ネム(NEM/XEM)のPoIとは? メリットと重要性を挙げる2つの要素

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ビットコインは取引の承認にPOWという仕組みを取るのに対し、ネム(NEM/XEM)はPoIという仕組みを採用しています。

PoIはPoWに使用する高性能コンピュータのような設備は必要なく、また不正も防ぐことが出来るような仕組みになっています。

今回はそのPoIの仕組みについて詳しく見ていきましょう。

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1. PoIは重要度によって承認の権限を得られる仕組み

PoIはProof Of Importanceのことで、XEMの保有量と取引量から算出したノードの重要度によって取引の承認権が与えられる仕組みです。

この承認をハーベストと言います。

1-1. 重要度は流動性と保有量で決まる

それではどのようにすると重要度を上げることができるのでしょうか?

取引の承認権を与えられるための大前提の条件として、まず10,000XEM以上を保有することが必要です。

その上で重要度を上げるには、ネムを多く保有しその流動性を高くすることに貢献しなければなりません。

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ネムの流動性を高めることで重要視されているのは、以下の3点です。

流動性を高める条件

  • 1,000XEM以上送金する取引を行っていること
  • 30日以内に取引を行っていること
  • ハーベストに参加する条件を持つ他のユーザーからXEMを受け取っていること

そしてネムを多く保有するという点で重要視されることは、以下の2点です。

保有量の条件

  • vested(権限を与えられた)XEMの合計保有量
  • 一時的に重要度が高くなっているXEMの総合保有量

主にこれら5つの条件を満たすことで重要度を高めることができます。

1-2. 不正を防ぐ仕組み

その重要度を利用し「ネムを多く保有することで不正を行う人がいるのではないか」と考える人もいるかもしれません。

例えばグループを作り、そのグループの中でネムの取引を頻繁に行えば流動性を高めているように偽装できそうです。しかしこの問題はすでに想定されています。

同じグループの中でネムがやりとりされるだけでは流動性を高めると言うには不十分で、新たな別の人ともネムのやりとりを行うことが必要です。

そもそも10,000XEM保有することも難しいので、悪意を持つコミュニティへの参加者の数も必然的に少なくなります。

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2. PoIのメリット

PoI PoS PoW
承認者になる条件 取引量
保有量
保有量 計算量
承認の速さ
特徴 流動性が担保される
電気代がかからない
電気代がかからない 非中央集権的

POIは他のコンセンサスアルゴリズムとどのような違いがあるのか比較しながら見ていきましょう。

2-1. 承認速度が速い

PoWはブロックの承認に10分程度かかるのに対し、PoIはブロックの承認には1分程度しかかかりません。

承認者を決める際にPoWはコンピュータを使った計算処理が必要ですので、取引の承認に10分程度の時間がかかります。

一方でPoIはその計算処理が必要なく、保有量取引量を基に承認者が決まるので、取引の承認に時間がかかりません

2-2. 51%攻撃のリスクが低い

PoWではネットワーク全体の51%以上の計算処理能力を持つことでブロックチェーンを支配することができます。しかしPoIのネットワークを支配するにはコインの流通量の51%を保有することが必要。

ネムの場合、その金額は1億6千万ドル以上(約17億5600万円)(*1)に上り、実質的には不可能な価格です。
*1)2019年2月6日時点

また51%のネムを保有する悪意のある人が攻撃を成功させると、通貨の価値が下がります。その人自身が持つネムの価値も下がるため、51%攻撃が生じるリスクは低いと考えられています。

2-3. 流動性が高まる

PoSでは通貨の保有量を元に取引の承認権が与えられ、PoIではそれに加え取引量も考慮されます。

結果的に通貨の流通量は増加し、特定の人物に通貨が集中することを防ぐことができるため、貧富の差が生まれにくくなります。

流動性が高まることでより多くの人がネムのネットワークに参加し、ネムの通貨としての価値も向上していくのです。

PoS(Proof of Stakes)
PoSはカルダノ(Cardano)などに採用されているコンセンサスアルゴリズム。イーサリアムもPoWからPoSに移行しようとしています。
PoSはPoWに比べるとエコなアルゴリズムですが、通貨の保有量により承認権が付与されるので、通貨の流動性が低くなってしまう恐れがあります。
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3. PoIを採用している仮想通貨「ネム(XEM/NEM)」

実際にPoIを採用している仮想通貨(暗号資産*2)は、今のところネムだけです。

なぜネムが開発され、どのような機能を持つのか。将来性と共に解説していきます。

*2)2018年12月の仮想通貨交換業等研究会による報告書において、呼び名を「暗号資産」とする内容が取りまとめられました(参考|「仮想通貨交換業等に関する研究会」(第11回)議事次第

3-1. ネムの概要

国内の取引所でも売買できるネム。概要をまとめています。

ネムの開発目的

ネムは「金銭的な自由平等という原則に基づいて、新しい経済圏を作る」ために作られた仮想通貨です。

NEM財団はネムの開発者ではない
NEM財団はネムで作られる経済圏を拡大し、ビジネス、学術、政治分野までにその技術を広めることを目的に2017年3月にシンガポールで設立された非営利団体です。あくまでもネムの普及促進をする団体ですので、ネムの開発は一部でしか関わっていません。
NEM財団はネム開発チームのサポート役と認識しておきましょう。

アポスティーユ

ネムにはアポスティーユ(公証)と呼ばれる機能が備わっています。遺言、登記、不動産の権利に関する証明など公的な手続きを踏まなくてはいけないものを、データ改ざんを防ぎ、かつ時間や費用を抑えて進めていくことが可能です。

プラットフォームしての活用

ネムをプラットフォームとして利用して、独自トークンを発行することができます。今後ネムのプラットフォームを利用する人が増えることも考えられます。

3-2. ネムの将来性

仮想通貨の将来性は、コミュニティの強さや、普及の可能性によって左右されます。

個人での普及活動

ネムはコミュニティも強く、個人が提供しているサービスもあります。

nemlog

ブログ投稿サイト「nemlog」では、自分が良いと思った記事に投げ銭としてネムを投げることができます。会員同士でレターと呼ばれるメッセージを送り合うことができ、感想を伝えることで双方向のコミュニケーションが生まれています。

開発者はエンジニアのしゅうさん(@shu801115)。企業ではなく個人が作った投稿サイトです。

Tipnem

TipnemはTwitterを通してNEMのやりとりを行える機能です。例えば「@tipnem tip @受取り手 39 xem」と書くと相手に39XEMを簡単に送金できます。

TwitterでMonacoinを送金できるTipmonaと似ています。

カタパルトの実装

カタパルトはネムが行うと発表しているアップデートで、実装されると1秒間で3,000〜4,000件の処理が可能になると言われています。

仮想通貨以外のサービスとの連携

FiFiC

FiFiC

Opening Line, Inc.無料posted withアプリーチ

健康促進アプリ「FiFic」にネムが利用されています。一日8,000歩を歩くとネムを獲得することができ、加盟店舗のサービスと交換できます。

bitbank

まとめ

通貨が持つ特徴の違いの一つがコンセンサスアルゴリズムです。POIはPOWやPOSという今までの仕組みのデメリットを解消することができました。

アルゴリズムは通貨の処理速度などにも影響を与えているので、仮想通貨の特徴を知る上では必須の知識です。

基本的な技術もしっかりと理解して仮想通貨を持てば、もっともっと仮想通貨が楽しくなるはずです。