まだ間に合う!取引所からビットコインを送金した時のキャンセル方法

「ヤバい、ビットコインの送金をミスった!キャンセルできるの!?

ビットコインアドレスや数量の入力ミスをして送金してしまい、焦ってキャンセル方法を検索する人も多いのではないでしょうか。まずは落ち着いて、自分がどのような状況でビットコインの送金をキャンセルしたいか明確にしましょう。

結論からいうと、仮想通貨の取引所からビットコインの送金手続きを行ってすぐならキャンセルできる可能性があります。また取引所以外のウォレットから送った場合は、残念ながらキャンセルができません。

この記事ではビットコインの送金依頼をキャンセルできる・できない取引所のリストやキャンセル方法、自分のウォレットから送った時は送金情報が取り消せない理由、処理が行われず送金できない原因と対処法を詳しく解説。ぜひ参考にしてください。

1. 取引所別!送金キャンセルの可否&取り消し手続きの手順

how_to_bitcoin_transfer_cancel_smartphone

仮想通貨の取引所では、ビットコインの送金(※)キャンセルできるところ・できないところがあります。
※サービスによってビットコインを取引所の外に送金することを出金・出庫・引出などと表現しています。

1-1では金融庁へ登録済みの仮想通貨交換業者にフォーカスをあて、送金をキャンセルできる取引所とできない取引所を紹介。1-2では送金キャンセルのやり方を解説していきます。現在キャンセルしたい送金情報がある方は、1-1で可否をチェックし、1-2でやり方を確認してください。

1-1. ビットコインの外部送金をキャンセルできる・できない取引所

今回は201859日現在営業中で、金融庁へ登録済みの仮想通貨交換業者が運営している取引所10社をピックアップ。ビットコインの送金依頼をキャンセルできるか・できないかをリサーチし、下の表にまとめました。○は送金依頼後のキャンセルができる取引所、×はキャンセルができない取引所です。

取引所BTC送金キャンセルの可否
bitbank
bitFlyer
BITPoint
BitTrade
QUOINEX
DMM Bitcoin×
GMOコイン×
Zaif×
フィスコ仮想通貨取引所×
BTCBOX不明

10社のうち半分の5社で送金依頼後のキャンセルを受け付けている取引所ということがわかりました。キャンセルの可否は各取引所のシステムによって異なるのではないかと予想されます。

キャンセル依頼にはタイムリミットがある
キャンセルできる取引所でも、いつでも取消手続きを行えるわけではありません。送金情報がビットコインのネットワークに入ると、誰もキャンセルを行えない状況になります。そのためキャンセルが行えるのは、取引所が送金依頼を承認するまでの間だけ。各社のシステムや混雑状況によって承認までの所要時間が異なるため明確な目安はありませんが、キャンセルしたい場合は早急に対処したほうがよいでしょう。取引所では送金キャンセルができることに対し、ビットコインのネットワークに入った送金情報は取り消せない理由については2章で詳しく解説していきます。

【参考】

1-2. 早急に、でも焦らないで!ビットコインの送金キャンセル方法

今回はスマートフォンに完全対応しているbitbankを使って、ビットコインの送金キャンセル方法を解説していきます。キャンセルの申請はなるべく早いほうがよいですが、焦っていてはミスをする可能性が上がります。落ち着いて対応してください。

やり方はどの取引所も大差なし
bitbank以外の取引所でビットコインの送金依頼をキャンセルするやり方も大差はありません。送金に関する履歴のページから、該当する申請内容の欄にある「cancel」や「×」を選択するとキャンセルできるでしょう。

それではやり方を解説していきましょう。スマートフォンから操作を行う場合はすぐ下から、パソコンから操作を行う場合はコチラから読み進めてください。

■ スマートフォンを使った送金依頼のキャンセル方法

  1. ログイン後、メニューから「出金」を選択
  2. 出金ページにあるビットコイン(BTC)の「出金」を選択
    pay_smartphone
  3. 引出履歴から該当する申請内容の「CANCEL」をタップ
    bitcoin_transfer_cancel_smartphone
    ステータスが「メール認証待ち」から「キャンセル」へ変更されます。これで送金依頼のキャンセルは完了。メール認証を行わず放置した場合もキャンセル扱いになります。その場合ステータスに表示されるのは「メール認証タイムアウト」です。

