仮想通貨は危険なのか? 実際に起こりうるリスクと対策方法を解説

仮想通貨は危険なのか

仮想通貨(暗号資産*)は危険と思っていませんか?

仮想通貨はニュースやSNSで話題になり、どういうものか興味を持っている方もいるでしょう。芸能人だけでなく、一般の方も仮想通貨で資産運用をする人は増えています。

一方で、ハッキング値下がりなどのマイナス情報もあり、心配する声も多いようです。しかし仮想通貨は、特別危険な投資先なのでしょうか

そこでこの記事では仮想通貨が本当に危険かどうか、また安心な取引をするためにどのような対策があるかについて解説します。

*2019年5月、呼び名を「暗号資産」とする改正資金決済法が可決されました(参考|日本経済新聞

1. 仮想通貨が特別に危険ということではない

仮想通貨投資が不安視される要因として、ハッキング・詐欺・取引の損失などがあります。しかしそれらは仮想通貨独自のリスクではありません

1-1. ハッキング対策は仮想通貨でなくても必要

ハッキングでの被害はインターネットを利用している限りどこでも発生しうるため、対策が必要です。投資でなくても、LINEのアカウントが乗っ取られる、クレジットカード番号を盗まれて不正利用されるなどの事例は多数あります。

IDとパスワードを厳重に保管する、パスワードは個人に無関係なものや長いものにしたり定期的に変更したりする、などのハッキング対策を取っている方も多いのではないでしょうか。

仮想通貨投資でも同様に、個人ウォレット管理などの対策をすることでハッキング被害を防ぐことができます。

取引所のハッキングは個人用ウォレットで回避

取引所の通貨が盗まれてしまうハッキングについては、取引所に通貨を放置せず、ユーザー個人のウォレットに通貨を移動させることで対処できます。

オフラインのウォレットならもっと安全

秘密鍵とは、仮想通貨資産を送金するための、自分だけが知っている暗証番号のこと。銀行口座に例えると実印のようなものです。

個人ウォレットで保管したとしても、秘密鍵がハッキングされると、自由にお金を引き出されてしまいます。よって、秘密鍵をオフラインで保管できるタイプのウォレットを利用することが対処方法となります。

1-2. 投資詐欺は常に疑うことが大切

投資詐欺を疑う

仮想通貨には投資詐欺も多く発生しています。しかし一般的に投資にまつわる詐欺は多く、世間に広まっている詐欺の手口が仮想通貨にも利用されているということです。

投資詐欺の具体的な事例は、仮想通貨も含めて実にさまざまなものがあります。「絶対に儲かる」「毎年リターン30%以上」など、知識がない方には魅力的に思えてしまうフレーズを用いて詐欺を行う事例は後を絶ちません。

手口を学習することで詐欺に遭うリスクを減らそう

詐欺は具体的な事例を知っておくことで、引っかかるリスクを減らせます。オレオレ詐欺など特殊詐欺の事例が頻繁にテレビ・ネットでアナウンスされるのも、それが理由です。

1-3. 大きな損失は無謀な投資が原因

破産

仮想通貨は値動きの激しい銘柄もあり、巨額の利益を得た人がいる一方で、大きな損失となってしまった人も。しかし取引の損失が出るのは仮想通貨だけの話ではなく、投資の世界では日常茶飯事です。

損失が大きな金額になってしまうのは、全財産をつぎ込むなど無謀な投資をしたせいです。余剰資金で行うという投資の原則を守っていれば、例え損失が出ても借金を負うことはありません。

2. ハッキングから身を守る

スマホやパソコンでリスク対策を何もしていない方は少ないでしょう。それと同じように、仮想通貨投資でもハッキング対策をすることができます。

仮想通貨だから対策するのではなく、インターネットを使う上でハッキング対策をすることは当たり前という意識を持っておきましょう。

2-1. 仮想通貨を安全に保管するならウォレットを使おう

 

