【図解】メイカー(Maker)とテイカー(Taker)の違いは? わかりやすく解説

仮想通貨(暗号資産*)取引所の手数料欄を見ていると、メイカー(Maker)テイカー(Taker)という用語を見かけたことはありませんか。

それぞれの手数料が違う場合も多いことから、ややこしいと感じる人もいるのではないでしょうか。

この記事では、メイカーとテイカーの違いについてイラスト入りで分かりやすく解説します。

メイカーとテイカーをうまく活用することで、手数料を安く抑えることができますよ。

*2018年12月の仮想通貨交換業等研究会による報告書において、呼び名を「暗号資産」とする内容が取りまとめられました(参考|「仮想通貨交換業等に関する研究会」(第11回)議事次第

1. メイカーとテイカーの違い

メイカー、テイカーという用語は、取引板を使った取引で使用されます。

1-1. 取引板の仕組みをおさらい

メイカーとテイカーの区別があるのは、取引板で注文をするときです。メイカーとテイカーの違いを説明する前に、取引板の仕組みをおさらいしておきましょう。

仮想通貨の価格がずらっと並んだ「板」を見たことがあるかと思います。これが取引板です。

並んでいるたくさんの価格は、この価格で買いたい、売りたいという人が出している注文価格です。ユーザーはこの価格を見ながら、自分が取引したい価格の注文を出しています。

仮想通貨取引では、以下の2種類の取引方法があります。メイカーとテイカーが使われるのは取引所形式での取引だけです。

  • 取引所とユーザーで取引を行う販売所形式
  • ユーザー同士が取引板を活用して取引を行う取引所形式
指値注文と成行注文とは?
取引所形式には、大きく分けて指値注文成行注文の2つの注文方法があります。
  • 指値注文とは、自分で取引したい価格を決めて取引する注文のこと
  • 成行注文は、その時点で一番最安値の価格で取引する注文のこと
これらの注文方法は、メイカーとテイカーにも大きく関係しています。

1-2. メイカー(Maker)は、取引板にない価格で注文を出す人

 

メイカーとは、取引板にない価格で買い注文、もしくは売り注文を出す人のことを指します。

「新しい価格を作る(Makeする)人」なので「メイカー(Maker)」と呼ばれます。

「指値注文=Maker」ではない
指値注文とは「自分で価格を指定する注文方法」で、板に価格があるかどうかは無関係です。すでに板にある価格を指定して注文しても指値注文となりますが、この場合はMakerにはなりません。

1-3. テイカー(Taker)は、取引板に掲載されている価格で注文を出す人

テイカーとは、取引板にすでに掲載されている価格で注文を出す人のことを指します。成行注文、もしくは取引板の中にある価格に対する指値注文がテイカー注文です。

「すでにある価格を取ってくる(Takeする)人」なので「テイカー(Taker)」と呼ばれます。

2. メイカー、テイカーを活用する上で注意するポイントとは

各取引所によってメイカーとテイカーの手数料が異なる場合があります。この章ではメイカーとテイカーの手数料の違いと、注意しておくべきポイントを紹介します。

2-1. メイカー手数料は、テイカー手数料よりも安い

基本的にメイカーの手数料は、テイカーの手数料よりも安いです。

その理由は、仮想通貨取引所がメイカーにたくさん取引をしてほしいため。

メイカーが注文を出すと、取引板に新しい注文が並ぶことになり、流動性の促進につながります。流動性の高い取引所は、注文が成立しやすく、他のユーザーにとって「取引しやすい」というメリットがあります。

流動性が高いと希望価格で売買が成立しやすい

ユーザーにとって取引しやすい環境を作ってくれるメイカーを増やすために、取引所はテイカーよりも手数料を優遇しているわけです。

メイカー手数料がマイナスの取引所も!
手数料がマイナスということは、取引するたびに取引所からその手数料分を受け取ることができるということ。頻繁に取引をする場合は、マイナス手数料は大きなメリットになります。

ではメイカー注文だけで取引をすればよいのかというと、そうでもありません。

2-2. 即座に注文を約定したい場合には、テイカー注文で

メイカー注文は、注文が成立するまでに時間がかかるというデメリットがあります。

取引板にない価格で注文を出すため、その価格で取引したい人がいなければ、いつまでたっても取引は成立しません。

取引に時間がかかってしまうと、手数料で得をする以上に、価格の変動によって損をする可能性もあります。

そのため一刻も早く売りたいあるいは買いたいというときは、取引板に並んでいる価格で注文を出す「テイカー注文」のほうが適しています。

手数料だけに気をとられずに、使い分けることが重要です。

3. メイカー、テイカー手数料比較

国内取引所を対象に、メイカーとテイカーそれぞれの手数料を比較しました。どの取引所を使うかの参考にしてください。

3-1. 国内取引所の手数料一覧

国内の仮想通貨取引所の手数料を、メイカー、テイカーごとにまとめました。

取引所名メイカーテイカー
bitFlyer0.01~0.15%0.01~0.15%
bitbank-0.05%0.15%
BITPoint無料無料
GMOコイン無料0.01%
Zaif無料無料
Fisco0~0.3%0.1~0.3%
Liquid無料無料
Huobi無料無料

3-2. 注文のタイプで取引所を選ぼう

注文の内容によって、手数料がお得になる取引所は違います。自分がどんな注文を多く行うかによって選んでみましょう。

初心者は両方無料の取引所

取引板での取引経験が浅い人など、メイカー注文とテイカー注文の使い分けに不安がある人は、両方の手数料が無料の取引所がおすすめ。取引回数が増えても手数料がかかりません。急な価格変動もあるので、少額の取引から始めてみましょう。

メイカー注文が多いならビットバンク

ビットバンクは、2019年1月からメイカー手数料がマイナスになりました。テイカー手数料は0.15%とやや割高ですが、メイカー注文をメインで使う場合は、ビットバンクでの取引がおすすめです。

4. 簡単に買えるのは販売所形式

仮想通貨投資初心者の方にとっては、取引板での取引を難しいと感じる方もいると思います。その場合、販売所形式の取引なら簡単に取引が可能。取引板自体がないので、メイカーとテイカーも気にする必要もありません。

販売所は取引所に比べて売買価格がやや割高ですが、難しいことは抜きにして仮想通貨取引がしたいという方は、選択肢の一つに加えてみましょう。

まとめ

仮想通貨取引におけるメイカーとテイカーについて解説しました。

  • メイカーは新しく価格を作ること
  • テイカーはすでにある価格を取ってくること

取引板にない価格で注文を出す場合はメイカー手数料、取引板にある価格で注文する場合はテイカー手数料が掛かります。

基本的にメイカー手数料のほうがテイカー手数料より安いのですが、約定に時間がかかるというデメリットも知っておきましょう。