プロが教える!仮想通貨の上場を狙う3つの情報収集方法と基礎知識

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「仮想通貨が上場すると価格が上がるらしいよ」

「○○って取引所に××っていう仮想通貨が上場するらしいから、買っておいたほうがいいよ」

この記事をご覧の方の中には、こんな会話を耳にしたことがある人もいるかもしれません。

実際、過去に上場したタイミングで大きな値上がりが起きています。

これは2018年1月31日にLISKがbitflyerに上場した時のチャートです。

こんなチャートを見てしまうと、上場する前に通貨を買って大きく儲けたいと考える方も多いのではないでしょうか。

実際にこのような値上がりを狙って情報収集に励む投資家は大勢います。

今回はそんな仮想通貨の上場を狙って投資してみたいという方に、仮想通貨の上場に関する集め方を中心にご紹介したいと思います。

「上場」とは、企業が証券取引所に上場する際によく聞く言葉ですが、企業の株式に限らずある取引所である金融商品の扱いを始めることを言います。仮想通貨の上場といった場合には、そのままある仮想通貨をどこかの取引所が取り扱いを始めることを指します。

1. 上場する仮想通貨を上場前に買うことは難しい

仮想通貨が大手の取引所に上場し価格が短期的に大きく上昇した事例を見聞きして、上場前の仮想通貨に先に投資することができれば、大きく稼ぐことができるのではないかと考えるのは当然だと思います。

しかし、冒頭からいきなり期待を裏切ってしまいますが、基本的に仮想通貨の上場に関する情報を事前にキャッチすることは困難です。

今後、仮想通貨に関する規制が強化されていく流れにあるのに伴い、仮想通貨も他の投資商品と同様に金融商品取引法のような規制の対象になることが予想されます。よって、今後は仮想通貨の上場に関する情報は厳しい情報統制のもと厳格に運用されていくことになります。

また、現時点では法規制が追い付いていないものの、足元の規制動向を考えれば、仮に上場前に情報を友人知人から提供されたとしてもそれはインサイダー取引として取り締まられる危険もあります。

2. 仮想通貨の上場を見極めるための3つの方法とICOに関する情報収集

確実な情報をつかんで確実に儲けることはあきらめていただくのが賢明です。しかし、投資は自己責任と言われるように、自己の判断で情報収集し投資決定を行うのであればそれは全く問題ありません。

一人の投資家として今後どの仮想通貨が取引所に上場するかを予想してみたい、という考えはごく普通の投資家心理だと思いますので、今回は仮想通貨にまつわる情報収集、特に上場に関する予想に役立つ情報収集の方法をご紹介いたします。

2-1. 最もシンプルな方法。ホワイトリストを使った上場予想

仮想通貨は今も世界のどこかで誕生し続けており、その種類は1000種類を超えるとも言われています。1000という数字から明らかなように、その中から次に国内大手取引所に上場する通貨を予想することが困難であることは想像に難くないと思います。

しかし、仮想通貨には主要な仮想通貨とそうではない所謂草コインといわれるものが存在しますので、「次はどの通貨が国内の取引所で扱われ始めるだろうか」と予想する場合、実際に検討対象として挙げるべき仮想通貨はそこまで多くないということもまた事実です。

この観点からあたりをつける方法として考え得るのが、「ホワイトリスト」を参考にするという方法です。「ホワイトリスト」とは、金融庁登録されている仮想通貨交換業者が取引所で扱う仮想通貨の一覧のことを指す造語です。

■ホワイトリスト入り仮想通貨一覧

  • ビットコイン(BTC

  • イーサリアム(ETH)

  • ビットコインキャッシュ(BCH/BCC)

  • キャッシュ(QASH)

  • イーサリアムクラシック(ETC)

  • ライトコイン(LTC)

  • モナコイン(MONA)

  • XRP(通称:リップル

  • ネム(XEM)

  • フィスココイン(FSCC)

  • ネクスコイン(NCXC

  • カウンターパーティー(XCP)

  • ザイフ(ZAIF)

  • ビットクリスタル(BCY)

  • ストレージコインエックス(SJCX)

  • ぺぺキャッシュ(PEPECASH)

  • カイカコイン(CICC)

  • ゼン(Zen)

  • コムサ(CMS

(出所:金融庁HP

以上が2018年10月時点のホワイトリストになります。一般論として、すでに国内取引所で扱われている仮想通貨については国内における需要のベースも存在することを意味します。よって、仮想通貨の取引量が収益に影響を及ぼす取引所としても、需要のある通貨を優先的に上場の検討対象とするインセンティブが働きます。このことから、ホワイトリストは新しい仮想通貨への投資を検討する際に有益な情報となります。

