仮想通貨の「ガラ」は相場の暴落! 発生シグナルと身を守る唯一の方法

cryptocurrency_gara

仮想通貨(暗号資産*)の取引をしていて見事に急降下するチャートを見たことはありませんか?

これを「ガラ」「ナイアガラ」と呼びます。

ガラとは市場が暴落することで、ナイアガラの滝のように一気にチャートが落ちていく様子を表した言葉です。

元々は金融用語に「がら落ち」という言葉があり、「ガラガラと落ちる」という意味から比較的短期間にマーケットが大暴落することを表現します。

この記事では、ガラの定義や他の仮想通貨用語の紹介、ガラを予測するにはどうしたら良いのかなどを解説していきます。

*)2018年12月の仮想通貨交換業等研究会による報告書において、呼び名を「暗号資産」とする内容が取りまとめられました(参考|「仮想通貨交換業等に関する研究会」(第11回)議事次第

↓↓まずは口座登録!↓↓
DMM Bitcoin

1. ガラとは価格が暴落すること

ガラとは具体的にどのような際に使う言葉なのでしょうか。言葉の由来、どのような状態なのかを具体的に解説していきます。

1-1. ガラの由来はナイアガラ

仮想通貨に関してネット上で「ガラ、ガラる、ガラった」という表現が使われているのを見たことがあるかもしれません。

仮想通貨は相場の上昇・下降が激しく、相場が短期間に大幅な下降をする際のチャートを見ると、滝のように一直線に落ちていることがあります。そこから、「ガラ」の由来は「ナイアガラの滝のように平坦なところから一気に落ちること」とも言われますが、単純に暴落のことを「ガラ」と呼ぶことも多くあります。

金融用語としての「がら(がら落ち)」
証券市場での「ガラ」は市場全体がダメージを受ける大暴落や恐慌のようなものを指す強い言葉で、下げの場合の最大級の表現です。しかし、仮想通貨ではもう少し気軽に日常的に使われているのが見受けられます。

1-2. ガラの下落率の定義

では、相場がどのくらいの下落率になると「ガラ」と呼ばれるのでしょうか?

実は、「ガラ」には明確な下落率の定義はありません。過去「ガラ」と呼ばれた例では、数日のうちに20%以上の価格下落が見られるものが多くあります。

BTCの例では、古くは2014年にマウントゴックス社がハッキング被害に遭った際です。

マウントゴックスがビットコインの払い戻しを停止した2月7日から2週間の間に1BTC約6万4,000円が、約4万4,000円に下落しました。下落率は約31%でした。

china_korea_chart

2018年の1月にも、韓国政府と中国政府が仮想通貨を規制するという相次ぐニュースにより、1BTCが約166万円から約104万円まで、2週間程の間に36%の下落率を記録しました。

イーサリアム(ETH)では、2018年9月に数日で22%の下落、2018年11月にも16%とたびたびガラが発生しています。ハードフォークによるマイニング報酬の減額と延期、ビットコインキャッシュのハードフォークによる相場変動の影響によるものと考えられています。

XRP(通称:リップル)も2018年8月に、わずか1週間で約40%の下落となるガラが発生しました。これはビットコインの暴落に伴った影響と言われています。

「ガラ」が起こる原因は様々ですが、取引所のハッキング被害、政府の仮想通貨に対する規制(発言)、仮想通貨のサービス(アップデートなど)に関する期待が外れた時に「ガラ」が発生しやすくなっています。

1-3. ほかにもある仮想通貨用語

仮想通貨には他にも、様々な用語があります。以下に主なものをご紹介します。

スキャム

スキャムとは英語のScamで、「詐欺」のことを指します。販売者は開発の実体がない無価値のコインをあたかも価値があるように謳って、消費者に購入を促します。スキャムコインを見分ける方法もありますよ。

握力

握力とは、仮想通貨を保有し続ける忍耐力のことを指します。大幅な価格上昇や大暴落など、仮想通貨の市場はまだ安定しているとは言えません。握力が弱い人は価格の上下にパニックになりやすく、大きな利益を得ることは難しいでしょう。

ムーン

ムーンとは、仮想通貨が高騰することを指します。月まで届くほど価格が上がるという意味で、英語の「to the moon」から来ています。

ガチホ

ガチホとは、「ガチにホールドする」の略で、特定の仮想通貨を長期的に保有することを指します。もともとは株の投資家たちの間で使われていたスラングです。価格上昇を見込んでそれまでは手放さない、という投資の戦略で「がっちりホールド」「ガチでホールド」から「ガチホ」と呼ばれるようになりました。

イナゴ

イナゴとは、特定の銘柄に投資家が群がる様子を表した用語です。イナゴが大群で押し寄せて農作物を食い荒らすことから来ています。仮想通貨の初心者はちょっとした判断材料で一斉にひとつのコインに群がることがよくあり、中級以上の投資家がそれを揶揄する時にも使われています。関連して、「イナゴタワー」という言葉もあります。

bitbank

2. ガラを引き起こす要因4つ

では、ガラを引き起こす要因にはどんなものがあるのでしょうか。主な要因を4つご紹介します。

2-1. ガラを予測するのはほぼ不可能

ガラを予測するのはほぼ不可能です。投資というのは様々な要因が複雑に絡み合って動いており、ガラに限らずチャートを確実に予測するのは無理だと言えます。

2-2. 価格が下落するシグナル

ガラを予測するのは難しいのですが、発生前には下落のシグナルが出ていることが多くあります。確実に下がるわけではありませんが、下落の要因となりえるものを知っておくのは大事です。

