フィボナッチラインを使いこなす! 引き方・活用のコツをトレーダーが解説

フィボナッチライン

フィボナッチラインは相場の上下の動きの中で、価格がどれくらいの水準まで戻るかを示したものです。

株やFXなどの投資の世界では長年使われており、価格の動きを予想する判断材料として役立てることができます。

今回の記事では、フィボナッチラインの概要、引き方、使い方、活用のコツを、実際のチャート画像を基に解説していきます。

この記事でわかること(フィボナッチライン)


1. フィボナッチラインとは?

この項目では、フィボナッチラインの概要、引き方、使い方について確認していきます。

1-1. 価格が戻る目安を示すライン

フィボナッチライン(フィボナッチリトレースメント)とは
出典:Tradingview – BTCJPY

フィボナッチラインとは、価格がどの水準まで戻るかを示すラインです。

一般的に価格の上昇と下落の繰り返しによって相場は形成されます。フォボナッチを使うことで価格が上昇していた場合には反発した後にどの水準まで下落するか、下落が続いていた場合には反発した後にどの水準まで上昇するかを探ることに役立てることが可能です。

イタリアの数学者であるレオナルド・フィボナッチが考案したフィボナッチ数列の比率を基に構成されており、フィボナッチの名前を冠したさまざまな種類の指標が現在までに考案されています。

特に多くの投資家から利用されているのがフィボナッチ・リトレースメントです。今回の解説もこの指標を使い行っていきます。

1-2. 引き方

この項目では、チャートツールのTradingViewを使いフィボナッチ・リトレースメントの引き方を確認していきます。

フィボナッチ・リトレースメントの引き方

  • STEP1 チャートツールからフィボナッチ・リトレースメントを選択
  • STEP2 トレンドの始点と終点を結ぶ

STEP1 チャートツールからフィボナッチ・リトレースメントを選択

フィボナッチラインの描き方01
出典:Tradingview – BTCJPY

画面左側のメニューバーから、4本線のアイコンをクリックします。すると右側にタブが開くので、その中から「フィボナッチ・リトレースメント」を選択しましょう。

STEP2 トレンドの始点と終点を結ぶ

フィボナッチラインの描き方02
出典:Tradingview – BTCJPY

トレンドの始点と考えられる価格帯にカーソルを合わせて1度クリックしましょう。そのままカーソルを動かすと、上記の画像のような状態になります。

フィボナッチラインの描き方03
出典:Tradingview – BTCJPY

その後、トレンドの終点と考えられる価格帯までカーソルを移動し再度クリックします。以上で、フィボナッチ・リトレースメントの引き方は完了です。

1-3. 使い方

フィボナッチ・リトレースメントには大きく分けて7つの数値が用いられており、その数値を基にして価格がどれくらいの水準まで戻るのかを予想するのが主な使い方です。

利用される数値は以下のようになります。

比率 考え方
0 トレンドの終点
0.236 一般的な戻りの水準
0.382 一般的な戻りの水準
0.5 半値戻しの水準
0.618 深めの戻り水準
0.786 深めの戻り水準
1 トレンドの始点

フィボナッチラインが機能しているチャート例

たとえば、以下のビットコインチャートでは、下落トレンドの始点と終点を結んだフィボナッチ・リトレースメントに対して、0.382の水準まで戻っている状態です。

下落トレンドのフィボナッチライン
出典:Tradingview – BTCJPY

このように複数の数値を活用することで、どれくらいの水準まで戻るかの予想に使うことが可能です。


2. フィボナッチライン活用のコツ

この項目では、フィボナッチラインの活用のコツについて確認していきます。

フィボナッチ・リトレースメント活用のコツ

  • 大きなトレンドの流れを把握する
  • 他の指標や理論と組み合わせる

2-1. 大きなトレンドの流れを把握する

フィボナッチ・リトレースメントで描画されるラインは複数ありますが、トレンドの流れを把握することでどのラインで反発するかをつかみやすくなります。

たとえば、大きな上昇トレンドが発生しているタイミングであれば、下降よりも上昇の圧力が強いので、浅めのラインで価格も反発する可能性が高まります。

実際のチャート例

下記のチャート画像では大きな上昇トレンドが発生しているため、画面右側のフィボナッチラインの戻り水準も0.382の浅めの水準となっています。

上昇トレンドのフィボナッチライン
出典:Tradingview – BTCJPY

このように、大きなトレンドの流れを把握することで、フィボナッチラインをさらに効果的に活用することが可能となるのです。

2-2. 他の指標や理論と組み合わせる

他の指標や理論と組み合わせることは、フィボナッチラインを活用するコツの1つです。組み合わせることで、価格の反発する予想の根拠を増やすことができ、情報の信頼性を高められます

今回は相場の動きを複数の波で捉える理論「エリオット波動」と、フィボナッチ・リトレースメントの組み合わせを例として紹介します。

エリオット波動との組み合わせ例

エリオット波動では、トレンドの中に上昇の5つの波下落の3つの波があると考えられています。

エリオット波動とは
出典:Tradingview – BTC/USD

また、エリオット波動の下落の1波目と3波目は、同じ値幅になる傾向があります。今回の例ではこの傾向とフィボナッチ・リトレースメントを組み合わせて反発を予想する根拠を増やしたいと思います。

下記の画像は、2018年の12月から2019年の11月のビットコインチャートに、エリオット波動フィボナッチ・リトレースメントを当てはめたものです。

フィボナッチラインとエリオット波動
出典:Tradingview – BTCJPY

下落の3つ目の波は、フィボナッチ・リトレースメントの0.618付近で終了し、その後に価格が反発していることがわかります。

また、下記のチャートは、下落の1波目の値幅を3波目に当てはめたものです。

フィボナッチラインとエリオット波動の値幅
出典:Tradingview – BTCJPY

当てはめた値幅の下限に対して、かなり近い水準で価格が反発していることがわかります。

このように、フィボナッチ・リトレースメントに加えて他の指標や理論を組み合わせることで、価格がどのタイミングで反発するか予想の根拠をさらに増やすことができるのです。


まとめ

以上、フィボナッチラインについて解説してきました。あらためて、今回の記事のポイントをまとめておきましょう。

  • フィボナッチラインは価格が戻る水準を示したもの
  • トレンドの始点と終点を結ぶことで引ける
  • 活用のコツは他の指標や理論と組み合わせること

フィボナッチラインは取引において1つの判断材料となります。リスク管理をしっかりとしながら、自身の取引にも効果的に役立てていきましょう。