
仮想通貨(暗号資産)の初心者に優しいことで有名な取引所の1つがコインチェックです。まだコインを購入したことがないけれど、コインチェックに興味津々という方もいるでしょう。
今回はコインチェックでの購入のための口座開設・入金・注文といったひととおりの流れや、必要な手数料を分かりやすく解説。これを読んでおけば、スムーズに取引に入れますよ。
コインチェックで仮想通貨投資デビューをしてみてはいかがでしょうか。(仮想通貨の始め方に関するyoutube動画もありますので、興味がある方はぜひ確認してみてください!)
目次
1. コインチェックはどんな取引所?
まず、コインチェックとはどのような取引所か、購入できる仮想通貨の種類は何かについて見ていきましょう。
1-1. 概要
コインチェックは、国内の仮想通貨業界でトップクラスの登録者数がいる取引所です。2019年には金融庁により、仮想通貨交換業者として登録されました。
以前ハッキング事件が起きましたが、現在は金融界大手のマネックスグループの傘下になり、経営再建がおこなわれました。金融庁の認可も受けたことで、信頼を取り戻しつつあります。
コインチェックのスマホアプリのダウンロード数は2019年7月時点で250万を突破。このことからも、国内有数の取引所であることが分かります。
1-2. 購入できる仮想通貨
2020年1月現在、コインチェックで購入できる仮想通貨は、以下のとおりです。
コインチェックで購入できる仮想通貨
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ライトコイン(LTC)
- ネム(XEM)
- ファクトム(FCT)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- モナコイン(MONA)
- リスク(LSK)
- ステラルーメン(XLM)
仮想通貨といえばビットコインをイメージする方が多いと思いますが、それ以外にもさまざまなコインが流通しています。ビットコイン以外の仮想通貨を「オルトコイン」と言い、イーサリアム・リップル(XRP)などが有名です。
コインチェックではさまざまな仮想通貨を購入できるので、ビットコインだけでなくオルトコインに目を向けてみるのも良いでしょう。
2. まずはコインチェックの口座開設
コインを購入する前に必要な手続きについて解説します。
まず以下の流れでアカウント登録・口座開設をおこないます。
口座開設の流れ
- メールアドレス・パスワードでアカウント登録
- SMS認証
- 本人確認書類の提出
- ハガキの受取
公式サイトにメールアドレス・パスワードを入力して登録ボタンを押すと、コインチェックからメールが届きます。書かれているアドレスにアクセスするとアカウントが登録されます。
SMS認証の画面で電話番号を入力すると、手持ちのスマートフォン・携帯電話にSMSが届きます。SMSにある認証コードをコインチェックの公式サイトに入力することで、電話番号が正式なものと認証されます。
その後本人確認のため、運転免許証・パスポートなど本人確認書類を、IDセルフィ―とともに送信したら認証が完了するまで数日待ちましょう。
コインチェックからハガキが届けば、口座開設が完了し、すべての機能が利用可能となります。
\詳しくは口座開設の記事でチェック/
3. 口座へ日本円を入金する方法
口座開設が完了したら、入金をおこないましょう。以下3種類から選べます。
コインチェックへの入金方法
- 銀行振込
- コンビニ入金
- クイック入金
銀行振込
初心者の方にもっともおすすめなのは銀行振込です。金融機関の口座から、コインチェックの口座に日本円を振り込みます。
銀行振込の場合、入金可能金額に制限はなく無制限です。
コンビニATMなどからも振込可能で、手軽に利用できるのがメリットです。コインチェックでの入金手数料は無料ですが、銀行への振込手数料がかかることには注意しましょう。
2018年から新たに「モアタイムシステム」を導入し、これに参加している銀行なら、24時間の振込が可能となりました。(参考:モアタイムシステム参加金融機関一覧)
住信SBIネット銀行に振り込むならユーザーIDに注意!
コインチェックの口座のうち、住信SBIネット銀行に振り込むときはユーザーIDの入力が必要です。
コンビニ入金
全国各地のコンビニエンスストア店頭で入金する方法です。
支払い可能店舗
- ローソン
- ミニストップ
- ファミリーマート
- セイコーマート
- ファミリーマート
入金できるのは1回あたり、1,770円(最低金額1,000円+手数料770円)から、最大30万円までです。3万円以上は1,018円の手数料がかかります。
資産の移動とは、「仮想通貨の送金」「日本円の出金」「貸仮想通貨アカウントへの振替」のこと。
コインチェック内で売買取引を行うことはできますが、すぐに日本円を出金・購入した仮想通貨をウォレットや別の取引所へ送金、決済で使うことができません。
(参考:入金・購入後の資金移動について)
クイック入金(ペイジー決済)
金融機関の営業時間に関係なく、24時間365日決済ができる方法です。
パソコン、スマートフォン、ATMから入金でき、コインチェックの口座にすぐ反映されます。急な値動きに対応したい、などすぐ取引したい方には便利な入金方法です。
最低金額は1回あたり1円から999,999円まで。
ただしコンビニ入金と同様、770円(3万円以上は1018円)の手数料がかかります。
利用可能な銀行はこちら
クイック入金も、7日間の資金移動制限がありますので気を付けてください。
4. コインチェックでの購入手順
口座に入金を終えれば、仮想通貨を購入する準備は完了です。具体的な購入方法について詳しく見ていきましょう。
4-1. 販売所・取引所の2種類がある
コインチェックには、販売所・取引所の2つの機能があります。主な違いをまとめると、以下のようになります。
販売所 | 取引所 | |
取引相手 | ユーザーと運営会社 | ユーザー同士 |
