ビットコインのスプレッドとは?知らないと損をするその仕組みを解説

ビットコインを購入するとき、「スプレッド」という言葉を聞いたことはありませんか?

スプレッドとはビットコインの購入価格と売却価格の価格差のこと。ビットコインの取引時には注目したいポイントのひとつです。ビットコインは取引所や販売所で購入できますが、スプレッドの状況は各々の取引場所で異なっています。

つまり、スプレッドの大きい販売所で取引すると投資収益に差が出てきます。この記事では各販売所のスプレッド状況も紹介しているので、参考にして無駄なくビットコイン投資をしていきましょう。

1. スプレッドとは売値と買値の価格差

日本では、仮想通貨取引所や販売所でのビットコインの売買が一般的です。

取引所では相対取引が行われ相場が形成されていきますが、販売所は取引所のように短い時間でビットコインの価格が変動していくことがないため安定感があります。

お店でモノを買うのと同じ感覚でビットコインが購入できるため、金融市場での取引経験がない方やビットコイン初心者は、取引所より販売所のほうが断然使いやすいと感じるでしょう。

相対取引とは? 

相対取引とは、仲介業者を通さずに売り手と買い手が直に取引をすることです。

仲介業者は一般的に流通しにくい財物をプロの目利きで仕入れて売り先を探すのが仕事で、売買手数料を得ることで対価を得ています。

販売所でビットコインを購入するときに気になるのがビットコインの売値と買値の差です。

この価格差を「スプレッド」といい、仮に購入した瞬間にビットコインを売却したとしても、スプレッドの価格差分だけ損が出てしまいます。販売所のスプレッド幅は201811月時点で2%3%程度。ビットコインの価格によっては数万円なので気をつけましょう。

 

このスプレッドとは具体的にどういうものか、仮想通貨販売所であるGMOコインを例に説明します。

GMOコインは仮想通貨販売所と取引所がありますが、スプレッドが発生するのは仮想通貨販売所です。

上記の図で示している価格の差がスプレッドです。

この価格差には自然発生する売り値と買い値の差の他に、販売所の手数料も含まれます。

スプレッドは為替の仕組みとよく似てる
ビットコイン取引に見られるスプレッドは、外貨両替や為替取引をするときの売値と買値の違いとよく似ています。

例えば、海外旅行の際に空港で日本円やドルやユーロを両替するとき、FXの取引板で見た外貨レートよりいくぶんか上乗せされた価格が提示されています。

この現象はビットコインの価格が仮想通貨の取引所と販売所で差があるのと似ています。仮想通貨におけるスプレッドとは、例えるなら空港の外貨レートがFXと空港の両替所でレートに差があるのと同じようなものなのです。

2. 販売所のみでスプレッドは発生する

スプレッドとは売買価格の差という事はお分かりになりましたか?

仮想通貨販売所でしかスプレッドは存在しません。その仕組みについて解説します。

2-1. スプレッドは仮想通貨販売所の手数料

仮想通貨販売所では、販売所とユーザーの間でビットコインの売買を行う仕組みを採用しています。

販売所は安定してユーザーへ仮想通貨を提供できるよう、一定数の仮想通貨を保持しています。

スプレッドの仕組みとして、販売所の利益である手数料が含まれておりその内訳は各販売所により違うため公開されておりません。2018年11月現在売買手数料を無料としている取引所が多数となっていますが、見えない手数料としてスプレッドは存在しています。

