
仮想通貨(暗号資産)で取引を行いたくても、色々な取引所がある中でどれを利用したらいいのか、選ぶのは難しいですよね。
- かんたんに買えるのはどこ?
- 何を基準に選べばいいの?
- どうやって取引所の口座開設をするの?
- ハッキングは大丈夫?
そんな様々な疑問に答えます!
目次
1. 初心者でも簡単に買える取引所3選
初めて仮想通貨取引をする人でも使いやすく、簡単に仮想通貨を売買できる取引所を3つ選びました。特徴と合わせて紹介します。
※取引所と販売所のサービスがありますが、記事内では合わせて「取引所」と記載しています(取引所と販売所の違いについてはこちら)
1-1. 初心者に人気の「Coincheck」
Coincheckは初心者にも使いやすいと評判が高く、国内で最も歴史の長い取引所です。
取引手数料 | なし |
取り扱い通貨 | 10種類(BTC,ETH,ETC,LSK,FCT,XRP,XEM,LTC,BCH,XLM) |
アプリ | iOS/Android |
公式サイト | Coincheck |
国内初となる「ステラルーメン(Stella Rumen/XLM)」上場
2019年11月より、コインチェックで「ステラルーメン(XLM)」の取扱が始まりました。
ステラルーメンの上場はコインチェックが国内初であり、取り扱い開始直後は注文殺到で価格が大きく上昇しました。
初心者に人気のアプリ
Coincheckのアプリは初心者でも使いやすい設計で人気があり、230万ダウンロードを突破(公式発表)。AppStoreレビューでは4.3の高評価を得ています。
カンタンに買える「販売所」方式
Coincheckでは「取引所」と「販売所」の、2つの取引方法が選べます。アプリではより簡単に買える「販売所」方式で購入できます。

Coincheckでしか買えない通貨も
取り扱い通貨が豊富で、10種類を売買可能。先日大きな注目を集めたステラルーメンのほかに、Factomも国内取引所の中ではCoincheckでしか取り扱いがありません。
大手ネット証券会社の傘下で体制を強化
Coincheckは2017年にネムの大量流出が大きなニュースになりましたが、その後、ネット証券大手マネックスグループの一員に。セキュリティを含めた体制強化を行い、2019年3月には正式に「仮想通貨交換業者」として金融庁に登録されました。
1-2. お得に買える「bitbank」
Bitbankは取引板を使う「取引所」という形式です。「成行」という注文方法であれば、数量を指定するだけで購入できます。

手数料 | −0.02%~0.12% |
取り扱い通貨 | 6種類 (BTC,ETH,XRP,LTC,BCH,MONA) |
アプリ | iOS/Android |
公式サイト | bitbank |
販売所よりも安い価格で買える
取引所方式で取引をすると手数料がかかりますが、手数料を含めても、Coincheckのような「販売所」方式より低い価格で購入できることが多いです。手数料無料キャンペーンなどを利用すると、さらにお得に取引できます。
セキュリティ評価国内ナンバー1
Bitbankは2018年10月に、第三者機関「ICORating」のセキュリティ格付けで国内1位を獲得しています。
Bitbank|ビットバンクのセキュリティが国内No.1の評価を受けました
アプリはスコア4.1の高評価
AppStoreのレビュースコアは4.1。使いやすさはもちろん、価格の動きを分析できるチャートやセキュリティ面での安心感を評価する声もあります。
モナコインが買える取引所
金融庁による資料で主要通貨の1つに数えられているモナコイン。国内ではbitbankとbitFlyer、Zaifの3か所で取引可能ですが、bitbank以外の2社は現在新規口座開設を停止しているため、bitbankがモナコインを買える唯一の国内取引所となっています。
1-3. 予算に合わせやすい「GMOコイン」
GMOコインもCoincheckと同じく「販売所」と「取引所」のサービスがあります。簡単に買えるのは「販売所」です。
手数料 | なし |
取り扱い通貨 | 7種類 (BTC,ETH ,XRP,LTC,BCH,XEM,XLM) |
アプリ | iOS/Android |
公式サイト | GMOコイン |
予算に合わせて購入しやすい

Coincheckと同じく、GMOコインも販売所から提示されている価格で簡単に売買をすることができます。GMOコインでは金額で購入数を指定することもできるので、10,000円分だけ買いたいなど、予算に合わせた購入がしやすいです。
