
仮想通貨(暗号資産)の投資を始めて少し経ち、コインチェックから別のウォレットにビットコインを送金したいと思う方もいるでしょう。
しかし仮想通貨の送金は、初めてやる方は間違えてしまうこともあるようです。そこでこちらの記事では、コインチェックでの送金の具体的な手順、要注意点、かかる手数料についてまとめます。
目次
1. コインチェックでの送金方法
実際に送金する手順について、ビットコイン(BTC)の場合で解説します。
1-1. 二段階認証を設定しないと送金できない
まず送金をするための前提として、二段階認証を設定しましょう。コインチェックのシステム上二段階認証を設定しないと送金することができません。必ず設定を完了しておきましょう。
1-2. 画面の操作手順
パソコン版
- 左側のメニュー画面で「コイン送金」をクリック
- 「ビットコインを送る」をクリック
- 宛先と送金金額を入力する
- 「送金する」をクリックして完了
スマホアプリ版
- 画面下のメニューで「送金と受取」をタップ
- 宛先と送金金額を入力
- 「送信する」をタップして完了
基本的には宛先と送金金額を入力するだけなので、手順として難しいことはありません。iOSアプリ版では「BTC以外の送金はこちら」というリンクがあり、そこからイーサリアムなどのオルトコイン(アルトコイン)を送金することが可能です。
Androidアプリ版だけは、ビットコインの送金のみとなっています。他の仮想通貨を送金するには、パソコンかiOSアプリを利用する必要があります。
1-3. 新規アドレスへ送金する場合
送金先のアドレスを新規登録するには、「送金先リストの編集」をクリックしましょう。「新規ラベル」と「新規宛先」を入力して、「追加」ボタンを押せば完了です。
新規ラベルはユーザーが任意で設定できる名前で、送金先のサービス名や、ウォレットの名前などを入力します。入力内容に特に制限はないので、自分にとって分かりやすい名前を付けましょう。
新規宛先は、送金先のアドレスを入力する場所です。間違いのないように入力して、慎重にチェックしてください。
手数料をかけて少額の送金を行うのはもったいないですが、送金ミスにより多額の資金を失ってしまうよりは良いでしょう。
1-4. 送金のキャンセルについて
送金したけれど取り消したい、やり直したいといった場合には、キャンセルしたいと思うでしょう。キャンセルできるかどうかは、送金ステータスによって異なります。
トランザクションIDが発行され、送金処理が完了している場合は、残念ながらキャンセルできません。一方で送金ステータスが「手続き中」になっているならキャンセルできますので、以下の手順で手続きしましょう。
1-4-1. キャンセル手順
- メニュー画面で「コインを送る」をクリック
- コインの送金履歴内にある送金申請のなかから、キャンセルしたいものを選択
- 「送金をキャンセルする」をクリック
- 「キャンセルしました」の表示が出れば完了
2. 送金手数料・反映時間
コインチェックの送金でかかる手数料、送金が反映されるまでの時間の目安について見ていきましょう。
2-1. 送金手数料
コインチェックの送金手数料は、以下の一覧表のとおりです。
ビットコイン | 0.001BTC |
イーサリアム | 0.01ETH |
リップル(XRP) | 0.15XRP |
ライトコイン | 0.001LTC |
ビットコインキャッシュ | 0.001BCH |
ネム | 0.5XEM |
モナコイン | 0.001MONA |
リスク | 0.1LSK |
ファクトム | 0.1FCT |
ステラルーメン | 0.01XLM |
また代表的な仮想通貨について、他の有名取引所と比較してみましょう。
◆ビットコイン送金手数料の比較
コインチェック | 0.001BTC |
GMOコイン | 無料 |
DMM Bitcoin | 無料 |
ビットバンク | 0.001BTC |
バイナンス | 0.0004BTC |
◆イーサリアム送金手数料の比較
コインチェック | 0.01ETH |
GMOコイン | 無料 |
DMM Bitcoin | 無料 |
ビットバンク | 0.005ETH |
バイナンス | 0.003ETH |
◆リップル送金手数料の比較
コインチェック | 0.15XRP |
GMOコイン | 無料 |
DMM Bitcoin | 無料 |
