
BitMEXでは日本時間2020年4月30日23:00をもって、日本国内居住者の新規口座開設が停止されました。
(参照)BitMEX
レバレッジ取引には慣れていても、初めて利用する取引所には不安もありますし、慎重になりたいものですよね。
大きなレバレッジをかけられる取引所ではなおさらです。
最大100倍のレバレッジ取引が可能なBitMEX(ビットメックス)では、実際の取引を始める前の練習台として「テストネット(testnet)」が利用できます。テストネットでは自分のお金を使わずにデモトレードを行うことができます。
まずはデモトレードでBitMEXを知り、不安のない取引を開始しましょう。
目次
1. BitMEXのデモトレードを始める方法
BitMEXでデモトレードを始めるには、BitMEXが提供する「テストネット(testnet)」を利用したデモトレードの口座開設を行います。
取引開始までの簡単な流れは以下の通りです。
取引開始までの流れ
- テストネット専用口座を開設する
- テストネットの口座へ架空の資金を入金する
- レバレッジ設定を行う
- 実際の注文を行う
まず必要なのは、テストネット専用の口座開設です。
1-1. テストネット(testnet)の口座開設
BitMEXのデモトレードを開始するには、テストネット(testnet)への口座開設を行います。以下のURLより公式のテストネット(testnet)へアクセスしましょう。
公式サイトへアクセスしたら、左上にあるBitMEXのロゴを確認しましょう。
正常にテストネットへアクセスしている場合には、「BitMEX TESTNET」というロゴになっています。また、「緑と青」のロゴであれば間違いなくテストネットです。

登録画面が表示されますので、必要な以下の情報を入力しましょう。
- お使いのEメールアドレス:メールアドレスを入力
- お客様のパスワード:任意のパスワード
- 居住国または地域:日本(JP)を選択
- 名前:任意の名前(本名の必要はありません)
- 苗字:任意の苗字(本名の必要はありません)
最後に利用規約とプライバシー通知に目を通し、左のチェックボックスをクリックしてチェックしてください。
全ての入力を終えると以下のようなイメージになります。
「登録」をクリックすることで、登録確認のメールが、登録したメールアドレスに送信されます。
登録したメールアドレスのメールボックスを確認してください。
BitMEXからの登録検証メールを受信していますので、メール内にある「メールを検証」ボタンをクリックしましょう。
これで、BitMEXのテストネット(testnet)への口座開設は完了です。
1-2. 入金
口座開設が完了したら、テストネットへ入金を行います。
テストネットで入金するコインは、実際の資産を入金するのではなく、BitMEXがテストネット用に無料配布している架空のコインの入金です。コインは「Fauset」と呼ばれるテストネットビットコインのウォレットから入金しますので、自分の所有する暗号資産のウォレットを操作することは一切ありません。
それでは、手順を見ていきましょう。
まず、BitMEXテストネットにログインした画面上部から、「アカウント」をクリックしてください。
ウォレット画面が表示されますので、緑色のボタンの「入金」をクリックします。
入金画面が表示されますので、「お客様個人のマルチサインビットコイン入金アドレス」に表示されているウォレットアドレスをコピーしましょう。(画像中「①」)
次に、「テストネットビットコインは次のFaucetから自由に配布されます。」の欄から、任意のURLをクリックします。(画像中「②」)
3種類ありますが、どのURLをクリックしても問題ありません。
※URLが3種類存在する理由は、一度にアクセスが集中することを避けることと、万が一ひとつのサイトがダウンした際にも問題なく入金を行うためです。
URLをクリックすると、ウォレットへの送金画面が表示されます。
「Your testnet3 address」の欄に、先程コピーしたウォレットアドレスをペーストしてください。
アドレスをペーストしたら、以下のようなイメージになりますので、「Get bitcoins!」ボタンをクリックしてください。
画像認証の画面が表示されますので、指定されたモノを写真の中から選択し、「VERIFY」をクリックしてください。
テストネットのウォレットへ、テストネット用のビットコインが入金されます。
これで、テストネットへのビットコインの入金は完了です。
1-3. レバレッジ設定を行う
