日本発の仮想通貨管理ツール「クリプトフォリオ」の基本と応用を解説

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あなたは今、自分がどのくらい仮想通貨を持っているか、正しく把握できていますか?

資産管理は投資の基本。とはいえ仮想通貨投資を長く続けていると、持っているコインの種類やウォレットも増えていきます。結局今どれだけ投資してどれくらいの資産になっているか、すぐにわからないという方も多いのではないでしょうか

そんなとき力になってくれるのが、「ポートフォリオツール」、あるいは「資産管理ツール」と呼ばれるもの。

ポートフォリオとは、作品集という意味でよく使われますが、投資の世界においては保有資産の一覧や、その分散状況等を指す言葉。ツールを使うことでポートフォリオを手軽に作成、確認することができ、リスクや今後の投資計画を管理しやすくなります。

取引所から自動的にデータを取得するものや手で入力するものなど、様々な種類がありますが、その中でも人気の高い「クリプトフォリオ」について、特徴や使い方を紹介します。

具体的な使い方は4章以降で解説しますので、使い方を知りたい方は記事の後半へジャンプしてください。

1. クリプトフォリオの特徴

Cryptofolio(クリプトフォリオ)仮想通貨管理アプリ

Cryptofolio(クリプトフォリオ)仮想通貨管理アプリ

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クリプトフォリオは、取引内容を手で入力するタイプのポートフォリオアプリ。日本で開発されたアプリなので、導線が日本人の感覚になじみやすく、海外アプリに使いづらさを感じている人にはおすすめです。

まずは簡単に、クリプトフォリオの他に、国内でよく使われている「ブロックフォリオ」と「コインボード」と比較してみます。

クリプト
フォリオ
ブロック
フォリオ
コイン
ボード
API連携××
円グラフ×
価格監視×
アラート××
ニュース*1×
対応
取引所
42
(国内7)
150以上
(国内6)
10
(国内5)
対応通貨2,100
以上
3,000
以上
400以上
日本語*2

2018年7月時点。コインペディア運営委員会調べ
*1) ニュースソースは原文(英語)です
*2) 一部機能は日本語未対応

クリプトフォリオは、”日本版ブロックフォリオ”と呼ぶ人もいるほどブロックフォリオに似ています。しかし複数のポートフォリオが設定できるフォルダ分け機能ウィジェット機能などクリプトフォリオ独自の機能も多く、ユーザーから「有料でもいい」という声があがるほど。

iOS版とandroid版のアプリで以前はできることに差がありましたが、2018年5月時点でほぼ同じ機能が使えるようになっています。

機能面以外では、イメージキャラクターのRINOちゃんや、運営に”投げ銭”ができるユーザーと運営の距離の近さなども、クリプトフォリオならではの特徴です。

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イメージキャラクター・RINOちゃん

クリプトフォリオのイメージキャラクターRINOちゃんのご紹介

投げ銭というのは、路上ライブやパフォーマンスに対して小銭を投げ入れるものですが、ここ数年、ネット上での投げ銭も盛んになっています。

公式サイトの発表によると、ユーザーの増加に伴いサーバーの維持費など運営コストが上がってきたため、投げ銭という形で「寄付」を募ることにしたそう。ユーザーからも好意的に受け入れられているようです。

2. クリプトフォリオのメリット&デメリット

クリプトフォリオのメリット・デメリットの中でも、特に他のアプリと異なる点についてご紹介。機能についての具体的な設定方法は、4章以降で解説します。

2-1. メリット

クリプトフォリオのメリットとして以下の3つを紹介します。

  • ポートフォリオのフォルダ分けが可能
  • ウィジェット機能で価格を簡単チェック
  • 日本発のアプリなので初心者でも使いやすい

それぞれ詳しくみていきましょう。

ポートフォリオのフォルダ分けが可能

クリプトフォリオでは、ポートフォリオを3つまで設定することができます。「所有しているコインだけ一覧にしたい」「長期保有分と短期保有分で分けたい」「取引所別に分けたい」など、ユーザーが自分の好みに合わせて使うことが可能です。

