スマホで5分!安全に仮想通貨を保管するウォレットの作り方と使い方

「仮想通貨のウォレットってどうやって作ればいいんだろう……」

仮想通貨取引を始めたばかりの方の中には、ウォレットが重要だとはわかっていても、作り方がわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

実際、世界各地で取引所に対するハッキング事件は多発しており、数百万円の資産を一気に失った人も少なくありません。

しかし自分のウォレットに移動した資金は、取引所がハッキングされても盗まれることはありません。そして個人のウォレットは取引所よりも保管資産が少ないため、犯罪者に狙われにくい傾向があります。

このように仮想通貨を安全に保管できるウォレット、実は5分ほどで簡単に作ることができるのです!

この記事では、実際の作り方を画像入りで徹底解説。保管の仕方などの使い方も紹介していきます。

1. ウォレットの種類と選び方

ウォレットの作り方は、ウォレットの種類によって違います。作り方を知る前に、まずはどのウォレットを作るべきなのか、種類ごとの特徴と選び方を解説します。

1-1.ウォレットの種類

さて一口にウォレットと言っても、実際にはいろいろな種類があります。大きな区分としてホットウォレットとコールドウォレットの2種類があります。ネットに常につながっているオンライン上のウォレットがホットウォレット。ネットから切り離されているものがコールドウォレットと呼ばれます。

区分

メリット

デメリット

ホットウォレット

  • いつでも送金、受取ができる
  • スマホかパソコンで利用できる
  • セキュリティー対策が必須

コールドウォレット

  • サイバー攻撃やハッキングを受けない
  • 急な送金、受取はできない
  • 物理的な保管が必要になる
  • 高価なハードウェアが必要なものもある

さらにホットウォレットの種類として、ウォレットアプリ、ウェブウォレット、デスクトップウォレットというものがあります。もう一つのコールドウォレットの種類として、ハードウェアウォレット、ペーパーウォレットがあります。

 こちらも一覧にまとめてみましたので、確認してみましょう。

種類

説明

特徴・注意点

ウォレットアプリ

iOSやAndroidのアプリで提供されるウォレット

いつでもどこでも使える。店舗決済もOK。スマホ紛失や不正ログインには注意

ウェブウォレット

インターネット上のサイトで提供されるウォレット

  • パソコンからでもスマートフォンからでも使える
  • オンライン上にあるので、取引所と同様にサイバー攻撃、ハッキング、不正ログインで狙われやすい

デスクトップウォレット

パソコンの端末にデータを入れて使用する

  • 自分のパソコンで使える利便性あり
  • 大量のデータダウンロードが必要なものがある。ソフト自体も重いものが多い

ハードウェアウォレット

USBに挿す小さなハードウェア(端末)を買って使用する

  • 必要な時だけネットにつなぐので最高の安全性
  • パソコンが無いと使えない
  • 端末が高いものは1万円以上と高価

ペーパーウォレット

専用サイトを使って、紙に必要情報を印刷して保管する

  • 紙さえ確実に保管できれば安全
  • 使う際にはデータに戻す必要があり、利便性は低い

基本的に利便性と安全性がトレードオフになっているのがウォレットの特徴です。実際にはどのような選び方をすれば良いのでしょうか。

1-2. ウォレットは組み合わせで選ぼう

ウォレットを選ぶためにまずは種類を決めると思いますが、現在の環境を考えると最初はウォレットアプリを選ぶのがおすすめです。スマートフォンにアプリでインストールすれば、ビットコインの送金、受取に必要なメール、SNSQRコードリーダーといった機能が全て利用できます。とてもスムーズに使いこなすことができます。

ただし注意して頂きたいのは、ウォレットアプリはあくまでも少額を保管する場合に限るということです。例えば全財産100万円でビットコインを買ってウォレットアプリに移します。ところが、もしかしたらこんなリスクに遭遇するかもしれません。

【ケース1

スマートフォンをどこかで紛失!悪い人に拾われて不正ログインされた。結果、すべてのビットコインがどこかに送金されてしまっていた。盗難事件発生、100万円はいずこへ…。