BitMEXテストネットのログイン後の画面左部分「現行ポジション」で、レバレッジの設定を行います。実際のBitMEXと同じオペレーションですので、慣れておきましょう。
レバレッジの設定は「1x」から「100x」まで設定できます。最大100倍のレバレッジということですね。100倍までの設定を行えますが、5倍くらいで練習をしたほうが良いでしょう。
レバレッジは、「クロス」というバーをマウスでスライドさせることで設定が行えます。
ここで設定したレバレッジは、注文時に適用されますので、しっかりと把握しておくことが大切です。もちろん、テストネットですので100倍に設定していても損失を負うことはありません。
1-4. 実際の注文方法
本番のBitMEXでは、Taker注文は手数料が発生するため、Makerでの注文が中心となるでしょう。ですので、テストネットでもあらかじめMaker注文での練習をしておきましょう。
注文は、画面左部分の「発注」の欄で行います。
発注手順は以下の通りです。
発注手順
- 「指値」「成行」「ストップ成行」を選択する
- 取引する数量を選択する
- 指値の場合は「指値」を入力する(画面中央にあるオーダーブックの価格をクリックすることで、自動的に入力できます)
- 「買い/ロング」または「売り/ショート」をクリックする
レバレッジに関しては、すでに設定されている倍率が自動的に反映され、注文が出されます。
2. デモトレードで練習する必要性
BitMEXの実際の取引を行う前にデモトレードを体験しておくことは必須と言えます。
BitMEXは、高いレバレッジをかけて取引をし、資産を大きく増やすことが目的です。しかし、当然のことですが必ず勝てる取引ではありません。チャンスがあると同時に、資産を失ってしまうことも十分に考えられます。
最初から自身の資産で取引することにはメリットとデメリットがあるのです。
2-1. デモトレードするメリット
デモトレードをするメリットには、以下のようなものがあります。
- 資産を失うリスクがない
- あらかじめ使い方を覚えることができる
- 誤操作などのリスク回避
失敗しても資産を失うリスクがない
まず、デモトレード時に入金する資産は、BitMEXがデモトレード用に用意するコインです。自分の資産を利用することは一切ありません。ですので、取引でいくら負けても資産を失うことはないので、リスクは全くありません。
本番と同じ環境で取引ができ、誤操作が防げる
また、実際に自分の資産で取引を行う前に、同じ環境で取引の練習ができるため、使い方を細部まで覚えられます。デモトレードで繰り返し取引を行うことで、誤操作などのリスクも回避できるのです。
はじめてのオペレーションでは操作ミスがつきものですので、自分の資産をかけた取引をぶっつけ本番で行うことは非常に危険です。
デモトレードをうまく利用して、操作を身体で覚えることはとても大切なことです。
2-2. デメリットはひとつ
デモトレードを行うデメリットはたったひとつだけです。
デモトレードでは、自分のお金が減ることはありませんので、どうしても緊張感を持つことが難しく、「失敗しても大丈夫」という気持ちが生まれてしまいます。
しかし、この「気持ち」に慣れてしまうと、BitMEXで実際に資産を投じて行う取引の際にも緊張感を持てない場合があるのです。
ですので、デモトレードでも緊張感を持った取引を心がけましょう。
実際のアカウントとデモアカウントのデプスチャート(DEPTH)見比べて、指値の数やユーザー数の違いをしっかりと意識することで緊張感を生み出せます。
ある程度慣れたら本番口座を開設しよう
ある程度デモトレードで慣れたら実際に本番口座を開設してみましょう。
テストネットと違い、ユーザー数が桁違いに多いので約定するスピードに驚くことでしょう。最初はレバレッジ設定を5~10%程度にし、少額で取引することをおすすめします。
▼BitMEXの口座開設方法の詳しいやり方はこちら▼
まとめ
BitMEXデモトレードは、BitMEXに興味を持った、あるいはこれからBitMEXで取引をしたい人にとって非常に有益なシステムです。
自分の資産を投資せずに取引に慣れ、初心者にありがちなリスクを最小限に抑えることができます。
デモトレードへの入金の仕方などは独特の手順がありますが、一度体験してしまえばすぐに理解できますので問題はありません。
また、デモトレードを利用するメリットやデメリット、特にデメリットを意識して取引の練習を行ないましょう。
あとは、デモトレードの口座開設をして、繰り返し“BitMEXの練習“を納得するまで行うことが大切です。