本当に2分30秒で到着! ライトコインの送金時間と速い理由

仮想通貨の大きな魅力の一つとして、送金手数料の安さと送金スピードの速さがあります。

その中でも日本の取引所で購入が可能で、送金時間と手数料の安さに定評のあるライトコインの特徴と将来性、そして実際に送金した際どのくらいの時間がかるかを検証しました。

1. ライトコインの送金時間はビットコインの4分の1! 

今年の4月ライトコインの送金スピードの優位性と送金手数料の安さを物語る出来事が起こりました。

9900万ドル(日本円で約107億円前後)分のライトコインが2.5分で送金できたことです。さらに、送金手数料が40セント(日本円で約44円前後)しかかからなかったことがわかりました。

法定通貨の送金に比べ送金手数料が安いというのももちろんのこと。金額が小さくても大きくても送金スピードが2分30秒であるというのは、ライトコインの送金能力を物語るエピソードでした。

2. 実際に送金してみた! 結果、230秒でした

実際に送金をしてみました。

送金はビットポイントからビットフライヤー。そしてビットポイントからGincoというウォレットアプリで行いました。

Gincoは過去にハッキングなどのトラブルがなく、日本語対応しているスマートフォンウォレットです。iOS、androidでインストール可能。

では実際どのくらいの送金時間がかかるのか、検証をしていきます! 

2-1. ビットポイントからビットフライヤーへ送金

ビットポイントから送金が2時54分です。ライトコインの送金時間は230秒分なので理論上2時56分前後に到着することになっています。

すると数分後にビットフライヤーから一本のメールがきました。

 

まさしくほぼ送金時間通りにビットフライヤーに到着! ただ実際に反映されるのはメール文面の通りもう少し先のようです。

2-2. ビットポイントからGinco

午前3時23分に送金をしました。到着予定は午前3時25分前後といったところ。

アプリの仕様で送金完了の時間は分かりませんが、Gincoのウォレットより確認したところ午前3時25分前後に送金が完了していました。取引所から取引所と同様に取引所からウォレットでも、2分30秒前後でしっかり送金できました。

2-3. ライトコインの送金は取引所間も取引所からウォレットも詰まりなし! 

今回、取引所から取引所へと送金と取引所から自分のウォレットへの送金方法を試してみました。

ビットフライヤーに関しては反映されるのは遅いですが、送金自体はしっかりと時間通りだったことを確認。

※実験した20181010日はbitFlyerの送金遅延の噂がありましたが、問題なく完了することができました。

取引所からウォレットに関しても、時間通りに送金が可能なことが分かりました。ライトコインの送金速度が速いという事が真実であることが十二分に証明できたのではないでしょうか。

3. ライトコインの送金がビットコインに比べて速い理由

下の表を見て頂けばわかるように、ライトコインの承認時間はビットコインに比べて段違いに速いことがわかります。

 

ビットコイン

ライトコイン

承認時間

10分

2.5分

発行枚数

2,100万枚

8,400万枚

マイニング方法

POW

POW

ライトコインがビットコインより送金時間が4倍以上早いのは、セグウィット(Segregated Witness)という技術を実装している事が理由のひとつ。しかしマイニング難易度がビットコインより低いというのが最も速い理由です。

3-1. ライトコインはビットコインと比べマイニング難易度が低い

マイニングというのは仮想通貨を送金等取引した際、マイナー(マイニングを行う個人または団体)が取引の承認やブロックチェーンの更新を行う事をいいます。上の表で分かる通りライトコインとビットコインはPOW(Proof of Work)というマイニング方法を採用しています。

しかしライトコインとビットコインのマイニング方法は同じにも関わらず、送金時間がビットコインより4倍速くなっているのはどういうことなのでしょうか。これはマイニングによる難易度がビットコインとライトコインでは異なっているからです。

≪マイニング難易度が低い事のメリットとデメリット≫

ライトコインの大きな特徴である送金時間が速いというのは、マイニング難易度が低いということを示しています。マイニング難易度が低いことに対してのメリットとデメリットを書いていきます。

・マイニング難易度のメリット:

