BitMEXの税金を解説! 損益計算の方法・専用の計算ツールとは

bitMEXの税金

BitMEXを使い始めて、利益が出てきたけれど税金はどうなるの?と疑問に思っていませんか?

海外の取引所ということもあり、具体的な税や計算方法がどうなっているのか、分からない方も多いでしょう。

この記事では、BitMEXの取引で利益が出た場合の税金について解説。申告に必要なもの、税金の計算方法、便利なツールまでご紹介します。

申告をする際の情報として活用してみてください。

この記事で分かること(bitMEXの税金)

1. BitMEXで利益が出たら確定申告

BitMEXは香港の取引所ですが、確定申告が必要な点は、国内取引所と変わりません

1-1. BitMEXで出た利益への税金はかかる

bitMEXで課税対象になったら

BitMEXの拠点は海外でありビットコイン建ての取引ですが、国内の取引所同様、利益が出たら確定申告をしなければなりません

例えば給与を得ている会社員が、副業として仮想通貨取引を行っている場合、年間で20万円以上の利益が出たら確定申告の義務があります。

1-2. 仮想通貨FXで出た利益への税金は?

確定申告では、さまざまな所得を申告することになりますが、仮想通貨取引で得た利益は雑所得に該当します。2019年9月時点における雑所得の税率は以下のとおりです。

課税対象となる所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超し、330万円以下 10% 97,500円
330万円を超し、695万円以下 20% 427,500円
695万円を超し、900万円以下 23% 636,000円
900万円を超し、1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円を超し、4000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円を超す 45% 4,796,000円

参考:国税庁|所得税の税率

外国為替FXは申告分離課税

雑所得というと、外国為替FXを想像する方がいるかもしれません。しかし、そもそも仮想通貨FXの利益は、外国為替FXなどと税金の扱いが違いますので、混同しないようにしましょう。

外国為替FXでは、申告分離課税が認められており、所得額に関係なく一律20%の課税です。それに対し、仮想通貨取引での雑所得は上の表のとおり、最高で45%が課税される仕組みとなっています。

もし脱税してしまったら?

申告の義務があるにも関わらず申告をしない、または過少に申告することは、脱税行為に該当します。脱税がバレると、追徴課税として追加で税金を支払うことになります。

バレたら付帯税が加算される

本来の税金だけでなく、過少申告加算税・無申告加算税・重加算税などさまざまな附帯税が加算されてしまいます。非常に悪質と判断されると、刑事罰へ発展する可能性もあります。

少しぐらいならバレないと安易に考える人もいるようですが、仮想通貨は大きな注目を集めている分野であり、国税庁など関連省庁は目を光らせています。

朝日新聞|仮想通貨取引、50人と30社で100億円申告漏れ指摘

今後、仮想通貨に関するさまざまな規制を強化する流れであることも踏まえると、無申告・過少申告がバレる可能性は高くなるでしょう。

2. BitMEXの税金計算方法

この章では、BitMEXでの取引における、具体的な税金の計算方法を解説します。

2-1. 損益計算方法

BitMEXには損益計算ツールの機能も備わっています。画面左上にある小さな電卓のマークが損益計算ツールなのでクリックしましょう。「BitMEX」のロゴの右下、歯車アイコンの左にあります。

bitMEXの税金1

損益計算ツールを開いたら、まず「利益/損益」をクリックし、「サイド」でロングかショートを選んでください。次に、以下の数値を入力しましょう。

bitMEXの税金2

  • 数量(注文する数量をUSD価格で入力)
  • 参入価格(参入したいBTCの価格を入力)
  • 出口価格(損切り、利確したい価格を入力))
  • レバレッジ(レバレッジの倍率を入力

4つの数字を入力すると、画面の右側に利益・損失が自動で表示されます。

損益計算ツールを使いこなせ

損益計算ツールには、目標価格・清算価格算出の機能もあります。画面にあるタブを「目標価格」または「清算価格」に切り替えれば利用できるようになります。

■目標価格→指定したROEを達成するために目標価格をいくらに設定するか計算する際使うツール
※ROEとは→自己資本利益率の事。証拠金に対しどれぐらいの利益があるか? という指標
■清算価格→ロスカットライン(損切り)を計算するときに使うツール

2-2. 取引履歴を取得

正確に損益を計算するのに役立つのが取引履歴です。しかし頻繁にトレードを行うこともある仮想通貨FXの場合、自分ですべて記録している方は少ないでしょう。

しかし自分で記録していなくても、BitMEXをはじめ、取引所からは取引履歴をファイルで入手することができます。このファイルを損益計算ツールに取り込むと、確定申告に必要な情報を作成することが可能となるので非常に便利です。

bitMEXの税金3

BitMEXの場合、画面の上部メニューにある「アカウント」をクリックすると、ウォレットが表示されます。

bitMEXの税金4

画面右上に「CSV形式で保存」という青いボタンがあるので、クリックしましょう。これで取引履歴を保存できます。

CSVファイルはいじるべからず

なおCSVファイルを下手に操作すると読み取れなくなったりデータが消えてしまったりすることがあります。損益計算ツールに取り込む際には、いじらないようにしましょう。

損失が出てしまった場合は?
仮想通貨取引での損益は、同じ年度内であれば合算することができます。雑所得同士として合算することになるため、他に利益が出ている取引と合わせることが可能です。

