をタップ

how_to_bitcoin_transfer_sp_09

10.「閉じる」を選択

how_to_bitcoin_transfer_sp_10

この時、まだ出金手続きは完了していません。必ず次の操作を行ってください。

11.メールで出金申請の承認

how_to_bitcoin_transfer_sp_11

登録しているメールアドレスへ出金申請の承認を促すメールが届きます。記載されているURLをクリック。

how_to_bitcoin_transfer_sp_12

上の画面が表示されたら出金手続きが完了です。

how_to_bitcoin_transfer_sp_13

ビットコインの送金手続きを行ってから約6分後にBRDウォレットへ反映。送金が完了するまでは約60分の時間がかかりました。

blockchain.infoと呼ばれるサイトでは、送金したビットコインアドレスを検索すると処理状況を確認できます。

パソコンから操作を行う場合

1.メニューから「入出金」を選択

how_to_bitcoin_transfer_pc_01

2.入出金ページからビットコイン(BTC)の「入出金」ボタンをクリック

how_to_bitcoin_transfer_pc_02

3.「引出」ページで送金先のアドレスと引出金額を入力

how_to_bitcoin_transfer_pc_03

送金先のビットコインアドレスを登録していない場合は「アドレスを追加」ボタンから新規追加を行ってください。

またbitbankから外部へ送金する時は0.001BTCの手数料がかかります。引出数量の入力欄の下に、出金手数料を差し引いた引出可能額が表示されているので参考にしましょう。

4.「引出内容を確認」をクリック

how_to_bitcoin_transfer_pc_04

5.内容に間違いがなければ「この内容で出金する」を選択

how_to_bitcoin_transfer_pc_05 

出金前にビットコインアドレスと送金額に間違いかないか念入りに確認しましょう。

how_to_bitcoin_transfer_pc_06

「この内容で出金する」をクリックすると「出金申請を行いました。」と表示されますが、この段階ではまだ送金手続きが完了していません。必ず次の作業へ進んでください。

6.メールで出金申請の承認

how_to_bitcoin_transfer_pc_07

登録したメールアドレスへ出金申請の承認を促すメールが届くので、記載されているURLのページにジャンプして完了です。この作業を行わないと送金が実行されません。必ずメールをチェックしましょう。

今回はbitbankからBRDウォレットへの送金を例に挙げましたが、ほかの取引所やウォレットでも送金方法に大きな違いはないと考えてよいでしょう。ビットコインの出金ページで送金先のビットコインアドレスへ送る方法が一般的です。

2. ビットコインの送金には手数料が必須

1章でも触れていますが、ビットコインは送金をする際に必ず手数料かかかります。その手数料はマイニングに成功した人へ支払われるものです。

マイニングとは

ひと言でいうとブロックチェーンへ新しいブロックをつなぐ作業のこと。マイニングを行う人のことをマイナーと呼びます。

イメージとしては今まで行われたビットコインの取引情報をすべて記録している台帳に、新たなページを追加していく作業。ビットコインの場合、ページではなく送金情報などが詰まったブロックを追加していきます。そして一番速くブロックに詰める情報を揃えた人には報酬とブロックへ詰めたデータ分の送金手数料が支払われます。詳しい仕組みや報酬についてはコチラの記事で紹介しているので、興味のある方はお読みください。

ビットコインのマイニング?なんで報酬がもらえるの?仕組みを解説!

ビットコインの送金手数料は基本的には送金者が指定できます。手数料を多めに設定すれば送金処理の優先度が高く、少なく設定すると送金にかかる時間が長い、送金できないといったケースも。

Q手数料を低めに設定すると送金できない可能性があるのはなぜ?
Aマイナーは手数料が高いものから順に送金処理を行っているからです。1satoshiなど極端に低い手数料を設定した場合、誰も送金処理を行わずキャンセル扱いになるケースも。キャンセル扱いになる目安は約2週間です。2週間のうちに誰にも処理を行ってもらえない場合、ビットコインは元のウォレットへ戻ってきます。

ビットコインは送金手数料を高く設定したほうが確実に送金できるといわれていますが、一体どの程度の額を支払うべきなのでしょうか?詳しく解説していきます。

2-1. 送金手数料は2017年末をピークに減少傾向!適正価格の調べ方

ビットコインの送金手数料には相場があり日々変動しています。bitcoinfees.infoでは送金手数料をチャート化。

bitcoinfees_chart

 

これを見る限り送金手数料の相場は2017年の12月にピークを迎え、2018424日現在は20171月ころの相場に戻っている様子。大きく値上がりをした原因はスケーラビリティ問題が一因していると考えられます。現在はSegwitが実装されたことと、送金の総数が減ったことにより手数料の高騰が収まってきました。

送金手数料が高騰した一因「スケーラビリティ問題」

2009年に稼働したビットコインは、2017年に入り需要が拡大。それに伴い取引も活発になりました。

取引情報(トランザクション)が増えたことでマイニング処理が追いつかなくなり、送金が遅い、送金ができないといった問題が発生。これはトランザクションの量に対して、1ブロックで処理できる情報量が少ないことが原因と考えられます。このような問題を「スケーラビリティ問題」といい、解決案としてSegwitの導入が挙げられました。

