
仮想通貨(暗号資産)を勉強しようと思ってネット上の参考サイトを見て、挫折しかかっているのではないでしょうか?
仮想通貨を学習するには、本から始めることをおすすめします。
本には必要な情報が体系的に並んでいるため、ネットで勉強するよりも手軽に始めることができるんです。
仮想通貨を独学で勉強したい人や中途半端な知識のような気がしている人の復習向けに、おすすめの本を紹介します。
目次
1. 仮想通貨の学習におすすめの本
仮想通貨を勉強しようと思って本屋さんに行ったりネット書店にアクセスして検索してみたりすると、数多くの本が見つかります。
その中のどれが自分にあった本なのかを知るのは簡単ではありません。
まずは、仮想通貨の基礎から順を追って説明してくれている本を紹介しましょう。
すでに仮想通貨の基本的な部分は知っているという人でも、意外な発見があるかもしれません。
1-1. おすすめの入門書5選
仮想通貨の単語くらいは知っているが、何のことやらよく分からないといった人向けにおすすめの入門書を5冊紹介します。
少しでも知っている人には当たり前のことが書かれているかもしれませんが、しっかりと押さえておきましょう。
基礎を体系的に学んでおくことで、その後の理解度が大きく違ってくるものです。
見る・読む・深く・わかる 入門仮想通貨のしくみ
出版社 | 日本実業出版社 |
著者 | 頼藤太希 |
仮想通貨の歴史からしくみ・Suicaなどの電子マネーとの違い・役割などを網羅的に説明した入門書です。
ブロックチェーンやハッシュ関数などのしくみから仮想通貨取引の成功のポイントなど、興味を引く内容が書かれていますので、初めての人でもスムーズに読めると思います。
著者はマネーセミナーなども開催するお金のプロということもあり、仮想通貨投資について比較的多くのページが割かれています。
仮想通貨への投資に興味のある人に向いているでしょう。
●目次
1章 そもそも「仮想通貨」って何だ?
2章 仮想通貨のプラットフォーム「ブロックチェーン」のしくみと問題点
3章 これだけある仮想通貨の種類
ほか
(参考:紀伊国屋書店)
マンガでわかる最強の仮想通貨入門
出版社 | 新星出版社 |
著者 | SC研究会 |
仮想通貨とは何か・仮想通貨の種類の説明・仮想通貨の売買やチャートの見方などを分かりやすく説明してくれている入門書です。
マンガを使って解説してくれますので、難しい言葉があっても目で見てスムーズに頭に入ってくる利点があります。
主に投資向けと言える内容になっています。
60分でわかる! 仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン 最前線
出版社 | 技術評論社 |
著者 | 仮想通貨ビジネス研究会 |
ビットコインの基本的な概念からしくみ・ビットコインの使い方やブロックチェーンなどの技術・最新動向などを、豊富に掲載した図を使って分かりやすく説明してくれている入門書です。
また、ビットコインに対して社会がどう反応したのかなども書かれており、仮想通貨の将来的な動向にも触れられています。
それぞれの内容が簡潔にまとめてられていますので、概要を網羅的に把握するには最適です。
●目次
CHAPTER1 今からでも遅くない! ビットコイン&ブロックチェーンの基本
CHAPTER2 そうだったのか! ビットコインのしくみ
CHAPTER3 今すぐ始めてみよう! ビットコインの使い方
ほか
(参考:Amazon)
1時間でわかるビットコイン入門 ~1円から送る・使う・投資する~
出版社 | good.book |
著者 | 小田 玄紀 |
ビットコインのしくみの説明もありますが、ビットコインを使うことや投資・活用する方法を中心に説明されている本です。
ビットコインを使ってできることを把握し、そこから次のステップへ進むための最初の一歩としては最適な入門書でしょう。
知識ゼロからのビットコイン・仮想通貨入門
出版社 | 幻冬舎 |
著者 | 廣末 紀之 |
ビットコインの歴史や基本的な考え方・発行のしくみや安全性など少し突っ込んだ内容から、税金や法律とリスクなどの現実的な問題までを網羅的に説明している入門書です。
イラストが多く、語句の解説もしっかりされていますのでネットやニュースで聞き流していたことを理解することができるようになります。
その他にもおすすめの本を紹介している記事がありますので、自分にあった本を選んでください。
▶ビットコインを勉強できる11冊|仮想通貨メディア運営者おすすめ本
1-2. 仮想通貨の本は慎重に選ぼう
仮想通貨の情報は、インターネット上にあふれています。
