【盗難対策】ビットコイン用ペーパーウォレットを作ろう!

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みなさんは、去る201712月にスロベニアのマイニングサイト「NiceHash(ナイスハッシュ)」がハッキングされて、NiceHashが持っていたほぼ全てのビットコイン約4,700BTC、つまり当時のレートで約76億円のコインが盗難された事件が世界中で報道されたことを覚えていますか?

外部参照記事:「『ビットコイン盗まれた』76億円相当か マイニングプール「NiceHash」ハッキング被害」(ITmedia

またビットコイン以外の仮想通貨でも、20181月に取引所大手コインチェックで、時価約580億円という仮想通貨NEMの流出事件が起きたことは記憶に新しいと思います。

そのようなニュースを見たり聞いたりすると、仮想通貨をオンライン上で保管することは危険であると専門家が言っていて、オフラインで保管することが当然という論調で報道されています。実際に仮想通貨のオフラインで保管する方法には、ペーパーウォレットとハードウェアウォレットという2通りありますが、ここではより簡単に使用することができるペーパーウォレットについて詳しく解説していきたいと思います。

1.ペーパーウォレットでビットコインを安全に保管しよう

1-1.ホットウォレットとコールドウォレット

 初めにペーパーウォレットというものがどういうものであるか説明しておきましょう。ビットコインのウォレットにはいくつかの種類があります。大きく分けて常にオンラインでコインを保管するホットウォレットと、インターネットから切り離された状態で保管するコールドウォレットの2種類があります。そして、それぞれを細かく分類すると次の表の通りになります。

ホットウォレット

ウェブウォレット、デスクトップウォレット、ウォレットアプリ、取引所のウォレット

コールドウォレット

ペーパーウォレット、ハードウェアウォレット

ここで分かる通り、ニュースで報じられていたオフラインでの保管方法はペーパーウォレットとハードウェアウォレットの2通りになります。

1-2.ペーパーウォレットとハードウェアウォレットはここが違う!

ハードウェアウォレットとは、そのハードウェア機器を1万円前後で購入して、パソコンのUSBポートに接続して使用します。一方のペーパーウォレットもパソコンは必要ですが、紙を1枚印刷すれば保管ができます。パソコンが苦手な人でもできる方法はどちらかと言えば、新たな機器の設定が不要なペーパーウォレットになると思います。

1-3.ペーパーウォレットのメリット

ペーパーウォレットの最大の特徴は、大切なビットコインをインターネットから切り離してオフラインで保管できるという点です。ビットコインをどこかのホットウォレットにおいていてハッキングの被害に会うというリスクを回避することができます。さらにパソコンとプリンタさえあれば追加機器が不要なことから、誰でも簡単に始めることができるという特徴もあります。

2.ペーパーウォレットの作り方

では実際にペーパーウォレットを作る手順を確認してみましょう。

注意点
ここで紹介する「bitaddress.org」というウェブサイトは、海外のサイトですが日本語対応がされていて操作を間違えにくいことと、これまでのところ、このサイトで生成したウォレットへの不正アクセスなどが報じられていないことから、信頼性が比較的高いと推測されます。今後の信頼性については一切保証するものではありませんのでご了承ください。

まずパソコンの前に座ってブラウザを立ち上げましょう。準備が出来たら①から順に操作を始めて下さい。

①ブラウザでサイトにアクセスする

bitaddress.org へアクセスします。下のような画面が開きます。

bitaddress
bitaddress.orgのトップ画面

マウスを動かす度に何か軌跡が表示されますが、後で説明しますので今は無視して下さい。

②画面左下の(zip)をクリック

zipをクリックするとパソコンにペーパーウォレット作成に必要なzipファイルがダウンロードされます。パソコンに保存して下さい。

③パソコンをオフラインにする

パソコンから有線LANケーブルを外すか、無線LANを使用している場合はWifiをオフにします。

④ダウンロードしたファイルを展開する

パソコンの任意のフォルダにダウンロードしたzipファイルを展開(解凍)して下さい。

⑤bitaddress.org.htmlファイルを開く

展開したフォルダ内のbitaddress.org.htmlを開いて、オフラインでbitaddress.orgサイトを立ち上げます。①で表示したのと同じ画面が表示されると思います。

bitaddress
オフラインでも先ほどと同じ画面が開きます。マウスの軌跡は都度変わります

⑥ウインドウ上部の「日本語」をクリックする

日本語をクリックするとメニューが日本語表示になります。

⑦カーソルをウインドウ内でグチャグチャと動かす

画面中段右側の%表示が100%になるまで、いろいろ自由にマウスを動かして下さい。ウインドウからはみ出すと反応しませんので、ウインドウ内で動かしましょう。実はこのマウスの動いた動線を使って、他のビットコインウォレットとキーが重複しないオリジナルのウォレットを作り出しているのです。

⑧緑色部分のメニューで「ペーパーウォレット」をクリック

100%になるとQRコードが二つ表示されます。左がビットコインアドレスで、右が秘密鍵になります。その状態で背景が緑色部分のメニューから「ペーパーウォレット」を選びます。

⑨紙にプリントする

生成するアドレス数を1、ページ内アドレス数1、他のチェックボックスは全てオフにして「生成」ボタンを押すと背景付のペーパーウォレットが表示されます。プリンタを接続(LANケーブルをつないだり、Wifiをオンにしたりする)して印刷ボタンを押してプリントしましょう。

paparwallet01

注意:プリントしないで画像を保存しようとしても背景しか印刷されません!そもそも画像で保管するのは盗難の危険性を高めますので絶対にオススメしません!!

