誰もが知りたい仮想通貨の底! 相場を見極める2つのヒントとは?

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投資をする人なら誰もが一度は考える「一番安く買って一番高く買う」。あなたも相場の底で買いたいと思って、底を探していませんか?

底とは価格の下げ止まったところであり、ある意味では絶好の買い場です。

しかし底を見つけるのは容易ではありません。

失敗すると利益を出すチャンスを逃すばかりでなく、損失が膨らみ続けることも……

実は、底は投資家の感情次第。投資家の多くが底だと判断したポイントが結果的に底になります。

この記事では、底の目安になる見方や、どうやって底が形成されるのかをご紹介します!

1. 底まで落ちたらあとは上がるだけ

金融商品を取引しているとたびたび耳にする「底」は、取引対象がこれ以上価格が下がらないだろうと考えられる価格のことをいいます。

次のBTC/JPYのチャートを例に取ると、以下の赤丸の部分が直近の底です。

JPYBTC_201810-201901
2018年12月14~16日に36~37万円台を記録

チャートを見ると分かるように、底に到達する前は下落を続けていますが、底に到達すると、あとは反発して価格は上がっていきます。

投資家が「底」だと感じたところが底になる

投資家が底を感じるには、値動きの形や社会情勢、将来性などさまざまな要因があります。

たとえば、価格下落の材料が出尽くしたときに、著名な投資家が「今が底」だと発言すると、それを根拠としてほかの投資家も買いを入れて価格が上昇。トレンドが変わり、結果的にその場所が底になります。

2. 底を知るには投資家の気持ちに近づくことが大事

仮想通貨(暗号資産*1)の「底」を知るにはどのような方法があるのでしょうか。最も効果的な方法は投資家の気持ちに近づくことです。多くの投資家が売りたいと考えている間は、相場は下落を続けます。

*1)2018年12月の仮想通貨交換業等研究会による報告書において、呼び名を「暗号資産」とする内容が取りまとめられました(参考|「仮想通貨交換業等に関する研究会」(第11回)議事次第

2-1. 投資家が売りたくなる理由

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投資家が注目する情報を知ることが投資家の気持ちを知る第一歩

仮想通貨を売りたくなる理由としては、将来性への懸念があげられます。

特に近年の暴落を検証してみると、大規模な流出事件や当局の規制の動きなど、投資家心理に大きく影響を与える事件にともなって起こっていることがわかります。つまり、ニュースを知ることは、底を知ることにもつながります。

2-2. 世の中の動きから価格の動きを予測する

では、世の中の動きと価格の動きの関係を見てみましょう。

2018年1月16日には、前日170万円台であったビットコインは100万円台まで急落します。

これは、中国および韓国の仮想通貨規制への動きと、ドイツ連邦銀行理事による世界規模での規制に関する発言が引き金となり、仮想通貨の将来性が危惧されたことが一因として推測されています。

JPYBTC_201712-201802

2-3. 投資家が売りたくなるチャートの動き

値動きの流れを知るには仮想通貨に関するニュースなどが判断材料となりますが、投資家はチャートの動きから売りを判断することもあります。投資家が取引判断に使用することの多い、移動平均線(*2)を見てみましょう。

*2)一定期間の平均価格をつないだ線で、価格の大きな流れをつかみやすくなる。5日、20日、60日など複数の平均線を用いることが一般的

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オレンジが5日移動平均線(MA5)、青は25日線(MA25)、緑は200日線(MA200)(参照:bitbank.cc)

このチャートでは、70万円付近で何度か価格が反発、上昇した後、2018年11月14日頃に一気に価格が下落しています。

移動平均線は複数の平均線が上向きになれば価格が上昇しやすく、逆に下向きになれば価格が下降するといわれる指標です。11月14日頃に70万円を下回ったことに加え、3つの移動平均線が下向きになったことも投資家の売りを加速させたと思われます。

テクニカル分析はあくまでも変化の傾向にしか過ぎませんが、投資家の取引感情には一定の影響があります。

同時に、チャートは投資家心理を具体的に表してもいるので、底がどこであるのかを判断するには、チャートを読むことが欠かせません。

3. 底は後になってからしかわからない

「底」を知るには投資家の気持ちに近づくことが必要ですが、実際には底は後になってからしかわかりません。底だと思われていたものからまた下がることもあり得ます。「二番底」や「三番底」といった言葉があるのもそのためです。

3-1. 「底」が割れることもある

特に底を形成するときは、「ここまでは下がらないだろう」という心理的な防衛ラインの影響も受けます。BTC/USDではその傾向が顕著です。

2018年6月のBTC/USDチャートでは、$6,500で一旦底を形成したかのように見えますが、その後さらに$6,000を割り込む動きを見せます。$6,000を割った後は買い数量が増加し、価格は一旦持ち直します。

USDBTC_201805-201807

2018年11~12月の動きも見てみましょう。

$6,200前後を安値とした相場がしばらく継続した後、11月中旬より急激に下落を始めます。11月17日~18日あたりで一旦底を打ったような動きを見せますが、下落はとどまらず、結果的には$3,500という節目も割り込むこととなってしまいました。

