
リスク(LISK/LSK)という名前の仮想通貨(暗号資産)があることをご存知でしょうか?
どんな通貨なのか知りたいと思う方も多いでしょう。
こちらの記事で仮想通貨リスクの特徴や将来性を解説していきます。
目次
1. リスク(LSK)の特徴
リスクは2016年5月に誕生した仮想通貨で、スイスを本部として活動しています。イーサリアム(ETH)などと同じく、スマートコントラクトを備えたプラットフォーム型の暗号通貨です。
▶スマートコントラクトの事例と仕組み|ブロックチェーンエンジニアが解説
LISKは英語で「簡単」という意味があります(RISK=「危険」ではありません)。日本国内でも取り扱いがあり、時価総額では47位(2020年4月27日時点)に位置しています。
基本情報について見てみましょう。
1-1. リスクの基本情報
通貨 | LISK |
ティッカーシンボル | LSK |
発行上限 | なし |
時価総額 | 約140億円(2020年4月27日)※ |
決済速度 | 10秒 |
創設者(創業者) | Max Kordek氏、Oliver Beddows 氏 |
承認方式 | DPoS |
ハッシュアルゴリズム | sha256 |
公式サイト | https://lisk.io/ |
ホワイトペーパー | https://lisk.io/documentation/lisk-sdk/index.html |
ソースコード | https://github.com/LiskHQ |
厳密にはリスクとは分散型アプリケーションのプラットフォームの名称で、そのプラットフォームで利用される通貨がLSKです。この点がイーサリアムによく似ていますね。
2016年に誕生して以来ロードマップに沿って開発が進められてきました。アプリケーション開発の自由度が高いことが特徴です。
1-2. ブロックチェーンにサイドチェーンを採用
リスクの大きな特徴として、ブロックチェーンにサイドチェーンの仕組みを採用していることが挙げられます。ビットコイン(BTC)などのように一本のチェーンに取引記録を書き込む形式に対し、複数のチェーンでデータを記録する仕組みです。
▶サイドチェーンとは? ブロックチェーンに新機能を追加できる仕組み
具体的には本流の「親」のブロックチェーンがあり、そこから枝のように伸びていく「子」のチェーンがあるイメージです。それぞれの「子」のチェーンは独自にブロック形成をしますが、すべて「親」のチェーンに紐づくため、データの互換性は保たれます。
サイドチェーンを導入することによるメリット
- 処理能力が向上する
- 複数のアプリケーションをチェーンに書き込める
- 細かい仕様変更が簡単にできる
1-3. JavaScriptで開発が可能
仮想通貨は一度リリースされて終わりなのではなく、不具合や欠点の修正・機能強化・利便性向上のためアップデートが必要です。それゆえ、通貨を取り巻く開発環境も大切な要素です。
リスクの開発環境では、JavaScriptを採用しています。Webでは主要言語の1つであり、対応できるエンジニアも多いので、開発しやすいのがメリットです。
リスクではユーザーに対し、Lisk SDKというアプリケーション開発キットを提供。リスクのプラットフォームを利用しながらブロックチェーンのアプリケーションを開発することができます。
1-4. 承認システムで「DPoS」を採用
リスクで採用されている承認システムは「DPoS(Delegated Proof of Stake)」という仕組みです。
送金情報の承認者をVOTE投票によって決めるシステムで、リスクの保有量に応じて投票権が付与されます。
VOTEはビットコインでいえばマイナーを決める投票であり、上位101人を承認者として選びます。
投票によって決められた承認者は、手順どおりにブロックを承認し、新たに発行されるリスクを報酬として受け取れます。この作業をフォージングといいます。
また承認者は受け取った報酬のリスクのうち、数%を投票してくれた人に謝礼として配当します。投票者も配当が受け取れる仕組みです。
1-5. ステーキングサービスを実施
仮想通貨取引所のコインチェックでは、リスクのステーキングサービスが始まりました。10LSK以上の保有者に対し、週に1度リスクの報酬がもらえるチャンスがあります。
コインチェックが保有者に代わって週に1度、VOTE投票に参加します。投票先の人が承認者と選ばれると、保有者もリスクの報酬を受け取れるシステムです。
ユーザーは直接投票をする必要はなく、10LSK以上を口座に保有しているだけでステーキングサービスへの参加資格が得られます。
ただし報酬がもらえるかはコインチェックの投票結果次第ですので、外れると当然報酬はもらえません。
毎週必ずもらえるわけではありませんが、価格の値上がり以外に利益を得られる貴重な機会と言えます。
▶リスク(Lisk)のステーキングの仕組みとは? 参加してみた結果
