スキャムコインの意味を解説!だれでも見破れる簡単チェック方法7選

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仮想通貨が世間に浸透すると同時に「スキャム」ということばを耳にする機会が増えました。

仮想通貨投資家を脅かすスキャムコイン。この記事ではスキャムの意味やスキャムコインを見破る方法、実際にあった事件の実例を紹介していきます。

巧妙な手段で消費者から資金を巻き上げる、その手口とは一体……? 被害に遭わないため、この記事を読んでスキャムに対するリテラシーを高めていってください!

1. スキャム=詐欺!仮想通貨界に潜むスキャムコインとは

スキャムは英語で「Scam」と表記し、直訳すると詐欺という意味があります。つまりスキャムコインとは詐欺目的でつくられている仮想通貨のこと。

スキャムコインの発行者は、「これから確実に価値が上がるコインだ」「このコインは値下がりしない仕組みになっている」といった嘘で、無価値のコインを消費者に購入させようとします。仮想通貨や投資の知識が浅い人ほど騙されやすい傾向があるようです。

COINTELEGRAPHの報道によれば、中国政府の調査によって20184月の時点で421個のスキャムコインが発見されたとのこと。公開された報告書には、具体的な銘柄は記載されていませんでした。

2018年620日現在、開発が進められている仮想通貨も含めると2,000種以上のコインが存在します。さらにトークンというICOのためにつくられたコインも合わせれば、数百万種類もの仮想通貨があるとか。今回中国政府の調査で発見できなかったスキャムコインもあるかもしれません。

参考:一般社団法人日本仮想通貨交換業協会「仮想通貨取引についての現状報告」

仮想通貨界に潜むするスキャムコイン……。被害に遭わないためには、詐欺を見極める知識が必要なのです。

2. スキャムコインを見破るチェック項目7

スキャムコインをつかまないためにも、詐欺を見極める知識が必要。

仮想通貨はまだ法整備が完全でないことや足がつきにくいことから、被害に遭うと金銭が戻ってくる可能性は限りなく低いのです。自身の資産を詐欺から守るため、スキャムコインを見破る力をつけましょう!

以下の7項目はスキャムコインを見破るためのポイントです。ぜひ覚えておいてください。

  仮想通貨のスキャムチェック

① セミナーや知人を通じて購入を促された
②「ここでしか買えない」と謳っている
③ 有名人の名前も出して「あの人も購入した」「あの人が保証している」とアピールしている
④ 最低購入金額がある
⑤ 気に入らなかった場合は買取保証制度があると説明された
⑥ 値上がり保証があるから下落はないと言っている
⑦ 代理店を名乗る店舗で販売していた

上記のどれか1つでも当てはまればスキャムコインと考えてよいでしょう。それぞれについて、もう少し踏み込んで解説していきます。

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①セミナーや知人を通じて購入を促された

スキャムコインは公にすると詐欺とバレる可能性があるので、人づてに販売されることがあります。セミナーや知人に購入を促されたら、ほぼ100%スキャムコインと断定してよいでしょう。

②「ここでしか買えない」と謳っている

2018年620日現在、多くの仮想通貨は取引対象として利用しているユーザーが多いです。取引できるから価値が生まれているといっても過言ではないでしょう。購入場所が限定されていては、取引が活発に行えないため価値は生まれません。一般的な店舗で通貨として利用できる可能性も低いです。取引もできない、通貨としても使えないコインには、価値がないのではないでしょうか。

③有名人の名前も出してアピールしている

「あの人はいち早くこのコインに注目して購入している。かなりの儲けが出たので数百万円分の追加購入もした」と聞くと、「自分も買ってみよう」と思ってしまいませんか? スキャムコインを販売する悪徳業者は、巧みな話術で消費者の購入意欲を煽ってきます。しかし有名人の名前をアピールに使うコインのほとんどがスキャムコイン。絶対に手を出してはいけません。

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④最低購入金額がある

最低購入金額があるのは、詐欺業者に儲けを出すため。一般的な仮想通貨に10万円や100万円といった高額な最低購入金額を設けているコインはありません。仮想通貨は数円単位の少額取引も行える通貨のため、高額な最低購入金額があるものはスキャムコインと断定してよいでしょう。

⑤買取保証があると説明された

買取保証制度はスキャムコインにも限らず、よくある詐欺の謳い文句。消費者に「気に入らなかったら返金してもらえる」という安心感を与え、財布のひもを緩めさせる手口です。購入したら最後、スキャムコインとわかっても返金はされません。

⑥値上がり保証があると言っている

値上がり保証がある仮想通貨はありません。「一定ラインを下回らないように自社で買い支えて調整している。だから絶対に下落しない」という謳い文句に騙されないでください。100%詐欺と考えてよいでしょう。

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⑦代理店を名乗る店舗で販売していた

日本では仮想通貨の交換業を行う場合、金融庁への登録が必要。登録が済んでいない業者(※)が、仮想通貨を販売することは違法行為です。もちろん登録をしていない業者が代理店として販売するもの違法! 詐欺以外に考えられません。
(※)経過措置として営業を認められている一部の業者は除く。

上記の7項目を押さえておけば、仮想通貨の仕組みや種類に詳しくなくてもスキャムコインを見抜くことができます。ぜひ頭に入れておいてください!

