ビットコイン空売りとは?概要・やり方をトレーダーが徹底解説!

ビットコインの空売りとは

ビットコインの空売りは、下落相場でも利益を出せる投資手法です。

空売りは取引の幅を広げることができますが、仕組みを正しく理解しないと大きな損失を出す可能性もあります。

そこで今回の記事では、ビットコインの空売りの概要、具体的なやり方、取引時の注意点などを解説していきます。

この記事でわかること(ビットコインの空売り)


1. ビットコインの空売りとは?

この項目では、ビットコインの空売りの概要仕組みメリットについて確認していきましょう。

1-1. 売ったと仮定して後から買い戻す投資手法のこと

ビットコインの空売りとは、ビットコインを売ったと仮定して、後から買い戻すことで利益を狙う投資手法のことです。

通常の取引と違い、価格が下落した時に利益を出せる点が、ビットコインの空売りの大きな特徴の1つです。

ビットコイン空売りの取引例

たとえば、1BTCの価格が50万円の時に1BTCの空売りを行い、40万円値下がりした時点で1BTCを買い戻したとします。

空売りとは

空売り時には1BTCの価格は 50万円でしたが、買い戻し時には1BTC の価格が10万円だったため、「40万円」安い価格で買い戻すことができました。

そのため、この空売りでは「40万円」の利益を価格が下落したことで出せたことになります。

1-2. 空売りは「レバレッジ取引」で可能

空売りは通常の現物取引ではなく、「レバレッジ取引」で使える投資手法です。

レバレッジ取引とは、自己資金の数倍や数十倍といった大きな金額を運用できる取引のことです。

レバレッジ取引では、取引所に入金している資金を「証拠金」と呼び、それに適用する倍率のことを「レバレッジ」と呼びます。

「証拠金」と「レバレッジ」の例

たとえば、証拠金が1万円レバレッジが4倍の場合、運用できる金額の計算式は以下のようになります。

1万円(証拠金) × 4倍(レバレッジ)=4万円

つまり、本来であれば1万円の資金しかなかったものの、レバレッジをかけることで4万円の資金でビットコインを取引することができるようになります。

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投資銀行出身のトレーダーが解説|ビットコインのレバレッジ取引

空売りを可能にする「差金決済」の仕組み

このレバレッジ取引には、「差金決済」という決済方式が導入されており、これによって空売りが可能となります。

差金決済とは、取引の過程 で発生したやり取りは行われず、結果として発生した差額だけを決済する方式のことです。

「差金決済」の取引例

たとえば、ビットコインを10万円で購入したあとに100万円で売却すると、「90万円」の利益が差額として出ることになります。

差金決済のイメージ

差金決済の場合、途中で発生したビットコインのやり取りは行われず、差額として発生した「90万円」のみが決済されることになるのです。

こうした差金決済の仕組みによって、実際には持っていないビットコインを売却したと仮定して、後から買い戻す空売りのような取引が可能となります。

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1-3. 空売りのメリット

下落相場でも利益が狙える

下落相場で利益を狙える点は、ビットコインの空売りのメリットです。

通常の現物取引では、価格が上昇した時にしか利益を出すことができません。

そのため、下落相場では価格が上昇するタイミングが少ないため、取引をするうえで不利になります。

しかし、空売りを活用することで、上昇時だけでなく下落時でも利益が狙えるようになるのです。


2. 空売りの注意点

ここからは、ビットコインの空売りの注意点を確認していきましょう。

借金をする可能性がある

空売りは借金をする可能性があります。

たとえば、1万円の証拠金に対して4倍のレバレッジをかけ、4万円分のビットコインで空売りをしたとします。

このタイミングで価格が30%上昇した場合、損失の計算式は以下のようになります。

4万円(ビットコイン空売り額) × 30%(価格上昇分) = 1万2,000円(損失)

 

ビットコインの空売りで借金を負う場合

損失はレバレッジをかけた後の資金ではなく、証拠金として預けた自己資金に対する損失となります。自己資金は1万円しかありませんが、1万2,000円の損失が出てしまったので、2,000円借金をしてしまいました。

このように、ビットコインの空売りには借金をするデメリットやリスクがあるのです。

追証なし=借金無しではない

証拠金を下回った場合に「追証がなければ大丈夫」というようなことを言う人もいますが、追証がなくても不足金の請求などが行われる場合もあります(参考:GMOコイン「不足金とは」

日本国内では現在、レバレッジの最大倍率を2倍にする方針で検討が進められています。

上記の例と同じく1万円を証拠金として2倍のレバレッジをかけた場合、30%の値上がりでは損失が6,000円となるため借金を負うことはありません。価格が50%を超えて上昇すると損失が証拠金額を超えて負債となります。

レバレッジ手数料がかかる

レバレッジ手数料がかかることも、ビットコイン空売りの注意点です。

レバレッジ手数料とは、ポジションを保有している状態で、取引所が定める判定時間を迎えた場合に発生する手数料のことです。

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レバレッジ手数料の例

以下のように条件を定めて、レバレッジ手数料の例を見てみましょう。

  • 判定時間は午前5時
  • 保有するポジションの金額は1万円
  • ポジションに対して0.04%の手数料がかかる

この条件でポジションを保有した状態で午前5時を迎えた場合、レバレッジ手数料の計算式は以下のようになります。

1万円(ポジションの金額) × 0.04%(割合) = 4円(レバレッジ手数料)

