
ビットコインって、マイニング(採掘)によってどんどん発行されるイメージですが、この採掘量は永遠に続くのでしょうか?
違います、ビットコインにはあらかじめ決められた総発行量があります。そして、あるプログラムにのっとってマイニング(採掘)報酬についても下がっていくことになるのです。それを半減期といいます。ビットコインの採掘量がどうなるのかを理解して、短期的でなくビットコインの将来性を含めた中長期的な価格形成を考えてみましょう。
目次
1.ビットコインの総発行量の上限は2,100万BTC
ビットコインの総発行量は2,100万ビットコイン(BTC)と決まっています。ビットコインはマイニング(採掘)によって、ブロックの生成時に、約10分に一度、新しくビットコインは採掘されています。ただ、永遠に採掘されるのではなく、上限が2,100万BTCと決まっています。
1-1. ビットコインのマイニング(採掘)をすると報酬がもらえる
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、中央で管理する発行体が存在しない分散型ネットワークによってプログラムが成り立っています。そのための信用を担保するために、暗号技術と合意形成アルゴリズムによって構成されており、分散型ネットワークの合意形成に参加しインセンティブを得る行為をマイニング(採掘)と呼ばれています。
この合意形成に参加したインセンティブとして、新たに発行される新規のビットコインが報酬として、約10分に一度のブロックの生成時に支払われます。通貨としてのビットコインの新たな発行は、このマイニング(採掘)を通じてのみ発行されますので、マイニング(採掘)がビットコインの総発行量に大きくかかわってきます。
1-2. ビットコインの総発行量は2,100万BTC
ビットコインはあらかじめ、総発行量が2,100万BTCに決められています。これは、ビットコインの分散ネットワークであるブロックチェーンのブロックの数が、6,929,999ブロックの記帳が終わると、新規のビットコインの発行がなくなります。これは、金の採掘をイメージするとわかりやすく、金も地中から掘り尽くすと、もう採掘できなくなるのと同じです。
現在(2017年11月21日現在)のビットコインの発行量は、495,363ブロック、約16,692,025BTCが発行されています。これは、全体の総発行量の79%以上になり、のこり20%程度のビットコインのマイニング(採掘)をするために沢山のコンピューターがマイニングしていることになります。
1-3. 採掘量に制限があることでインフレに対応できる
日本円やアメリカドルなどの法定通貨では、日本銀行やFRB(連邦準備委員会)などの中央銀行の金融政策により、いくらでも資金供給がすることが可能となっています。そのため、政府財政の補填のためや、景気対策のための過剰流動性の供給などにより、過去に何度もインフレーションが原因として景気後退を世界経済は経験しています。ビットコインでは、このインフレ対策として、総発行量をあらかじめ決めることによって、インフレが起きることを防いでいます。
現在のハイパーインフレで有名なのはアフリカのジンバブエでは、2008年の公式なインフレ率が、なんと2億3,000万%を記録し、経済を崩壊させた。また、放漫財政により国家破産寸前の南米のベネズエラでは、年間インフレ率が1,600%にせまり、国民の生活を直撃していまし。日本や欧米などの先進国でも戦前には何度もインフレによる経済崩壊を経験しており、総発行量のコントロールが法定通貨の課題となっています。
2. ビットコイン採掘量の半減期は約4年ごとにやってくる
ビットコインの当初のマイニング(採掘)報酬として、50BTCが採掘量としてインセンティブとして支払われていました。今のマインング(採掘)報酬は、12.5BTCとなっています。これは、ビットコインのプログラム上、21万ブロックをマイニング(採掘)すると、その次からは採掘報酬が半減する仕組みとなっています。現在は、当初50BTCだった採掘報酬が、21万ブロックをマイニング(採掘)する半減期を2度超えて12.5BTCとなっています。2012年11月28日に、それまで採掘報酬が50BTCだったのが、25BTCと半減しました。また、2016年7月9日にも2度目の半減期を迎え、25BTCから12.5BTCになりました。半減期は約4年ごとになると言われていますがそれは、
21万ブロック÷6(1時間÷10分)÷24時間÷365日=3.99・・年
1ブロック生成するのに約10分かかるといわれているために約4年となっています。次に半減期がくるのが2020年と言われているのはそのためです。ビットコインは、今後も21万ブロックごとに半減期を迎え、最終的には、6,929,999ブロックの記帳が終わるまで、マイニング(採掘)報酬がインセンティブとして支払われ続けられます。
3. ビットコインの採掘終了予測は2140年
ビットコインは、2,100万BTCは総発行量で、ブロック数で6,929,999ブロックと決められています。ブロックの記帳が約10分間隔で行われるので、
6,929,999ブロック÷6(1時間÷10分)÷24時間÷365日=約132年
となります。つまり、ビットコインは、2140年には、最後の6,929,999ブロックの記帳が終わると、ビットコインの新規発行は終了となります。それでは、ビットコインのネットワークはその時点で終ってしまうのでしょうか?
実は、ビットコインのマイニング(採掘)報酬は、ビットコインの新規発行だけではありません。ビットコインの送金時に送金依頼者が手数料として支払う少額のビットコインが、マイニング(採掘)報酬として支払われています。2,100万BTCの発行がすべて終了した後は、この送金時の手数料がマイナーへの報酬となるため、報酬がゼロになってしまうことはありません。
現在のビットコインの送金手数料の総量自体は大きくありませんが、132年後にビットコインの取引が法定通貨の送金取引なみに拡大したとなると、マイニング(採掘)報酬が、新規発行の採掘報酬の総額より大きくなるかもしれないですね。
まとめ
ビットコインの採掘量には2,100万BTCの上限があり、その都度のマイニング報酬(採掘報酬)は、21万ブロックごとに半減期を迎えます。現在ではマイニング報酬(採掘報酬)として12.5BTCが参加しているコンピューターにインセンティブとして支払われていますが、2020年には再度半減期を迎えます。実はビットコインは、半減期ごとに価格を切り上げており、中長期的なビットコイン価格を考える上ではその採掘量を把握していることが重要となります。
■世界のニュース
Google ニュース 「世界」
Google ニュース 「日本」
Google ニュース 「ビジネス」
Google ニュース 「科学&テクノロジー」
Google Cloud スタートアップ
■価格情報
TradingView「ビットコイン/JPY」
コインチェック「TradeView」
coinbase「ビットコイン/USD」
CME「ビットコイン 先物」
■監督官庁
■研究機関
ビットコイン
bitcoin.org
イーサリアム
ethereum.org
Go Ethereum
web3.js
Truffle
solidity
ethereum/EIPs
Vitalik Buterin’s website
その他
Hacker News
blockchain.com
■苦情相談等
■自主規制機関
■公式Twitter
日本政策金融公庫【公式】Twitter
厚生労働省【公式】Twitter
日本年金機構【公式】Twitter
内閣府政府広報オンライン【公式】Twitter
国民生活センター【公式】Twitter
金融庁【公式】Twitter
法務省【公式】Twitter
消費者庁【公式】Twitter
首相官邸【公式】Twitter
内閣官房【公式】Twitter
国税庁【公式】Twitter
警察庁【公式】Twitter