入出金手数料無料
GMOコインは即時入金手数料が無料。「今買いたい!」というタイミングで手数料を気にすることなく、すぐに日本円を入金することができるので、取引チャンスを逃しません。また日本円の出金手数料も無料なので、手数料で利益が削られるということも避けられます。
アプリは取引ができるウォレットアプリとFX用の2種類
GMOコインではサービスごとにアプリを提供。ウォレットアプリで現物取引を行うことができます。
高い資本金
運営会社であるGMOコイン株式会社は、GMOインターネットグループの傘下で資本金も17.58億円。2016年にサービスを開始した比較的新しい取引所ではありますが、2017年9月にbitbankやbitFlyerなど、より歴史の長い取引所を運営する業者とともに、金融庁の登録を完了しました。
2. 取引所選びで大事なポイント
数多くある取引所の中で、初心者がどのような基準で取引所を選べば良いかご紹介します。
2-1. 国内の金融庁登録事業者を使おう
日本では資金決済法により、仮想通貨取引所(販売所)のサービスを行うための登録が義務付けられています。
投資家が安全に取引できることを最優先に、セキュリティやユーザーの資産管理方法などサービスの運用体制はもちろん、資本金など会社自体の強さも審査対象となります。
海外ではこのような審査を行っていない取引所もあります。何より日本語のサポートが受けられないため、利用条件を理解しきれないままで使ってしまう危険も。日本円にも対応していないため、初心者にはハードルが高いでしょう。
金融庁の登録有無は、会社概要などから確認できます。

金融庁から登録を受けている仮想通貨交換業者は2019年12月時点で22社。コインチェック、GMOコイン、bitbankも含まれています。
金融庁|仮想通貨交換業者登録一覧(pdf)
2-2. 使いやすさを考慮しよう
初めて投資をする人は、まずは慣れることが重要。画面の見やすさや、使いやすさで取引所を選んで構いません。
使いにくい画面では、ただ疲れるだけでなく、発注ミスによって思わぬ損失につながることも。間違った発注で損をしても、誰も助けてくれません。
「自分が何をいくら買っているのか」が理解できる方法から始めるようにしましょう。
2-3. お得に買うなら手数料もチェック!
取引を頻繁にするなら、取引所形式で、かつ手数料が安いところを選びましょう。何度も取引をすると手数料の小さな違いが大きな差になります。
ただし手数料は取引所によって異なり、注文方法によっても違う場合があります。また送金や出金など手数料が発生するタイミングも様々です。
取引所 | 販売所 |
|
|
*1)販売金額の中に含まれる手数料のこと。「手数料」として取られることはないが、上乗せされている分、取引所での取引価格よりも、販売所での販売価格が高いことが多い。
3. 国内取引所&販売所
おすすめした3つの仮想通貨取引所を含め、国内取引所の情報を表にまとめました。1つの会社が取引所と販売所を運営している場合もあります。手数料や買い方が異なるので、どちらのサービスなのか確認してから売買するようにしましょう。
3-1. 国内取引所
取引所では、自分の希望価格で購入や売却の注文を出すことができます。手数料は取引手数料のほか、送金手数料や入出金手数料が必要になるので、各サイトでチェックしてください。(取引所名から各公式サイトへリンクしています)
取引所 | 取引手数料 | アプリ (iOS) |
アプリ (Android) |
取扱通貨 (現物取引) |
Coincheck | 無料 | -(*2) | – | BTC |
bitbank |
-0.02~0.12% | ○ | ○ | BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、MONA |
GMOコイン |
-0.01%~0.05% | ○ | ○ | BTC、ETH、XRP、LTC、BCH |
Liquid by Quoine | 無料 | ○ | ○ | BTC、ETH、XRP、BCH、QASH |
bitFlyer | 0.01 ~ 0.15% | ○ | ○ | BTC |
Huobi | 0~0.2% | ○ | ○ | BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、MONA |
BTCBOX | 0.1% | ○ | ○ | BTC、ETH 、LTC、BCH |
