サトシ・ナカモトの正体が謎すぎる! 本当のビットコイン開発者は誰?

サトシナカモトとは

仮想通貨(暗号資産)界隈で時々、「サトシナカモト」なる人物の名前を聞くことがあります。ビットコインの開発者ということ以外、どういう人物なのかよく知らない方も多いでしょう。

正体を明かされていない謎の人物ではありますが、「この人では?」という候補者が何人か挙げられています。今回は「サトシナカモト」の候補者や現況について解説します。

この記事でわかること(サトシナカモト)


1. サトシナカモトって何者?

ビットコイン界隈で話題になるサトシナカモトについて解説します。

1-1. ビットコインの論文を書いた人物

サトシナカモトは2008年10月に、ブロックチェーン技術やビットコインという仮想通貨を提唱する論文をネットに発表しました。画期的な技術であり、まさに現在の仮想通貨システムの根本ともいえる内容です。

この論文は、実質的にビットコインのホワイトペーパーです。ホワイトペーパーとはコインの事業計画書のようなもので、コインの技術や流通のロードマップなどを示しています。

2009年以降、論文に賛同した技術者たちと共同して、ビットコインのシステムを構築していきました。

▼サトシナカモトの原論文▼
ビットコイン:P2P電子通貨システム
※日本語版もダウンロードできます。

1-2. 正体は明かされていない

サトシナカモトはビットコインのホワイトペーパー以外、自らのコメントなどを一切公表していません。ビットコインを共同で開発していたときも他の技術者と直接会うことはなく、電子メールでやり取りしていました。

よってどこの誰なのか、その正体は現在でも不明です。

当然TwitterやFacebookなど本人のSNSも存在していません。そもそもサトシナカモトが本名なのかも明らかになっていないのです。

日本人ではないらしい

名前だけを見ると日本人男性のように見えますが、偽名だとすると国籍や性別が違う可能性も高いです。

SBIグループの社長である北尾氏が、2018年3月期第二四半期決算説明会にて、本人と話したことがあると公言しました。実際に対面で会って仮想通貨の未来について議論をしたと話しており、同氏は日本人ではないと述べています。

またセキュリティソフト「マカフィー」の社長のジョン・マカフィー氏も、正体を知っているらしいという噂があります。

2016年のノーベル賞候補だった

サトシナカモトはノーベル賞に推薦されたこともあります。2015年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授であるBhagwan Chowdhry氏が、サトシナカモトを2016年のノーベル経済学賞に推薦したと発表しました。

教授によるとサトシナカモトの功績は、それほどのインパクトがあったとのこと。ビットコインの発明は革命以外の何物でもなく、従来の紙幣・硬貨の社会よりはるかに優れた仕組みであると高く評価しています。

実際にノーベル経済学賞を受賞することはありませんでしたが、仮想通貨が社会に与えた影響の大きさを物語るエピソードとなりました。

Bhagwan Chowdhry|I (Shall Happily) Accept the 2016 Nobel Prize in Economics on Behalf of Satoshi Nakamoto(HUFFPOST)


2. サトシナカモトの候補者たち

誰がサトシなのか

正体が謎に包まれているサトシナカモトとは誰なのか、仮想通貨界隈でも数々の憶測が生まれました。「この人ではないか?」と名前を挙げられた候補者について解説します。

2-1. クレイグ・スティーブン・ライト氏

サトシナカモトの正体について、有名な候補者の1人がこちら。2015年10月に開催されたビットコイン投資家のカンファレンスで自らがサトシナカモトであると告白したことで知られています。

オーストラリアの実業家

ライト氏はオーストラリアのコンピューター科学者であり、実業家です。オーストラリア証券所やさまざまな企業で、セキュリティコンサルタントとして勤務したキャリアがあります。

また、ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークによって生まれた、ビットコインSV(ビットコイン・サトシビジョン)のリーダーであることも知られています。

【まとめ】ビットコインからハードフォークしたコインと価格への影響

WIREDの記事でサトシナカモトであると名指しされる

2015年12月にテクノロジーをテーマとするメディアのWIRED USにて、同氏がサトシナカモトであると報じられました。

Wired US|Is Bitcoin’s Creator this Unknown Australian Genius? Probably Not (Updated)

その際にWIRED USは3つの証拠を提示。そのうちの1つが改ざん可能であることからいったんは否定されました

しかしその後2016年の5月、再びライト氏がサトシナカモトであると報道されました。BBC・Economist・GQなど大手メディア関係者の目の前で、サトシナカモトしか知らないはずの暗号キーを使い、ブロックチェーンに電子署名をすることができたそうです。

サトシナカモトは自分であると認めるが、その後誹謗中傷を受ける

この報道で、ライト氏はサトシナカモトであると自ら発表しましたが、数多くの疑問の声や批判をされることになりました。

ライト氏は今後一切この件に関しての説明はおこなわないと述べています。よってライト氏がサトシナカモトであるかどうか、確定はしていません

最近のニュース

2019年8月、ライト氏はアメリカ連邦地裁から出廷を命じられました。元同僚である故デーブ・クレイマン氏からビットコイン110万BTC(訳40億ドル)を盗んだとする遺族からの訴訟で、ビットコイン110万BTC(約40億ドル分)を譲り渡すように命じたのです。

