
サイコロジカルラインは投資家心理を示した指標であり、価格の反発や相場の転換点を見極めることに役立ちます。
また、サイコロジカルラインをエントリーや決済の目安として活用することで、トレードの精度を高めることも可能です。
今回の記事では、サイコロジカルラインの概要、計算式、使い方や活用のコツを解説していきます。
目次
1. サイコロジカルラインとは?
この項目では、サイコロジカルラインの概要、使い方、計算式について確認していきます。
1-1. 投資家心理を表した指標
サイコロジカルラインは相場における投資家の心理が強気か弱気かを、0%〜100%の数値で表した指標です。

この数値は、計測日数のうち価格が上昇した日数はどれくらいの割合なのかを基に算出します。
売買タイミングの判断材料にする
サイコロジカルラインは主に売買タイミングの判断材料として活用します。
投資家心理が弱気であれば買い、強気であれば売りと判断するのが一般的です。
1-2. 計算式
サイコロジカルラインの計算式は以下のようになります。
(計測日数中価格が上昇した日数)÷(計測日数)× 100%
また、計測日数には12日を用いるのが一般的です。
計算例
サイコロジカルラインの計算例を確認していきます。今回は計測日数を12日とし、その中で価格が上昇したのが3日間であった場合を想定してみましょう。この場合、以下のような計算になります。
3(計測日数中価格が上昇した日数)÷ 12(計測日数)× 100% = 25%
よって、この計算例の場合ではサイコロジカルラインは25%になります。
1-3. 使い方
サイコロジカルラインの使い方
- 逆張りのエントリーポイント
- 順張りの決済ポイント
売買タイミングを探る
サイコロジカルラインを使い、どのように売買タイミングを探るかについて、実際のチャート例と合わせて確認していきましょう。
サイコロジカルラインは以下の数値を示した際に、買いや売りのサインになると考えられています。
75%以上:売りのサイン
25%以下:買いのサイン
売りのサインのチャート例
下記のチャートはサイコロジカルラインを表示したBTCJPYのチャートです。画面中央あたりで75%を超えており、その後価格は反発し下落していることがわかります。

このように、75%を超えると価格は反発し下落する可能性が高まるため、売りのサインとして考えることが可能です。
買いのサインのチャート例
下記のチャートはサイコロジカルラインを表示したBTCJPYのチャートです。画面左側あたりで25%を下回っています。

下回ったタイミング以降で価格は軽く反発し、再び同じ水準まで下落はしたものの、大きく上昇していることがわかります。
このように、サイコロジカルラインが25%を下回ったタイミングは、買いのサインとして考えることが可能なのです。
逆張りのエントリーで使う
サイコロジカルラインは逆張りのエントリーポイントの見極めで使うのが効果的です。逆張りとは、トレンドとは逆の方向にエントリーし利益を狙う手法のことを指しています。
買われ過ぎまたは売られ過ぎの状態となった相場は、逆方向へ転換しやすいと考えられており、サイコロジカルラインはその転換点を見極めることに役立ちます。
そのため、逆張りのエントリーポイントを探すことに、効果的に活用することが可能となるのです。
順張りの決済で使う
サイコロジカルラインは順張りの決済で利用することも、活用のコツの1つとして挙げられます。順張りはトレンドに沿った方向でエントリーを行い、利益を狙う投資手法のことです。
たとえば、サイコロジカルラインが75%以上となり、相場が買われ過ぎの状態に達した場合には売りのサインとなるので、順張りトレードにおけるポジションを決済する目安として活用することができます。
2. サイコロジカルライン活用のコツ

サイコロジカルライン活用のコツ
単独での細かい分析には不向き!
ほかの指標と組み合わせよう
この項目では、サイコロジカルラインの注意点と、その解決策について確認していきます。
2-1. 細かな分析には不向き
サイコロジカルラインは、細かな分析にはあまり適していません。価格の動きに対して反応が遅れる傾向があることが、その理由です。
以下はBTCJPYのチャート画像ですが、画面中央付近で価格が大きく下落しているにも関わらず、サイコロジカルラインの下落が始まったのは、その約2日後からです。

このように、サイコロジカルラインは価格の動きに対して反応が少し遅れる傾向があるため、細かな分析にはあまり適して言えないと考えることができます。
2-2. 他の指標を組み合わせる
この解決策として、他の指標を組み合わせることが挙げられます。例として、RSIを組み合わせた場合を見ていきましょう。
RSIは買われ過ぎや売られ過ぎの心理を、0から100の数値で示した指標です。一般的には、20から30を下回ると売られすぎ、70から80を超えると買われ過ぎで、それぞれ価格が反発しやすいと考えられています。
下記の画像は、先ほどのBTCJPYのチャートにRSIを追加したものですが、サイコロジカルラインよりRSIの方が下落に対してすぐに反応していることがわかります。

サイコロジカルラインだけでは判断が難しいポイントですが、RSIを使うことでより細かく売買のポイントを判断することができるのです。
このように、他の指標を組み合わせることで、サイコロジカルラインの注意点である細かな分析には不向きという注意点を解決することができます。
(関連記事)
外資戦略コンサル出身のトレーダーが解説!RSIの使い方・エントリー&決済のコツ
まとめ
以上、サイコロジ カルラインについて解説してきました。あらためて、この記事のポイントをまとめておきましょう。
- サイコロジカルラインは投資家心理を表した指標のこと
- 75%以上なら売り、25%以下なら買いのサイン
- 細かな分析ではRSIなど他の指標を組み合わせると効果的に使える
今回紹介したように、サイコロジカルラインは相場の方向感の把握や売買タイミングの見極めに役立ちます。注意点をしっかりと理解し、上手に活用していきましょう。
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