細かすぎる価格注文や取引板の見方が複雑な取引所と比べたら、細かい注文をせずに少ない手順でビットコインが買える場所があるのはビットコイン初心者にとって貴重です。

2-2. 価格変動のリスクを下げるスプレッド

スプレッドの値は基本的に一定ではなく、ビットコインの価格変動によって変わる場合が多いです。

特に高騰または暴落している最中にスプレッドも広くなる傾向にあります。

例えば高騰している際は、購入したいユーザーが増え売却したいユーザーが減ります。

しかし暴落している際は購入したいユーザーが少なく、売却したいユーザーが増えます。

相場が変動している最中に需要と供給が偏ると仮想通貨取引所にとっては損をしてしまうリスクがあります。ユーザーはそのような状況で安定して売買を行うことができません。

スプレッドとその手数料により、販売所が受ける相場の急変によるリスクを下げ、安定した売買を行えるように準備をしているのです。

取引所ではスプレッドが発生しない

取引所の取引板で行う取引は、ユーザーが提示する売値と買値の価格がマッチングした際に取引が成立します。そのため販売所のスプレッドのような大きな価格差が生じることはありません。その代わりに取引手数料というものが取引の度に発生します。

3. 初心者の方には販売所で購入するメリットがあります! 

割高な販売所でビットコインを買う事にメリットが無いように思えますが、ちゃんとメリットもあります。

3-1. 操作が簡単で、すぐに購入/売却できる

仮想通貨初心者や金融取引に慣れていない人からみると、複雑な画面操作や刻々と移り変わる価格を見て、どうしたらいいか戸惑うこともあるでしょう。

そんなとき、細かい注文手続きなしでビットコインが買える販売所を利用するのも1つの方法です。少々手間がかかっても安くビットコインを購入したいなら、取引所での取引に挑戦してみるのもいいでしょう。

3-2. クリックから注文確定までの時間差で大損をするリスクがない

また、取引所では注文価格と実際の購入価格が異なる「スリッページ」という現象が発生することがあります。

スリッページとは? 

「スリッページ」とは「ビットコインをこの価格で購入したい」と指値注文した値と、実際に取引が成立した価格が違っていることをいいます。

例えば、注文ボタンをクリックして注文が確定する間のタイムラグで起きた価格変動もその一つ。

市場取引では相場の急変によりスリッページが大きくなる場合もあるとされます。

販売所の場合、スリッページが発生しない所やスリッページの許容値を指定することができる所を選ぶことができます。

スリッページの発生しない販売所なら、市場の急騰・急落といった価格変動のリスクを考慮しなくて済み、初心者でもビットコインを確実に表示価格で購入できるのでおすすめです。

4. 国内のビットコイン販売所のスプレッドの一例

次に、仮想通貨の販売所を開設している各社のビットコインのスプレッドを紹介します。ビットコインの相場は日々変化するため、スプレッドは固定されているものではありませんが参考にしてくださいね。

各販売所のスプレッド一覧

2018年1115日現在、bitFlyerDMM BitcoinZaifGMOコインの4社がビットコインの販売所を開設しています。新規口座開設を停止している会社もありますが、ビットコインのスプレッドとはどういうものなのか参考に見てみましょう。

販売所運営会社

ユーザーの購入できる価格

ユーザーが売却できる価格

スプレッド(%)

bitFlyer

650,237円

635,138円

2.386%

DMM Bitcoin

652,871円

633,802円

3.01%

Zaif

688,239円

616,234円

11.38%

GMOコイン

642,103円

639,972円

0.33%

仮想通貨販売所ビットコイン価格をもとに、スプレッドを%表示にしてまとめました。

2018年11月現在Zaifは営業譲渡を控えているため特殊な事例となります。

また、2018年11月15日現在GMOコインは「スプレッド大縮小キャンペーン」の為、大幅にスプレッドが少ない結果となりました。

他の会社では2.3~3%程度です。

まとめ

ビットコインの売買で気をつけなければならないのは市場価格に上乗せされるスプレッドの存在です。

スプレッドの特徴やそれを踏まえたビットコイン購入のコツをまとめると以下になります。

  • スプレッドとはビットコインの売値と買値の価格差
  • ビットコインの販売所は買いやすいがスプレッドは大きい
  • 取引所はスプレッドがないため注文が煩雑でも安く買える
  • 初心者はスリッページ(発注価格と取引成立価格との差)が発生しない取引所が安心

スプレッドの存在に加えて、販売所と取引所の利点や価格形成の特徴をしっかり押さえつつビットコイン取引を上手に行っていきましょう。