投資銀行出身のトレーダーが解説|仮想通貨FXのロング・ショート

仮想通貨のロングとショート

投資を始めたばかりだと、仮想通貨(暗号資産)専門用語もよく分からないものです。SNSやチャットで、「ビットコインをロング」「リップルをショート」といった言葉を見かけたことはありませんか?

そこで今回は、仮想通貨のロング・ショートとはどういうことか、初心者の方にもよく分かるように説明します。用語の意味を正しく理解して、仮想通貨投資に役立ててくださいね。(コインペディアでは、外資系戦略コンサルタント出身の現役トレーダーによる相場戦略を公開しています。ポジションを作るときや利食いする時の考え方について、判断に迷う方も多々いると思いますが、そのような方はぜひ参考にしてみてください。)

この記事でわかること(ロングとショート)


1. ロング・ショートの言葉の意味

投資の初心者だと聞きなれない、ロング・ショートの意味について解説します。

1-1. 仮想通貨FX・外国為替FXなどで使われる言葉

ロング・ショートは仮想通貨FXだけでなく、ドル・ユーロなどの外国為替FXでもよく使われる言葉です。

この言葉を理解するために、まず「ポジション」について知っておきましょう。買い注文または売り注文を出して、コインを買っているまたは売っている状態に入ることを、ポジションを持つといいます。

ポジションとは

例えばビットコイン(BTC)を0.1枚、80,000円で購入したとき、「ビットコインで買いポジションを保有した」ということになります。

何も注文を出していないときはポジションを持っていない状態であり、「ノーポジション」または「ノーポジ」と呼んだりします。

呼び方の由来(俗説)

なぜロング・ショートと呼ばれるようになったのか。その理由としては、ポジションの保有時間が関係していると言われています。
一般的に価格上昇は長い時間がかかり、逆に価格下落は短時間とされています。よって買いポジションを保有する時間は長くなるのでロング、売りポジションは短時間なのでショートということです。

1-2. 買いから入るのがロング

ロングとは、買いのポジションを保有することです。例えばBTC/JPYの通貨ペアを買うと、ビットコインをロングしたということになります。

ロングは買い注文を入れることと考えれば、初心者の方にもイメージしやすいでしょう。

1-3. 売りから入るのがショート

ショートとはロングの逆で、売りのポジションを保有することです。「空売り」とも呼ばれます。XRP/JPYを25円で売り注文を入れれば、リップル(XRP)を25円でショートしたということに。

「なぜ売りから始めたりするの?」と思う方もいるかもしれません。しかし価格下落の相場では、売りから入って安くなった時に買い注文で決済することで、差額分が利益になるのです。

ちなみに、ショートをするために手もとに通貨を持っておく必要はありません。どなたでも、売りポジションを建てることができるのです。

初心者の方でも仮想通貨FXで利益を出すには、分かりやすいロングだけでなく、ショートもうまく使いこなすことが大切ですよ。

買い→売りはショートではない
間違えやすいですが、一度買いポジションを保有してから売ることをショートとは言いません。この場合は、ロングのポジションを決済した、または手仕舞ったと言います。

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2. それぞれのメリット・デメリット

ロング・ショートにはそれぞれ長所・短所があり、相場の状況を見ながら使い分けることが重要です。

2-1. ロング(買いポジション)

メリット
  • 初心者でも分かりやすい
  • 長期間の価格上昇が見込まれるときに有効
デメリット
  • 急激な価格下落に要注意
  • 下落局面が続くときは利益が出にくい

ロングは買いの取引なので、初心者でも理解しやすく実践しやすいのがメリット。まずは好きな通貨、気になる通貨の買い注文を入れて、ポジションを保有してみましょう。

ロングで要注意なのはやはり下落相場です。仮想通貨FXは価格変動が激しく、メジャーな通貨でも急速な下落はまったく珍しくありません

単純に買うだけではなく、価格が下がったらどうするのか、事前に戦略を考えておくことが必要です。

2-2. ショート(売りポジション)

メリット
  • 下落局面でも利益を出せる
  • 短時間で効率的に利益が出ることもある
デメリット
  • 初心者には感覚的に分かりにくい
  • 下落が止まると損失につながる

先述したように、下落相場でも利益が出せるのがショートのメリット。高い価格で売り、安くなったところで買い戻すことで差額が儲けとなります。

例えばリップルが25円のときにショートし、20円になったときに買い注文で決済すれば、差額の5円分が利益ということになります。

仮想通貨FXや外国為替FXでは、売りから入れることで、利益のチャンスが増えるのも大きなメリットなのです。

ただし価格下落はスピードが早い分、上昇よりも短時間でストップすることも。相場が上昇に転じると損失になるので、素早い対応が必要です。


3. ロング・ショートの比率を見てみよう

ロングとショートの意味を理解したうえで、どちらのポジションを持っている人のほうが多いのか知りたいと考える方もいるのではないでしょうか。両者の比率を把握できるサイトをご紹介します。

3-1. ロング・ショートの比率とは

売買比率と呼ばれることもある指標で、現在買いと売りのどちらのポジションに傾いているのかが分かります。複数のコインでの比率を見ることも、投資の上で参考になるでしょう。