コインテレグラフ|フロリダ地方裁判所、クレイグ・ライト氏に出廷命じる|仮想通貨ビットコイン窃盗疑惑で

ライト氏は、裁判所の要求に対し自身のビットコインの保有量を公開することで「不当な負担である」と主張を行おうとしましたが、ビットコインの保有量を公開することができませんでした。

そして、裁判所はライト氏が偽造文書を提出したことからライト氏の証言を退け、クレイマン氏が110万BTCの権利を持つことを認めました

▼ライト氏の文書が偽装文書であるという証言▼

▼傍聴者のTweet▼

2019年11月現在、クレイマン氏サイドとライト氏は和解に向けて交渉を進めているところです。しかしライト氏が和解金を支払うことができず合意違反をしたことが判明。

和解合意が決裂した今、ライト氏が和解金を調達できるかどうか注目されています。

2-2. 金子勇氏(死去)

ライト氏の次に紹介するサトシナカモトの候補者は、金子勇氏。幼少からコンピューター・プログラムに興味を示し、東京大学情報基盤センターのスーパーコンピューティング研究部門の特任講師になったほどの人物です。

Winny開発者

WinnyはP2Pを利用したファイル共有ソフトです。金子氏が開発したことで知られています。しかしWinnyを悪用するユーザーが増え、ファイルの無断やり取りが行われ、音楽や映画などの著作権侵害が横行する事態に。

2004年、同氏は著作権法違反ほう助の疑いで、京都府警に逮捕・起訴されました。

ツールを悪用したユーザーが裁かれるのではなく、ツールの開発者に「悪意があった」「犯罪をほう助した」とするのは疑問とする声が挙がり当時署名活動も行われました。そして7年後の2011年に最高地裁第三小法廷で無罪が確定。しかし同氏は7年間を失ったともいえます。

2-2-2. P2Pのプログラムを2011年に作り上げた

同氏は世界クラスのコンピューターサイエンティストであり、P2Pテクノロジーに精通していたことでも知られています。黎明期のインターネットは基本的にクライアント・サーバー型が主流でしたが、P2Pテクノロジーは少数派でした。

2011年にP2Pを活用したソフトウェアの開発に成功。国内では数少ない、P2P分野に詳しいプログラマーです。

2-2-3. 本人が死亡しているため真相は不明

しかし2013年に急性心筋梗塞によって死去。無罪が確定した2011年から、わずか2年後の出来事でした。

サトシナカモトなのかどうか、金子氏から直接確認する手段はなくなりました。本人は否定も肯定もしておらず、憶測しかない状況です。

2-3. そのほか(いずれも否定)

上記2名以外にサトシナカモトの候補者として名指しされたことのある人物について、簡単にご紹介します。

氏名 肩書 候補とされた理由
望月新一教授 京都大学の数学者 ABC予想という難解な数学問題の解決法を見つけ出したこと
ドリアン・プレンティス・サトシ・ナカモト氏 日系アメリカ人 システムエンジニア、コンピューターエンジニアの経歴があり、名前が類似していること
ニック・サボ教授 コンピューター科学者、法学部教授 「Bitgold」という分散型通貨のアイデアを提案したこと
マイケル・クリアー氏 アイルランドの学生 P2Pシステムの論文を共同で執筆したこと
Vili Lehdonvirta氏 フィンランドの経済社会学者 かつてゲームプログラマで仮想通貨の研究もしていたこと
ニール・キング氏 不詳 暗号キーの更新・配布に関する特許出願をしたこと
ウラジミール・オクスマン氏 不詳 暗号キーの更新・配布に関する特許出願をしたこと
チャールズ・ブライ氏 不詳 暗号キーの更新・配布に関する特許出願をしたこと
ジェド・マケーレブ氏 マウントゴックスの設立者 ステラの創業者であり、分散型支払いシステムを共同開発したこと
ダスティン・D・トランメル氏 セキュリティ研究者 サトシナカモトがオーナーであるとされているアドレスを保有していたこと

肩書・理由から見ても分かるとおり、コンピューター・プログラムに精通している人物が並んでいます。しかし彼らはいずれも、自身はサトシナカモトではないと否定しています。


まとめ

ビットコインを開発し、ホワイトペーパーにもその名が載っているサトシナカモト。公式に姿を現したこともなく、その正体は不明です。

有力な候補者としてライト氏・金子勇氏などが挙げられていますが、金子勇氏は死去。ライト氏も確定してはおらず、その他に候補として名指しされた人物は否定しています。

今後サトシナカモトの正体が判明したとき、ビットコイン界隈には特大ニュースとなることは間違いありません。

本サイトは情報提供を目的としたものであり、特定の商品、サービスについての売買の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。
また、掲載内容は信頼できると思われる各種データをもとに作成されていますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。
投資を行う際は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。