
株やFXなどでも使われている一目均衡表は、相場の転換点や売買ポイントを探るために役立ちます。
複数の要素から構成される指標のため、正しい知識や使い方を覚えることは効果的に活用し利益を狙っていくためにも重要です
今回の記事では、一目均衡表の概要、計算式、見方・使い方、期間の設定についてなど、関連する事柄を幅広く解説していきます。
目次
1. 一目均衡表とは?
この項目では、一目均衡表の概要、3つの理論、計算式を確認していきます。
1-1. 買いと売りのバランスを示した指標

一目均衡表は相場における買いと売りのバランスを示した指標です。主にトレンドの転換点の見極めや売買ポイントを探るために活用します。
時間論、波動論、値幅観測論という3つの理論が指標の考え方のベースとなっており、昭和初期に都新聞社の商況部部長だった細田悟一氏が中心となり作成されました。
1-2. 6つの構成要素の見方と計算式
一目均衡表は、大きく分けて6つの要素で構成されています。以下は実際のチャート画像と6つの要素を解説したものです。

要素 | 概要・計算式 | 主な役割・考え方 |
基準線(茶) | (26日間の最高値+26日間の最安値)÷2 | 長期的な相場の方向感を示す |
転換線(青) | (9日間の最高値+9日間の最安値)÷2 | 短期的な相場の方向感を示す |
先行スパン1(緑) | (基準線+転換線)÷2を26日先行させたライン | 雲の形成 |
先行スパン2(ピンク) | (52日間の最高値+52日間の最安値)÷2を26日先行させたライン | 雲の形成 |
遅行スパン(深緑) | 当日終値を26日遅行させたライン | 売買タイミングの見極め |
雲 | 先行スパン1と2で囲われた部分 | サポートやレジスタンスとなる価格帯 |
相場の方向感を示す「基準線」と「転換線」
基準線と転換線は、相場の方向感を示す線と言うこともできます。基準線は長期、転換線は短期の移動平均線に近い性質の役割を担っています。
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売買タイミングの見極めに使う「遅行スパン」
遅行スパンは26日遅行させたラインとなり、主に売買タイミングの見極めで活用することが可能です。
考案者である細田悟一氏は、一目均衡表の中でも遅行スパンが最も重要な線だと考えていたと言われています。
サポートやレジスタンスの価格帯を示す「雲」
2つの先行スパンに囲われた所は「雲」と呼ばれており、一目均衡表の中でも重要なポイントの1つです。雲は相場において、どの価格帯がサポートやレジスタンスとなっているかを把握することに役立てることが可能です。
雲が発生している価格帯 | 相場のトレンド | |
実際価格より雲が上 | レジスタンス | 下落 |
実際価格より雲が下 | サポート | 上昇 |
雲が発生している価格帯が実際の価格より高ければ、その価格帯で押し返されるレジスタンスとなります。また、この場合相場は下落相場にあると考えられています。

一方で、雲が発生している価格帯が実際の価格より低ければ、その価格帯より下落しないサポートになると考えることが可能です。また、この場合相場は上昇相場にあると考えられています。

また、先行スパンがねじれて交差するタイミングは、上昇であれば下落、下落であれば上昇と、相場の転換点になる傾向があります。
2. 一目均衡表の使い方・売買ポイント
この項目では、一目均衡表を使い方として具体的な売買ポイントを確認していきましょう。
2-1. 基準線と転換線の交差したタイミング
1つ目の売買ポイントとして挙げられるのが、基準線と転換線が交差したタイミングです。この場合、以下の2つのパターンが考えられます。
基準線と転換線の交差したタイミング
- 転換線が基準線を上回ったら買い
- 転換線が基準線を下回ったら売り
基準線と転換線は移動平均線と似た役割を備えています。上記の2つのパターンも、短期と長期の移動平均線を使った代表的な売買サインとなるゴールデンクロスやデッドクロスに近いものと言えるでしょう。
2-2. 遅行スパンと価格が交差したタイミング
2つ目の売買ポイントとして挙げられるのが、遅行スパンと26日前の相場が交差したタイミングです。この場合、以下の2つのパターンが考えられます。
遅行スパンと価格が交差したタイミング
- 遅行スパンが26日前の相場を上抜けしたら買い
- 遅行スパンが26日前の相場を下抜けしたら売り
上記の2つのパターンは、遅行スパンから考えられる売買ポイントです。発生したタイミングでは相場が転換する可能性が高まるので、覚えておきましょう。
2-3. 三役好転(三役逆転)発生時
3つ目の売買ポイントとしては、価格の上昇が期待できる三役好転と下落が見込める三役逆転が発生したタイミングです。一目均衡表を使い判断できる売買ポイントとしては、最も信頼性が高いものに分類されます。
「三役好転」の発生条件
- 転換線が基準線を超えている
- ローソク足が雲より上にある
- 遅行線がローソク足より上にある
この条件が揃うと強い上昇圧力が働く傾向があり、価格の上昇が見込めます。そのため、買いの機会の1つと考えることが可能です。
たとえば、以下のチャートでは三役好転が発生し、大きな上昇相場が生まれています。

下落が見込める三役逆転の発生条件
三役逆転の発生条件は、以下のようになります。
「三役逆転」の発生条件
- 転換線が基準線を下回っている
- ローソク足が雲より下にある
- 遅行線がローソク足より下にある
この条件が揃うと下落圧力が強くなる傾向があり、価格の下落が見込めます。そのため、売りの機会の1つとして考えることが可能です。
たとえば、以下のチャートでは三役逆転が発生し、大きな下落相場が生まれています。

3. 一目均衡表のQ&A
この項目では、一目均衡表でよくある質問と回答を確認していきます。
3-1. ローソク足の表示期間の設定は?
一目均衡表では、ローソク足の表示期間の設定に決まりはありません。ただし、考案者である細田悟一氏は日足での利用を推奨していると言われています。
3-2. 基準線・転換線・先行スパンの期間の設定は?
基準線、転換線、先行スパンの設定は変更することもできますが、基本的には一目均衡表で定められている期間の設定で良いでしょう。
実際に、ほとんどのチャートツールでは一目均衡表で定められている数値で初期設定されています。たとえば、チャートツールのTradingviewでは、基準線が26日、転換線が9日、遅行スパンが26日、先行スパン2が52日となっています。
4. 一目均衡表が使える国内取引所
以下は、一目均衡表が使える国内取引所の例です。
取引所によっては、一目均衡表が使えないチャートツールを採用している場合があります。一目均衡表をトレードに取り入れようと考えている場合は、その取引所で利用できるのか、事前に一度確認することをおすすめします。
まとめ
以上、一目均衡表について解説してきました。改めて、今回の記事のポイントをまとめておきましょう。
- 一目均衡表は相場の買いと売りのバランスを示した指標
- 三役好転や三役逆転が発生したタイミングは売買ポイント
- ローソク足は日足表示が推奨されている
一目均衡表は国産の指標として海外でも幅広く使われています。使い方をしっかりと覚えて、トレードに取り入れていきましょう。
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