フォルダ分けの効果的な使い方はこちら
フォルダ分けの具体的な設定手順はこちら

ウィジェット機能で価格を簡単チェック

ウィジェットを使えるようにすると、わざわざスマホのロックを解除しなくても価格をチェックすることができます。設定手順も簡単なので、「ウィジェットって何?」という方でも簡単に設定できます。

ウィジェット機能
ウィジェットとは、ホーム画面にアプリの一部を表示できる機能のこと。ロックを解除しなくてもホーム画面で情報を確認することができます。

ウィジェット機能の具体的な設定方法はこちら

日本発のアプリなので初心者でも使いやすい

海外のアプリが多い中、クリプトフォリオは日本発。アプリ内の機能もすべて日本語対応済、もちろんサポートも日本語です。画面もシンプルなので、ポートフォリオツールが初めてという方でも使いやすいのではないでしょうか。

2-2. デメリット

クリプトフォリオのデメリットは、手動入力が面倒なこと。以下で詳しく解説します。

手動入力が面倒

API連携がされていないので、売買履歴をすべて手入力する必要があります。入力にかかる時間は1分ほどなので習慣になれば気にならないのですが、未入力の取引が多くなってしまうと、入力が面倒に感じるかもしれません。

APIとは
API(Application Program Interface)とは、本人に代わってwebサービス上での操作をしてくれる自動プログラムのこと。Webサービスから提供されるAPIを連携することで、データの取得などを自動的に行ってくれます。

3. フォルダ分けで資産管理の効率アップ!

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クリプトフォリオの最大の利点は、フォルダ分け。分け方を自由に決められるので、目的別や取引所別など、自分が使いやすいようにカスタマイズが可能です。

フォルダ分けによってポートフォリオを整理しておくと、売買タイミングのチェックや分散投資がしやすくなり、より利益を上げやすくなります。

パターン1:気絶投資用とトレード用

「数年単位での値上がりを期待して放置する」という気絶投資法で運用する場合、時々は価格のチェックをしなければなりませんが、常に価格が目に入るとどうしても気になってしまうもの。

普段取引をするコインとは別に気絶投資用のフォルダに振り分けておけば、そちらの日々の値動きを目にすることなく、トレード銘柄だけに集中することが可能です。

パターン2:取引所別

複数の取引所を併用すると、そのうちの1カ所が万一ハッキングされて資産が流出しても、ほかの資産を守ることができるというメリットがあります。すぐに取引に使う資産は取引所に置きっぱなしの人も多いと思いますが、取引所別にポートフォリオを分けておくと1カ所への偏りがないかのチェックに最適。

また、コインを購入する際には一番安い取引所を、売却する際には一番高い取引所をそれぞれすぐに選ぶことができます。

パターン3:価格監視用と保有資産管理用

すでに保有しているコインと、そのうち買いたいと思っているコインが同じ画面に並んでいると、保有の有無がわかりづらくなります。保有の有無がわかりづらいということは、売買のチャンスがわかりづらいということ

保有の有無でフォルダ分けしておくと、価格を監視しておきたいコインだけが並ぶため、購入の目途を立てやすくなります。

フォルダ分けの具体的な設定手順はこちら

4. クリプトフォリオを使ってみる

では実際に、クリプトフォリオを使ってみましょう。アプリをインストールして最初に開くと、イメージキャラクターのRINOちゃんが使い方をナビゲートしてくれるので、基本の使い方はすぐにマスターできるのではないでしょうか。

4-1. 画面の見方

クリプトフォリオの画面は非常にシンプル。次の項からは、実際に取引情報を登録していきましょう。

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4-2. 購入分、売却分の登録

コインの売買情報の登録について解説していきます。

準備. 日本円を登録する

最初に日本円を登録しておくと、仮想通貨を日本円で購入した際に「日本円から購入費用を引く」という処理を入れることが可能になります。取引所に入れてある日本円がどのくらい残っているかを把握しやすくなるので、ぜひ登録しておきましょう。

