【2020年】ビットコインのアップデートで何が起こる? 内容と価格への影響

ビットコインのアップデート

「ビットコインがアップデートしたら何が起こるのだろう
「ビットコインのアップデートって、そもそも何?

このような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

ビットコイン取引をするなら、その動向をあらかじめ知って、価格変動にも備えたいものです。

そこで今回は、これまで行われたビットコインのアップデートには何があったのか、そして2020年に期待されているアップデートの機能を紹介します。

この記事でわかること(ビットコインのアップデート)


1. ビットコインのアップデートとは

ビットコインは、取引の速度信頼性を向上させるために、日々開発が進められています。

ビットコインを使いやすくすることで、その利用者も増え、流動性が高まるということです。使う人が増えれば、それだけ価値も高まるため、ビットコインのアップデートは注目を集めます。

直近でのアップデートでは、SegwitBitcoin Coreのバージョンアップなどがありました。

Segwit(2017年8月)

2017年に行われたビットコインのアップデートが「Segwit(セグウィット)」です。

Segwitは、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決する技術としてシステムに実装されました。

その機能では、1MBに制限されているビットコインのブロック容量を有効に使えるようになり、処理の遅延を招くスケーラビリティ問題を改善しました。

スケーラビリティ問題とは

スケーラビリティ問題とは、取引データを保存できる1ブロックのサイズが小さいために起こる問題です。
ビットコインのデータは、ブロックごとにまとめられますが、そのデータサイズは1MBに制限されています。しかし、利用者が多くなればデータも増えるため、1MBではデータがあふれてしまい、結果ビットコイン取引処理の遅延につながってしまうのです。
スケーラビリティ問題とは? 影響とユーザーが回避する方法を解説

Bitcoin Coreのバージョンアップ ver.0.19.0(2019年12月)

ビットコインコアのアップデート「ver.0.19.0」が2019年12月にリリースされました。

価格への影響としてはSegwitほどのインパクトを持ちませんでしたが、ビットコインが使うメモリの節約プライバシー問題を解決するアップデートでした。

ビットコインコアとは
ビットコインコアとは、ビットコインを改善するための機能を備えたオープンソースプログラム(だれもが利用できるプログラムで、アイディアや変更を提案できるプログラム)です。
ビットコインの新しい機能や改善点は、ビットコインコアで多くの人が開発を進めています。

その後、バグの修正やさらなるパフォーマンス改善のため「ver.0.19.1」がリリースされています。


2. 2020年の主な2つのアップデート

ビットコイン(BTC)の直近のアップデート

2020年、ビットコインは2つの大きなアップデートが行われる可能性があります。

アップデートされる機能は以下の2つです。

  • シュノア署名
  • タップルート

これは、ビットコインの大きな節目でもあり、Segwit以来の大型アップデートとなるでしょう。

2-1. シュノア署名(Schnorr Signature)

シュノア署名(Schnorr Signature)」は、署名データの大幅な削減が可能なため、トランザクション処理の効率化が期待されています。

スケーラビリティ問題についてはSegwitでも改善していましたが、その根幹は解決していませんでした。

今採用されている署名方式(ECDSAという方式)を、シュノア署名に置き換えることで、トランザクションに必要な署名をまとめることができ、署名機能自体のデータを大きく削減できます。

これにより、1ブロックが1MBに制限されているビットコインでも、署名データに使う容量を削減できます。

また、容量に余裕ができることで、処理速度が向上するなどの効率的なシステムに変えることができるのです。

2-2.タップルート(Taproot)

タップルート(Taproot)」は、ブロックチェーン上で見える情報を均一化し、お互いが区別できないようにして、プライバシーを守る機能です。

ビットコインの送金額などの情報は、ブロックチェーン上の情報をだれもが確認できます。

しかしタップルート機能を使えば、すべての支払データを同じような見た目にするため、見分けがつかなくなり、プライバシーの強化に役立つというものです。

アドレスや金額の情報が見えなくなるわけではありませんので、「ブロックチェーンを利用した透明性のある取引」という特徴を損なうものではありません。


3. アップデートの価格への影響

ビットコインのアップデートは、取引価格に影響する可能性があります。

3-1. Segwit導入時は上昇

以前行われた「Segwit」の時期には、ビットコインキャッシュの誕生もありました。

2017年後半はビットコインバブルと呼ばれる急騰があり、価格上昇の要因はSegwitだけではないかもしれませんが、価格の変動に影響を与えたと考えられます。

事実、8月1日に行われたハードフォークからSegwitが導入される24日にかけて、価格の上昇がみられます。

ビットコイン(BTC)の価格チャート(2017年Segwit)
参照:bitbank

(関連記事)
【まとめ】ビットコインからハードフォークしたコインと価格への影響

3-2. ビットコインの半減期

2020年は、ビットコインアップデートのほかビットコインの半減期も予定されています。

ビットコイン半減期は、マイニング報酬が半減する時期のことです。

1度目の半減期では、価格変動はほとんどみられませんでした。

ビットコイン(BTC)の価格チャート(2012年半減期)
参照:bitbank

しかし、2回目の半減期では、半減期の直前の1ヵ月で約70%もの大きな変動を見せています。

ビットコイン(BTC)の価格チャート(2016年半減期)
参照:bitbank

今回3回目となる半減期は2020年5月と予測されています。

(関連記事)
ビットコインの半減期で価格はどうなる? 投資銀行出身のトレーダーが解説


まとめ

ビットコインのアップデートでは、ビットコインの使いやすさや信頼性の向上を目指しています。

システムが改善されるということは、利用するユーザーが増えるなど、注目を集めるということです。

2020年は、2つのアップデートのほか、半減期が予測されています。

どれほどの期待値を集めるかはわかりませんが、今のうちにビットコインの取引準備をして、最新情報を追っていくことも大切です。