⑩ブラウザを閉じる

ペーパーウォレットを生成したブラウザを閉じます。

これでペーパーウォレットができました!

3.入金方法と残高確認の仕方

作成したペーパーウォレットの左側にはビットコインアドレスとQRコードが記載されています。ビットコインの入金は簡単で、そのアドレス宛にコインを送れば完了します。

残高確認はblockchain.infoのサイトで行いましょう。このサイトは過去のブロックチェーンの取引台帳を確認することができるので、自分のウォレットのビットコインアドレスに関連する取引履歴を一括で検索することができるのです。

blockchaininfo

画面右下のサーチ欄に、ペーパーウォレット左側、下から上に向けて書かれているビットコインアドレスを入れて検索すると、そのアドレスの残高や取引履歴が全て確認できます。これを使いましょう!簡単ですね。

4.出金方法

作成したペーパーウォレットに記載された秘密鍵にはあなたのビットコインを使うための情報が入っていますが、このままでは使用できないのでスマートフォンなどの別のウォレットに取り込んで使います。大部分のウォレットアプリには「ウォレットのインポート」などというメニューがあります。そこから秘密鍵をスキャンしてそのウォレットアプリから使えるようにすれば自由に送金ができるようになります。

BRD_import2
ウォレットアプリ「BRD」のインポート画面

しかしインポートしたその瞬間に、ビットコインはオンラインで保管されている状態になっていることを忘れないようにしましょう!

5.ペーパーウォレットはジップロック&金庫で保管しよう!

ペーパーウォレットで最も考えられるリスクは、「紛失」です。ペーパーウォレットはビットコインのウォレットとはいえ、単なる紙なのです。あれ?ここにしまったんだけどなあ…などという事態は避けたいものです。他のリスクを考えると自宅に泥棒が入ったり、火災に遭ったりするケースが想像できますね。ウォレットに入っているコインの額にもよりますが、念には念を入れたいと思いますよね。

そこでオススメするのが金庫!です。実は金庫といってもいろいろなタイプがあるのをご存知でしょうか?ペーパーウォレットで使用することを想定しても以下のバリエーションが考えられます。

タイプ

メリット

デメリット

簡易金庫

概ね1万円以下と値段が安い。軽くてサイズも小さいためどこにでも置ける

軽いため泥棒も持ち運びやすい。火災にも耐性がない。

耐火金庫

重いため泥棒が持ち運びにくい。厚い板で覆われ軽度の火災にあっても中身は燃えにくい

概ね数万円以上と値段が高い。また小さいものでも20kg以上、中サイズで50kgと重く動かすのは大変。かつ厚い板で覆われているので大きく設置場所を選ぶ。

簡易金庫の例:

https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/200-SL044

耐火金庫の例:

https://item.rakuten.co.jp/lock110/7068570/

紛失を避ける目的であれば、簡易金庫をおすすめします。火災にも対応したければ重量とサイズに目をつぶって耐火金庫を選ぶとよいでしょう。

さて、紙のウォレットということで他にも注意すべき点があります。「水濡れ」です。そう水で濡れて文字もQRコードも読めなくなったらもうおしまいです。そうならないようにどうすべきか。

ペーパーウォレットを印刷したら「ジップロックに入れて金庫に保管

ジップロックに入れて水がかかることを防いで、さらに水が浸入しにくい金庫に入れておく。アナログですが、これが最強の組み合わせです。是非実践してみましょう!

6.ペーパーウォレットの意外な使い方

ペーパーウォレットには自分で使う以外に、人にプレゼントする使い方があります。ペーパーウォレットを作って、そこに必要なビットコインを入れ、印刷して渡すだけです。海外ではクリスマスプレゼント用の可愛い模様のペーパーウォレットが作れるサイトもあります。安全性は未知なのでリンクは掲載しないでおきます…

7.まとめ

自分の財産である仮想通貨をオフラインで安全に保管する方法としてペーパーウォレットをご紹介しました。実際に使う前に以下のまとめをもう一度読んでみて下さい。

・ペーパーウォレットを作る時はzipファイルをダウンロードしてオフラインで利用しよう

・印刷した紙は、ジップロックに入れ、金庫で保管しよう

・コインの残高確認はblockchain.infoで簡単にできる

・コインの出金は自分のスマートフォンのウォレットアプリにインポートして行おう

・ウォレットに印刷された右側の秘密鍵は絶対に人に知られないようにしよう

ペーパーウォレットはしっかりとした使い方をすれば、ホットウォレットよりも安全にビットコインを保管できます。ただ紙の紛失や水濡れにはくれぐれも注意して、紙幣と同じような気持ちで大切に保管しましょう。