疑問解消!古いアドレスも使える?ビットコインアドレスが変わる理由

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「あれ~?またビットコインアドレスが変わってる!」

取引所から自身のウォレットへ資産を移動させる時、以前に送ったアドレスと今のアドレスが違うことに気がついた方も少なくないのでは?ウォレットのなかにはビットコインを受け取るたびに、新しいアドレスを自動で生成するものもあります。送金履歴が残っているのに、また新しい宛先を登録するのは面倒ですよね。

でも、ビットコインアドレスは同じものを使い続けないほうがよいのです。ずっと同じアドレスで送受金をしていると、アナタの資産額が世界中の人にバレてしまう恐れも!

今回はビットコインアドレスが勝手に変わる理由や、アドレスの確認方法などを紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

1. ビットコインアドレスが勝手に変わるのはプライバシー保護のため

ビットコインアドレスが勝手に変わるのは、ユーザーのプライバシーを守るためにウォレットの開発者がそのような機能を付けたからです。

ビットコインの送金情報はブロックチェーン上にすべて公開されています。ビットコインアドレスがわかれば、そのアドレスの持ち主がどのような取引を行ったか、誰でも突き止められるのです。ブロックチェーンインフォ(blockchain.info)と呼ばれるサイトでは、検索窓にビットコインアドレスを入力するだけ簡単に取引履歴を確認できます。

1-1. 所有資産額がバレることを防ぐ

先ほど紹介したブロックチェーンインフォを使えば、ビットコインアドレスから保有資産量を簡単に調べることができます。表示される項目は以下の通り。

  • 取引件数
  • 受信総数
  • 最終残高
  • トランザクションの履歴
  • 送受金した相手のアドレス .etc

ブロックチェーンインフォでは、ビットコインアドレスだけで上記の項目を確認できます。もし知人がアナタのビットコインアドレスを検索したら、所有資産額が一発でバレてしまうでしょう。

反対に使用するビットコインアドレスをその都度変えていれば、資産額がバレる心配はありません。なぜなら使用したことがあるすべてのビットコインアドレスを検索しなければ、総資産額はわからないからです。一度ビットコインアドレスを教えることはあっても、すべてのアドレスを教えることはありませんよね。

自身の資産額を公にしたくない人は、同じビットコインアドレスを使い続けないことをオススメします。ビットコインを受け取るたびにアドレスが変わるウォレットを使ったほうがよいでしょう。

また、取引所のビットコインアドレスは変更できないケースがあります。プライバシーが気になる人は、取引所のサービスに頼り過ぎず、自身でウォレットをつくり管理しましょう。ウォレットのつくり方はコチラを参考にしてください。
ビットコインを安全かつ便利に使うためのウォレットの作り方

1-2. ハッカーに狙われるリスクを減らせる

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ビットコインアドレスを使うたびに変えていれば、ハッカーに狙われるリスクを減らせます。なぜなら、まとまった資産を保有しているとバレない限り標的になりづらいから。ハッカーはビットコインが大量に集まっている箇所を狙うケースが多いです。同じ作業をするなら成果が多いほうがよいので当然といえるでしょう。

では取引所のウォレットと個人のウォレットでは、どちらがビットコインを盗みやすそうでしょうか?当然個人のウォレットから盗むほうが、セキュリティが甘そうで簡単なイメージですよね。もし個人がまとまった額のビットコインを保有していれば、ハッカーにとって格好の標的となるでしょう。

ハッキングによってビットコインを盗まれるリスクを減らすためにも、資産額は他人にバレないようにしなければなりません。やはり、そのためには同じビットコインアドレスを使い続けないほうがよいのです。ビットコインを受け取るたびに新規アドレスに変更される機能が付いたウォレットは、自身で変える手間を省いてくれているといわけですね。

2. 複数のビットコインアドレスを一本で管理できる「HDウォレット」

ビットコインが生まれた初期のころ、ビットコインアドレスは手動で変更しなければなりませんでした。この時に使われていたのは「ランダムウォレット」と呼ばれる技術。ひとつの秘密鍵に対してひとつの公開鍵が生成され、そこからビットコインアドレスをつくっていたので、秘密鍵のバックアップが大変でした。なにせ秘密鍵は、
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といったようなランダムで複雑な文字列。覚える、メモを取るといった管理方法は間違える恐れがあるし、ペーパーウォレットで管理してもアドレスをつくるたびに増えていくので何枚にもなります。どのアドレスと対になっているかもわかりづらいですよね。