BITPOINT | 無料 | ○ | ○ | BTC、ETH 、XRP、LTC、BCH |
DMM Bitcoin |
無料(※BitMatch取引手数料を除く) |
○ | ○ | BTC、ETH、リップル(XRP) |
フィスコ仮想通貨取引所 | 0~0.1% | – | – | BTC、BCH、MONA |
Zaif | 無料 | – | – | BTC、ETH、XEM、BCH、MONA ほかトークン10種類 |
TAOTAO | 無料 | – | – | BTC、ETH |
Bitgate | 無料 | BTC | ||
楽天ウォレット | 無料 | – | – | BTC、ETH、BCH |
ディーカレット | 無料 | ○ | ○ | BTC、ETH、XRP、LTC、BCH |
VCTRADE Pro | 無料 | – | – | BTC、ETH、XRP |
c0ban取引所 | 無料 *3 | – | – | RYO |
*2)Coincheckの取引所形式での売買はアプリでは行えません
*3)キャンペーン中
3-2. 国内販売所
販売所では、販売所の指定する価格で売買ができます。取引手数料は無料で購入手順もシンプルですが、取引所よりもやや割高なことがほとんどです。(販売所名から各公式サイトへリンクしています)
販売所 | 取引手数料 | アプリ (iOS) |
アプリ (Android) |
取り扱い通貨 |
Coincheck | 無料 | ○ | ○ | BTC、ETH、XRP、XEM、LTC、BCH、FCT、LSK、ETC、XLM |
GMOコイン |
無料 | ○ | ○ | BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、XEM、XLM |
bitFlyer | 無料 | ○ | ○ | BTC、ETH、LTC、BCH、MONA、ETC、LSK |
SBI VC Trade | 無料 | – | – | BTC、ETH、XRP |
フィスコ仮想通貨取引所*4 | 無料 | – | – | BTC、MONA |
Zaif*5 | 無料 | – | – | BTC、ETH、XEM、MONA |
BITMAX | ○ | ○ | BTC、ETH、XRP、LTC、BCH | |
c0ban取引所 | 無料 *3 | – | – | RYO |
*4)現在「簡単売買」(販売所)サービスは利用停止中
*5)新規口座開設停止中
3-3. 取引所と販売所の違い
取引所と販売所は、取引する相手が違います。
取引所ではユーザー同士が欲しい価格を注文し合って、相手がいれば取引成立(約定)となります。希望価格で注文できるので、相手さえいれば自分が欲しい価格で売買が可能です。
販売所では、ユーザーは販売所の運営企業から仮想通貨を購入し、運営企業へ売却します。販売所が価格を定めているので自分の希望価格で注文することはできませんが、取引所よりも簡単に購入することができます。
取引所と販売所の違いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
4. 実は簡単!口座開設に必要なものと開設方法
どの取引所を利用するのか決めたら、実際に取引所の口座開設をしましょう。申込みから開設まで、早ければ1週間ほどで完了します。
4-1. 口座開設で必要なもの
取引所によって異なる場合もありますが、基本的には以下のものがあれば口座開設は可能です。
口座開設に必要なもの
- メールアドレス
- 身分証明書
- 日本国内の住所
- 銀行口座
そのほか、セキュリティ管理などで電話番号の登録を求められる場合もあります。
4-2. 口座開設の手順
仮想通貨取引所の口座開設には3つのステップがあります。
- 取引所のHPからメールアドレスを登録する
- 基本情報と本人確認書類を登録する
- 取引所による口座開設審査
口座開設の審査に通れば、売買が可能になります。
本人確認書類の不備があった場合は、取引所から連絡があります。対応が遅れると、その分口座開設が遅れるので、連絡があった場合は早めに対応するようにしましょう。
4-3. 取引所の口座開設条件
取引所で口座を開設するためには審査が行われます。取引所により細かい条件が違うこともありますが、以下の3点はどこを使うとしても最低条件になります。
口座開設に必要な条件
- 国内に住んでいること
- 住所があること
- 銀行口座を持っていること
5. 仮想通貨を盗難から守る方法
購入した仮想通貨を取引所にそのまま置きっぱなしにしていませんか?