Segwitではトランザクションを圧縮してデータ容量を小さくできます。実装後は1ブロックで処理できるトランザクションの量が増え、送金詰まりが緩和されました。

スケーラビリティ問題によって送金詰まりが起きた時は、送金手数料の相場がみるみる高騰。混雑したなかでも確実に送金するためには手数料を多めに設定しなければなりません。マイナーは手数料の高いトランザクションを優先して処理するからです。送金詰まりが解消されると共に、手数料は元の水準まで戻っていきました。

スケーラビリティ問題とSegwitについての詳しい解説は以下の記事で解説しています。

ビットコインの分裂は投資チャンスか、初心者でもわかる分裂の仕組み

ビットコインに関するニュースや技術の情報を発信するBitcoinistでは、10,000ドル分のビットコインを送金する際に必要な手数料を実験したところ、わずか0.01ドル分のビットコインで送金に成功したとのこと。

Bitcoinist tested this, sending $10,000 USD using Edge Wallet – which allows you to set custom fees – at the 1 satoshi per byte as suggested above. The resulting fee was equivalent to just $0.01.

引用:Bitcoinist

現在の価格で日本円に変換すると0.01ドルはおよそ1円。約100万円分のビットコインを送金するのに1円程度の手数料で済んだようです。

また、先ほど紹介したbitcoinfees.infoでは、次のブロックで送金処理を行うための手数料の目安を公開しています。調べ方は以下の通り。

  1. 1.「Historic daily average Bitcoin transaction fees (in dollars per transaction)」の項目で「Table」タグをクリック
  2. 今日の日付の「Next Block Fee」を確認
  3. USDを日本円に直す

table_transaction_fees

 

現在の情報を例にすると、Next Block Fee 0.68 USD/txです。つまり次のブロックで送金処理を行うためには0.68 USDの手数料が目安ということ。0.68USDはビットコインで0.00007BTCほどになり、現在の為替で日本円に変換すると約74円です。これ以上の送金手数料を払う必要はなく、これより少し低い価格を設定しても時間をかければ送金できるでしょう。送金手数料を決める時の参考にしてみてください。

ビットコインの送金手数料は一般的な銀行の手数料と比べると、驚くほど安いことがわかります。手数料を高く設定したほうが確実に送金できるといっても、現在の相場では100円もかからないということですね。

しかし利用している取引所やウォレットによっては、自分で送金手数料を設定できないものもあります。

2-2. 送金手数料が相場の数倍!? 取引所ごとの出金手数料一覧

多くの取引所ではビットコインの出金(送金)手数料を一律に設定しており、ユーザー自身で調整できません。さらに確実に送金を成功させるため、手数料を相場より高く設定しているケースが多いです。それに加え取引所へ支払う手数料が発生する場合も。取引所から別の取引所やウォレットへビットコインを送金する時は、相場の数倍、数10倍の送金手数料がかかることもあるのです。

今回は金融庁に登録済みの10社が運営する取引所の出金手数料を比較しました。仮想通貨に関する法律に基づき、金融庁から許可を得た業者が運営しているサービスなので、少なくとも詐欺の可能性がある取引所ではありません。

下の表はビットコインを出金する際に必要な手数料と、1BTCあたりが100万円の時に出金手数料が日本円でいくらになるかまとめたものです。

サービス名出金手数料1BTCが100万円の時
QUOINEX無料0円
ビットポイントジャパン無料0円
GMOコイン無料
(マイナーへ支払う手数料はユーザー負担)
DMM Bitcoin無料
(マイナーへ支払う手数料はユーザー負担)
Zaif0.0001BTC~選択可100円~
フィスコ仮想通貨取引所0.0001BTC~選択可100円~
bitFlyer0.0004BTC400円
BTCBOX0.001BTC1,000円
bitbank0.001BTC1,000円
BitTrade0.001BTC1,000円

※2018年4月24日現在の情報です。

一覧で見ると取引所によって出金手数料が大きく異なることがわかります。こまめにウォレットへ送金したい人にとっては出金手数料が低い取引所のほうがあっているのではないでしょうか。

3. 送金の所要時間は1060分が目安、手数料が少ない場合は数日かかることも

ビットコインの送金には最低でも10分程度かかります。これはビットコインのシステムで、送金情報の処理(マイニング)に10分程度かかるように決められているから。完全に送金ができるまでは約60分かかります。

Q受取ウォレットに送金額が反映されているのに、送金完了ではないのはなぜですか?
Aビットコインは約10分に1回、送金情報を承認しています。確認数が6回を超えれば完全に送金が完了したと判断してよいでしょう。これはビットコインに使われるブロックチェーンの性質上、少ない確認数では確実に送金したデータが残るといえないからです。たとえ1回確認が済んでいても、そのあとに一度も承認がもらえなかった場合、ビットコインは元のウォレットへ戻ります。