【ケース2

スマートフォンを落としたら壊れてしまって再起不能。新しい端末になって同じウォレットアプリを入れたが復元フレーズを忘れてしまって、ウォレットに入れない!100万円にアクセスできない……

二つのケースともに必ず起こることではありませんが、高額を入れておくのはリスクがあると言えるでしょう。そこで高額を保管する場合におすすめしたいのは、ウォレットを複数持つことです。特にウォレットアプリとハードウェアウォレットの組み合わせが最強です。

ビットコイン初心者は、まずウォレットアプリを使ってみましょう。最初は少額から始めると思いますが、そのうち高額のビットコインを保管する必要が出てきたら、ハードウェアウォレットを併用することが最も快適にそして安全にビットコイン生活を送ることができる鍵となります。

2. アプリでウォレットを作ってみよう

それでは実際にウォレットはどのようにインストールするのか見ていくことにしましょう。今回はMyceliumというAndroidの人気ウォレットアプリを例にとって実際にインストールしてみたいと思います。

 サイト内参照記事:iOS向けBread(breadwallet)のインストールと初期設定方法

2-1. Myceliumのインストール

Mycelium Bitcoin Wallet

Mycelium Bitcoin Wallet

Mycelium SA無料posted withアプリーチ

早速インストールしてみましょう!

Myceliumインストール画面

 

では「インストール」を押して下さい。

Mycelium同意画面

 

同意画面が表示されますので「同意する」を押します。

Mycelium

すぐにインストールが始まります。インストールが終わったら「開く」を押して、初期設定をしてみましょう。

2-2. Myceliumの初期設定1

ここから初期設定ですが、実はアナログな文具が必要です。今すぐ次のものを用意して下さい!

メモ用紙 と 消えないボールペン

あとで慌てないためにも、準備して手元に置いておきましょう。メモ用紙は保管が必要ですから、何かの紙の切れ端ではなく、綺麗な紙を使いましょう!

では手元の画面に戻って下さい。

Myceliumようこそ画面はじめにこのような画面が表示されていると思います。今回は新しいウォレットを作るので「新規作成」を押して下さい。

Myceliumホーム画面Myceliumのホーム画面が表示されました。まだ設定が必要な項目がありますので、初期設定を続けましょう。画面右上のメニューボタンを押して下さい。

Myceliumメニュー画面メニューがプルダウンで表示されますので、「バックアップ」を選択して下さい。

Myceliumバックアップ画面

ここで何をするかというと、ウォレットがもし使えなくなった場合、このマスター・シードという12個の言葉をメモして保存しておけば、再インストール時や別の端末で同じだけのビットコインが入ったウォレットが復元できるという大事な設定をします。

裏を返せば、もしその設定をしなかったり、メモを紛失したら2度とビットコインは戻ってきません!必ずメモをしましょう。先ほど用意したメモ用紙とボールペンはありますか?用意できたら「はい」を押します。

(この設定はスクリーンショット禁止のため画像は掲載しません)

すると「英単語」が12個順に表示されますので、一つ一つ順番にメモを取って下さい。全て記録すると、マスター・シードの確認画面が表示されます。「ワード番号3」のように指示されたら、3番目の単語です。指示に従って入力して確認を終えて下さい。

全て確認が終わると、「あなたの単語リストバックアップが正常に確認されました・・・・」というメッセージが表示されますので、その下の「暗証番号の設定」を押して下さい。

すると数字を6ケタ入力する画面になります。この暗証番号はアプリの起動や送金時の承認に使用しますので、6ケタの数字で設定しましょう。設定が終わるとホーム画面に戻ります。設定完了までもう一息です!