いろいろなサイトが様々な視点で解説しており、基本的な部分からプログラムコードまですべてをネットだけで勉強することもできるでしょう。
でも、インターネットの情報だけで勉強しようとして挫折する人は少なくありません。
それは、インターネット上の情報には次の欠点があるからです。
- バラバラでつながりがない、もしくはつながりが分かりにくい
- 情報に偏りがあるため、情報が足りない
- 情報が正しいのかどうかが分からない
本を使えばこれらの欠点は克服できます。
もちろん本よりもインターネットの方が優れている点もありますので、それら本のメリットとデメリットを説明しましょう。
■メリット
本で学習するメリットの代表的なものは次の4つです。
- 必要な情報が集まっている/調べる方法が書かれている
- 体系的に学べる
- 読みやすい
- 情報に信頼性がある
必要な情報が集まっている/調べる方法が書かれている
本にはその本が言いたいことを表すための情報が集約しています。
不要な情報はそぎ落とされ、必要な情報だけが掲載されているのです。
そのため、情報集めや雑音に紛らわされることなく効率よく理解することができるでしょう。
また、参考文献を読めばより深く学習することもできるように、道を教えてくれている点も独学には最適です。
体系的に学べる
本の構成は、基礎的な知識からそれを応用していく複雑な知識まで順に説明してくれます。
前から順に読んでいけば理解できるような構成になっているわけです。
また、途中で挫折しないような工夫が施されていることも多いので、楽しんで続けることができるでしょう。
読みやすい
ほとんどの本は、図や写真を使うなどして読者が読みやすいように様々な工夫が施されています。
また本全体を通して記載内容のレベルが統一されており、急に難しくなるようなことは滅多にありません。
この点は、初心者には重要なポイントでしょう。
情報に信頼性がある
本が出版されるまでには、その内容は多くの人の目に触れて精査されます。
そのため、本に掲載されている情報のほとんどは信頼に足るものになっているのです。
■デメリット
本には学習のためのメリットは多いですが、デメリットもあります。
その代表は次の2点です
- 情報が古い場合がある
- 選びにくい
情報が古い場合がある
仮想通貨のように変化の激しいものの勉強では、情報の新鮮さは重要なポイントです。
残念ながら、本はこの新鮮さでネットにはかないません。
本は執筆時点でその情報が固定されます。そのため、出版時にはすでに過去の技術になっていることもあるのです。
本で学習するときは、常にこのことを頭に入れておくようにしましょう。
選びにくい
本はインターネットサイトのように無料で気楽に読めるものでもありません。そのため、どの本が自分に合っているかを調べるのは簡単ではありません。
ある程度分かった人であれば軽く立ち読みする程度で判断できるかも知れませんが、初心者が1人で判断するのは難しいでしょう。
2. もっと詳しい仮想通貨の本6選
入門書レベルの本ではなくもう一歩踏み込んだ内容を勉強したいという人に向けても、おすすめの本を紹介します。
入門書レベルを超えた人の場合は、全般的な話の段階は過ぎています。
そのため、自分が知りたいジャンルの本を選ぶことになるでしょう。
ここでは、「教養/ビジネス」「投資」「技術」の3つのジャンルに分けて、おすすめ本を2冊ずつ紹介していきます。
教養/ビジネス
教養/ビジネスのジャンルは、仮想通貨が生まれた背景や歴史・社会への影響などを俯瞰したものと、ビジネスに活用する方法や事例を解説したものです。
仮想通貨をビジネスの種と考えている人や仮想通貨が未来にどんな影響を与えるかなどに興味がある人に向いているでしょう。
実践ブロックチェーン・ビジネス
出版社 | 日本能率協会マネジメントセンター |
著者 | 株式会社ブロックチェーンハブ |
ブロックチェーンの基礎からビジネスの現状、国内法令や制度を踏まえた活用事例などが網羅されています。
ブロックチェーンの活用方法の1つとして、仮想通貨がビジネスとして成り立っている理由も説明されています。仮想通貨を使った新たなビジネスを模索している人にはヒントが得られるかもしれません。
仮想通貨の基礎となるブロックチェーンに着目して、ビジネスや経営に活かす方法を探している人に最適な本でしょう。
ネクスト・ブロックチェーン 次世代産業創成のエコシステム
出版社 | 日経BP |
著者 | スティーブン・プー 小林 慎和 ウィリアム・メトカーフ |
仮想通貨をはじめとしたブロックチェーンを活用したエコシステムの形成や発展のために必要な法律や制度の改善方法について書かれている本です。