よって、この条件で判定時間を迎えると、「4円」のレバレッジ手数料が発生することになるのです。

現物取引では発生しない手数料なので、注意点として覚えておきましょう。

長期取引には不向き

空売りではレバレッジ手数料がかかるので、長期取引には適していません。基本的には短期取引でしか利益を狙えないと覚えておきましょう。

資金管理を徹底する

レバレッジ取引では、資金管理を徹底することも注意点の1つです。

資金管理とは、1回の取引で使える上限金額を定めることです。

証拠金が少ないのに大きな金額を運用してしまうと、急激な価格変動で大きな損失を受けてしまう可能性があります。

しかし、資金管理を徹底していれば、こうした価格変動が起こっても比較的損失を小さくすることができるのです。

一般的には、1回の取引で使える上限金額は、証拠金に対して10%ほどが目安と言われています。

ハイレバレッジの取引は控える

海外取引所などを利用する場合、ハイレバレッジの取引は控えましょう

国内ではほとんどの取引所が、自主規制で最大4倍のレバレッジを採用しており、今後2倍になる方針で議論が進んでいます。

いっぽうで、海外取引所では最大100倍など、非常に大きなレバレッジで空売りが可能です。しかし、レバレッジは引き上げた分だけ損失も大きくなってしまいます。

投資で勝つためには、利益を出すこと以上に損失を小さくすることが重要です。

そのため、ハイレバレッジの取引は極力控え、損失を小さくするよう心がけていきましょう。


3. ビットコイン空売りのやり方・手順

ここからは、ビットコイン空売りのやり方・手順を、GMOコインの実際の取引画面で確認していきます。

GMOコインで空売りをする場合、「仮想通貨FX」と「取引所レバレッジ取引」の2つの方法があります。今回は「仮想通貨FX」での方法を解説します。(「仮想通貨FX」と「取引所レバレッジ取引」の違いはこちら

空売りの注文を出す

まず、GMOコインのホーム画面左側にある「仮想通貨FX」をクリックします。

ビットコインを空売りする方法(GMOコイン)

その後、画面上部の「BTC/JPY」をクリックすると、画面右側にビットコインの注文画面が表示されます。

ビットコインを空売りする方法(GMOコイン)

今回は成行注文で、0.1BTCを空売りしてみたいと思います。

まず、画面上部から通常注文を選択し、その下の注文方法を選ぶ項目から「成行」をクリックします。

売買区分は「売」を選択し、取引数量許容スリッページをそれぞれ入力しましょう。

画面下部の「確認画面へ」をクリックすると確認画面になります。内容に間違いがなければ「確定」で注文を確定します。

許容スリッページとは?

実際に購入する価格と表示価格には価格差が出ることがあり、これをスリッページと呼びます。許容スリッページでは、この価格差をどこまで許容できるか設定することができます。また、この時に使う単位は「pips」というものです。ビットコインでは、「1pips=100円」となります。

買い戻しを行う

空売りの注文を出すと、「建玉一覧」の項目に保有しているポジションの情報が表示されます。

買い戻しは、この項目から空売りしたポジションの「決済」をクリックして行います。


4. ビットコイン空売りにおすすめの国内取引所

この項目では、ビットコインの空売りにおすすめの国内取引所を紹介していきます。

4-1. 2つの取引形式が使える「GMOコイン」

特徴販売所と取引所の2つの取引形式が使える
仮想通貨FXの専用アプリ「ビットレ君」が使える
対応取引形式販売所(名称:仮想通貨FX)
取引所(名称:レバレッジ取引)
レバレッジ手数料1日あたり0.04%
取引手数料仮想通貨FX:無料(別途スプレッドあり)
取引所レバレッジ取引:無料
注文方式仮想通貨FX:成行、指値逆指値IFDOCOIFD-OCO(IFO)
取引所レバレッジ取引:成行、指値、逆指値
向いている人手軽に取引したい初心者
コストを抑えたい中級者

GMOコインは「販売所」と「取引所」の2つの取引形式で空売りができます。

取扱通貨はどちらもビットコインを含む5種類ですが、ロスカットルールなど条件が異なっている部分もあります。

また販売所形式の仮想通貨FXでは、専用アプリ「ビットレ君」がリリースされています。

専用に開発されたアプリのため使い勝手が良く、スマートフォンで手軽に取引をしたい人にも最適です。

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4-2. 銘柄数が多い「DMM Bitcoin」

特徴レバレッジ取引国内最多の取り扱い銘柄数(全9種類16銘柄)
LINEとメールを使った365日のサポート体制
対応取引形式販売所
レバレッジ手数料1日あたり0.04%
取引手数料無料(別途スプレッドあり)
注文方式ストリーミング注文、指値逆指値IFDOCOIFO、一括決済、クイック決済
向いている人様々な銘柄でも空売りしてみたい人

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まとめ

以上、ビットコインの空売りについて解説してきました。あらためて、この記事のポイントをまとめておきましょう。

  • ビットコインの空売りは売ったと仮定して後から買い戻す投資手法
  • レバレッジ取引で空売りができるのは差金決済が採用されているから
  • 上昇相場だけでなく下落相場でも利益を出せるのが空売りのメリット
  • 空売りの注意点は借金をする可能性があることやレバレッジ手数料がかかること

ビットコインは空売りができることで、24時間いつでも利益を狙うことができます。相場が下落傾向にある時には、空売りを活用して効率的な取引を目指していきましょう。