トレンド転換を見逃すな! ダブルトップ・ダブルボトムとは? 基礎と原理

ダブルトップ、ダブルボトム

テクニカル分析には数多くの手法がありますが、その中でも特にメジャーなのがチャート形状を参考にトレードをするチャートパターン分析です。

チャートパターンはさまざまなものがありますが、本記事では特に有名なダブルトップダブルボトムについて解説します。

相場のトレンド転換をとらえるうえで役立つ知識なので、ぜひとも身に付けておきましょう。

この記事でわかること(ダブルボトム、ダブルトップ)


1. ダブルトップ、ダブルボトムとは

複数のローソク足の形状が特定のパターンを描くとき、そのパターンはトレードの参考になることが多いです。このパターンのことを、チャートパターンと呼びます。

ダブルトップダブルボトムは代表的なチャートパターンであり、トレンド転換を示すものです。

トレンド転換:買いもしくは売りの流れが続いていた相場が反転し、逆方向に推移していくこと

本記事では、ダブルトップ、ダブルボトムの基本的な知識から具体的なトレード戦略について解説していきます。

1-1. トレンド転換を示すチャートパターン

上述したように、ダブルトップダブルボトム反転を示すチャートパターンです。すなわち、ダブルトップは相場の天井で、ダブルボトムは相場の底で現れます。

形状としてはその名の通り2つの山のような形を描きます。

ダブルトップとダブルボトム

これらの画像のように、近い価格帯で2度反発することが、ダブルトップもしくはダブルボトムの条件となります。

1-2. ネックラインを意識する投資家心理により形成される

では、なぜ相場のトレンドが反転する際に、このようなチャートパターンが現れるのでしょうか。その理由は、投資家心理にあります。

投資家心理:大多数の投資家の相場観、すなわち相場を通して受ける心理的なイメージ。
大多数の投資家たちが、「買いの勢いが強いから自分も買いで参入しよう」「十分上がったからそろそろ売りで参入しよう」などと考えてトレードすると、投資家のトレードによって相場もその方向へ追従して動く。

すなわち、多くの投資家が「ネックラインで反発するだろう」と考え、ネックラインで反対ポジションを取ると、そのポジションが相場に影響を及ぼしてネックラインが機能します。

さらに、「ネックラインで反発したから、トレンドの勢いは失われていて、トレンド転換が起こっているだろう」と考えると、実際にそのままトレンド転換が起こる、という仕組みです。

このように、チャートパターンは投資家心理と密接に関わっています。

その他のチャートパターン

ダブルトップ、ダブルボトム以外にも、チャートパターンは非常に多くの種類があります。

チャートパターンはトレンド転換を示す「リバーサルパターン」と、トレンドの継続を示す「コンティニュエーションパターン」の2つに分けられます。

リバーサルパターンにはダブルトップ、ダブルボトムの他、トリプルトップトリプルボトム三尊逆三尊などがあります。

いずれもネックラインが機能し、トレンドの勢いが失われて反転となることが共通しています。

コンティニュエーションパターンには、トライアングル(三角保ち合い)フラッグウェッジなどがあります。コンティニュエーションパターンは時に複雑な形状になることも多く、判断には慣れが必要です。


2. 実際のトレードにおけるダブルトップ、ダブルボトム

ここまでではダブルトップ、ダブルボトムの基本的な知識について解説しました。ネックラインが多数の投資家によって意識されることでトレンドが転換する時に現れるチャートパターンだということがわかったかと思います。

次に、ダブルトップ、ダブルボトムを実際のトレードでの利用方法について解説します。トレード手法は順張り逆張りがありますが、ダブルトップ、ダブルボトムはどちらの手法においても利用できます。

2-1. 順張りでのエントリー方法

まず紹介するのは、順張りによるエントリー方法です。ダブルトップ、ダブルボトムのネックラインは、以下の画像のように2本存在します。

ダブルボトムのエントリーポイント

この画像はダブルボトムなので、上のネックラインで反発した後に二番底を形成し、その後トレンド転換して上昇しています。ここで、ダブルボトムを形成したのちに完全に上のネックラインを上抜けたポイントが買いで参入するポイントとなります。

これが、ダブルトップ、ダブルボトムを利用した基本的な順張りでのエントリー方法です。

チャートパターンを使ったトレードをする際はネックラインがどこにあるかの判断が重要なので、日頃からチャート上に線を引く練習をするとよいでしょう。

2-2. 逆張りでのエントリー方法

続いて、逆張りによるトレードの手法を紹介します。以下の画像はダブルボトムの一例です。

ダブルボトムのエントリーポイント(逆張り)

ダブルボトムを形成して上昇に転じたのち、一旦下落して上のネックラインまで戻っていることがわかります。

このように、ダブルトップやダブルボトムのチャートパターンはネックラインを突破しても押し目としてネックラインに回帰することがあります。

このように、一度はレジスタンスライン(抵抗線)として機能したネックラインがサポートライン(支持線)となることをサポート・レジスタンス転換、略してサポレジ転換と呼びます。