現状から将来的な展望までを事実関係に基づいて具体的に解説しており、仮想通貨のビジネスへの応用だけではなく社会の変化にどう対応するべきかを考えるヒントを得ることができるでしょう。
仮想通貨が世界に与えるインパクトを具体的に知りたい人には役に立つ本です。
●目次
序章 サイバー・エコシステムへの道
第1章 ブロックチェーンと新しいエコシステムの創生
第2章 高質なIoTビッグデータ市場の創出
第3章 ブロックチェーン技術によるIoT革命
ほか
(参考:日本経済新聞出版)
投資
投資のジャンルの仮想通貨関連本は、仮想通貨の特徴やそれに合わせた投資手法などを紹介しているものが多いです。
ただしこのジャンルの本は過去の体験談をまとめただけのものも多く、未成熟な仮想通貨投資市場で同じ手が通用するかどうか未知数なことが多いです。
そのため、本気で仮想通貨投資を行うための勉強をするのであれば、一度仮想通貨から離れて投資について理解を深めることをおすすめします。
ザ・トレーディング──心理分析・トレード戦略・リスク管理・記録管理
出版社 | 株式会社FPO |
著者 | アレキサンダー・エルダー |
仮想通貨の本ではありませんが、投資をする上での心構えから具体的な投資方法や継続するための秘訣までを詳細に説明している本です。
チャートの読み方やテクニカル分析・リスク管理など投資する上での基礎的なテクニックから具体的な方法や継続して学習していく方法までを学ぶことができます。
具体的な実践方法も多数掲載されていますので、投資を始める前知識として役に立ちます。本格的に仮想通貨投資を始めようと考えている人なら、読んでいて損はない1冊です。
デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術
出版社 | 日経BP |
著者 | オリバー・ベレス グレッグ・カプラ |
仮想通貨に関する記載はありませんが、投資に当たって必ず必要となるメンタル面の重要性を説明した本です。
テクニック的な部分ではなく心構えと投資への影響を具体的に解説しています。
すべての投資に関連することですが、特に仮想通貨は未成熟でボラティリティが大きな市場ですので、メンタルコントロールが結果に大きく影響するでしょう。
仮想通貨投資を始める前に必ず読んでおきたい1冊です。
技術
仮想通貨が「どういう技術を使って動いているのか」「どこが新しいのか」など技術的な解説や自分で仮想通貨を作るための学習書です。
ブロックチェーンやスマートコントラクトを作りたい人や、しくみを理解することでリスクを避けたい人などはこのジャンルに目を通しておいても良いでしょう。
ただし、その技術の基本となるプログラム言語などの知識が必要になることも多いので、事前学習が必要かも知れません。
ビットコインとブロックチェーン(Mastering Bitcoin)
出版社 | NTT出版 |
著者 | アンドレアス・M・アントノプロス |
世界で最初に実運用が開始された仮想通貨であるビットコインの技術的なしくみを詳細に解説した本です。
ブロックチェーン・暗号理論・P2Pなどの現存しているすべての仮想通貨のベースとなる技術の集大成で、仮想通貨を技術的に理解するための基礎と言えるものでしょう。
実際のプログラムやコマンドを使って丁寧に解説されていますので、仮想通貨を構成する要素技術について実体験することができます。
新たな仮想通貨を作りたい人だけでなく、仮想通貨の安全性や非中央集権を実現しているしくみを理解したい人は読んでおくべき1冊でしょう。
試して学ぶ スマートコントラクト開発
出版社 | マイナビ出版 |
著者 | 合同会社DMM.comブロックチェーン研究室 ほか |
ブロックチェーン上で動作するプログラムである「スマートコントラクト」を作る方法を丁寧に解説した技術書です。
スマートコントラクトを開発できれば、ブロックチェーン上で新たな仮想通貨「トークン」を発行できるようになりますので、仮想通貨への理解が深まります。
イーサリアムでスマートコントラクトを開発するためのプログラム言語Solidityの解説から開発テスト環境の構築・設計・開発・公開の方法までを詳しく解説しています。
今後生まれる新しい技術の情報収集の方法まで解説してくれていますので、本格的に仮想通貨の技術的な学習を始めるのにうってつけの書籍と言えるでしょう。
●目次
Chapter1 はじめてのスマートコントラクト
Chapter2 Solidityによるスマートコントラクト開発
Chapter3 スマートコントラクトのプロダクトデザイン
ほか
(参考:マイナビBOOKS)
3. 仮想通貨の学習法は?