■ パソコンを使った送金依頼のキャンセル方法

  1. ログイン後、アカウントメニューから「入出金」を選択
    bitbank_menu
  2. 出金ページにあるビットコイン(BTC)の「出金」を選択bitbank_BTC
  3. 引出履歴から該当する申請内容の「cancel」をクリック
    cancel_pc
    これで出金(送金)申請がキャンセルされます。該当する申請内容のステータスが「キャンセル」になっていれば完了。
キャンセルできる条件

bitbankでは送金依頼を行うと、申請内容の承認を促すメールが届きます。承認後は送金することが確定されキャンセルができません。申請内容に間違いがあった場合は、届いたメールのURLページへ飛ばず、キャンセル申請を行いましょう。また一定時間メールでの認証が取れない場合も自動的にキャンセルされます。

しかしほかの取引所もそうであるとは限りません。メールでの認証は行わず、送金依頼をするボタンを押してから数秒~数分で処理が始まるかもしれないのです。1-1で述べた通り送金のキャンセルにはタイムリミットがあると考えておくべき。送金を取り消したい時は、早めの対応を心がけましょう。

2. ビットコインのネットワークに入った送金データはキャンセル不可能

1章では仮想通貨の取引所からビットコインの送金を行った際のキャンセル方法を紹介しましたが、ビットコインのネットワークに入った送金情報(トランザクション)は取り消せません。

簡単にいうと、取引所で行った送金依頼はキャンセルできる可能性があるが、自分のウォレットから送金した時は取り消せないということ。その理由を解説していきましょう。

2-1. ウォレットからは取り消し不可能!ビットコインは送金キャンセルを考慮していない

仮想通貨の取引所で買ったビットコインを、ウォレットアプリやウェブウォレットに移動している人も多いのでは? GOX(※)対策にもなり、セキュリティの観点から考えても、自分のウォレットで保管しているほうが安全といえるでしょう。
(※)GOXとは取引所に預けていた仮想通貨が紛失するという意味のスラング。

しかしウォレットでは取引所のように送金のキャンセルができません。ウォレットから発信された送金情報は、すぐにネットワーク内のメモリープールへ。一度ネットワークへ入った送金データ(トランザクション)は誰にも取り消すことはできないのです。

なぜビットコインのネットワークに入った送金情報はキャンセルできないのですか?

ビットコインは仕様として送金のキャンセルを考慮に入れていません。開発時からネットワークに入ったトランザクションは後から変更できない仕組みをコンセプトにしているからです。これによってデータの改ざんや不正処理をしにくい環境をつくっています。

2-2. ユーザーにチャンスを!取引所からの送金がキャンセルできる理由

ビットコインの送金はキャンセルできないというのは2-1で解説した通りです。では仮想通貨の取引所からビットコインを送金した場合にキャンセルできるのは一体なぜでしょうか?

その理由は取引所の送金処理をはさむから。ユーザーからの送金依頼が来て、すぐにビットコインのネットワークに送金情報を送らない理由には、大まかにすると以下の2点が考えられます。

  • ユーザーのためにキャンセルする機会を設けている
  • 取引所の都合

上に挙げた点が必ずしもそうとは言いきれません。取引所によって理由は異なるでしょう。でもユーザーに申請を取り消すチャンスを与えてくれているとしたら、ありがたい配慮ではないでしょうか。気をつけていても失敗することは誰でもあります。依頼の取り消しができる取引所なら、うっかりミスが起きても、おっちょこちょいな人でも安心ですね。

また送金依頼を出してからキャンセルが可能な時間も取引所によって異なります。数秒のところもあればbitbankのようにメール認証さえ行わなければ数時間、処理が行われない場合もあるでしょう。

確かなことは取引所にある送金データがビットコインのネットワークに送られた瞬間、キャンセルができなくなるということです。

3. 処理がされない理由は送金手数料にあり!