財布

コインチェックの事件を覚えている方もいるでしょう。コインチェックで保有していた580億円相当のNEMが盗まれてしまった事件ですが、ハッカーに狙われたのは個人ではなく取引所というのがポイント。取引所に預けっぱなしではなく個人のウォレットで管理していれば、被害を免れることができたのです。

取引所は狙われやすい

もちろん個人でのウォレットが絶対に安全というわけではありませんが、取引所はターゲットとして非常に狙われやすいため、個人での管理は必須といえます。

資産管理は人任せにしないという意識を持つ

ちなみに証券会社の場合、経営破綻すると、全額ではありませんが、1人あたり1,000万円を上限に補償してもらえる制度があります。銀行の「ペイオフ」と似たような内容ですね。

しかし仮想通貨にはこのような制度が存在しません。投資家の救済については、各取引所の対応次第です。

仮想通貨はその仕組み上、非中央集権的であり、中央銀行のような管理者が存在しません。よって、資産は原則として自己責任で守る必要があります。

2-2. ウォレットとは? 

ウォレットとは仮想通貨取引所で購入したコインを自分の手元で保管するためのツールです。ウォレットにもいろいろな種類があります。

◆ウェブウォレット

ウェブウォレットは、取引所以外のウェブサイトで仮想通貨を管理するツールです。スマホ・パソコン・タブレットなど、端末を問わずに使えるので利便性は高いです。ただしインターネットに接続して使用するのでハッキングのリスクは高めです。

◆ソフトウェアウォレット

ソフトウェアウォレットはパソコンやスマホにアプリをインストールして利用するタイプのウォレットです。スマホで使えるものは「モバイルウォレット」とも呼ばれ、いつも利用するデバイスに入れて持ち運べるメリットがあります。ただしこちらもオンラインの端末で管理するのでハッキングのリスクがあります。

◆ハードウェアウォレット

ハードウェアウォレットは、インターネットから完全に遮断されたハードウェアで管理するウォレットです。ハードウェアといってもUSBメモリ程度の大きさで、持ち運びは簡単です。

◆ペーパーウォレット

ペーパーウォレットは、通貨の情報を紙にプリントアウトして保管するウォレットのことです。ネットから完全に切り離すのでハッキングリスクは非常に低いですが、紛失・焼失や汚れて文字が読み取れなくなるなど紙であることのデメリットも。

最もおすすめはハードウェアウォレット

安全性と利便性の両面を考慮すると、4つのタイプでもっともおすすめなのは、ハードウェアウォレット。インターネットから物理的に隔離できるため、安全性が高いタイプです。

ハードウェアウォレットを購入するには1万円前後が必要ですが、通貨が難にあうリスクに比べれば、妥当なコストといえるのではないでしょうか。

仮想通貨のウォレットについては以下のページでも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

2-3. 国内取引所を使う

日本

仮想通貨投資では、国内だけでなく、海外の取引所を利用することもできます。国内では取り扱いがない新しい通貨を購入できるなどのメリットがあり、仮想通貨投資に慣れた方は海外の取引所を利用することもあります。

初心者は国内の取引所を利用しよう

しかし仮想通貨投資の初心者の方は、安全策として国内取引所を使うことをおすすめします。海外取引所は日本語に対応していないことも多く、英語がわからないと口座を開設するのも難しいかもしれません。取引所でトラブルがあった際は、外国語で対応が必要となりますので、注意しましょう。

国内取引所について、下記の記事で詳しく解説しています。あなたに合う取引所を選ぶため、ぜひ参考にしてください。

3. 詐欺から身を守るためにできること

仮想通貨を含め、投資では詐欺に巻き込まれる危険もあります。詐欺から身を守るための対策についてみていきましょう。

3-1. 投資の大原則!理解できないものに手を出さないこと

ご飯を食べながら投資する

投資は自分の理解できる商品・サービスに行うことが原則。詐欺師はあの手この手の手法を駆使し、魅惑的なフレーズで迫ってきますが、自分がどうしても理解できない投資話には乗らないことです。この原則は、投資の神様とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏も守り続けています。