ただし比率を見るうえで注意しておくべきなのは、将来を予想できるものではないということ。例え買いの比率が高いとしても、この先価格が上がるとは限りません。

ロング・ショート比率とは逆方向へ相場が進むこともよくありますので、これだけで投資の方向性を決めるのではなく、あくまで一つの材料として活用してください。

3-2. ビットコインLSチェッカー

「ビットコインLSチェッカー」は仮想通貨FXでロング・ショート比率を見られるサイトです。会員登録などは必要なく、誰でも無料でチェックできるサイトです。

ビットコインLSチェッカー

ビットコインLSチェッカーでは、BitMEX・Bitfinexの2カ所の取引所のデータをチェックできます。すべての取引所・販売所の合計ではありません

チェック対象となるコインはデフォルトではビットコインですが、イーサリアム・リップル・モネロに切り替えることも可能です。

LSチェッカーの使い方

以下がデフォルトの画面で、取引所はBitfinex、通貨はビットコイン、期間は1日でのデータです。上部に表示期間のボタンがあり、任意の期間に切り替えることができます。

ビットコインのLSチェッカー

ロングポジション、ショートポジションそれぞれの推移などをチェックすることができます。

左下にあるロング・ショート比率に関しては、表示されている期間に関係なく、現時点でのデータです。期間を切り替えてもロング・ショート比率は変更されません。

なお、画面の一番下に、他の通貨へ切替えるためのボタンがあります。

ビットコインのISチェッカー(通貨変更)

ビットコインLSチェッカーは他にもいろいろな機能があるので、試してみてください。


4. 仮想通貨FXにおすすめの取引所

ロング・ショートを駆使して仮想通貨FXにチャレンジしたい! そんな初心者の方におすすめの取引所を3つご紹介します。

4-1. DMM Bitcoin

DMMビットコイン

おすすめポイント

  • 大手の取引所で安心感がある
  • 追加証拠金なし
  • オルトコインのレバレッジ取引もできる

国内の大手取引所として有名なDMM Bitcoinは、現物取引に加えFX取引もできます。ビットコインだけでなく、以下のオルトコイン(アルトコイン)もFX取引の対象です。

FX取引対象のオルトコイン

  • イーサリアム
  • リップル
  • ネム
  • イーサリアムクラシック
  • ライトコイン
  • ビットコインキャッシュ

かけられるレバレッジは最大4倍までですが、高レバレッジの危険を避けられるので、リスクを抑えたFX取引ができます。

入金・出金に加え、新規注文・決済注文の手数料も無料。ただしポジションを翌営業日に持ち越すと、1日あたりポジション金額×0.04%のレバレッジ手数料がかかります。

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DMM Bitcoinのレバレッジ取引とは? 特徴や取引手順を解説

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DMM Bitcoin

4-2. GMOコイン

GMOコイン

おすすめポイント

  • 東証一部上場企業グループの傘下
  • 仮想通貨FX専用アプリを用意
  • 各種手数料が無料

東証一部上場の、GMOインターネットグループが運営する仮想通貨取引所です。こちらもDMM Bitcoin同様、現物取引・FX取引ができ、各種手数料が無料なのが強みです。

GMOコインでは、「ビットレ君」という仮想通貨FX専用のアプリが使えます。スマホを使って、場所や時間に縛られることなく仮想通貨FX取引ができるのでおすすめ

GMOコインでのFX取引はレバレッジ最大4倍で、以下の通貨が対象です。

FX取引対象の通貨

  • ビットコイン
  • イーサリアム
  • ビットコインキャッシュ
  • ライトコイン
  • リップル

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初めてでもわかる!GMOコインのレバレッジ取引のやり方と注意点

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4-3. BitMEX

BitMEX

おすすめポイント

  • 世界第2位の取引量がある(※2020年1月30日時点、CoinGecko参照)
  • デモトレードができる
  • セキュリティに力を入れている

国内ではレバレッジが低すぎると感じるなら、海外の取引所がおすすめ。BitMEXは世界最大級の取引量を誇り、数多くのユーザーが集まる取引所です。

BitMEXはセキュリティ対策を重視しているのもおすすめの理由です。ウォレット・システム・通信など、さまざまな面で厳密なセキュリティ対策を実施しています。

また、デモトレード版があるので、お金をかけずに本番の取引とまったく同じツールで練習ができます。初めてFXトレードをおこなう方におすすめです。

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【リスクゼロ】BitMEXのデモトレードで仮想通貨FXを練習しよう

最大100倍と高いレバレッジをかけられますが、その分だけリスクも増すので慎重に判断してください。

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まとめ

仮想通貨FXや外国為替FXで、ロングとは買いのポジションを保有すること、ショートは売りのポジションを保有することを意味します。どちらかだけではなく、相場の状況に応じて両方とも使いこなすことが重要です。

上昇相場のときはロングポジションで、うまく価格上昇の流れに乗りましょう。ただし価格急落に備え、事前に対策を考えておくことがおすすめです。

相場が下落傾向なら、ショートを活用して利益を出しましょう。売りから入れるのは、FX取引の大きな魅力の1つです。

ビットコインLSチェッカーでは、ロング・ショートの比率を把握できます。投資判断に活用してみましょう。