2-3. Mycelium初期設定2

さあ残り少しの作業です。ホーム画面の右上のメニューボタンを押します。

Myceliumホーム画面

Myceliumメニューメニューのプルダウンから「設定」を押します。

Mycelium設定項目設定項目の一覧が出ますので今はUSD(米ドル)になってしまっている「表示通貨」を押します。

Mycelium表示通貨選択画面jpで検索して「JPY」にチェックを入れ、usdで検索して「USD」のチェックを外します。画面左下の下向きの三角を押してキーボードを隠し、今度は左向きになった同じボタンで前の画面に戻ります。

Mycelium設定項目

今度は画面を少し下にスクロールして下さい。

Mycelium設定項目

「スタートにはPINナンバーが必要」にチェックを入れます。これで先ほど設定した暗証番号がアプリの起動に必要となり、勝手にログインされることを防げます。

また「ローカルのトレーダーを無効にする」にもチェックを入れておきましょう。詳しい説明は省略しますが、上級者向けの機能だと思って頂いて結構です。

さあ、ついに初期設定が完了しました!実際に使ってみましょう!

3. ビットコインのウォレットを実際に使ってみよう!

さあMyceliumの設定が無事にできたら、実際の使い方の手順を確認しておきましょう。ウォレットを使うシーンには、以下の3つがあります。

<ビットコインを受取って保管>

最初に使うのがこの機能です。取引所でビットコインを購入したら、ウォレットでビットコインを受取って保管します。また誰からか送金してもらう場合もこの手順になります。

<ビットコインを送金する>

自分から誰かにビットコインを送金する場合や、オンラインでビットコイン決済する場合の手順です。実は最初に取引所からウォレットにコインを移す場合も、取引所内のウォレットで同じような操作をします。

<店頭でビットコイン決済する>

基本的にはビットコインを送金する手順と同じですが、レジで間違えずに操作できるか不安ですね。ここでしっかりと手順を覚えてしまいましょう。

 

では早速それぞれの手順をMyceliumを例にとって確認していきましょう。

3-1. ビットコインを受取って保管

実際にMyceliumでビットコインを受取ってみましょう。ビットコインを受取るには送ってくれる人が必要ですが、もちろん自分でも構いません。取引所でビットコインさえ購入すればMyceliumに送ることができます。まずアプリを起動しましょう。ここでは何度か取引をしたMyceliumを立ち上げてみることにします。

Myceliumホーム画面

画面中央に0.00111809BTCと表示されているのがこのウォレット内のビットコイン残高です。その下にこの時点での円換算残高が1,875.85JPYと表示されています。先ほど表示通貨を日本円にしたことで円換算での金額を確認することができます。便利ですね~。

さて、このウォレットでビットコインを受取るためには受取アドレスを確認する必要があります。「受信」を押してみて下さい。

Mycelium受信画面

でかでかと表示されたQRコードに驚きますね… ビットコインの送信側にはこのQRコードを読み取ってもらうか、「ビットコインアドレスを共有する」を押してSNSでアドレスを通知するか、または「クリップボードにコピー」を押してメールに貼り付けて相手に教えるかしましょう。

金額が決まっている場合には任意の額の下のキーボードアイコンを押しましょう。金額入力画面が出ますので、金額を入力すると送金する金額情報の入ったQRコードやアドレスが改めて生成されますので、それを相手に通知して下さい。

さて送信側に情報を伝えたらしばし待ち時間です。しばらくすると画面が下のように変化します。

Mycelium受信中画面

緑色のテキストで何やら受信中のビットコインがあるとの表示に切り替わりました!画面上部の「取引」をタップして下さい。

Mycelium受信中取引画面

ここは取引履歴が表示される画面です。一番上に今受信中のビットコイン情報が乗っています。そこに「WARNING: wait for at least one confirmation!」と表示されています。これはビットコインの取引はビットコインのネットワーク内で6回承認されると取引完了とみなされてきた歴史があり、ここでは受信が確定するまでには少なくとも1回の承認が必要ですという注意書きがされているということです。

Mycelium1回承認済み

さてこちらは1回承認が入った状態です。1回承認済みとなって注意書きが無くなりました。この段階でこのビットコインを使うことができます。ホーム画面に戻ってみましょう。「残高」を押して下さい。

Mycelium承認済みホーム画面

ビットコインも受信中の緑色の表示が無くなり、合算された残高が表示されるようになりました。この後、承認は6回まで入りますが軽く1時間はかかりますので、興味ある方は取引を何回もリロードしてお楽しみ下さい。