そこで誕生したのがHDウォレット(Hierarchy Deterministic wallet)です。HDウォレットは日本語にすると階層的決定性ウォレットという意味。ひとつのウォレットのなかにシード(Seed)という値があり、そこからマスターキーのような役割を持つ秘密鍵をつくり、さらにその秘密鍵をもとに複数の秘密鍵を生成していく技術です。

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ほぼ無限に生成される秘密鍵のおかげで、ビットコインアドレスもひとつのウォレットから無限につくれるようになりました。2018年45日現在は、ほとんどのウォレットにHDウォレットの技術が使われています。そのためユーザーはひとつのシードを管理するだけで複数のビットコインアドレスを使えるようになったのです。秘密鍵についてはコチラで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
【ビットコイン】秘密鍵と公開鍵の「秘密」と安全な取扱い方

2-1. 古いビットコインアドレスも有効

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新しいビットコインアドレスに変わると、こんな疑問を持つ方も少なくないのではないでしょうか。

「古いビットコインアドレスを使っても、ちゃんと送金できるの?」

答えはYESです。ウォレットは以前に使った古いアドレスも有効のまま。新しいアドレスができたからといって、古いアドレスが消滅することはありません。

なぜかというと、同じウォレットから生まれたアドレスは内部でつながっているから。HDウォレットでは、どのアドレスの親元もひとつのシードです。古いアドレスはウォレットに表示されませんが、内部では記憶されています。そのため間違えて古いアドレスにビットコインを送金しても、問題なくウォレットの残高に反映されるというわけです。ビットコインアドレスの詳しい仕組みについてはコチラの記事をお読みください。
【疑問解消】 ビットコインアドレスの意味と安全な使い方

3. ビットコインアドレスを複数使うと確定申告の際に面倒になる一面も

ビットコインアドレスを複数使うと、取引履歴を一覧で見られないため確定申告の書類作成が面倒になる一面もあります。

取引履歴のチェックに便利なブロックチェーンインフォですが、複数のアドレスを一覧で見ることはできません。ただでさえ紛らわしい文字列のビットコインアドレスをいくつも検索し、履歴を見比べて正確な利益を算出するのは大変な作業になるでしょう。

2018年43日現在、複数のビットコインアドレスを一本で管理する方法はありません。今後ウォレットの技術が向上し、新たな管理や取引履歴の参照方法ができるとよいですね。

4. 自分のビットコインアドレスの確認してみよう

ビットコインを受け取るたびにアドレスが変わるウォレットのひとつに「BRDBreadwallet)」というアプリがあります。iOS版は日本語対応もされており、シンプルで使いやすいインターフェース。今回はこのアプリを使ったビットコインアドレスの確認方法を紹介していきます。

①アプリを開いて「Bitcoin」をタップ

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②「受取」をタップ

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ビットコインアドレスが表示されました。アドレスの文字列をタップするとコピーができます。

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いかがでしたか?操作手順も少なく、あっという間にビットコインアドレスが確認できたかと思います。多くのウォレットは受け取りページにアドレスが表示されています。アナタのウォレットもビットコインを受け取るたびにアドレスが自動で変更されているか確認してみてください。

コチラの記事ではアプリやデスクトップタイプのものなど、さまざまなウォレットを使ったビットコインアドレスの確認方法を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
受取、処理状況のチェックに!ビットコインアドレスを確認する方法

まとめ

この記事のまとめは以下の通りです。

  • ビットコインアドレスが勝手に変わるのは、ウォレット開発者がユーザーのプライバシーを守るために付けた機能のため
  • ビットコインアドレスを使えば、そのアドレスに関わる取引記録を誰でも閲覧できる
  • 所有している資産額をバレないようにするために、同じビットコインアドレスを使い続けない
  • HDウォレットという技術で、同じウォレットでつくられたアドレスなら古いものも使える
  • 複数のビットコインアドレスの取引記録は一覧で確認できない

以上の事柄を踏まえ、自身のビットコインをしっかりと管理しましょう。