USDBTC_201810-201901

このとき、いずれも底打ちであるかのような動きはありましたが、結果的には底とはなりませんでした。特に、心理的な節目となる価格には損切りを設定している人も多いため、割り込んだときはさらに大きく価格を下げて新たな底を形成することがあります。

3-2. 国内でも節目を意識した「底割れ」の動き

BTC/JPYでも同様の節目を意識した底割れの動きが見られます。

2018年11月25日、BTC/JPYは一時40万円台をつけました。11月始めには70万円台をつけていたビットコインですが、急激な下落を開始。40万円を割り込んだあと、一旦50万台まで戻したため、底を打ったように思えました。しかし再び売りが加速。12月中旬には35万円台を割り込みます。

JPYBTC_201806-201901

このあと40万円から45万円の間で動きますが、年明け1月10日に40万円を下回り、以降2月現在まで38万円付近で横ばいとなっています。

ビットコインはなぜ暴落したか?
ビットコインの今回の下落は、ビットコインキャッシュのハードフォークが引き金ではないかと推測されています。
ビットコインキャッシュの今回のハードフォークは開発グループの対立により引き起こされたもので、当初、市場が荒れたのはビットコインキャッシュのみでした。しかしグループの対立はハッシュ争いに発展。マイニング代を賄うためにマイナーがビットコインを大量売却するのではという憶測が出てきたことで、価格下落を不安視した投資家の売りにつながりました。結果、ビットコインは2018年の「底」を割り込み、2週間で40%も値を下げる暴落が発生したものと思われます。
このような価格変動はチャートの動きだけでは予測不可能で、底は簡単に割れてしまうということも知っておきましょう。

4. 底を知るより大事なことは損切り

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これから仮想通貨を買おうと考えているならば、「底」は絶好の取引タイミングです。しかし、すでに仮想通貨を保有しており、底まで持ちこたえようと考えるのは危険です。この場合に必要なことは、底を知ることではありません。早目の損切りです

4-1. 損切ができないと損失が増え続ける

損切りは損失を確定することになるため、ためらう人が多いのも事実です。しかし適切な損切りは損を最小限にできます。どこまで下がれば「底」なのかは誰にもわかりません。「相場がいつか戻るのでは?」と考えていても、戻らず損失がさらに増大していくこともあります。そうなると損失を取り返すことは困難で、下手をすると取引資金を失ってしまうことにもなりかねません。

損失が出ているということは、投資判断を誤っているということですので、その損失が大きくならないうちに損切りして軌道修正することが重要です。下落局面で価格が戻るまで耐えていても利益にはなりません。早めに損切りしておけば、トレンドが転換し上昇局面に入ったときに次の買いを入れ、利益を得ることが可能です。損切りをして取引を重ねていく方が有利となるのはこのためです。

4-2. 損切りルールを設定しよう

自分の想定しない方向に相場が動いた場合に適切に損切りを行うには、損切りルールを決めておくことが必要です。購入後、何%下がったら売却するというのをあらかじめ決めておき、その基準に達したら機械的に損切りするという方法が効果的です。

特に仮想通貨は価格を統制する中央機関が存在しないため、株式や為替と比べるとは価格のボラリティが大きいです。すなわち、判断を誤ってしまうと損失が大きくなりやすい傾向が高いため、特に損切りが重要となります。

損切りルールの決め方にはさまざまな手法があります。よくあるケースは以下の2つ。

損切ルールの主な決め方

  • 下落率で決める(●%下がったら売る、など)
  • 切りのいい価格で決める(●万円まで下がったら売る、など)

例をあげると10%上昇で利確し、5%下落で損切りといった内容です。取引スタイルにもよりますが、利確幅の半分ほどの幅で損切りを設定しておくという方法が、損失を少なくしながら利益を乗せていきやすいと言われています。

4-3. 焦った取引は失敗の元

ただし、損切りルールを徹底していたとしても、取引すべきタイミングの判断が間違っていては損切りばかりになる「損切り貧乏」となってしまいます。チャートやニュースをチェックしながら、取引すべきチャンスを待ちましょう。

焦って取引をするのは失敗の元です。価格の予測が難しい場合には、取引を行わないという選択も必要。特にレンジ局面(*3)や「ヨコヨコ」など、上下どちらに動くのかわかりにくい場合は、取引のタイミングではありません。

*3)2つの価格の間で価格が行ったり来たりすること。上へ抜ければそのまま価格は上昇しやすく、下へ抜ければ一気に下がるといわれている。

まとめ

仮想通貨取引で「底」を見極めることは大変難しいものです。底は後からわかるものであって、特に下落トレンド中に、さらに底が割れるのかどうかを判断することはできません。堅実な仮想通貨投資を行うには、底を見極めて大きな利益を得ようとするよりも、自身で決定した売買ルールに基づき、損をしない取引を行いましょう。