3-2. 現実的でない儲け話はすべて詐欺だと考えよう

以下のようなフレーズを使っている投資案件を見かけたら、詐欺だと考えてください。

詐欺あるあるフレーズ

  • 確実にもうかる
  • 絶対に損しない
  • 毎月10%の利益
  • 毎年30%のリターン

詐欺で良く使われるこれらのアピールは、現実には実現不可能なものばかりである一方、投資を良く知らない方には、魅力的に映ってしまうようです。

しかし投資に関して少し知識を得るだけで、これらのフレーズがいかに非現実的なのか理解できます。「美味しい話には裏がある」と考え、怪しい儲け話には乗らないようにしましょう。

3-3. 仮想通貨関連での詐欺の事例

実際に仮想通貨に関連した詐欺行為と考えられる事例が確認されています。

口座開設や取引のサポートとうたい多額の手数料を取る詐欺

例えば「副業コンサルタント」を名乗って、会員の口座開設・取引についてサポートをする代わりに、アドバイス料・サポート料などの多額の金銭を要求するという手口があるそうです。

仮想通貨に関する勧誘行為は、「仮想通貨交換業」に該当することがあり、交換業に登録した業者が行うべき業務です。口座開設などに勧誘された場合、勧誘者が「仮想通貨交換業」に登録している業者なのか、必ず確認しましょう。

以下の金融庁のサイトで登録業者が公開されています。

金融庁|暗号資産(仮想通貨)関係

詐欺の事例は後を絶たない

もちろん詐欺の事例はこれだけに限りません。これ以外にもさまざまな種類の詐欺があり、その手口が仮想通貨でも利用されているのです。

紹介した以外にも、以下のような事例があります。

  • 有名人・知人・友人を通じたコイン購入の勧誘
  • 価格保証アリの案件への勧誘
  • 限定」販売
  • 豪華なパンフレットを使った勧誘
  • 未公開の新興コインへの勧誘

これらの要素を合わせて勧誘してくることも考えられるため、充分な注意が必要です。

3-4. 仮想通貨詐欺に引っかからないための具体的な対策法

詐欺でお金を奪われないために、以下のことを心掛けましょう。

詐欺に騙されないために

  • 個人からコインを買わない
  • 高配当にはリスクが付きものであることを考える

上級者であれば、取引所を介さず個人間でのコイン売買を行うことはあります。

しかし、仮想通貨の仕組みに精通し、取引相手をしっかり見極められるエキスパートでないと騙される可能性が高いです。仮想通貨の初心者は、絶対に個人間取引を行うべきではありません

金融庁に登録された仮想通貨取引所が安全

仮想通貨投資の初心者は、国内で登録された取引所・販売所でのみ購入するのが安全と考えてください。いかに親しい人からの勧誘でも、取引所・販売所を介さないコイン購入は危険です。

「高配当で元本保証」は実現できない

高配当で損なしをアピールする投資話もよくありますが、高配当にはリスクが付きものです。高配当で元本保証などというのは実現できませんので、詐欺だと考えましょう。

そもそも100%安全で高リターンを得られる方法があるのなら、自分だけでやっていれば良いこと。他人に広める意味はまったくありません。

まとめ

仮想通貨は危険というイメージをお持ちの方に向けて、対策方法を解説してきました。投資である以上、一定のリスクがありますが、それは株式・投資信託・FXなど他の投資方法でも同じことです。仮想通貨投資が特別に危険なわけではありません。

ウォレットを使ってハッキングを防ぐ・詐欺の事例を知って似たような話に乗らない・余剰資金のみ投入するなど、危険性を低くするための対策方法は存在します。仮想通貨投資を始めるのと同時に、対策方法もあわせて実践しましょう。