仮想通貨の描く未来を知りたい人、仮想通貨で資産を増やしたい人、仮想通貨を作ってみたい人など、目的は様々かも知れませんが、最初の学習方法に大きな違いはありません。
仮想通貨を学習する手順は次の通りです。
- 概要をつかむ
- 最新の情報に触れる
- 詳細な学習を進める
それぞれ、詳しく説明していきましょう。
3-1. 本などで体系的に概要をつかむ
仮想通貨を学習する上で最初にするべきことは、仮想通貨とは何かという概要をつかむことです。
仮想通貨は古い技術の集大成であり、新しい概念であり、生まれたばかりのインフラです。
これらのイメージができていない状態で技術についてだけ詳しくなろうとしても、うまく理解できずに挫折してしまうでしょう。
仮想通貨がどういうもので何ができるものなのかのイメージを作りあげれば、この先の詳細が驚くほどスムーズに進みます。
ただし、この段階では広く浅い情報が必要ですので、インターネットで調べるなどすると時間を浪費しますし、単語や記載方法にブレがあってうまく理解できないことも少なくありません。
サイトによっては非常に詳細な記述があって混乱してしまうこともあるでしょう。
そのため、この段階では入門書などの本をおすすめします。
3-2. ネットの最新情報に触れる
概要が理解できれば詳細へと進みたくなりますが、その前にインターネットを活用しましょう。
本は情報がまとまっているという利点がありますが、情報が更新されないという欠点もあります。
仮想通貨は日進月歩どころではない早さで進歩していますので、本に載っている情報がじつは脆弱性を生むリスクを含んでいる場合もあるのです。
そのため、概要をつかんだ後にネットで単語を調べるなどして、最新情報に触れるようにしましょう。
概要を知った後であれば、情報の要不要の判断ができるようになっていますので、余計な時間を使うこともほとんどありません。
3-3. 興味のあるジャンルの詳しい情報を調べる
概要をつかんで最新情報を把握したら、気になるジャンルを掘り下げていきましょう。
ただし、この場合もまずは本でそのジャンルの大きな流れを把握し、ネットから最新の情報を取り入れるステップを実施してください。
この繰り返しで学習を進めれば、道に迷うことなく知識を深めていくことができるのです。
まとめ
仮想通貨に関する本は、ここ数年でとてもたくさん出版されました。
2017年から2018年の仮想通貨バブルの影響もありますが、ブロックチェーンそのものがAIやIoTなどと並ぶ基礎技術の1つとして認められていることが大きいでしょう。
- 仮想通貨の情報はネット上に細切れに存在している
- 仮想通貨の本には、必要な情報が体系的に並んでいる
- 仮想通貨の概要をつかむなら、本が最適
- 本は情報が古くなっているので、ネットを使ってアップデートすること
- 概要がつかめれば、詳細へ進むのは難しくない
まだまだ発展を遂げる仮想通貨の流れに乗り遅れないためにも、ぜひ1冊仮想通貨の入門書を手に取ることをおすすめします。
本を通して、仮想通貨が作り出す新たな世界を覗き見ることができるでしょう。
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