
仮想通貨(暗号資産)のチャートの見方は、株やFXなど他の投資と同じです。
指標や売買シグナルを活用すれば、さらに効率的に利益を狙うこともできます。
今回の記事では、ローソク足や出来高などの基本的な見方から、実践的なトレードのコツまで紹介していきます。
目次
1. 仮想通貨のチャートの見方
この項目では、チャート の見方で重要となる「ローソク足」「移動平均線」「出来高」の3つを解説していきます。
1-1. 価格変動を表す「ローソク足」
ローソク足とは、設定した計測期間における価格変動を表したものです。
ローソク足は大きく分けて、下記の3つの要素で構成されています。
ローソク足の3つの要素
- 上ヒゲ:設定した期間における最高値
- 胴体:設定した期間における始値または終値
- 下ヒゲ:設定した期間における最安値
ローソク足の計測期間は1分や5分などの短いものから、1日や1ヶ月などの長めの期間でも設定することが可能です。
ローソク足は「陽線」と「陰線」の2種類
ローソク足の種類は、大きく分けて「陽線」と「陰線」の2つがあります。
ローソク足の種類
- 陽線:始値よりも終値が高いもの
- 陰線:始値よりも終値が低いもの
また、陽線と陰線には区別しやすいように色が付きますが、使うチャートによってそれぞれに付く色は異なってきます。
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1-2. 価格の平均値を表す「移動平均線」
「移動平均線」は、期間ごとの価格の平均値を線で結んだものです。
「日数ごとの終値合計 ÷ 日数」で平均値を算出します。
相場の方向感がわかる
移動平均線からわかることは、相場の方向感です。移動平均線が上向きであれば相場は上昇傾向であり、下向きであれば相場は下落傾向と考えることができます。
また、期間が短いほど短期的な方向感がわかり、長いほど長期的な方向感を示しています。
実際のチャート例
下記の画像は、ビットコインチャートにオレンジ色の50日移動平均線と青色の200日移動平均線を示したものです。

短期的な方向感を示すオレンジの50日移動平均線は上昇しており、水色の200日移動平均線は画面左側では下落傾向にありましたが、右側では上昇しています。
つまり、このチャート例の場合では、短期的にも長期的にも価格が上昇傾向にあることが2つの移動平均線から読み取れます。
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1-3. 取引量を示す「出来高」

上記のチャート画像下側に表示されているのが、期間ごとの取引量を示す「出来高」です。
たとえば、チャートが1時間足で設定されている場合には、1時間でどれくらいの金額が取引されたのかがわかります。
チャートによって色は異なりますが、出来高はローソク足が陽線か陰線かによって色分けされます。
チャートの信頼性と投資家の関心がわかる
出来高からはチャートが示す情報の信頼性がわかります。
一般的には、出来高が大きいほどそのチャートの信頼性は高くなり、小さいほどそのチャートの信頼性は低くなります。
なぜなら、出来高が低い場合、特定の投資家によって意図的に作られたチャートである可能性が高まるからです。
また、出来高が大きいということは、その仮想通貨の取引に多くの投資家が参加している状態です。
そのため、出来高が高ければ、投資家のその仮想通貨への関心も高いということがわかります。
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2. チャートから利益を出すコツ
この項目ではこれまでの内容を踏まえて、より実践的な利益を出すコツを確認していきます。
2-1. 売買シグナルを見つけよう!
利益を出すコツの1つは売買シグナルを見つけることです。チャートや指標から売りや買いのサインを読み取ることで、より効率的に取引することができます。
今回は、移動平均線を使った「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」の2つを紹介していきます。
買い時を示す「ゴールデンクロス」
ゴールデンクロスは買い時を示すサインの1つで、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上回ったタイミングのことを指しています。
下記のチャート画像では、画面中央付近でオレンジの50日移動平均線が青色の200日移動平均線を上回り、ゴールデンクロスが発生していることがわかります。

ゴールデンクロスが発生した後にはチャートが上昇しているので、買いを入れることで利益を狙うことが可能です。
このように、ゴールデンクロスは買い時を示すサインの1つと考えることができるのです。
売り時を示す「デッドクロス 」
デッドクロスは売り時を示すサインの1つで、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下回ったタイミングのことを指しています。
下記のチャート画像では、画面左側でオレンジの50日移動平均線が青色の200日移動平均線を下回り、デッドクロスが発生していることがわかります。

チャートはデッドクロス発生後、大きく下落している状態です。
このように、デッドクロス発生後には価格が下落する可能性が高まるので、売り時の1つの目安として活用することができます。
2-2. 指標やパターンで値動きを予想しよう!
指標やチャートのパターンから値動きを予想することで、さらに効率的に利益を狙うことができます。
たとえば、以下のようなものが指標やパターンとして挙げられます。
今回はこの中でも、初心者が使いやすい「RSI」を詳しく確認してみましょう。
投資家心理を示す「RSI」
RSIは0から100までの数値を使い、投資家心理を示す指標です。一般的には、20〜30を下回った時に相場は弱気であり、70から80を上回った時には相場は強気であると考えられています。
反発を狙って利益を出す
RSIは20〜30を下回った時には反発して上昇、70から80を上回った時には反発して下落する傾向があります。
たとえば、下記のチャート画像左側では、RSIが20〜30を下回ったタイミングから上昇方向へ反発していることがわかります。

そのため、このタイミングで買いを入れることで、反発を狙い利益を出すことも可能です。
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3. 仮想通貨のチャートの見方Q&A
ここからは、仮想通貨のチャートの見方に関するよくある質問を確認していきます。
3-1. 初心者におすすめのトレードスタイルは?
仮想通貨のトレードスタイルには大きく分けて期間に応じた4種類のスタイルがありますが、初心者にはスウィングトレードまたは長期トレードがおすすめです。
以下の表は、4種類のスタイルの概要やメリット・デメリットをまとめたものです。
スキャルピング、デイトレード
トレード期間 | (スキャルピング)数秒または数分 (デイトレード)1日 |
メリット | すぐに利益を出せる |
デメリット | ・チャートを常に確認する必要がある ・資金が多くないと利益を出しづらい |
スウィングトレード、長期トレード
トレード期間 | (スウィングトレード)数週間 (長期トレード)数か月~数年 |
メリット | ・小額でも利益を狙いやすい ・チャートを常に確認する必要がない |
デメリット | すぐに利益が出ない |
初心者の人はスキャルピングのような短期的なスタイルよりも、スウィングトレードや長期トレードがおすすめです。小額からでもスタートしやすく、スキャルピングのように常にチャートを確認する必要もありません。
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3-2. 期間の設定はどれくらいにすれば良い?
チャートや指標を表示する期間の設定は、トレードスタイルに応じて異なります。一般的にスウィングトレードや長期トレードで使われている期間は「日足」です。
たとえば、日足の移動平均線は多くのトレーダーが使っており、買いや売りを入れる目安の1つとなっています。そのため、初心者の人は期間の設定を日足にすることをおすすめします。
ただし、トレードの期間が長いほど長期の設定、短いほど短期の設定が適していると考えられています。
まとめ
以上、仮想通貨のチャートの見方について解説してきました。記事のポイントを、あらためてまとめておきましょう。
- ローソク足は期間ごとの価格変動を示したもの
- 移動平均線は日数ごとの終値の平均値を線で結んだもの
- 売買シグナルや指標を活用して効率的に利益を狙おう
- 初心者はスウィングトレードや長期トレードから始めよう
今回紹介したように、チャートの見方を覚えることは、仮想通貨をトレードするうえで重要です。今回紹介した内容を踏まえて、効率的なトレードを目指していきましょう。
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