なお損失のみという場合、現段階では申告は不要です。仮想通貨取引における損失の次年度以降への繰り越しは、現在の税制では不可能なためです。この点は、外国為替FXなどとの大きな違いといえます。

しかしもし今後税制改正などがあり、損失繰り越しが可能となった場合は、申告するのが得となるでしょう。

3. 【簡単】無料計算ツールのすすめ

取引履歴を入手したとしても、仮想通貨の膨大な取引を1つ1つ計算するのは非常に手間がかかるもの。確定申告に利用する情報として、相応しいように集計・加工するのも大変です。

しかし専用ツールを使えば簡単になるので活用しましょう!おすすめのツールを2つご紹介します。

3-1. Cryptact

Cryptact

面倒な税の計算を解決してくれるツールの1つが「Cryptact」です。代表を務めているのは、2017年までゴールドマンサックスで勤務していたアズムデアミンという人物。プロの投資家の目線でつくられたサービスといえるでしょう。

Cryptactは仮想通貨の損益計算を簡単におこなえるツールで、アカウントを作成すれば無料で誰でも利用できます。アカウント作成に必要なのはメールアドレスのみで、その他の個人情報は不要なので手軽です。

2019年9月2日時点で、33カ所の国内外の取引所、2,800以上のコインに対応しています。大抵の取引であれば、Cryptactで対応できるでしょう。

サポート体制が充実!困ったら相談を

サポート体制が充実しているのもCryptactの強み。詳細な手順が掲載されたヘルプページ、各取引所での取引履歴の入手方法、計算方法などを把握できます。

メールでのサポートも実施し、平均して質問してから3日後に返答が来る体制になっています。損益計算のビギナーでも利用しやすいサービスです。

3-2. Gtax

gtax

対応している取引所の数No.1(2018年11月時点)をアピールしている、仮想通貨損益計算サービスです。

取引履歴の形式は取引所ごとにバラバラであり、加工するだけでも大変です。Gtaxを利用すれば、さまざまなフォーマットの取引履歴を読み取り、自動的に計算してくれます。

1,000種類以上のコインの時価の算出、レバレッジ取引や貸借取引などへの対応など、サービス領域の広さも魅力的です。

Gtaxは無料で新規登録することで利用できます。登録もメールアドレスとパスワードだけなので簡単です。

有料のフルサポートサービスもあります

なお損益計算をはじめ、確定申告のすべてをプロに任せたい方のために、「Guardian(ガーディアン)」というフルサポートサービスも提供。確定申告書類の作成・提出まで、税理士にすべて任せることができます。

ある程度費用をかけてでも、確定申告の時間を節約してトレードに集中したい方におすすめです。

4. 節税する方法はないの?

節税方法

税金を少しでも軽くするために、何か工夫できないか考える方もいるのでは?

節税のポイントは、申告できそうなものは経費で落とすことです。

4-1. 確定申告できる経費

仮想通貨における取引に関連する出費であれば、経費として申告できる可能性があります。具体的には、以下のようなものです。

出費内容 勘定科目(例)
仮想通貨投資のセミナー受講 研修費
セミナー参加のための交通費 交通費
仮想通貨取引で利用したインターネット代・電話代 通信費
仮想通貨取引のために利用した新聞・書籍 新聞図書費
銀行振込の際にかかる振込手数料 支払手数料
仮想通貨関連の有料情報 通信費

4-2. 経費についての注意点

節税はできない

ただし、なんでも経費にできるわけではありません。例えばインターネット代は、仮想通貨取引以外でも利用している方が多いでしょう。その場合、確定申告で経費にできるのは、仮想通貨取引で利用している分だけということになります。

プロバイダー料金などのように、仮想通貨取引とそれ以外の目的で併用している場合、按分して計算することが必要です。

まとめ

BitMEXなど海外の取引所における取引で出た利益にも、税金が発生します。国内取引所と同様、確定申告をする必要があります。例えば給与を得ている方が副業で取り組んでいる場合、年間20万円以上の利益が出た場合は確定申告をしなければなりません。

仮想通貨FX取引を確定申告するには、損益計算をして年間の利益額を算出する必要があります。取引所から取引履歴を入手しましょう。

取引履歴から自分で計算するのは非常に手間がかかるので、専用ツールを活用するのがおすすめ。CryptactやGtaxなどは仮想通貨取引の損益計算をしてくれるWebサービスで、登録すれば無料で利用可能です。

脱税とならないように、しっかり準備してから確定申告をおこないましょう。

仮想通貨の確定申告については、以下の記事でも詳しく解説しています。