
ビットコインを購入したいと思っていても、どれくらい手数料がかかるのかわからなくて不安な方も多いのでは?
ビットコインの取引では「購入&売却手数料」「入出庫手数料」「入金手数料」「送金手数料」「レバレッジ信用取引にかかる手数料」など様々な手数料が発生します。
またそれらの手数料は、取引所によって金額が異なるので、しっかりチェックすることが大事!
この記事では国内業者19社のうち、取引所を運営する14社15サービスの手数料を比較。ビットコイン取引でかかる手数料を一覧化しました。後半では手数料を節約するコツも紹介。ぜひ参考にしてください。
目次
1. ビットコイン取引でかかる手数料の種類
まずはビットコイン取引で多くのユーザーが支払うであろう4種の手数料について解説していきましょう。
ビットコインの購入や売却をする際に発生する手数料。取引量に対して0.01%~0.1%程度を設定しているケースが多いです。
取引所では多くのユーザーを取り込むため、
- 売買手数料を低めに設定する
- 期間限定で無料にする
- 期間限定でマイナスにする
といったキャンペーンを積極的に行っているところもあります。
ビットコインを送金する際に必要な手数料です。基本的に送金者が自由に設定できる仕様ですが、取引所では一律で0.0001 〜 0.01 BTC程度を設定している場合も。送金手数料が発生するケースは以下の通りです。
- ビットコインを別の口座へ送付
- ビットコインをウォレットに移動
- ビットコインを使って支払い
送金手数料はマイニングを行っているマイナーへ支払われます。ビットコインの送金履歴はすべてブロックチェーンに記録されており、その承認作業を行っている人がマイナーと呼ばれる認証者。マイナーは承認作業の報酬の一部として手数料をもらえます。
2. 国内取引所をまとめて比較!ビットコインの手数料一覧
金融庁へ登録済みの業者19社のうち、サービスを行っている販売所と取引所について、手数料を比較しました。
- 売買手数料
- ビットコインの送金手数料
- 日本円の出金手数料
- 証拠金取引に関わる手数料
2-1. 手数料最安は「GMOコイン」! 売買・送金・出金手数料を比較
金融庁登録済みの業者が運営する取引所で、「BTC売買(購入&売却)」「BTCの送金」「日本円の出金」手数料を一覧にしました。
※スマートフォンからは横にスライドしてご覧ください。
サービス名 | 売買 | BTCの送金 | 日本円の出金 |
Liquid by Quoine | 無料 | 無料 | 510円 |
bitFlyer | 0.01% ~ 0.15% | 0.0004 BTC | 220 ~770 円 |
bitbank | Maker -0.02% Taker 0.12% | 0.001 BTC | 550~776円 |
GMOコイン | Maker:-0.01% Taker:0.05% | 無料 | 無料 |
Huobi | 無料 | 0.0005BTC | 330円 |
BTCBOX | 0.05% | 0.001BTC | 400~750円 |
BITPOINT*1 | 無料 | 無料 | 各金融機関の規定に沿った 振込手数料をユーザーが負担 |
DMM Bitcoin | 無料 | 無料 | 無料 |
フィスコ仮想通貨取引所*2 | 無料 | 0.0001BTC以上 (ユーザー設定可能) | 385円~770円 |
Zaif*2*3 | 無料 | 0.0001 〜 0.01 BTC | 385円~770円 |
VCTRADE | 無料 | 無料 | 50~250円 |
Bitgate(販売所) | 無料 | 0.0003BTC | 550円 |
coincheck | 無料 | 0.001BTC | 407円 |
ディーカレット | 無料 | 0.0004BTC | 275円 |
TAOTAO | 無料 | 無料 | 無料 |
※2019年10月28日現在、ビットコインの現物取引を対象とした情報です。
*1)新規口座開設停止中
*2)フィスコ仮想通貨取引所とZaifは2019年中に統合予定
*3)新規口座開設停止中
もっとも手数料がかからない取引所は「GMOコイン」。取引手数料が無料というサービスも多い中、GMOコインではマイナス手数料で取引できます。
取引手数料だけならbitbank.ccのMaker手数料が「-0.02%」と最安ですが、GMOコインでは仮想通貨の送金手数料・日本円出金手数料とも無料です。
2-2. 証拠金取引ができる7社のレバレッジ手数料を比較
