
エリオット波動は相場の動きを波で捉えた理論です。株やFXなど投資の世界で、長年に渡り活用されてきました。
その概要や傾向を理解しておくことで、短期・長期を問わずに価格の動きを予想することに役立ちます。これによって、利益も出しやすくすることが可能です。
今回の記事では、エリオット波動の概要から考え方、具体的な利益を出すコツまで初心者向けに分かりやすく解説していきます。
目次
1. エリオット波動とは?
この項目では、エリオット波動の概要を確認していきます。
1-1. 相場を複数の波で捉えた理論
エリオット波動は、相場の動きを複数の波で捉えた理論です。具体的には、上昇の5つの波とその後に発生する下落の3つの波によって相場が構成されていると考えられています。
最初に発生する5つの波を「推進波」、次に発生する3つの波は「修正波」と呼ぶのが一般的です。また、修正波は第5波まで発生する場合があります。
波の数え方
推進波はチャート上に表記する際に1〜5の5つの数字、修正波は1〜3またはA〜Cのアルファベットで数える場合があります。
実際のチャート例
上記の画像は、ビットコインチャートにエリオット波動を当てはめたものです。1〜5までの推進波とそれを修正するA〜Cの修正波が実際に形成されていることが分かります。
上昇型と下降型の2種類がある
一般的にエリオット波動と言う場合には、上昇の5つの波とそれを修正する下落の3つの波のことを指しますが、その逆となる下降型のパターンも考えられます。
エリオット波動は上昇の5つの波とそれを修正する下落の3つの波で構成されていますが、対象となる取引ペアを入れ変えると、下落の5つの波とそれを修正する上昇の3つの波に置き換えることが可能です。
たとえば、ドル円の取引ペアが上昇した場合、円ドルの取引ペアは下落し、両者は対照的な動きをすることになります。この動きに基づいて考えると、エリオット波動がドル円の取引ペアで発生していれば、円ドルの取引ペアではその逆の動き、つまりは下降型のエリオット波動が形成されることになるのです。
このように、一般的にエリオット波動と言う場合には上昇型ですが、その逆となる下降型が存在することも覚えておきましょう。
1-2. 成立のための3条件
リオット波動には、成立のために3つの条件を満たす必要があります。
条件① 1・3・5の推進波において第3波が最も短くなることはない
条件② 第1波の安値を第2波の安値が超えて下落することはない
条件③ 第4波の安値が第1波の高音を超えて下落することはない
基本的には、この3つの条件を満たさなければエリオット波動は成立しないことになります。先ほどのチャート画像が条件に当てはまっているか、改めて確認してみましょう。
1・3・5の推進波において最も短いのは第1波となっているので、条件①を満たしていることが分かります。また、第1波の安値を超えて第2波の安値が下落していないので、条件②も満たしている状態です。
第4波の安値も第1波の高音を超えて下落していないので、条件③も満たしていますね。つまり、上記のチャートではエリオット波動が成立していることが分かります。
1・3・5の推進波のどれかが伸びた形「エクステンション」
エリオット波動の基本形は上昇の5つの波とその後に発生する下落の3つの波ですが、この中でも1・3・5の推進波のどれかが大きく伸びた場合、その形を「エクステンション」と呼びます。
エクステンションが起こると、その後の価格の動きにも影響を及ぼすことがあります。たとえば、5波目でエクステンションが起こる場合、修正の第3波が終わると再び大きく反転して上昇する傾向があります。
修正波の第1波と第3波は同じ値幅になる傾向がある
エリオット波動の修正波には、第1波と第3波の値幅が同じになるという傾向があります。以下の画像は、先ほどのチャートに修正波の第1波の値幅を測定し、第3波にそのまま重ねたものです。
第1波の値幅が第3波とほとんど同じになっていることが分かりますね。このように、修正波の動きには特定の動きをする傾向があり、取引時の売買判断に役立てることが可能です。
2. エリオット波動で利益を出すコツ
この項目では、エリオット波動で利益を出すコツについて確認していきます。
2-1. 波をカウントしながら売買する
エリオット波動で利益を出すコツとして、波の数を意識して売買するという点が挙げられます。相場の中には複数のエリオット波動が存在し、それらを意識することで次の展開が読みやすくなるからです。
以下のチャートをご覧ください。
チャートの至る所に、エリオットの5波や3波が出現してることが分かりますね。これらを意識的にカウントしながらトレードすることで、次の展開が読みやすくなります。
また、これはローソク足の表示が日足のような長い期間だけでなく、5分足や10分足でも同様です。短期でトレードする場合には短めの期間、長期でトレードするなら長めの期間のローソク足を表示して、エリオット波動をカウントしながらトレードするとなお良いでしょう。
2-2. フィボナッチ・リトレースメントを活用する
エリオット波動の活用のコツとしては、フィボナッチ・リトレースメントで決済の情報の信頼性を高めることが挙げられます。
フィボナッチ・リトレースメントはトレンドが終了し価格が反発した後に、買い戻しや売り戻しの水準を予想するための指標です。フィボナッチ・リトレースメントではトレンドの始点と終点を結び、以下の7つの数値を基にして買い戻しや売り戻しの水準を予想します。
数値 | 考え方 |
0 | トレンドの終点 |
0.236 | 一般的な戻りの水準 |
0.382 | 一般的な戻りの水準 |
0.5 | 半値戻しの水準 |
0.618 | 深めの戻り水準 |
0.786 | 深めの戻り水準 |
1 | トレンドの始点 |
たとえば、以下のチャートでは下降型のエリオット波動が出現していますが、修正波の第3波は第1波の値幅を超えて上昇していることが分かります。
仮に修正波を狙って買いを入れていた場合、傾向から外れてしまっているので、決済をどこですれば良いのか分からなくなりそうですね。そこで、このチャートにフィボナッチ・リトレースメントを適用してみます。
すると、修正波の第3波が0.615の水準まで上昇していることが分かります。このように、傾向から外れた動きをした場合でもフィボナッチ・リトレースメントを活用することで決済ポイントを探ることができ、結果的に利益を伸ばすことが可能となるのです。
まとめ
以上、エリオット波動について解説してきました。改めて、今回の記事のポイントをまとめておきましょう。
・エリオット波動は相場を複数の波で捉えた理論
・3つの条件を満たすことで成立する
・フィボナッチで決済ポイントの信頼性を上げることができる
エリオット波動は価格予想に役立ちますが、必ずしも傾向に沿った動きをするわけではありません。取引時には損切りを入れるなど、スク管理をしっかりと行うよう心がけましょう。
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