Dappsのアクセスユーザー数を表すDAUがなぜ重要なのか解説

DappsのDAU

Dappsゲームを探していると、人気ランキング記事を多く目にします。それらの記事の指標になっているDAUの意味が分からなければ、ランキングには納得できないでしょう。

DAUはDappsアプリの利用度を測る重要な指標で、Daily Active Userの略です。この指標により他の種々の数値に比べて公平な比較ができると言われています。

ただし最近はDAUだけでは測れないサービスも出てきているため、単純な比較では判断できなくなってきている面も。

その点も含めてこちらの記事で解説していきます。

この記事でわかること(DappsのDAU)


1. DappsのDAUとは

Dappsはブロックチェーン上で動作するアプリケーションですから、ネットワーク上のサービスです。

Webサイトやブラウザゲームなどの「ネットワーク上のサービス」の人気利用度などは、様々な指標で数値化されていますので、Dappsも同様に数値化することができます。

DAUはそんなアクセス解析する数値の代表的なものの1つで、Dappsの利用度を比較する指標として利用されています。

DAUでDappsの利用度合いが分かる

DAUは「Daily Active User」の略で、1日に何人のユーザーがアクセスしているかを表しています。

この値が大きければ、それだけWebサイトやアプリが活発で人気があることを示していると言えるのです。

なおDAUはDappsだけに特化した数値ではなく、Webサイトのアクセス解析などでも一般的に利用されている値です。

DAU、WAU、MAU
1日あたりのアクセスユーザー数をDAUと呼ぶのに対して、1週間あたりのアクセスユーザー数をWAU(Weekly Active User)1ヶ月あたりのアクセスユーザー数をMAU(Monthly Active User)と呼びます。

DappsのDAUはブロックチェーンに記録されている情報から算出できるため、隠蔽や改ざんができない数値です。そのため、指標としては公平で公正な重要な数値と言えます。

なお、DappsのDAUの活用でもっとも多く目にするのは、次のようなDappsのランキングサイトではないでしょうか。

Dapps DAUランキングを実際に見てみよう! 

ブロックチェーンの信頼性がそのままこのランキングの信頼性となるわけです。

DappsのDAU計測方法

Dappsを利用するにはスマートコントラクトを利用する必要があります。そのため、Dappsのコントラクトアドレス宛のトランザクション数を利用回数だと考えて間違いありません。

これらを集計し、送信元アドレスが何種類あるかを算出することで1日あたり何人のユーザーが利用しているかを表すDAUが算出されるのです。

具体的な算出方法は?
例えばEtherScan.ioで公開されているイーサリアムのAPIを利用すれば、トランザクションの一覧を取得できます。
表計算ソフトなどを使ってFromとToアドレスの数を数えれば、DAUが算出できるでしょう。

2. DAU以外の指標

Webサービスを比較するための指標はDAUだけではありません。他にも注目度活発さ売り上げなどを測れる指標がありますので紹介しましょう。

ユーザー数

サービスに登録しているユーザー数です。Dappsであればすべてブロックチェーンに記録されていますので、DAU同様トランザクションのリストを取得して解析することになります。

ただし、不正に登録したダミーユーザーもあるため鵜吞みにはできないでしょう。注目度や広告効果の指標の1つにはなるかもしれません。

取引数

DAUを算出する時に取得するトランザクション数がこの値です。多ければそれだけ活発に利用されていることになります。

ただし、手数料無料のブロックチェーンやエアドロップを行った場合などは大きな数値になることが多く、Dapps間の比較をこの値だけで行うのは難しいでしょう。イベントの効果測定には使えるかもしれません。

取引量

コントラクトアドレスではなく、送金用アドレス宛のトランザクションを集計し、取引金額を集計して算出します。この金額が大きければ、Dappsの売り上げ確認に活用できます。