「追加」ボタン、もしくは右上の「+」をタップします。

4-2_buy_jpy1

「Fiat(仮想通貨を選ぶ)」から、日本円を選択します。

4-2_buy_jpy2-3

必要事項を入力します

4-2_buy_jpy4

①は「購入」を選択、②に取引量を入力します。「取引所」の項目は、法定通貨の場合は選択できません。

今回は1,000,000円入金したので、②取引量には「1,000,000」を入力しました。最後に右上の「保存」をタップすれば、登録は完了です。

4-2-1. 購入した仮想通貨を登録する

追加ボタンをクリックして、購入した通貨を選びます。今回はbitbankを利用して、日本円でBTCを購入することにしました。

「国内の取引所を選ぶ」から「bitbank」を選択し、BTC/JPYを選びます。

4-2_buy1-2-3

次に必要事項を入力します。

4-2_buy4

①「取引所」は変更可能です。今回はbitbankで登録します。
②「購入」を選択します。
③「取引量」では、購入した数量を登録します。今回は1BTCを購入しました。
④「他 手数料」は、取引手数料が発生した場合に使用します。今回は無料だったので0円です。
⑤「取引日」は変更可能です。ただし、過去の日付にしても取引価格が当日のレートに自動で変わることはないため、取引価格を変更する必要があります。取引したらすぐに登録するようにすると資産管理の精度が上がります。

最後に「保存」をタップします。

登録したいコインが見つからない時は「同期」
クリプトフォリオでは対応通貨が随時更新されていますが、アプリの画面に反映されていないことも。
通貨の検索機能を使っても目当てのコインが表示されない時は、「全通貨から検索」画面右上の「通貨を同期する」をタップして、最新状態に更新してみましょう。
■日本円から購入資産分を引く

「保存」をタップしたあとで下記の画面が表示されることがあります。「減額」を選ぶと、購入元資産から購入した分の資産を引くことができます。

4-2_buy5

今回は日本円でBTCを購入したので、日本円の売却画面が開きます。ここでは、特に入力が必要な項目はありません。

4-2_buy6

メモ欄に表示されている取引内容を確認して「保存」をタップすれば、登録完了です。

4-2-2. 売却した仮想通貨を登録する

売却したいコインをタップします。今回はビットコインを売って日本円にします。

4-2_sell1

「保有状況」タブを開き、「追加」をタップします。

4-2_sell2

必要事項を入力します。

4-2_sell4

①取引所は選択することができます。
②「売却」を選択します。
③今回は0.5BTCを売却することにしたので、取引量の項目には「0.5」と入力します。
④手数料があれば入力します。今回手数料は発生しなかったので0円です。
⑤取引日を入力します。

最後に「保存」をタップすると、売却益を追加するかどうかの確認画面が表示されます。

4-2_sell5

「追加する」を選ぶと、売却益の追加をする通貨の画面が表示されます。今回は日本円に変えたので、日本円の画面が表示されます。

4-2_sell6

ここでは特に入力が必要な項目はありません。メモ欄に、取引内容が表示されていますので、内容を確認して「保存」をタップします。

4-3. 購入前に価格をモニターしておきたいときはWatch機能

購入には踏み切れないけど、気になっているので価格だけチェックしておきたい、というときに便利なのが「Watch機能」。

コインを購入したときと同じ手順で、モニターしたいコインの追加ページを出します。

4-3_watch1

「Watch」を選んで「保存」をタップすれば登録完了です。トップページに表示されるようになり、ウィジェットでも設定できるようになります。

4-4. 他の取引所に送金したとき

次に、ほかの取引所へ送金したときの手順です。bitFlyerからbitbankへ0.8BTCを送金してみましょう。

まず送金したいコインをタップします。

4-4_send1

右上のメニューアイコン(cryptoforio_icon_menu)をタップして、「他の取引所に数量を指定して送金」を選択。

4-4_send2-3

送金先と送金する数量、手数料を入力します。

4-4_send4

①「移動元取引所」は、今回はbitFlyerを選択します
②「移動先取引所」は、今回はbitbankを選択します
③「移動数量」は0.8BTCを送金するので、「0.8」と入力します
④「手数料」は、今回0.0004BTCかかったので、「0.0004」と入力します
⑤「送金日」は送金当日に入力した場合は変更不要です