ライトコインはビットコインと比べるとマイニング難易度は高くありません。ですが、取引承認時間が早くブロックチェーン更新の時間も速いので、送金の迅速化。さらにマイニングによる報酬も得やすくなっています。

・マイニング難易度のデメリット:

取引承認時間の短縮は、ユーザーにとっては大きなメリットです。反面、取引の承認時間が短縮するということは、悪意のあるハッカーに仮想通貨の脆弱性を攻撃されるきっかけになります。加えてPOWというマイニング方法をとっているライトコインは、51%攻撃やセルフィッシュマイニングなどの攻撃にさらされてしまう可能性があります。

  • 51%攻撃 ネットワーク全体の50%以上を個人またはグループで支配してしまうことによって、意図的に不正取引の正当化や採掘の独占が可能です。
  • セルフィッシュマイニングSelfish mining) マイニングを成功し、自分が作った偽のチェーンをしばらく公開せず、本物のチェーンより長くなるまで自分で計算をします。そして本物のチェーンより長くなったところで正しいチェーンだと認識され、今まで使用していた本物のチェーンは、偽物よりチェーンが短いと判断され、存在しなかったことになります。結果マイニング報酬の独占、送金妨害などが生じてしまいます。51%攻撃と違うところは、25%以下でも可能だということです。

3-2. セグウィットは仮想通貨の2つの問題を解決する

セグウィットとは、取引履歴を圧縮しブロックに格納できるデーター量を増加さる技術です。

セグウィットを実装したことで、ライトコインはスケーラビリティ問題とトランザクション展性という仮想通貨にとって大きな障害になる2つの問題を事前に対処しています。

・スケーラビリティ問題

スケーラビリティ問題とは取引量が増大することによって、処理速度に遅延が発生してしまう問題のことです。

昨年ビットコインはこの問題によって異常なほど送金手数料が上がってしまっただけではなく、送金時間も大幅に遅くなることがありました。結果として問題解決のためハードフォークを行わざるを得ない事態となったのです。

・トランザクション展性

仮想通貨を送金する際、悪意のある受信者が意図的にトランザクションIDを改ざんすることで送金成功にも関わらず、送金失敗として何度も送金依頼を出す、という攻撃です。

もう少し分かり易く説明しますと、例えばAさんが仮想通貨を送る側。Bさんを悪意のある受信する側、と仮定。

AさんはBさんに送金依頼を出し、このときBさんは意図的にトランザクションIDを改ざんします。改ざんした結果、Bさんは裏ではしっかり仮想通貨を受け取っているにも関わらず、表向き送金失敗といて再度、送金依頼を出すというものです。

3-3. ライトコインがセグウィットを行った本当の理由

ライトコインのセグウィットは2017年5月に行われました。

しかしライトコインはビットコインのようなスケーラビリティ問題など抱えていませんでした。ではどうしてセグウィットを実行したのでしょうか。

その目的はライトコインが少額決済可能なライトニングネットワークと、仮想通貨同士を交換できるようにするアトミックスワップの2つを実装をすることでした。

ライイトニングネットワーク実装にあたってトランザクション展性問題が発生し易くなるのを防ぐためにセグウィットを行ったのです。

・ライトニングネットワーク 取引をする際に取引処理をブロックチェーンの外で行うことで、手数料無料、即時決済が可能。セキュリティーという面ではブロックチェーンを使用した取引よりは大きく安全度は低くなってしまいますが、ブロックチェーンの負荷が軽減されるので、スケーラビリティ問題が発生しにくくなるという利点もあります。

アトミッククロスチェーントランザクション(アトミックスワップ)

アトミックスワップは取引所などの第三者を介することなく、異なる仮想通貨同士の交換をすることができる技術です。取引所を使用しないことから仮想通貨の持ち主同士による、直接取引を可能にします。ただ現段階では送金速度が遅いことや、手数料が高いこと、交換できる通貨がまだ少ないなど、普及させるためには問題が山積みです。

3-4. ライトコインはどうしてハッキングが難しいと言われているのか? 