取引所や販売所に置きっぱなしにしていると、ハッキング被害に遭うリスクが高くなります。仮想通貨を保管にはウォレットを利用しましょう。
5-1. 取引所はハッキングに狙われやすい
仮想通貨が抱えるリスクの1つは盗難です。
インターネットを利用した仮想通貨は取引所にある通貨が盗まれる事件も度々おきています。自分の仮想通貨が盗難される可能性があるので確実にウォレットを利用しましょう。
5-2. ウォレットの種類
ウォレットは大きく分けると以下の2種類があります。
- コールドウォレット
- ホットウォレット
インターネットから切り離されて保管されているものをコールドウォレットと呼びます。それに対して、インターネットに接続されているものをホットウォレットと呼びます。
ウォレットの種類によってメリットとデメリットが違うので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。またハッキングリスクの高いウォレットには高額の資産を置かないように、注意が必要です。
■セキュリティレベルが高い「コールドウォレット」
仮想通貨の送金に必要な「秘密鍵」を、ネットから離れた状態で管理するコールドウォレット。ネットにつながないので、ハッキングリスクを最小限に抑えることができます。
大量の資産を保管したい人や、長期保有(ガチホ)に向いているウォレットです。
USBメモリに似た端末を使う「ハードウェアウォレット」、紙に印刷して完全オフラインで保管する「ペーパーウォレット」があります。
■手軽で使いやすい「ホットウォレット」
インターネットにつないだ状態で仮想通貨を保管するのが「ホットウォレット」。送金手順がシンプルで、スマホで使えるものなど利便性が高いのが特徴です。
頻繁に取引をする人に向いていますが、ハッキングされるリスクがコールドウォレットよりも高く、利用には注意が必要。取引に必要な分だけの保管にとどめておきましょう。
ウェブブラウザから利用する「ウェブウォレット」や、スマホ、パソコンで使う「ソフトウェアウォレット(モバイルウォレット・デスクトップウォレット)」があります。
6. 慣れたら取引所を使い分けよう
仮想通貨取引に慣れてきたら、複数の取引所を使い分けてみましょう。
メリット1. 色々な種類の通貨を取引できる
取引所ごとで取り扱う通貨が異なるので、1つの取引所だけを使っていると売買したい通貨に対応していないことがあります。
買いたい時にすぐ買えるように、売りたい時にすぐ売れるようにいくつかの取引所で口座を開設しておきましょう。
メリット2. リスクヘッジができる
複数の取引所を併用していると、どこか1か所の取引所で資産の流出事故が起きたり、運営企業の倒産が起きたりしても、資産のすべてを失うことを防げます。
流出事故は数多く発生しており、2014年にビットコインが流出したMt.Goxは事故をきっかけに破産しました。過去の事件・事故を受け、取引所はセキュリティ対策に力を入れています。しかしどんなに対策をしても、絶対に安全はあり得ません。
「万が一」のときに備えて、資産を分割することは投資の基本とされています。リスクを理解して対策していきましょう。
7. 仮想通貨Q&A
仮想通貨取引を始めるにあたり、気になる疑問をQ&A形式で解説します。
7-1. ハッキングは大丈夫?
仮想通貨を取り扱う以上「絶対にハッキングに遭わない方法」はありません。
しかしリスクを少しでも小さくしたり、万一ハッキングに遭った時のために被害を最小限に抑える対策をとったりすることはできます。
個人でできるハッキング対策
- 信頼のおける国内の登録済取引所を利用すること
- 送金に必要になる「秘密鍵」を厳重に保管すること
- コールドウォレットを適切に利用すること
コインチェック事件やZaif事件など、いつどのようなタイミングでハッキングに遭うかはわかりません。しっかりと対策をして、仮想通貨を取り扱いましょう。
7-2. 税金はかかる?
仮想通貨取引などで得た利益には、税金がかかります。取引による売買益だけでなく、仮想通貨で商品を買ったときも課税対象となります。
課税される主な事例
- 仮想通貨を売却して日本円と交換した時
- 他の仮想通貨とトレードした時
- 仮想通貨を物やサービスの支払いに利用した時 など
そのほかにも、マイニングで仮想通貨を得た時など、課税対象となるケースは様々。年間で一定額以上の利益があった場合は確定申告の対象にもなります。
7-3. 何を持っているかわからなくなりそう!
取引を続けていると、どの通貨を持っていて、どのくらい損益があるのか自分でもわからなくなることがあります。
そんな時はポートフォリオアプリを利用しましょう。
自分が何を持っているかわからないということは、自分の銀行口座にいくら現金が入っているのかわからないということと同じ。投資のチャンスを逃すばかりか、ハッキング被害などで資産がなくなっていても気付けない危険もあります。
以下の記事では、仮想通貨の管理ができるポートフォリオアプリを紹介しています。便利なツールを使って、きちんと管理できるようにしましょう。
まとめ
取引所や販売所には、それぞれ特徴があり、自分の目的に合ったサービスを選ぶことが大事です。
また仮想通貨投資も、株などと同じようにリスクがあります。リスクをしっかりと理解した上で、上手に仮想通貨取引を楽しみましょう。
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