ビットバンク | 0.15XRP |
バイナンス | 0.25XRP |
(2020/02/10調査)
GMOコイン
2-2. 各コインの送金時間の目安
- ビットコイン:約10分
- イーサリアム:約5分
- リップル:約5秒
- ライトコイン:約2.5分
- ビットコインキャッシュ:約10分
- ネム:約1分
- リスク:約10秒
送金時間はあくまで目安ですので、相場やネットワークなどの状況により多少前後します。だいたい10分くらいかかると見ておけば良いでしょう。
ただし、取引量の多い時間帯の場合は数十分から数時間かかってしまうことも。送金がすぐに反映されない場合、しばらく待ってみましょう。
3. 失敗を防止!コインチェックから送金するときの注意点
仮想通貨の送金トラブルはよくある話です。失敗しないように注意すべき点をおさえておきましょう。
3-1. アドレスの入力ミス
初めて送金するときは特に、アドレスに間違いないか入念にチェックしましょう。宛先を間違えたまま送ると、何度やっても意図するところに送金できません。
最悪の場合、まったく別のアドレスに送られて仮想通貨が戻ってこなくなり大きな損失につながることもあります。アドレス入力はコピペで行い、初めての送金は少額をテスト送金して間違いないか確認しましょう。
3-2. 仮想通貨の移動制限
コインチェックでは、コンビニ入金またはクイック入金を利用すると、入金から7日間は仮想通貨の移動制限がかかります。
一週間は、入金額と同額の仮想通貨を出金・送金できなくなりますので注意しましょう。もちろん、コインチェック内での仮想通貨の売買は可能です。
3-3. 残高不足
当然ですが、残高以上の金額を送金することはできません。送金する前に、残高が足りているかを確認しておきましょう。
送金額+送金手数料<残高
要注意なのが送金手数料で、送金額+手数料が残高で足りている必要があります。送金できないときは再度チェックしてみましょう。
3-4. リップルは宛先タグに注意
リップルには「宛先タグ」があり、これを記入しないで送金するとコインが消滅してしまう恐れがあります。
宛先タグとは多くの取引所のアドレスにあるもので、個人のウォレットにはありません。よって、コインチェックから個人のウォレットに送るときは、宛先タグを記入する必要はありません。
宛先タグの有無は、コインチェックから送金したい送金先のアドレスを確認しましょう。
宛先タグが必要なアドレスの場合、受金アドレスとセットで「宛先タグ」または「Destination tag」の記載があります。送金時には、アドレスだけでなく宛先タグも必ずコピペして入力しておきましょう。
3-5. イーサリアムは2種類のアドレスに注意
イーサリアムには通常のアドレスの他に、ゲームやICOに参加するためのアドレスがあります。このアドレスをコントラクトアドレスといいます。
コントラクトアドレスへは、取引所から直接送金することができません。いったん自分のウォレットにイーサリアムを送り、そこからコントラクトアドレスに送金しましょう。
3-6. ネムはメッセージの記入に注意
ネムを送金する場合、送金先の取引所が指定する入金アドレスの他、メッセージも記入する必要があります。
メッセージを付け忘れると、送金するためには本人確認など、面倒な手続きが発生してしまいます。かならず取引所へ送金する際は送金先のウォレットアドレスを事前にチェックし、メッセージもコピペで貼り付けましょう。
3-7. ステラルーメンはメモ欄の記入が必須
ステラルーメンを別の取引所に送金する場合、メモ欄の記入が必要です。リップルの宛先タグとよく似ていますね。こちらも記入が漏れていると送金できないので、送金ボタンを押す前によく確認しておきましょう。
メモは、送金先の取引所が指定するものを設定してください。
まとめ
コインチェックからの送金は、アドレスの指定・金額入力をするだけなので簡単です。しかし送金できない、しばらく経っても反映されないなど、トラブルにあう人もいるようです。
送金の失敗を防ぐには以下の準備が大切です。
- アドレスを正確にコピペすること
- 移動制限のルールを知っておくこと
- 送金前に残高を確認
- 送金先のアドレスには「宛先タグ」「メッセージ」「メモ」などの条件が無いか確認
仮想通貨の種類ごとに送金手数料が定められているので、コストがかかることにも注意してください。