
ビットコインに次いで歴史が古いライトコインですが、アルトコインといえばライトコインという人も多いほど有名な仮想通貨(暗号資産)です。
将来的に決済手段として期待が集まっています。
そんなライトコインについて、基礎的な知識から将来の値動き予想を解説しました。ライトコインについて詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
目次
1. ライトコインの発行枚数
ライトコインはビットコインをベースに作られています。
しかし、ライトコインは発行枚数をはじめとして、ビットコインとはさまざまな特徴が異なっています。それゆえ、ビットコインが抱えていた色々な問題を解決することができています。
それでは、発行枚数をはじめとするライトコインの特徴について解説します。
1-1. ライトコインの発行枚数は8,400万枚
ライトコインの発行枚数は8,400万枚と、ビットコインの発行枚数である2,100万枚の4倍です。
ビットコインを金(きん)に例えると、ライトコインは銀であるとよくいわれ、それは発行枚数と価格の違いから来ています。
ビットコインは流通量が少ない一方で1BTCあたりの価値は高く、反対にライトコインは流通量が多く1LTCの価値はビットコインと比べて低めであるからです。
発行枚数が多いと、以下のようなメリットがあります。
- 価格が安く、買いやすい
- 高速決済に対応できる
- 取引手数料が抑えられる
以上のメリットによりライトコインはさまざまな決済サービスから注目されており、将来的にはライトコインが決済手段のひとつとなる可能性もあります。
1-2. 発行枚数の調べ方
決済の際に重要となる発行枚数という概念ですが、実際に発行枚数を調べるにはどうすればよいのでしょうか。
実は発行枚数は簡単に調べることができ、「CoinMarketCap」というサイトで公開されています。
CoinMarketCapによると、ライトコインの発行枚数は現在6,400万枚になっています。
最終的な発行枚数は8,400万枚なので、既に約75%が市場に出回っているということですね。
また、CoinMarketCapでは他にも多くの仮想通貨のデータが公開されており、時価総額や現在の価格、取引量などを知ることができます。
仮想通貨市場全体の動向を把握する際に便利なサイトといえるでしょう。
1-3. ライトコインの半減期は価格に影響あり?
発行枚数に上限のあるライトコインには半減期が設定されており、直近では2019年の8月に半減期を迎えました。
仮想通貨は、円やドルなどの通貨とは違い、放っておくとマイナーにより際限なくマイニングされ、必要以上の枚数を発行してしまいます。
発行枚数が必要以上に増えると通貨の価値が下がり、インフレが起こってしまいます。
それを防ぐために設定されているのが半減期であり、流通量が増加するにつれて新規発行枚数が減っていくように設定されています。
▶仮想通貨の半減期とは? 半減期一覧
半減期を迎えるとその仮想通貨の価格は上昇するといわれています。これは、供給量が減少するために需要が増え、その分価格が上がるという理論に基づきます。
しかし実際は、半減期を迎えることは誰もが事前にわかっているため、実際に半減期を迎えるよりずっと前に上昇を織り込んでいることがほとんどだという意見もあります。
いずれにせよ、半減期はマイナーにとっても仮想通貨投資家にとっても重要な事項ですので、自身が取り扱う仮想通貨の半減期は意識しておくとよいでしょう。
上記チャートはライトコイン/ドルの2019年4月からの日足チャートです。
丸で囲ってある部分が半減期の当日に当たる箇所ですが、多少の上ヒゲはあるもののほとんど半減期による影響はありませんでした。
上述したように、既に半減期による価格変動を織り込んでいたケースと考えられます。
半減期の値動きは予測しづらいものなので、半減期だから上昇するだろうという考えでトレードをするのは危険ともいえます。
2. ライトコインはどんな仮想通貨?
ライトコインとは、代表的なアルトコイン(オルトコイン)のひとつであり、2011年にビットコインをもとに誕生しました。
アルトコインのなかでは最も歴史は古く、取引も活発に行われています。
2-1. 管理する組織が存在しない
多くの仮想通貨にもいえることですが、ライトコインには管理する組織が存在しません。
ライトコインは世界中にいるマイナーたちがマイニングをおこなうことで新たに発行され、供給されます。
そのため、円やドルなどの既存の通貨とは異なり、非中央集権的なシステムとなっています。
しかし、実際にはライトコインの開発を積極的におこなっている「ライトコイン財団」が大きな権力を持っており、完全な非中央集権制とは言い難いという声もあります。
2-2. Segwitの導入によりブロック生成速度が速い
ライトコインの大きな特徴のひとつとして、ブロック生成速度が速いことが挙げられます。
ブロック:トランザクション(取引データ)を格納する保管庫にあたるもの
ライトコインのブロック生成速度はビットコインの4倍です。それはマイニングの難易度が異なるからです。
ビットコインと比べライトコインはマイニングの難易度が低く、トランザクションの処理がより速く完了するため、ブロック生成速度が速くなるのです。
ブロック生成速度が速いと、より多くの取引をスムーズに処理できるため、少額決済が増えても対応できるということになります。
2-3. 決済に向いている
上述したように、ライトコインは決済に適性のある仮想通貨です。取引手数料が安いこと、大量の取引でも処理が可能なことが決済向きである理由として挙げられます。
ライトコインを用いた決済サービスは、今までもLitePayなどが発表されていました。
しかし、LitePayは数か月でサービスを終了してしまい、現在はライトコインを用いたメジャーな決済サービスは存在しません。
ライトコインの決済サービスへの適性を考慮すれば、今後新たな決済サービスが誕生する可能性も高く、ニュースなどをしっかりチェックしておくとよいでしょう。