取引所取り扱い仮想通貨
BTCBCHETHETCLTCXRPXEM
Zaif*1
BTCBOX
bitbank
bitFlyer*2
Liquid by Quoine

*1)新規口座登録停止中。株式会社フィスコ仮想通貨取引所への譲渡が決定しています
*2)新規口座登録停止中

この表はグローバル取扱高で100位以内に入る国内の主要な取引所と仮想通貨の取り扱い状況をまとめたものです(トークンは割愛しています)。

例えばビットコインであれば国内主要取引所すべてで扱われていることがわかります。一方で、LTCやXRPはよく聞く仮想通貨の名前ですが全ての取引所が取り扱っているわけではありません。これを根拠に次にどこかの取引所に上場するかもしれないと予想することができるかもしれません。

このように、仮想通貨に関する一次情報も多く公開されているので、それを使って次の上場通貨予想やビットコインから始めた仮想通貨投資の拡大を検討するというのも一つの方法です。

2-2. 各仮想通貨のアカウントをフォローし信頼できる情報をゲットする

公式のSNSアカウントを持っている仮想通貨が存在します。これらのアカウントが上場前に情報を発信することはあり得ませんが、上場した場合は正確で信頼できる情報をを発信するアカウントであることは確です。なので、まずは公式アカウントをフォローするのがよいのではないでしょうか。

以下に上の表でご紹介した通貨のTwitterアカウントをご紹介します。

・ビットコイン(BTC)
@bitcoin

・イーサリアム(ETH)
@ethereum

・ビットコインキャッシュ(BCH/BCC)
@BITCOlNCASH

・イーサリアムクラシック(ETC)
@eth_classic

・ライトコイン(LTC)
@litecoin

・リップル(XRP)
@Ripple

・ネム(XEM)
@NEMofficial

2-3. 上場に関する情報や仮想通貨全般の情報がタイムリーに取得できるTwitterアカウントやサイトを紹介

仮想通貨の上場を予想するための他の方法として、有名仮想通貨投資家の情報発信をチェックすることも一つの方法です。彼らは日夜仮想通貨を研究しており、Twitterのフォロワーに対して情報発信を行っていますので、手軽に且つタイムリーに仮想通貨関連の情報を収集するために有用です。今回は情報のスピードと上場関連の情報発信を軸に下記のアカウントを紹介します。

Twitterアカウント

墨汁うまい(BlockchainUmai)@bokujyuumai
多くの仮想通貨投資家がフォローしているといわれるアカウント。情報のスピードや海外情報の翻訳等に定評があり、上場に関する情報もタイムリーに紹介されています。Twitterの他にもブログを運営しておりそちらも人気があります。

岡三マン@okasanman
株のトレーダーなら知らない人はいないのがこちらのアカウント。あのブルームバーグニュースでも取り上げられたアカウントです。人気の理由はその情報スピードにあります。主に株周りの情報が多いのですが、株以外の投資情報も発信しており幅広い情報をタイムリーに取得することができます。

ざきやまの衝撃@fixer_fx
ビットバンクが運営する仮想通貨情報サイトBTCNの編集長のアカウント。取引所の中の人として広く仮想通貨関連情報を発信しています。

仮想通貨関連情報サイト

Twitterのほかに、情報が早い仮想通貨関連サイトにも上場に関する情報が掲載されることがあります。以下には上場に関する情報が多く扱われるサイトや速報性の高いサイトを紹介します。

Cointelegraph Japan 
英語版が本家のサイトですが、日本語サイトもあります。かなり専門的な内容も扱っていますが、常に情報をアップデートし続けており、上場に関する情報ももちろん掲載されています。特に本家が海外サイトということもあり、手軽に日本語で海外の仮想通貨動向をリサーチしておきたい場合は非常に重宝するサイトです。海外にももちろんたくさんの取引所があるので、海外取引所での仮想通貨の上場に関する情報についても速報性の観点でマークしておくとよいかもしれません。

COINPOST
取り扱っている通貨の種類が豊富で、各国の規制動向に関するニュースや仮想通貨に関するカンファレンス等の要約情報も多く掲載し、情報の範囲は広い。Cointelegraph同様に英語の情報も日本語で配信されており、かなり網羅的な情報収集が可能です。各取引所の動向についても配信がなされており、仮想通貨の上場に関する情報も逐一発信されています。

