
モメンタムはシンプルながらも価格の動きを予想することに役立つ指標です。他の指標と組み合わせたり、特定のパターンを覚えたりすることで、効率的に利益を狙っていくこともできます。
今回の記事では、モメンタムの基本的な概要や意味、見方と売買ポイント、利益を出すコツまで実際のチャート画像を使いながら解説していきます。
目次
1. モメンタムとは?
この項目では、モメンタムの概要、見方、売買タイミングについて確認していきます。
1-1. 相場の勢いを示した指標
投資の世界におけるモメンタムとは、相場の勢いを示した指標です。全体的な相場の方向感の把握や売買タイミングの見極めなどに活用します。
言葉の意味
モメンタムは英語で「momentum」という表記になります。日本語に訳すると「勢い」や「推進力」といった意味を持っています。
計算式「当日終値 – n日前の終値」
モメンタムの計算式は「当日の終値 – n日前の終値」というシンプルなものです。例えば当日の終値が10円でn日前の終値が9円であれば、モメンタムはその差額となる「1円」となります。
また、明確な決まりはありませんが、「n」には9〜14の間の数値がよく使われます。チャートツールのTradingviewでは、モメンタムの「n」の初期設定は10となっています。
1-2. 見方
モメンタムの見方には大きく分けて2種類あります。具体的には、0を基準として数値が上か下かを基に相場の上昇または下落の勢いを判断するものです。
モメンタムの見方
- 0より上の場合:上昇の力が強い
- 0より下の場合:下落の力が強い
また、どちらの場合でもモメンタムが横ばいになると、上昇または下落の力が弱まっていることを示すことになります。
1-3. 売買タイミング
モメンタムが0を上抜けした時が「買い」
モメンタムが0を上抜けした時は「買い」の機会の1つと考えられています。0より上に抜けたことで、買いの圧力が高まり、価格の上昇が見込めるからです。
たとえば、以下のチャートではモメンタムが0を上抜けした後に、価格が大きく上昇していることが分かります。
そのため、このタイミングは買いを入れる機会の1つと考えられるでしょう。
モメンタムが0を下抜けした時が「売り」
モメンタムが0を下抜けした時は「売り」の機会の1つと考えられています。0より下に抜けたことで、売りの圧力が高まり、価格の下落が見込めるからです。
たとえば、以下のチャートではモメンタムが0を上抜けした後に、価格が大きく上昇していることが分かります。
そのため、このタイミングは売りを入れる機会の1つと考えられるでしょう。
上下を問わず0から極端に乖離した時
上下を問わず、モメンタムが極端に乖離した時は売買タイミングの1つです。乖離が大きくなると利食いや損切りで価格が反発する可能性が高まることが、その理由です。
上方に乖離した場合は下落する可能性が高まるので売り、下方に乖離した場合は反発して上昇する可能性が高まるので買いを入れる機会と考えることができます。乖離の水準には明確な決まりがないため、モメンタムや価格の過去の推移を参考にするのが一般的です。
たとえば、以下のチャート画像では画面右側で価格が0より上に大きく上方乖離していますが、その後は反発して下落していることが分かります。
また、過去のモメンタムや価格と比較しても、乖離の幅は非常に大きいことが読み取れます。そのため、このタイミングは売りを入れる1つの機会と考えることができるでしょう。
2. モメンタムで利益を出すコツ
この項目では、モメンタムで利益を出すコツについて解説していきます。
2-1. ダイバージェンスで転換点を活用する
ダイバージェンスを活用し、転換点を活用することはコツの1つと言えます。転換点でエントリーや決済をすることで、より大きな値幅を狙っていくことができるからです。
ダイバージェンスは指標と価格が逆行する現象のことを指しており、発生すると価格は逆方向へ反発する傾向があります。つまり、ダイバージェンスが発生すると、価格の転換点が発生する可能性が高まります。
モメンタムと価格のダイバージェンスには、買いと売りに繋がる以下の2つのパターンが考えられます。
売買ポイント
- 価格が下落しモメンタムが上昇したら「買い」
- 価格が上昇しモメンタムが下落したら「売り」
実際のチャート例
以下のチャートでは価格は下落していますが、モメンタムは上昇するダイバージェンスが発生しています。
このパターンのダイバージェンスが発生した場合、価格は上昇する傾向があります。実際にチャート上でも、ダイバージェンス発生後に価格が反発し、大きく上昇していることが分かりますね。買いを入れる機会の1つと考えられるでしょう。
このように、ダイバージェンスを見極めることで転換点でのエントリーや決済が狙いやすくなります。より大きな値幅を取ることができるので、利益を出すコツとして挙げられるのです。
2-2. RSIで決済の信頼性を高めて利益を狙う
RSIで決済の信頼性を高めることは、利益を出すコツの1つとして挙げられます。RSIは相場の過熱感を示した指標であり、買われ過ぎを示した場合は価格が下落、売られ過ぎを示した場合は価格が上昇する傾向があります。モメンタムだけでは判断が難しい場合などに、決済の根拠として活用することが可能です。
実際のチャート例
以下のチャートの中央付近では、RSIが70を超えて買われ過ぎの状態を示しています。
モメンタムだけでは判断が難しいですが、RSIが買われ過ぎを示していることで、このタイミングでは価格が反発して下落する可能性が高まっています。実際に、その後の価格は下落していることが分かります。このタイミングでポジションを保有している場合は、RSIを決済の根拠とすることができます。
このように、モメンタムとRSIを併用することで、決済の判断に役立てることが可能となるのです。
3. モメンタムが利用できる国内取引所
仮想通貨の取引をする場合、モメンタムは利用する取引所によっては使えないことがあります。以下は、モメンタムを表示する機能を実装しているの取引所です。
モメンタムを使った仮想通貨取引がしたい時には、上記の取引所を活用すると良いでしょう。
まとめ
以上、モメンタムについて解説してきました。今回の記事のポイントを改めてまとめておきましょう。
- モメンタムは相場の勢いを示した指標のこと
- 0より上の場合は上昇、下の場合は下落の力がそれぞれ強い
- ダイバージェンスやRSIを活用することが利益を出すコツ
モメンタムは取引において役に立つ指標ですが、投資においては損失が出る場合もあります。取引をする際には、資金量を下げるなどリスク管理も合わせて行うようにしましょう。
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