3-2. ビットコインを送金する

無事に受取ができましたので、次にビットコインを送金してみましょう!まずはアプリを起動して下さい。

Myceliumホーム画面

ホーム画面の「送金」を押します。

Mycelium送金画面

送金先のアドレスや送金額を入力する画面が開きます。送信先のQRコードがある場合には「QRコードをスキャンする」を押しましょう。カメラが起動してQRコードをスキャンできるようになります。

また相手アドレスがSNSやメールで送られてきている場合には、クリップボードにコピーしてから、この画面で「クリップボード」を押すと送信先に指定されます。ビットコインアドレスは長いので手入力はできる限り避けましょう。

Mycelium送金画面

これで送金先が指定できました。次に送金する金額を入力します。金額の下のキーボードのアイコンを押して下さい。

Mycelium金額入力画面

送金する金額を入力します。画面左上にBTCと出ている場合はビットコインの金額を、一度タップするとJPYに替わり日本円で指定することができます。金額を入力して「OK」を押します。

Mycelium送金画面

これで送金先と金額の入力が終わりました。最後は取引手数料を指定しましょう。左の節約は金額は安いですが、最大2時間送金にかかってしまいます。反対に右は10分目安で完了できる金額です。普段は普通で問題ないでしょう。どれか選択して「送金」を押します。

すると初期設定で決めた暗唱番号を求められますので、数字を入力します。

Mycelium送金中画面

ホーム画面に戻ると赤字で送金が始まったという表示が出るようになりました。取引メニューを見てみましょう。

Mycelium取引送金中

先ほどの受取と同じような表示ですね。これから6回まで承認が入ります。相手先には基本的には1度承認が入れば着金すると考えて問題ありません。これで送金もマスターしました!

3-3. 店頭でビットコイン決済する

最近はビックカメラでの店頭決済が話題になっています。初めは中国などからの観光客の利用が目立ちましたが、最近では観光客以外でもビットコイン決済をしている光景を目にします。

店頭で決済する場合は、基本的な操作は送金する場合と同じです。まずはウォレットに決済に必要なビットコインがあることを確認してからレジに行きましょう。先方から金額情報の入ったQRコードが提示されますから、送金画面からスキャンして送金しましょう。たったこれだけで店頭決済も完了です。

4. 取引所のウォレットと取引所外部のウォレットの違い

bitbankを例にとると、購入したビットコインはそのままbitbankの中にあるウォレットに入ります。そのウォレットを使えば、ビットコインの送金、受取をすることができます。

一方の取引所外部のウォレットは、購入したビットコインを取引所からそのウォレットで受け取ることで使えるようになります。使える機能や操作性には根本的な違いはありませんが、重要な違いは取引所の中にあるのか、独立しているのかということです。外部のウォレットは、取引所から独立していることで取引所を狙った世界規模のサイバー攻撃やアカウントのハッキング被害を回避することができるという大きなメリットがあります。

外部のウォレットは個人ごとに設定も中身も異なって開設されるため、ハッカーにとっても手間がかかる割に利益が少なくターゲットになりにくいのです。

5.まとめ

ウォレットについていろいろと学んできましたが、最後に改めてウォレットには常にセキュリティーの危険性があることを念押しさせて下さい。

ビットコインが大きな盛り上がりを見せていますが、ビットコインを購入したら取引所から独立したウォレットに移すことが重要です。また普段持ち歩くようなウォレットアプリには必要なだけのコインを入れておき、盗難やサイバー攻撃のリスクに備えておきましょう。またそのためにパスワードの流用はやめ、2段階認証が使える場合には必ず設定しておきましょう。

また高額のビットコインを扱うようになったら、多少高価で面倒ですがハードウェアウォレットの併用をおすすめします。普段使いはウォレットアプリで、大切な高額のコインはウォレットの中で最高の安全性を持つハードウェアウォレットで管理しましょう。

そして、ウォレットのマスター・シード、パスフレーズなどと呼ばれる12個のメモは絶対に失くさないで下さいね!!