金融庁へ登録済みの取引所で、証拠金取引が行える取引所7社の手数料を一覧にしました。
サービス名 | レバレッジ取引手数料 | そのほかの手数料 |
Liquid by QUOINE | 無料 |
|
bitFlyer | 無料 | |
GMOコイン | 無料 |
|
BITPOINT*1 | 無料 |
|
DMM Bitcoin | 無料 |
|
Zaif*2*3 | 無料 |
|
coincheck | 0.04~0.05% |
|
TAOTAO | 無料 |
|
※スマートフォンからは横にスライドしてご覧ください。
※2019年10月2日現在のレバレッジ取引を対象とした情報です。
*4)ロールオーバー時に発生
証拠金取引では、決済ごとにかかる手数料のほか、ロスカット管理料などサービスによってかかる手数料が大きく異なります。持っているだけで毎日必要になる手数料もあるため、もしレバレッジ取引を行う場合は、しっかり調査してからにしましょう。
3. 取引所でかかる手数料を安く済ませるコツ
投資目的で取引を行うなら、利益を減らさないためにも手数料の節約をしたいところ。手数料は少し気をつけるだけでも、抑えられます! 手数料を安く済ませるコツを紹介していきましょう。
- 取引回数が多いなら売買手数料が安いところを選ぶ
- 長期でホールドするなら出庫手数料が安い取引所を選ぶ
- 入出庫や入出金はまとめて行う
それぞれについて解説していきます。
【ポイント1】取引回数が多いなら取引手数料が安い取引所
ビットコインの売買を活発に行って利益を上げたいという人は、取引手数料が安い取引所がオススメ。ちりも積もれば山となるので、1%を切る手数料だとしても回数を重ねると相当額になります。
■「bitbank.cc」なら取引するたびに手数料がもらえる
Bitbankはもっとも安い-0.02%の売買手数料で取引が可能。たとえばビットコイン価格が1BTCあたり50万円だとすると、取引しただけで200円儲かる計算です。
ただしマイナス手数料が適用されるのは、Maker取引のときだけ。Maker取引とは、取引板にない価格で指値注文を出すことです。
不慣れな中で無理に注文しようとすると、失敗してTaker取引(成行注文、もしくは取引板にある価格での指値注文)になってしまうことも。それでも手数料は0.15%しかかかりませんが、初心者で少しでも手数料を削りたいという人は、手数料が無料のサービスから始めるのもおすすめです。
【ポイント2】長期でホールドするなら出庫手数料が安い取引所を選ぶ
ビットコインを購入して長期で売却する予定がない場合は、出庫手数料が安い取引所がオススメです。
取引所に預けたままにしておくとハッキングに遭う可能性があるため、ホールドする場合は、ビットコインを自分のウォレットへ移動するのがベスト。その場合に、出庫手数料が高いところだと、ウォレットへ送金するたびに手数料が取られてしまいます。
■ 出庫手数料は無料のサービスも多い
仮想通貨の出庫については、手数料を無料としているサービスも複数あります。特に少額での出庫を考えている人は、手数料で資産が予想以上に減ってしまったということのないように、しっかり確認しておきましょう。
【ポイント3】入出庫や入出金はまとめて行う
ビットコインの入出庫や、日本円の入出金には毎回手数料が発生します。手数料を節約するためには、入出庫や入出金をまとめて行ったほうがよいでしょう。
そのためには計画的な運用をしなければなりません。「少し利益が出たから日本円に換金しよう」「ウォレットに移したばかりだけど、やっぱり取引所に預けておこう」と無計画な運用を行っていては、利益がどんどん手数料として消えていきます。数ヶ月ごと、いくらの利益が出るごとというように、資金はまとめて動かすように心がけましょう。
まとめ
ビットコイン取引の際にかかる手数料について解説し、各取引所の手数料を比較してきました。取引所を選ぶときの参考にしてください。
- ビットコイン取引では売買手数料、入出庫手数料、入出金手数料といった、さまざまな手数料が発生する
- 取引頻度が高いなら取引手数料が重要
- 長期保有(ガチホ)なた出庫手数料が重要
- 入出金はできるだけまとめて行うことで手数料を節約する
また取引所選びで重要な点は手数料の安さだけではありません。大切な資金を預けるのだから、セキュリティ面も重視してほしいところ。こちらの記事では本記事で紹介した取引所の特徴を、さらに多分野にわたって紹介しています。ぜひ一読を!