このサポレジ転換を押し目として利用した逆張りも、メジャーなトレード手法のひとつです。

2-3. トレンド相場であると期待値が高い

ダブルトップ、ダブルボトムはどちらもトレンドの転換点で現れるチャートパターンです。ゆえに、ダブルトップ、ダブルボトム以前にトレンドが発生していると、よりチャートパターンとしての信頼性が上がります。

すなわち、ダブルトップやダブルボトムのような形をチャートが描いても、もとがレンジ相場であったりすると信憑性が低いということですね。

2-4. ダマシとなることも多い

ここまでで述べたように、ダブルトップ、ダブルボトムは非常にトレードの参考になるチャートパターンです。

しかし、実際のチャートは教科書通りの動きをしないことも多いのが事実です。

例えば、ネックラインを明確に抜けたように見えても戻ってきてしまい、損切りとなる場面も多くあります。一度ネックラインを抜けても戻ってきてしまうことを「ダマシ」と呼びます。

それでは、ダマシをなるべく回避するにはどうすればよいかについて説明しましょう。


3. ダマシを回避する方法

相場に絶対がないように、ダマシを100%回避する方法は残念ながらありませんが、ダマシに引っかかってしまう確率を下げる方法は存在します。今回は、ダマシを回避するために有効な3つの方法を紹介します。

3-1. 相場の勢いで判断する

まずは、相場の勢いでダマシがあるかどうかを判断するという方法です。

ネックラインを抜けたものの、長期間レンジ相場として推移し、大きく動く様子がない場合などは要注意です。このような場合は、ネックラインを抜けたのにもかかわらず、順張りで参入する投資家が少ないか、ネックラインを抜けてもなお逆張りで参入する投資家が多い状況にあると考えられます。

相場の勢い、すなわち一定期間に価格がどれだけ動いたかを意識することも重要です。

3-2. ネックラインがはっきりとしているかで判断する

ふたつめの方法は、ネックラインがはっきりとしているか、すなわち直線のネックラインがきれいに引けるかどうかで判断する方法です。

ダブルトップ、ダブルボトムで非常に重要な要素であるネックラインがはっきりとしていると、その分意識する投資家も多くなります。するとトレンド転換としての役割がより強く働く場合が多く、トレードの成功確率も高くなりやすいです。

3-3. インジケーターで判断する

最後に紹介する方法は、インジケーターを使用する方法です。

詳細は次の項で述べますが、インジケーターがトレンド転換のサインを出すと同時にダブルトップもしくはダブルボトムが現れると、トレンド転換の確率は格段に上昇します。

これに限らず、複数の根拠をもとにしたトレードは優位性が高い場合は多いので、チャートパターンやインジケーターのさまざまな組み合わせを検証してみるとよいでしょう。


4. ダブルトップ、ダブルボトムと相性の良い指標や分析方法

最後に、ダブルトップ、ダブルボトムと相性の良い指標、分析方法について説明します。ダブルトップ、ダブルボトムはトレンド転換のサインであるので、同じくトレンド転換の判別に便利なものが多いです。

4-1. MACD

まずは非常にメジャーなインジケーターであるMACDです。MACDは、一般的にMACDとシグナルのゴールデンクロスなどをトレードの判断に使用することが多いです。

しかし、トレンド転換の判断においてはMACDのダイバージェンスも参考になる考え方です。

ダイバージェンス:チャート上は高値を切り上げていても、インジケーターでは切り下げているといったような、チャートとインジケーターの傾向に違いが生じる逆行現象を指す

単純にチャートだけを見ていては気付かないようなトレンド転換の兆しも、MACDを見ること事前に判断することができます。

(関連記事)
相場の心理を読む指標「MACD」についてもっと詳しく

4-2. ストキャスティクス

次に紹介するのはストキャスティクスです。通常ストキャスティクスはレンジ相場などで逆張り指標として活躍するインジケーターです。

しかし、あまり有名ではありませんが、ストキャスティクスでもダイバージェンスは効果的に作用します。

ストキャスティクスとダブルトップ、ダブルボトムを組み合わせてもよいですし、さらにMACDを追加してトレードの参考としてもよいでしょう。

4-3. トレンドライン

トレンドライン

最後に紹介するのはトレンドラインです。トレンドラインとは斜め線のことで、サポートとレジスタンスが平行である場合はチャネルラインとも呼びます。

トレンドが発生している相場では、斜めにサポートとレジスタンスのラインが引ける場合が多く、押し目買いの際に参考にする投資家も多いです。

画像では、オレンジのラインに挟まれた領域内で価格が推移していることがわかります。ネックラインと同じく、トレンドラインをブレイクするとトレンド転換となりやすく、順張りでのエントリーが可能です。

この画像ではダブルトップは形成されていませんが、トレンド転換を示すチャートパターンのひとつである三尊が出現していることがわかります。

このように、ネックラインのような水平線だけでなく、トレンドラインを使用したアプローチも有効です。


まとめ

ダブルトップ、ダブルボトムは数あるチャートパターンの中でもトップレベルでメジャーなものです。テクニカル分析の基本として押さえておくとよいでしょう。

また、さまざまなインジケーターや分析方法と組み合わせることで、その確実性も上がります。反転の瞬間をとらえるトレードは、相場の勢いが強ければ非常に大きな利益が出せます。

ぜひとも自分のモノにして、トレードで利益を出していきましょう。

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