2-4. Segwit
Segwitとは、トランザクションのうち署名のデータを分離し、容量を小さくまとめてブロックに格納するシステムです。
このSegwitの機能により、ひとつのブロックに効率的にトランザクションを格納することができ、処理の高速化が可能になります。
ビットコインではかつて、取引量の増加とともにスケーラリビティ問題が発生し、取引の遅れに繋がっていました。
スケーラリビティ問題:取引量が多すぎるためにデータ処理が追い付かず、迅速な取引が不可能になってしまう問題。手数料を多く払っている取引から順に処理をおこなうため、手数料の増大にも繋がる。
Segwitのシステムは、このスケーラリビティ問題も解決し、円滑な取引を可能にしています。
さまざまな点で優れたシステムであるSegwitを導入していることも、ライトコインが高く評価される一因となっています。
2-5. ライトニングネットワーク
ライトニングネットワークとは、Segwitと同じくスケーラリビティ問題の解決に役立つシステムです。
仮想通貨の取引は、A氏からB氏へ送金するパターンの他に、A氏からB氏、B氏からC氏というように、B氏のような中継点が存在する場合が多いです。
ライトニングネットワークを導入することで、A氏からC氏への取引だけをブロックチェーン上に記録することが可能になります。
すなわち、ライトニングネットワークによって重要なトランザクションだけを選択してブロックチェーン上に記録することで、スケーラリビティ問題を解決することができるのです。
ライトコインはこのライトニングネットワークを導入しており、Segwitと併せて高速決済に非常に便利な仮想通貨であるといえるでしょう。
3. ライトコインの将来価格の予想
ここまででライトコインの基礎的な事項について説明しました。ビットコインと比べて実際の決済に向いているなど、実用性の高い仮想通貨であることが分かったかと思います。
ここからはライトコインの将来価格について、さまざまな要因をもとに予想をしていこうと思います。ただし市場に絶対はないため、取引をする際はご自身の調査や判断に基づいておこないましょう。
3-1. 2017年の高値以来やや弱く推移
下はライトコイン/ドルの週足チャートです。
ライトコインは2017年末の仮想通貨ブームの際に約370ドル(約39万円)の高値を付けた後下落に転じ、現在はやや弱含みで推移しています。
しかし、チャート上のトレンドライン(青)でしっかりと反発しており、ここから上昇に転じる可能性もあります。
2019年6月の高値である約150ドル(約16万円)を超えていけるか、もしくは下落しトレンドラインを割ってしまうかが今後の注目すべきポイントとなるでしょう。
3-2. ビットコイン価格と連動
下はビットコイン/ドルの週足チャートです。
ビットコインのほうが直近では強い動きを示しているものの、チャートの概形としてはほとんど連動していることがわかります。
ライトコインがもともとビットコインをもとに作られた仮想通貨であり、似た特性も多いことを鑑みれば、ある程度相関性があるのにも納得がいきます。
ライトコインの取引をする場合は、ビットコインの動向にも気を配るべきでしょう。
3-3. 将来性は高い
前半で述べたように、ライトコインはビットコインに比べて秀でている点が多く、今後が期待されている仮想通貨のひとつです。
現在も全仮想通貨の中で時価総額は7位であり、ライトコインに投資している投資家は多いです。
ライトコインを起用した決済システムが普及すれば、ライトコイン相場も再び活況を呈するかもしれません。
3-4. 市場心理が改善すれば上昇もあるか
2017年末の仮想通貨ブームでは一般の投資家の参入も多く、市場心理も非常に盛り上がっていました。
しかし、その後の仮想通貨市場全体の下降トレンド入りによって含み損を抱えた投資家も増え、市場心理は一気に冷え込みました。
現在も仮想通貨に対する不信感を抱く投資家が多く、本格的な上昇相場には転じきれない可能性が高いです。
仮想通貨関連の法律や制度の整備が進んだり、仮想通貨を用いた決済システムが発表されたりするようになれば、再び仮想通貨が一般に浸透していくものと思われます。
そのような未来を予想して、今のうちから仮想通貨を買っておくのもひとつの手でしょう。
3-5. 未知のリスクも多い
ここまではライトコイン、ひいては仮想通貨に対してポジティブな見解を述べましたが、仮想通貨には未知のリスクも多く存在します。
例えば、仮想通貨取引所のハッキングによる資産の毀損など、いまだ対策が十分とはいえないことも多いです。
金融商品という目線から見ると、仮想通貨自体まだ新しいジャンルの金融商品であるため今後どんな障害が出てくるかは誰にもわかりません。
ライトコインだけに焦点を当てても、今後ライトコインの上位互換となるような仮想通貨が誕生し、ライトコインの存在が脅かされる可能性もないわけではありません。
仮想通貨投資をする際は、過度なリスクを抱えずに、適切なロットかつ、万全のセキュリティを準備したうえでおこないましょう。
まとめ
今回の記事では、ライトコインの発行枚数をはじめ、ライトコインの基礎的な情報から、今後の価格予想について解説しました。
ビットコインの抱えるスケーラリビティ問題などを克服しているライトコインは、多くの投資家から注目されています。
しかし、現在のライトコイン価格は低迷しているといわざるを得ず、投資対象とするのは難しいかもしれません。
一方で今回述べたようなライトコインの上昇を示唆する事実もあり、今後に期待している投資家も多数いることでしょう。
ライトコインに限らず仮想通貨に投資をする際は、リスクとリターンをしっかり見極めたうえでおこなうことが重要です。
感情的にならずに、淡々と自分のルール通りに取引をするのが投資の鉄則です。しっかりと情報を整理して、万全の準備をしたうえで投資をするとよいでしょう。
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