メリット | ・購入方法が分かりやすい ・すぐに購入できる |
・購入価格を指定できる ・手数料が安い |
デメリット | ・購入価格を指定できる ・手数料が高い |
・初心者には分かりにくい ・取引が成立しないこともある |
販売所
販売所は、ユーザーが運営会社からコインを購入する仕組みです。運営会社の提示した価格で購入するためレートは指定できませんが、初心者でも分かりやすく、すぐに購入できるのもメリットです。
取引所
取引所ではユーザー間で売買がおこなわれます。「売買板」に表示されている価格と数量に応じた取引であり、ユーザー間で条件がマッチングしなければ取引は成立しません。
販売所は取引手数料が無料ですが、購入金額と売却金額の価格差が比較的大きくなる傾向が強いです。取引所は取引手数料がかかるものの、販売所と比べ安く購入できるチャンスがあることがメリットと言えるでしょう。
仮想通貨を一度も購入したことがない方なら、まず販売所を使ってみましょう。提示されている価格どおりに購入するだけなので簡単な操作で仮想通貨が買えます。
4-2. 販売所での購入
ビットコインを購入するケースで説明します。
4-2-1. パソコン版
- 公式サイトにログイン
- 画面上部にある「ウォレット」をクリック
- 「コイン購入」をクリックし、「ビットコイン(BTC)」を選ぶ
- 購入するコインの数量を入力
- 時価による購入金額が表示されるので確認
- 「OK」をクリックすると完了
4-2-2. スマホアプリ版
- アプリにログイン
- トップ画面で「ビットコイン」をタップ
- 「購入」ボタンをタップ
- 購入するコインの数量を入力
- 時価による購入金額が表示されるので確認
- 「購入する」をタップすると完了
パソコン版・スマホアプリ版ともに、基本的な購入の流れは同じです。こちらのキャプチャではiOS版で試してみました。ボタンの位置や大きさなどが多少違う程度なので、どちらでも操作に迷うことはほとんどないでしょう。
4-3. 取引所での購入
「現物取引」と書いてあるところで注文を行います。
- 注文画面のレート・注文量を入力
- 概算(日本円での購入金額)が表示される
- 「買い」をクリックして完了
現在のところ、取引所機能はパソコン版のみ対応で、アプリ版では利用できません。
また、コインチェックの取引所で買えるのはビットコインのみです。イーサリアムなどオルトコインを買うには、販売所を利用する必要があります。
4-4. 売却手順
ビットコインを売却する場合の手順で解説します。
4-4-1. 販売所(Web版)
- ウォレットを表示する
- 売却したいコインを選ぶ
- 数量を入力して売却する
4-4-2. 販売所(スマホアプリ・iOS版)
- トップ画面でBTCを選択
- 「売却」ボタンをタップ
- 数量を入力して売却する
4-4-3. 取引所
- 注文画面のレート・注文量を入力
- 概算(日本円での売却金額)が表示される
- 「売り注文」をクリックして完了
売却についても簡単な手続きでおこなえます。購入とほぼ同じような操作でできるので、迷うことはないでしょう。
購入・売却を間違えて、意図しない取引になってしまわないように気を付けてください。
5. コインチェックの取引でかかる手数料
取引手数料を知っておくことで、よりコストを抑えた投資が可能になります。
5-1. 入金手数料
入金方法ごとに手数料が定められています。
入金手数料 | |
銀行振込 | 無料(銀行への振込手数料は別途かかる) |
コンビニ入金 | ・3万円未満:770円 ・3万円以上30万円以下:1,018円 |
クイック入金 | ・3万円未満:770円 ・3万円以上50万円以下:1,018円 ・50万円以上:入金額×0.11%+495円 |
手数料の面で、もっとも有利なのは銀行振込です。特に理由がなければ銀行振込を選ぶことが賢明でしょう。
振込手数料は利用者負担ですが、各銀行の特典を利用すれば無料で振り込むことも難しくありません。
例えば住信SBIネット銀行では、ランクごとに手数料が無料となる回数が決められています。ランク1なら月1回、ランク2なら月3回まで、他の金融機関あての振込手数料が無料です。
5-2. 出金手数料
日本円で出金する場合、1回あたり407円かかります。こまめに出金するとコストが高くなるので注意しましょう。
またコインチェックでは、仮想通貨を別のアドレスへ送金することもできます。その際の手数料は下記のとおりです。
仮想通貨 | 送金手数料 |
ビットコイン | 0.001BTC |
イーサリアム | 0.01ETH |
リップル(XRP) | 0.15XRP |
ライトコイン | 0.001LTC |
ビットコインキャッシュ | 0.001BCH |
ネム | 0.5XEM |
モナコイン | 0.001MONA |
リスク | 0.1LSK |
ファクトム | 0.1FCT |
ステラルーメン | 0.01XLM |
5-3. スプレッド
スプレッドとは買値と売値の差額のことです。販売所・取引所で表示されている価格を見ると、買値は売値より常に高く設定されています。
スプレッドはコインチェックだけでなく、他の取引所にもある仕組みです。
つまり購入してすぐに売却すると、スプレッドの分だけ損失が生まれることになります。売買を繰り返すほど大きな損失になる可能性があるのです。利益を出すためには購入価格と売却価格の差があることを忘れずに取引しましょう。
コインチェックは売買手数料が無料と表記されていますが、スプレッドには実質的な手数料が含まれているといえます。
取引所でのビットコイン価格は、販売所よりもスプレッドが狭くなっています。コストを少しでも減らしたいなら、取引所の利用がおすすめです。
まとめ
コインチェックで仮想通貨を購入する方法について解説しました。具体的な手順は簡単なことがお分かりいただけたと思います。
初心者の方はまず販売所を利用して、通貨の購入・売却に慣れることがおすすめ。慣れてきたら、取引所の利用も検討してみてくださいね。