
モナコインは日本で作られた仮想通貨(暗号資産*1)です。
“秋葉原ジャック”など活発なコミュニティが話題になる一方、Segwit(*2)を主要コインとして初めて導入するなど、技術面でも注目を集めました。
国内でも取り扱いのある取引所は複数あり、手数料は取引所によって異なります。中には取引するたびに手数料がもらえるという取引所も!
また取引時だけでなく、送金、日本円出金でも手数料がかかります。「気が付いたら手数料で資産のほとんどがなくなっていた!」なんてことがないように、しっかり比較して選んでみましょう。
*1)*2019年5月、呼び名を「暗号資産」とする改正資金決済法が可決されました(参考|日本経済新聞)
*2)ブロック容量を増やし、1度に処理できる取引数を増やす技術。送金詰まりの解消やそれに伴う手数料の減少が期待されます。
目次
1. モナコイン取引に関する手数料3つ
モナコインを取引きする上で様々な場面で手数料がかかります。
今回は
- 取引手数料
- 送金手数料
- 日本円出金手数料
について解説していきます。
1-1. 取引手数料
取引所で仮想通貨を購入したり売却したりするときに必要になるのが取引手数料です。取引所や通貨ペアによって設定額は様々ですが、概ね0%~0.1%となっているところが多いようです。
取引手数料は売買をするたびに必要なので、頻繁に取引をする人は取引手数料が低い取引所を選びましょう。
1-2. 送金手数料
送金手数料とは取引所や販売所から外部の仮想通貨アドレスに送付する際に必要な費用のことです。取引手数料と同じく、取引所や販売所、通貨ごとに異なっています。
取引所から個人のウォレットへ送金するときに必要になるので、特に少額の送金を予定している人は必ずチェックしましょう。
1-3. 日本円出金手数料
日本円出金手数料は取引所の口座から銀行口座へ日本円を出金するときに必要となる費用のことで、「500円」など一律で課されることが一般的です。
500円の出金手数料を取られる場合、2万円を引き出す人にとっては2.5%の負担で済みますが、1万円を引き出す人にとっては5%の負担になります。出金額が少なく、頻度が高いほど負担が大きくなってしまうので注意しましょう。
販売所の公式サイトを見ると「手数料無料」と書かれていることが多いですが、実は目に見えない手数料がかかっています。
仮想通貨を購入する際に取引所と販売所の値段を比較してみると、販売所の方が高く設定されています。この差こそ「見えない手数料」。ユーザー同士が直接売買する取引所と異なり、販売所は販売所とユーザーの取引になります。運営に必要な費用などを上乗せしているため、取引所よりも割高になる傾向があります。価格差は「スプレッド」とも呼ばれます。
参考:【2019】ビットコインのスプレッドとは? 国内14社を徹底比較
2. bitbankなら取引するたび利益になる
それでは実際にモナコインを購入する場合、どの取引所がオススメなのでしょうか。結論から言うと「bitbank」がオススメです。
取引手数料 | Taker -0.02% Maker 0.12% |
送金手数料 | 0.001MONA(他社同額) |
JPY出金手数料 | 550円/770円(3万円以上) |
各項目について解説していきます。
■取引すればするほど手数料が「もらえる」!
モナコインをbitbankで購入すべき最大の理由は手数料がマイナスなこと!
※2019年1月5日より手数料が改訂されました(bitbank.cc|キャッシュバックキャンペーン開始および売買手数料の改定に関するお知らせ)
一般的には取引するたびに手数料を取られてしまいますが、マイナス手数料の場合は、取引のたびに手数料をもらえます。
BitbankはTaker手数料が-0.02%なので、例えば100,000円分の取引をした場合は20円がもらえます。

■送金手数料は他社と同レベル
送金手数料は0.001MONAとなっていて他社とは変わりありません。1MONA=120円の場合、送金手数料は0.12円程度ということになります。
■出金回数を少なくして出金手数料の節約に
日本円出金手数料は他社よりもやや割高。しかし出金を少なくすることで節約が可能です。取引を頻繁に行う人は、出金手数料よりも頻度が多い取引手数料に注目しましょう。
3. モナコインが買える国内取引所&販売所
それでは他の仮想通貨取引所や販売所と手数料に関してどれほどの違いがあるのでしょうか。国内の取引所、販売所の手数料各種をまとめました。
取引所
取引所 | 取引手数料 | 送金手数料 | 日本円出金手数料 |
bitbank.cc | Taker -0.02% Maker 0.12% |
0.001MONA | 550円 770円(3万円以上) |
Huobi | Taker 0% Maker 0.15% |
0.001MONA | 330円 |
フィスコ仮想通貨取引所 | Taker 0.1% Maker 0.1% |
0.001MONA | 385円 770円(3万円以上) |
販売所