仮想通貨ちゃんねる
5ちゃんねるの仮想通貨関連掲示板のまとめサイト。上場に関する噂も飛び交うこともあり、信ぴょう性はないものの多くの意見を見ることができます。信ぴょう性が低いことの裏返しとして速報性もありますので、自ら一次情報にあたって検証することができる人にはおすすめです。

2‐4. 初心者から次のステップへ。ICO関連の情報にも触れてみよう。

「上場」とは少し意味が違いますが、ICOに参加することで大きな利益を得ている人がいます。ICOはスタートアップ企業やプロジェクトがサービスを開発する際に、独自に作ったトークンやコインを多数の人に買ってもらうことで資金を調達する方法です。ICOには詐欺も多いため、仮想通貨初心者の方は手を出さないことを強くお勧めします。

また、ICOした後に取引所に上場するかどうかはわからないため、ICOに参加したものの、売却ができないということも多々ありますので、詐欺と同じくこの点にも注意が必要です。

しかし、上場に関する情報を調べるようになってくると必ずICOへの興味が増してくると思います。ここでは初心者から中級者になっていく過程でICOについて学ぶために、有益な情報源をご紹介したいと思います。

Coinkoyomi
CoinOtakuというサイトに掲載されている仮想通貨関連のイベントカレンダーです。あらゆる仮想通貨やトークンに関するイベントスケジュールがカレンダーのように並べられています。その中にはICOに関する情報が載っていることも多いので、まずはさらっと眺めていただきICOの情報に触れてみるとよいかもしれません。

さらに詳しく調べたい方は、本サイトの別記事で詳しく解説しているのでそちらをご覧ください。

3. 上場時の値上がりの理由とその後の値下がりへの注意

せっかく上場に関する情報を集めても、そもそもなぜ上場前後の値動きが起こるのかがわからなければ、投資を決断するのは難しいと思います。そんな方のために簡単に上場前後の値動きの背景をご説明いたします。

3-1. 安心感が期待を呼び、価格を上昇させる

仮想通貨がある取引所に上場すると価格が急騰する傾向にあるのは、

三つの要因
①流動性拡大
②お墨付きや安全かもしれないという安心感の醸成
③期待が期待を呼ぶ

が主な理由だと考えることができます。

①については、扱う取引所が増加すれば、その仮想通貨を売買できる場所、つまり流動性が増します。マイナーな取引所にしか上場されていない仮想通貨と、複数の大手取引所で扱われている仮想通貨を比較すれば、後者のほうがいつでも売れる・買えるという安心感が出てきます。まだまだ法定通貨ベースで実経済は回っていますので、法定通貨にいつでも交換できるということは、投資家にとって非常に重要なことであり、それを根拠に仮想通貨への期待が高まり値が動きます。

②は、これまでマイナーな取引所でしか扱われなかった仮想通貨がメジャーな取引所で扱われ始めると、「安全な通貨なのかもしれない」「何となく信頼のおける通貨なのかもしれない」と多くの人が考え安心感が生まれるということです。それによって、その仮想通貨を買うことへの心理的抵抗もなくなり、心理的抵抗がなくなった人たちがその仮想通貨を買うことで価格は上昇します。

③については言葉の通りですが、①や②の主要因に加え、投資家の様々な分析によって値上がりに対する期待が生まれ、その結果として価格が上昇することになります。上場時は、短期間に期待増加→価格上昇→期待増加というサイクルが回るために結果として価格が急激に高騰してしまいます。

3-2. 急激な値下がりに注意

上場時の値上がりの後、急激に値下がりすることがあるので注意が必要です。上場によって期待が期待を呼んだものの、期待しすぎて価格が高まりすぎたと投資家が判断した場合、「価格が高いうちに売っておきたい」という心理が働き、反転して値下がりが始まる可能性があります。

現在は仮想通貨の適正価格を評価する手法が確立されていないため、投資家が理論的に割安であるとか割高であるとかを判断することが非常に困難な状況です。この「適正価格がわからない」という仮想通貨特有の事情が背景にあるために、目標とする価格ではなく、市場参加者の心理のみによって影響を受けて大きなボラティリティが発生します。

まとめ

今回記事では仮想通貨の上場を中心に以下の点を扱いました。

  • 仮想通貨の上場を事前に知ることは基本的に不可能
  • 上場に関するヒントを自分で集める方法
  • 上場による値上がり値下がりの理由

価格が急騰する仮想通貨の上場はおいしい儲け話に見えますが、その波をつかむには正攻法で地道な情報収集が必要です。それでも情報を集めて判断するという投資本来の面白さがそこにはあるので、今回ご紹介したことをきっかけに仮想通貨ライフをより豊かなものにしていただければと思います。