2. リスクの現在と未来
リスクの開発状況、価格動向などから、今後について考えられることを解説します。
2-1. リスクのロードマップ・開発計画
リスクの開発におけるメインの要素として、Lisk SDKの実装が挙げられます。これはリスクの環境でアプリ開発をするためのツールです。
世界中のユーザーに活用してもらい、イノベーションや創造性を促進するための開発キットです。
しかし2020年3月時点で公開されているのはα版です。性能や使い勝手を評価するためのテスト用のみであり、正式版はまだリリースされていません。
2020年2月11日に、Lisk SDKの開発スケジュールの変更が発表されました。現在はv4.0.0の開発に着手していますが、サイドチェーンの実装はv5.0.0となるようで、しばらく時間がかかりそうです。
開発が進み、Lisk SDKの正式版がリリースされれば、リスクの価格が変動する可能性もあります。
2-2. リスクの価格動向

2019年からの価格の動きを見ると、1LSKは57円~254円の間で推移しています。
2019年7月から12月にかけて、239円から57円と、76%下落しました。これはビットコイン(BTC)など仮想通貨全体の価格変動と同じ動きです。

リスクの価格をチェックする際はビットコインの価格動向やニュースも確認し吟味する必要があるでしょう。
2020年の1月から上昇しはじめ、2月には最高で254円と、12月時点から345%の急上昇を見せました。コインチェックのステーキングサービスが発表されたのが1月で、世界初となる取り組みであることが注目されて価格に影響した可能性が考えられます。
3. リスクはどこで買える?
リスクを購入できる取引所を3カ所ご紹介します。
Coincheck(コインチェック)
見やすく操作しやすい画面が特徴の国内取引所です。
購入方法 | 販売所 |
取引手数料 | 無料 |
入金手数料 | 銀行の振込手数料のみ |
出金手数料 | 407円 |
コインチェックは取引所機能もありますが、ビットコインのみに限られています。よってリスクは販売所で購入することになります。
販売所は希望する数量を入力するだけで購入でき、取引板に慣れない初心者でも買いやすいのがメリット。また先述したように、コインチェックにはリスクのステーキングサービスがあるのも魅力です。
bitFlyer
2017年にはテレビCMも流れて有名になった取引所です。ビットコインの取引量が国内No.1(2020年4月調査 CoinMarketCap)
(参照)bitFlyer|ビットコイン取引量国内No.1に続き「仮想通貨サービス利用率」「仮想通貨アプリ利用率」でも国内No.1に選ばれました
購入方法 | 販売所 | ||
取引手数料 | 無料 | ||
入金手数料 | 住信SBIネット銀行 | 無料 | |
住信SBIネット銀行以外 | 330円 | ||
出金手数料 | 三井住友銀行 | 3万円未満 | 220円 |
3万円以上 | 440円 | ||
三井住友銀行以外 | 3万円未満 | 550円 | |
3万円以上 | 770円 |
住信SBIネット銀行経由なら入金手数料が無料となるのでお得です。
bitFlyerをメインに取引をするなら、口座を開設しておくのがおすすめ。
なおbitFlyerでも取引所はビットコインのみ対応のため、リスクを買うには販売所を利用することになります。
BINANCE
ユーザー数の多さで世界有数の取引所であるBINANCE。多くの仮想通貨を取り扱っており、リスクもその中に含まれています。
購入方法 | 取引所 |
取引手数料 | 0.1% |
入金手数料(仮想通貨) | 無料 |
出金手数料 | 通貨により異なる |
BINANCEは海外取引所ですので、日本円の入金はできません。
代わりにビットコインやイーサリアムなど仮想通貨での入金が必要となります。つまり国内取引所からBINANCEに送金をしなければならないという事です。
ビットコイン建て・イーサリアム建てでの取引に不慣れな方は、まず仮想通貨建てでの取引を理解するところから始める必要があります。
▶仮想通貨界におけるフィアットとは?ビットコイン建てとの使い分け
入金手数料は無料ですが、売買のたびに取引手数料が発生します。
まとめ
仮想通貨のリスクはアプリケーションのプラットフォームで利用される通貨です。
- スマートコントラクトを備えたプラットフォーム
- プラットフォームで使われる通貨がLSK
- サイドチェーンを採用
- JavaScriptで開発が可能
- 承認システムはDPoS
- 取引所でのステーキングサービスが開始
リスクの開発状況はまだ道半ばです。サイドチェーンの実装などで、プラットフォームとして完成すれば価格が変動する可能性もあります。
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