マイニングの難易度だけでいえば、ビットコインよりセキュリティーの低下は避けることはできません。

しかしライトコインはPOWを採用している仮想通貨の中でも、51%攻撃をするための費用が比較的高いことからハッキングをされづらい仮想通貨です。

次にライトコインがハッカーからアタックをされにくい理由をあげていきます。

・承認ブロック数  承認ブロック数が多いことは、ハッキングをされにくいことを意味します。ライトコインの承認ブロック数は6つあることから、非常にハッキングの可能性は低いといっていいでしょう。

・ハッシュレートが高い ハッシュレートとはマイニングをする際に必要は計算力という意味。『ハッシュレートが高い』ということは、マイナーが多く通貨そのものの信頼性が高いということになります。

またハッシュレートの際に使われる単位は以下5つです。

  •  KH/S,(1秒間に千回のハッシュ計算)
  •  MH/s(1秒間に百万回のハッシュ計算)
  •  GH/s(1秒間に十億回のハッシュ計算)
  •  TH/s(1秒間に一兆回のハッシュ計算)
  •  PH/s(1秒間に千兆回のハッシュ演算)

ちなみにライトコインのハッシュレートは10月16日現在、257TH/sで、1秒間に275兆回のハッシュ計算をしていることになり、51%攻撃をされ難い仮想通貨では、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュに次ぐ、POWを採用している仮想通貨の中では4位に位置しています。

・取引量の多さ 取引量が多いということは、マイナーが多いことにも繋がっていきます。51%攻撃をされた仮想通貨をみると、マイナーの数が少ないものが狙われています。ライトコインの場合はハッシュレートもかなり高いので、ハッカーに狙われる心配はありません。

以上の理由からPOWを採用している仮想通貨の中でも、ライトコインはハッキングされ難いとされています。

4. ライトコインの特徴と将来

こちらの章ではライトコインの特徴と将来について説明します。

4-1. ビットコインが金ならライトコインは銀、と言われる理由とは?

「ライトコイン(Litecoin」は現在2,000近くの仮想通貨が存在している中で、時価総額そして知名度ともに日本国内でもよく知られている仮想想通貨です。

ビットコインが登場した当初、承認時間が10分と遅く日常での利用には適さないとして、Googleのエンジニアだったチャーリー・リー氏は、ビットコインの弱点である承認時間を短縮したライトコインを開発しようとしました。

そしてビットコインを元にしてライトコインは作成され、ビットコインの弱点だった送金時間の遅さをライトコインで改善させることに成功しました。

発行枚数はビットコインが約2,100万枚に対し、ライトコインの発行枚数は8,400万枚。4倍多くビットコインより発行されることになっています。

ゆえにビットコインは希少性が高く、ライトコインは希少性は低いものの、非常に使い勝手が良いということから、ビットコインが金、ライトコインは銀と言われました。

4-2. ライトコインの将来性

今後ライトコインの価値が上がるためには以下のことが重要となってきます。

 (1) 企業との提携

ライトコインは今年の7月にトークンペイという仮想通貨との提携に伴い、ドイツの銀行であるWEG銀行の株式9.9%を取得しています。今後も様々なところとの提携をしていく可能性は非常に高いでしょう。

(2) 実際に使用可能となる

おそらくこれがライトコインでは最も重要といっても良いくらいに重要です。ライトコインは一般普及することが前提として開発されているので、実生活でどのくらいライトコインが使用できるようになるかが、ライトコインが今後生き残るか否かの分かれ道になるでしょう。

さらにライトコインの場合、ライトニングネットワークの実装など技術的な発展の場合でも大きく上昇する可能性があります。

まとめ

今回はライトコインの送金の実証と速さの理由について特集しました。

詳しくおわかりになりましたでしょうか?

  • ライトコインの送金時間は230
  • アトミックスワップが実装され、ライトニングネットワークも実装予定
  • 承認ブロック数、ハッシュレートが高いこと、取引量の多さからハッキングの可能性は極めて低いと言われている
  • 今後ライトコインがどのように現実世界と接点をもっていくかが重要

仮想通貨はまだまだ発展途中の市場で、これからどのようになっていくか多くの人が分からないといったところ。実際開発が止まっていたりする仮想通貨も現れてきています。

ライトコインは今も開発を続けている通貨です。今後の開発に注目してみてはいかがでしょうか?