大口売りが続いているとき

仮想通貨のニュースやSNSなどで、「大口が動いている」という発言を見かけたことがあると思います。大口の投資家は、豊富な資金力で大量の売りや買いを仕掛けることがあります。コインが大量に売られると価格は急激に下がり、ガラが発生します。

相関関係の強いコインが暴落したとき

オルトコイン(アルトコイン)の多くは、BTCの動きと強い相関性があります。

なぜならBTCは仮想通貨の主軸の通貨であり、オルトコインの売買は主にBTCで行われているからです。これをBTC建てと呼び、オルトコインを購入する時は多くの場合「日本円 → BTC → オルトコイン」というようになっています。

仮想通貨に不安材料がある時はコインを法定通貨(日本円など)にする動きが出るので、結果的にオルトコインもBTCも売られることになり、BTCが暴落するとそれに連動してオルトコインの価格も暴落します。

開発の遅れが発覚したとき

仮想通貨にはプラットフォームのアップデートやハードフォークなどのイベントが発生します。そういったイベント前には、市場の期待値が上がり価格が上昇することもあります。

しかし予定していたアップデートなどが実施されなかったり延期されたりすると、売りが多くなり暴落が起こります。例えば、2017年の9月にアップデートが予定されていたLISK※は、アップデートが延期になったことで1日で¥723から¥466に価格が下落しました。
※LISKは、ブロックチェーンを活用してスマートコントラクトを実現するために開発され、イーサリウムと比較されることの多い仮想通貨です。

取引大国の法規制が発布された後

china_ico_chart

2017年9月に、中国政府がICOを違法と見なし、禁止の判断を発表しました。

BTCをはじめとする仮想通貨と人民元の取引も全面的に規制をかけ、BTCは約35%下落しました。

中国はビットコインのマイニングのトップシェアで、取引所が閉鎖された場合にマイナーたちがビットコインを売ることができずに廃業に追い込まれる懸念があります。マイナーが資金回収のために大量にビットコインを売る可能性と、ハッシュレートが大幅に落ち、システムに大きな影響を与える可能性から売りが殺到し、ガラが起こったと考えられます。

DMM Bitcoin

3. 2018年11月、ビットコインのガラ

bch_hf_chart

2018年11月に、BTCが50%落ちるガラが発生しました。

それまで6,400ドル付近で3か月ほど推移していた価格が、15日未明に5500ドル、20日に5,000ドル、25日に4,000ドル割れと2週間のうちに約50%も落ちたのです。日本時間では、14日70万円付近から1日で最大約10万円も下落しました。

この時のガラの原因は、ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークでした。ビットコインキャッシュのアップデートの際に、推進派と反対派で対立したことからどちらが正式にBCHを引き継ぐかという、マイニングのハッシュレートの優劣を比べる争いが起こりました。

そのため、ビットコインからの資金移動、マイニングにかかる膨大な電気代などを賄うためのBTC売却等が原因になりBTCが下落しました。6,000ドルを割り込み、相場がそれ以上下がらないのではと思われる水準を突破して著名人によるネガティブな発言等も重なり、さらに下落してしまったのです。

bitbank

4. ガラから身を守るには損切を徹底すること

投資の世界では、短期で大きく儲けるよりも、長いスパンで生き残ることが遥かに重要です。大きな損失を出さず、綿密な計画をして元本を安全に確保しながら利益を出し続けることを目標にしてください。そのためには100%正確にガラを予測し、その上で大きく賭けようとするよりも、一つ一つの取引でいかに損失を抑えられるかが肝心です。

大きな損失を出さないようにするためには、少しの上げ下げに焦って取引をしないことが大事です。実際の取引では損切のラインを設定し、それを忠実に守ることを徹底しましょう。

「ガラは買い時」は本当か?
投資系ブログを見ていると、暴落中に買うのがいいと言っているものもありますが、どこまで下がるかを確実に予測することはできませんので、暴落しているからとむやみに買うのはおススメしません。価格だけ見ればとても安いので、値上がりを期待して買うのも投資テクニックとしてはひとつのやり方です。しかし、そこから更に下げ続けるという可能性もありますので、初心者はやめておくのが無難です。
DMM Bitcoin

まとめ

仮想通貨で使う「ガラ」とは、相場が大暴落することを表した言葉です。チャートがナイアガラの滝のように一気に落ちる様子に由来しています。

ガラを予測することはほぼ不可能と言っても良いくらい難しいのですが、ガラを引き起こす要因になるシグナルがあります。それは以下の4つです。

  • 大口売りが続いているとき
  • 相関関係の強いコインが暴落したとき
  • 開発の遅れが発覚したとき
  • 取引大国の法規制が発布された後

普段から損切りのラインを設定するのはもちろんですが、こういったシグナルが出た時には、普段よりも注視してしっかりと損切りのラインを設定しましょう。