
「毎日価格をチェックするのに疲れたから長期保有したいけど、大丈夫かな」
「仮想通貨を長期保有してメリットはあるのかな?」
仮想通貨(暗号資産)取引でこんな悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。
長期保有は、必ず利益がでる投資方法ではありませんが、価格の変動に一喜一憂する必要はなくなります。
今回は、仮想通貨を長期保有するメリットやデメリット、そして長期保有するコインの選定基準を紹介します。
目次
1. 仮想通貨の長期保有とは
仮想通貨の長期保有とは、いわゆるガチホ(ガチホールド)のことです。
仮想通貨の取引方法には、長期保有も入れて大きく4つありますが、それぞれ取引のタイミングによって区別されます。
投資期間による種類
- スキャルピング:1分単位で取引する
- デイトレード:1日単位で取引する
- スイングトレード:数日~数か月単位で取引する
- 長期保有:数年単位で保有する
中でも保有する期間が長く、数年単位でコインの売買を行うのが長期保有です。
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2. 仮想通貨を長期保有するメリット
仮想通貨を長期保有することで、以下のようなメリットが期待できます。
- 価格をこまめにチェックしなくていい
- 手数料を気にしなくていい
2-1. 価格をこまめにチェックしなくていい
仮想通貨を長期保有することで、日々の価格変動をチェックする必要がなくなります。
一度コインを購入すれば売却するのは数年後なので、直近の価格を気にしていてもあまり意味はないのです。
毎日の価格チェックから解放されれば、精神的にも楽になりますね。
2-2. 手数料を気にしなくていい
長期保有するならば、最初にコインを買うとき以外は手数料を気にする必要がありません。
手数料を意識するのは、保有しているコインを売却する数年後だけだからです。
頻繁に取引をする場合には、取引手数料はもちろん、ウォレットと取引所間で送金するための手数料なども考慮する必要があります。
しかし長期保有をするならば頻繁なコインの送金もなく手数料はかかりませんし、一度購入してしまえば、売却時まで取引手数料はかかりません。
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3. 仮想通貨を長期保有するデメリット
仮想通貨を長期保有することで、日々の価格変動に気を使うことはなくなりますが、以下のようなデメリットも考えられます。
- 長期になると売り難い
- 将来的に価値が暴落する可能性
- 利益が出るまで時間がかかる
- 保管方法に気を使う
3-1. 長期になると売り難い
長期保有をする場合、長く待つほど売る決心がつかなくなります。
購入時よりも価格が下がっていると「もう少し上がってからにしよう」とか、価格が上がっていても「もう少し持っていればまだ上がるかも」という心理が働くのです。
売ろうと決心しても、もっと高く売りたいという気持ちが強くなるということですね。
3-2. 将来的に価値が暴落する可能性
コインを長期間持っていると、どこかのタイミングで暴落する可能性もあります。
例えば、2017年のビットコインバブル時に BTCを購入して長期保有をしていた場合、2020年現在に売却してしまうとかなりの損失がでてしまいます。
- ビットコインの最高値:約220万円(2017年12月17日)
- ビットコインの現在価格:約83万円(2020年3月10日)
仮想通貨は株や外為取引に比べると歴史の浅いものなので、価格暴落を起こして無価値になる可能性も否定できないのです。
3-3. 利益が出るまで時間がかかる
長期保有するということは長期的に取引をしませんので、利益が出るまでに時間がかかります。
長期保有している期間に価格が上がったとしても、それは含み益であり、まだ確定した利益ではありません。
すぐに利益を出したい人には向いていない投資方法だといえるでしょう。
3-4. 保管方法が難しい
長期保有をする場合、コインをどこに保管しておくかを考えておかなければなりません。
購入した仮想通貨取引所に置きっぱなしにしておくのは危険が伴うからです。
ハッキング被害に遭うリスクもありますし、万が一仮想通貨取引所の運営が破綻してしまった場合、引き出せなくなる可能性もあります。
ハッキングリスクの低い保管方法としては、インターネットから切り離して保管できるハードウェアウォレットが適しているでしょう。
4. 長期保有するコインの選定基準
長期保有するコインを選定するには、基準が必要です。
現在低価格なコインの可能性を信じて購入しておくのか、今人気のコインを保有するか、正解はありませんが基準はもっておくことをおすすめします。
時価総額が低いコインは無価値になる可能性も
長期保有のコインを売却するのは数年後という可能性が高いため、未来でも取引されているであろうコインを選択することが理想です。
確実な判断基準はありませんが、1つの基準としては、時価総額が挙げられます。
例えば草コインと呼ばれる「価値が極めて低いコイン」は時価総額が低く、無価値になる可能性が高いため長期保有するにはリスクが大きいでしょう。
時価総額の調べ方
時価総額を調べられるサイトはいくつかあります。
英語サイトでは時価総額は「MarketCap」あるいは「Mkt.Cap」と表記されています。
5. 長期保有ならハードウェアウォレット
仮想通貨を長期保有するなら、セキュリティ面を重視しましょう。
コインを保管するウォレットは、ウェブウォレットやモバイルウォレットなどがありますが、インターネットに接続されているウォレットはハッキング被害のリスクがつきまといます。
長期保有のコインを保管するウォレットは、インターネットから切り離して管理できるハードウェアウォレットを利用しましょう。
ハードウェアウォレットを購入する場合は、必ず正規店か正規代理店から購入しましょう。
5-1. Ledger Nano S
ハードウェアウォレットで人気なのが「Ledger Nano S」です。
長期保有するコインの種類にもよりますが、Ledger Nano Sであれば主要なコインやトークンを合わせて1,100種類を保管できますので、不便はないでしょう。
5-2. Trezor
ハードウェアウォレットでLedger Nano Sと人気を二分するのが「Trezor」です。
Ledger Nano Sでは管理できない「NEM」や「MONA」を保管するならば、Trezorを選択しましょう。
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まとめ
仮想通貨を長期保有するならば、購入するコインの選定から保管するウォレットまで、しっかりと決めておく必要があります。
購入するコインに迷ったら、時価総額といった総合的な視点を基準にするのも1つのポイントです。
また、保管時のセキュリティを考慮しておくことで、トラブルを最小限に抑え、しっかりと管理することをおすすめします。
長期保有するコインは、売却することまで考慮しておくことが大切です。