送金手数料を低めの設定した場合は、送金が完了するまでに数日かかることも。送れなかった時は手数料の設定額を変更して再度チャレンジしましょう。手数料相場の調べ方は2-1で紹介しています。ぜひ参考にしてください。

Q送金したウォレットの残高はすぐに減ったのに、受取ウォレットの残高は変わりません。送金が失敗したのでしょうか?
A一般的なウォレットでは送金したウォレットの残高は即反映、受取ウォレットの残高は送金処理の承認後に反映されます。10分程度待っても受取ウォレットに反映されない場合は、処理状況の確認や送金したビットコインアドレスに間違いがないか確認をしましょう。処理状況の確認方法は4章で解説します。

4. ビットコインアドレスだけでできる!blockchain.infoを使った送金状況のチェック

送金情報の確認はblockchain.infoで調べることができます。利用するのはビットコインアドレス。トップページの検索窓に送金先のビットコインアドレスを入力し検索するだけです。

blockchain_info_top

下の画像は1-2で紹介した送金時の処理状況をblockchain.infoで確認したものです。

blockchain_info

一度目の承認が行われるまでは「未確認の取引!」と表示が出ています。その後「1確認」となり、約10分に一度のペースで確認数が増えていきました。

received

表示が「6確認」になった時点で、BRDウォレットの表示も「受け取り済み」という表示に。

6確認まで進むと、ビットコインの送金が完了したと考えてよいでしょう。時間が経っても「未確認の取引!」という表示のままの場合は手数料の設定が相場よりも低くなっている可能性があります。手数料が少ない場合は送金完了まで数時間~数日かかるケースもあるので、気長に待ちましょう。

5. 自分の意思では送金キャンセルが不可能

ビットコインの送金はキャンセルができません。ですが3章でいったように、設定した送金手数料が少なすぎる場合はキャンセル扱いになる場合があります。あくまでも送金キャンセルは自分の意思で行えないということです。

キャンセルできないのであれば、間違えたアドレスにビットコインを送金してしまった場合はどうなるのでしょうか?

まずビットコインではないアドレスに送った場合。ほかの仮想通貨のアドレスに間違えて送金した時は、送金されずに戻ってきます。ウォレットによっては送金ボタンを押した際に、エラー表示が出るものも。送金処理へ進んだ場合でも、送金先がビットコインアドレスではない場合は実行されません。

次にビットコインアドレスではあるけど、間違えたアドレスに送金してしまった場合。送金を実行したあとにキャンセルはできないので、ビットコインは戻ってきません。間違えたビットコインアドレスに送らないよう、送金をする際は念入りに確認をしましょう。

ビットコインアドレスは複雑な文字列のため、手入力をすれば間違える可能性があります。1文字でも異なればアウト。入力ミスを防ぐため、QRコードで読み取るようにしましょう。

6. 不特定多数の人がマイニングを行う!ビットコインが正しく送金される仕組み

初めてビットコインを送金する人のなかには「正しく送金されるだろうか」と不安を抱く方もいるでしょう。何せビットコインには決まった管理者がいません。特定の管理者がいないのに、誰がどうやって送金処理を行っているのでしょうか?

簡単にいうと世界中の不特定多数の人が、マイニングをすることによって送金処理を行っています。マイニングでは送金情報を過去のデータと照らし合わせ、新しいデータに不正がないか確認。マイニングに参加している半数以上の人が承認を行えば、正しい送金データの集まりとして新しいブロックがブロックチェーンに追加されます。つまり悪意のある人が送金データを偽造して不正を働こうとしても、半数以上の人の承認を得られないと正しい情報として認められないのです。詳しいマイニングの仕組みは以下の記事で解説しています。

マイニングとは?仮想通貨ビットコインのマイニングを仕組みまで解説

ここで懸念される点が、マイニングを行う半数以上の人が結託して正しくない送金データの承認を行うと不正な送金ができてしまうこと。たとえばAさんからBさんに1BTC送ったという事実がないにも関わらず、そうした記録を残してAさんから不正にビットコインを受け取るといった行為などが考えられます。もし半数以上の人が結託して承認を行えば、こうした不正が可能に。これは51%攻撃と呼ばれており、実際に発生するとビットコイン価格が大暴落するといわれています。しかしこの懸念も現実的ではないと考えられています。その理由はコチラの記事で解説しているので、興味がある方は一読ください。

イラスト解説付き! 初心者でもわかる51%攻撃の仕組みと対策方法

ビットコインは不正ができない仕組みで運用されており、不特定多数の人が送金処理に携わって動いています。そのため特定の管理者がいなくても正しく送金したアドレスの元に届くというわけです。

さいごに

ビットコインの送金のやり方を紹介しました。いかがでしたか?送金の際は、

  • 適切な価格の手数料を設定する
  • 自分で設定できない場合は高めの手数料が設定されているケースが多いので、なるべくまとめて送金する。
  • 送金先のビットコインアドレスを間違えない

といった点に注意を払いましょう。