販売所 | 取引手数料 | 送金手数料 | 日本円出金手数料 |
bitFlyer | 無料 | 無料 | 220~770円 |
フィスコ仮想通貨取引所*3 | 無料 | 0.001MONA | 385円 770円(3万円以上) |
Coincheck | 無料 | 0.001MONA | 407円 |
*3)販売所(簡単売買)はサービス停止中
bitFlyer、Coincheckではモナコインは販売所のみの取り扱いです。
取引所よりもやや割高にはなりますが、取引所と違って金額の指定や発注を行う必要がないので、仮想通貨売買が初めての人でも簡単に購入できます。
4. コミュニケーションを楽しめるモナコイン
モナコインは投資だけではなく、実用的な使い道もあります。投げ銭、買い物といった使い方にも焦点を当てて説明していきます。
4-1. 投げ銭で手軽なコミュニケーション
モナコインは投げ銭としての利用方法もあります。
ツイキャス
2019年11月28日にウォレットサービスを中止することが発表されました。10月8日より、入金・出金等が順次利用できなくなります。
スケジュール等詳細情報はこちら⇒モイ株式会社|ツイキャスウォレット機能の終了について
ツイキャスはライブストリーミングサービスで誰でも生放送動画を配信できるサービス。見ている人から配信者に送るアイテムを、モナコインで購入できます。
アイテムを送ると配信時間を延長できるので、応援する気持ちを配信者へ伝えることができます。
Monappy
Monappyではモナコインで買い物をしたり、投稿されたイラストや記事に対して投げ銭をしたりすることができます。
2018年9月に不正出金が発生し長らくサービスが停止されていましたが、2019年9月30日にサービス再開が発表されました。
参考:インディースクエア|Monappy サービス再開のお知らせ
インディースクエア社によると、被害額全額補償の方針とのこと。twitterでも再開を喜ぶ投稿が相次ぎました。
monappy再開めでたいイラストー。 pic.twitter.com/PJCzHrVcr8
— みゃーの@冬コミ新刊通販中 (@selenekaguya2) September 30, 2019
Tipmona
Tipmonaはtwitterを使ったモナコイン の送金サービスです。
相手のTwitterIDさえわかればモナコイン を送金することができるので、取引所へのログインも、QRコードリーダーも必要ありません。好きな芸能人や誕生日の友達に気軽にモナコインを送金することができます。
tipmonaは2019年9月10日をもってサービスを終了しました。
tipmonaのサービスを終了いたしました。これまでのご利用ありがとうございました!
— モナコインちゃんbot – サービス終了 (@tipmona) September 10, 2019
4-2. 買い物に使える
モナコインは投げ銭としてだけでなく、お店でも決済手段として利用することができます。
オンラインストア「Bitcoinmall」は、ビットコインだけでなくモナコインの決済も可能。秋葉原のパソコンショップ「Ark」ではオンラインショップでも実店舗でもモナコインを利用することができます。
4-3. モナコインはコミュニティがアツい
モナコイン最大の特徴の一つは、利用者のコミュニティの強さ。
有志による活動で知名度を上げてきた歴史があり、ほかの通貨とは異なるユニークな“文化”がたびたび注目を集めています。
モナコイン神社の“建立”
モナコインで購入された長野県内の山中に、有志達が祠などを持ち寄って神棚を設置。「モナコイン神社」としてモナコイナーたちによるオフ会が開かれるなどしています。交通の便がいいとは言えない場所ですが、清掃や雑草の処理なども有志が行っています。
モナコイン神社に来たので記念撮影。モメ神社withモメ神社ちゃんキーホルダー pic.twitter.com/QUy7fszORY
— baneo (@baneon) August 26, 2018
個人が100万円を投じてCMを作成! 秋葉原ジャック
2017年には秋葉原ジャックという広告プロジェクトが開催されました。このプロジェクトでは、発起人である個人が私財100万円を投資。秋葉原にある巨大ディスプレイでのプロモーション動画の放映や、店頭でのチラシ配布が行われました。
さらにプロジェクトに賛同した店舗でステッカーやライターといったモナコイングッズが配布されるなど、個人の枠を超えたイベントに発展。SNSだけでなくニュースメディアにも取り上げられ、大きな話題になりました。
まとめ
モナコイン取引に関する3種類の手数料について解説しました。
モナコインはTipmonaやツイキャスでの利用も多く、日本円では難しかった小さな価値を評価したり、ちょっとした感謝を伝えたりすることに使われています。コミュニティの輪に加わることで、仮想通貨が身近に感じられるかもしれません。
購入の際、取引手数料がマイナスになっているbitbank.ccがおすすめですが、そのほかの手数料にも注意して、投資を楽しみましょう!