「ビットコインは送金のキャンセルができないっていうけど、勝手にキャンセルされた!」
といった経験をした方もいるのではないでしょうか。正しくはキャンセルされたのではなく、送金処理がされずビットコインが元のウォレットに戻ってくるという現象です。

送金ができない・時間がかかりすぎるといった原因は、設定した送金手数料にある可能性が高いです。3章では手数料が低いと送金できない理由、手数料の適正価格の調べ方を解説していきます。

3-1. 送金手数料が低すぎると処理が後回しになる

手数料が低すぎると処理を後回しにされ、送金ができない・時間がかかりすぎることがあります。ビットコインは、2週間以上処理が行われなかったトランザクションは元のウォレットへ戻る仕様。簡単にいうとタイムアウトというわけです。

仮想通貨の取引所のなかには送金が失敗しないよう、初めから少し高めの手数料を設定しているケースがあります。これにより取引所からビットコインを送金する時は、比較的スムーズに送れる傾向となっているのです。

マイナーは手数料が高い送金情報を優先的に処理する

bitcoin_fee

なぜ手数料が低いと送金処理が行われない可能性があるのでしょうか? それはマイナー(※)が手数料の高いトランザクションから優先的に処理しているから。送金手数料はマイナーへ支払われる報酬の一部なんです。
(※)マイナーとはマイニングに参加している人のこと。

マイニングの主な作業は、ブロックチェーンに新たなトランザクションが入ったブロックをつなげること。ブロックに入れる新しいトランザクションは、メモリープールというデータの一時保存を行う場所に集まります。マイナーはメモリープールから手数料が高いトランザクションをピックアップし、内容を検証したあとブロックに格納。こうしてつくったブロックを新たにブロックチェーンへつなげます。

ブロックに入っているトランザクションの手数料は、マイニングに成功したマイナーのものに。送金手数料はマイナーの収入源になるのです。そのためマイナーは手数料の高いトランザクションの処理を優先。反対に手数料が低すぎるトランザクションは、いつまでも処理されずタイムアウトをしてしまう可能性があります。マイニングについての詳しい解説はコチラの記事で紹介しているので参考にしてください。

3-2. 送金手数料の適正価格の調べ方

送金手数料の適正価格は日々変化しています。ビットコインの場合、メモリープールに未処理のトランザクションが増えると高くなる、減ると安くなる傾向があります。つまり処理状況の混雑具合と比例して送金手数料の相場が変動するということです。

bitcoinfees.infoでは直前の平均手数料を参考に、次のブロックで処理を行うために必要な額を公開しています。下の画像をご覧ください。

Bitcoin transaction fees

この表からは201851114:50現在、次のブロックで処理を行うためには「Next Block Fee」に記載されている0.37USDが相応しいと読み取れます。現在のビットコイン価格では約0.00004106BTC、日本円にすると約40円です。この価格を大きく下回った手数料を設定すると、送金ができない可能性があります。

またトランザクションの混雑状況から、低い送金手数料で済むタイミングを予想することも。Jochen Hoenickeではビットコインのメモリープールの様子がリアルタイムで更新されています。下の画像は2018511日にリサーチした過去1年間のメモリープールの様子。

memory_pool

山が高くなっている箇所は未処理のトランザクションが多いことを表しています。この山の高さと送金手数料の価格はほぼ比例しているといえるでしょう。もっとも高い数値を記した201712月は、ビットコインの送金手数料が高騰した時期でもありました。

未処理のトランザクションが増えるということは、送金データが混雑しているとこいこと。優先的に処理されるには送金手数料を高く設定しなければなりません。その連鎖で送金手数料はどんどん高騰。つまりメモリープールにある未処理のトランザクションが減少傾向のタイミングで送金すれば、比較的安い手数料で済む可能性が高いのです。

こうした情報をチェックしておけば、お得&確実に送金を行えますね。

まとめ

  • 仮想通貨取引所によって、送金(出金)がキャンセルできるところ・できないところがある
  • 取引所で送金をキャンセルしたい時は、早急な対応を心がける
  • ビットコインのネットワークに入った送金情報は取り消せない
  • 設定した送数料が低すぎると送金ができない可能性がある

間違えて送金してしまうと、最悪の場合ビットコインを紛失するケースも。以下の記事では送金を失敗してしまった時の対処法を紹介しています。ぜひ参考にしてください。