ただし、取引するアセットの金額や基軸通貨の価値などで大きく変動しますので、他のDappsとの比較には利用しにくい値です。


3. DAUも完ぺきではなくなってきた

DAUはほぼ同じ条件でDapps間の比較を行うことができるため、重要な指標として利用されてきました。

しかし最近、意図したDAUを取得できない状況が出てきており、単純に比較できなくなってきています。

そのため、単純にDappsだけで比較するのではなく、比較先のDappsに合わせてその他の値も合わせて確認していく必要があるのです。

意図したDAUを取得できないDappsの例を紹介しますので、それらに合わせた比較方法を採るようにしてください。

オフチェーン取引は計上されない

DAUはブロックチェーンに記録されている情報から算出されます。

そのため、ブロックチェーンに細々とした取引記録を残さないオフチェーンを活用しているDappsの場合、意図したDAUを取得できません。

仮想通貨はオフチェーンで便利になる! そのしくみと具体例を解説

例えば、有名なDappsゲームのMyCryptoHeroesは、オフチェーンを活用しており、オンチェーン部分がそれ程ありません。そのため、他のDappsと比較してDAUが小さくなってしまう傾向があると思われます。

宛先アドレスが複数存在するDapps

DAUは特定のアドレス宛のトランザクションを集計して算出します。

そのため、1つのDappsでユーザーごとに違ったアドレスを利用させる場合、複数のDappsと解釈されて意図したとおりのDAUが得られません。

クリプトスペルズというDappsでは、ユーザーごとにウォレットアドレスが設定されており、それらへの入金をまとめてから1つのスマートコントラクトが実行される作りになっています。

結果的に、DAU算出する対象がスマートコントラクト実行時のトランザクション1つだけとなり、実際の利用数とは大きく違うDAUとなるのです。

手数料無料のDapps

イーサリアム上のDappsを利用するためには、一定の手数料が必要になりますが、EOS上のDappsの利用には手数料がかからないようになっています。

そのため、イーサリアム上のDappsとEOS上のDappsではDAUに大きな差があることが少なくありません。

プラットフォームを超えてDAUを比較する場合は気を付けなければいけません。

プラットフォームを超えたDappsランキング
イーサリアムやEOS、Tronなど複数のプラットフォーム上のDappsを比較しているサイトとして有名なのがDappradarです。

ボットの存在

DAUはアクセスするユーザー数を算出しているだけですので、そのユーザーが正しく登録されたものかどうかは意識されません。

エアドロップ登録キャンペーンなどを実施したDappsでは、ボットを使った数千のユーザーが不正にアクセスすることがあります。

そんなDappsのDAUを比較対象としても、正しい比較にならないでしょう。

コントラクトウォレットの取引は計上されない

仮想通貨を保管するだけでなく定期的に資産を自動移動するなどの操作を行えるDappsウォレットが、コントラクトウォレットです。

コントラクトウォレットを使ってDappsを利用すると、一旦Dappsウォレット宛にスマートコントラクトの実行を促しそこから目的のDappsを実行します。

そのためDappsのDAUを算出するための送信元アドレスが特定できず、正しいDAUが求められなくなるのです。


まとめ

DAUを利用することで、Dappsがどの程度利用されているのかを判断することができます。この値はブロックチェーンに記録された正しい情報から算出されるため、不正ができません。そのため他のDappsと公正な比較ができ、客観的な人気度を測ることができるのです。

しかし現在、Dappsやサービスの様々な特性によって、単純に比較することができなくなってきています。

  • DappsのDAUは、1日あたりのDapps利用ユーザー数を表す
  • DappsのDAUはブロックチェーンに記録された情報から算出できる
  • Dapps間の比較にはDAUが最適だった
  • オフチェーン取引を活用するなど、正しいDAUを算出できないDappsがある

ただ単純に比較はできないものの、DAUは誰でも参照できるブロックチェーンから算出できる不正のできない公平公正な数値です。

問題点があることを踏まえたうえで利用すればまだまだ信用できる指標と言えますので、積極的に活用していきましょう。

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