移動先取引所を選択すると、移動先の通貨ペアの選択画面が表示されます。移動先によってペアが変わりますが、自分の管理しやすいペアを選べば大丈夫です。

4-4_send5

今回は、ビットバンクへ送金して円建てで管理したいので、BTC/JPYを選びました。

最後に「保存」をタップして完了です。

4-5. 購入コストを確認する

保有状況の画面で、そのコインの取得原価と、損益額を確認することができます。投資した額が予想外に多くなっていないか、定期的にチェックするようにしましょう。

4-5_stock

購入コストの金額が変わる理由
購入コストの表示金額が変わることがありますが、これはBTC建やUSD建など、日本円以外で登録されているから。
日本円あたりの金額は随時変わっているため、それに合わせて変動します。

4-6. コインを好きな順番に並び替える

「並替」ボタン、もしくは左上の並替アイコンをタップします。

4-6_sort1

並び替えたいコインの右側を長押しすると、ドラッグで並び替えられるようになります。

4-6_sort2

並び替えが終わったら、画面下もしくは左上の「完了」をタップします。

4-7. 円グラフで分散投資状況を管理する

「クリプトフォリオ」のタブをクリックすると円グラフが表示できます。

4-7_gragh

資産額の変動を抑えたい場合はBTCやETHなど、取引量の多いコインの比率を多めにとるようにしてみましょう。

流通量の少ないコインや、国内取引所に上場していないコインの比率が高くなるほど、価格が高騰したときのインパクトは大きくなりますが、その分リスクも高くなります

SNSでほかの人の資産を参考にできる
円グラフを長押しすると、金額非表示でSNSへシェアすることができます。
Twitterのハッシュタグ「#私のクリプトフォリオ」では、ほかのユーザーがシェアしたポートフォリオを見ることができます。
草コインのリスクについて
流通量の低いコインやICOプレセールのトークンなどは、開発が停止したり、最悪の場合は開発者が資金を持ち逃げしてしまったりといったリスクが、BTCなどに比べて高くなっています。資金を多く投入する場合は、リスクを認識したうえで投資を行いましょう。

5. クリプトフォリオをもっと使いこなす

この章では、クリプトフォリオの機能の中でも特徴的な「ポートフォリオのフォルダ分け」と「ウィジェット機能」について、使い方を解説します。どちらも設定は簡単で、非常に便利な機能です。

5-1. フォルダ機能-自分だけのポートフォリオを作る

フォルダ機能を使うことで、目的別など、資産を分けて管理することができます。(フォルダ分けの効果的な使い方はこちら

フォルダ機能を使うには、トップ画面の「設定」からフォルダ機能を有効にします。

5-1_folder1

フォルダ機能を有効にすると、トップ画面で以下のような3つのタブが表示されます。フォルダ名はデフォルトでは「Folio1」「Folio2」「Folio3」という名前ですが、「設定」画面から変更可能です。

5-1_folder4

このフォルダタブは、画面を上方向にスワイプすると、フォルダ機能を有効にしたまま非表示にできます。もう一度表示したいときは、下方向にスワイプすればOKです。

5-2. ウィジェット設定-スワイプひとつで価格チェック

ウィジェット機能を利用することで、アプリを立ち上げることなく、スマホをロックしたままで価格をチェックすることができます。

まずは設定画面の「ウィジェット設定」をタップします。

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次に、ウィジェットで表示したいコインを選択します。購入済のコインだけでなく、watchで登録したコインも選べます。

5-2_widget2

保存ボタンなどはありませんので、これで設定完了です。

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ウィジェット表示イメージ

6. まとめ

この記事では、クリプトフォリオの特徴と使い方を開設しました。

  • フォルダ分けでポートフォリオを自分好みに分けることができる
  • ウィジェット機能でスマホをロックしたまま価格チェック可能
  • 日本発、完全日本語対応アプリなので使いやすい
  • 取引情報を自分で入力する必要がある

クリプトフォリオではアップデートが頻繁に行われており、新しい機能や対応取引所が次々に増えています。

ポートフォリオアプリは長く使えば使うほどに自分に合った使い方ができるようになっていきます。仮想通貨取引は価格の上下が激しく、自分がどれだけ資金を費やしているか冷静に判断するためにも、きちんとした資産管理は必須

便利なツールを使いこなして、しっかり自分のお金の流れを把握できるようにしていきましょう。