3. ICOを利用したスキャムコイン

ICOを利用したスキャムコインも多くあります。あまりの多さにICOを規制する国も現れるほど……。

ICOとは企業が新しい仮想通貨(トークン)を発行して資金調達する方法。投資家はホワイトペーパー(※)を読み、投資する価値があると判断すればトークンを購入します。そのトークンが仮想通貨取引所で取り扱われ始めると価格が上昇し、投資家の利益につながる仕組みです。
(※)株式でいう目論見書のこと。
関連記事:ICO(新規仮想通貨公開)の仕組みと投資先としての魅力とは

ICO詐欺では「プロジェクトを進めるために資金を投資してほしい」といってスキャムコインを発行。投資家はコインを購入するとこで資金調達を支援します。そうして金が集まったところで、プロジェクトを実行せずにトンズラする詐欺です。

スキャムコインに対するリテラシーが高い人は、ビットコイン以外の仮想通貨をすべて怪しいと思っている人もいるとか。ICOを利用した詐欺事件が多いことから、GoogleFacebookTwitterでは仮想通貨に関する広告を禁止しています。

3章では実際にあったICO詐欺事件と、ICO詐欺を見破る方法を紹介していきます。

3-1. 史上最高額!707億円相当の被害を出したICO詐欺事件

2018年4月、推定32,000人が投資しているICOに、詐欺の疑いがあると報道されました。被害額はICO詐欺としては過去最大の約707億円。

ベトナムに拠点をおくモダン・テック社では、ICOを謳って資金調達をしました。販売されたのは「ピンコイン(Pincoin)」と「アイファン(Ifan)」というトークン。十分な資金が集まったところで姿をくらましました。

被害額も膨大ですが、被害に遭った人もかなりの数に上ります。この事件を受けてベトナムの首相は、同国司法省に対して仮想通貨に関する法整備を早期完成するように要請を出しています。

参考:COINTELEGRAPH「ベトナム:ピンコイン、アイファン のICO、707億円相当の仮想通貨詐欺の可能性」

3-2. 自分でできるICO詐欺を見破るチェック方法

ICO詐欺は投資前に怪しげな点がないか、以下をチェックするとこで見破れる可能性があります。

  • 公式ホームページ
  • ホワイトペーパー
  • 公開されている開発ページ
ICO詐欺を見破るチェック方法
①チームメンバーが実在する人物か確認
②住所&電話番号は本物か
③サーバーやホームページの質をチェック
④開発の動きを確認

具体的なやり方を紹介していきます。

①チームメンバーが実在する人物か確認

ICOを行っている企業のホームページから、チームメンバーが実在する人物かチェックしてみましょう。

企業のサイトではCEOやほかのメンバーの名前や顔写真が載っているケースがあります。そういった場合は、

  1. 顔写真を画像検索にかける
  2. 他サイトやほかの人物のSNSから流用したものでないか調べる
  3. その企業で働いていそうな人物か調べる

といった方法で怪しい点がないかチェックしましょう。

詐欺目的の場合、適当な人物の写真を勝手にしようしている傾向があります。代表と紹介されているのに、SNSには「最近上司が~~」など投稿されている。企業の住所がアメリカになっているのに、日本で一般的な会社員として働いている投稿しかないなど――。ホームページで紹介されている人物像と相違ある点がないかリサーチしてください。

②住所&電話番号は本物か

公式ホームページで公開されている住所や電話番号に怪しい点がないかチェックしてみましょう。

  • 記載されている電話番号は、間違いなくその企業につながるナンバーである
  • 住所があり得ない場所(田んぼの真ん中など)でない

といった点を調べるだけでも、おかしな点があれば詐欺に気づけるかもしれません。

③サーバーやホームページの質をチェック

ホームページは企業の顔。一流企業のホームページは頻繁に更新されており、大勢で一斉にアクセスしても潰れません。

一方で詐欺のためにつくられたホームページは経費がかけられていません。そのためアクセス過多によってつぶれやすい、無料のホームページ作成サイトで制作しているといった粗末なホームページもあるでしょう。

ICOを行っている企業が

  • サーバーが弱い
  • ホームページがチープ

という状態なら疑ってみましょう。

④開発の動きを確認

仮想通貨は進化している最中の通貨のため、まともなコインには開発の動きがあります。反対に動きがないコインはプロジェクトが進んでいない、つまりスキャムコインの可能性があると判断できます。

実際にgithubでビットコインの開発ページを確認してみましょう。

githubとは
githubはソフトウェアの開発に関するソースコードを管理・閲覧できるWebサービスでで、SNS機能も備えています。一般的な仮想通貨ではgithub上でソースコードが公開されており、だれでも閲覧できる状態。プロジェクトの進捗状況も確認できます。

こちらはビットコインgithubのトップページ。ビットコインの開発ページの欄に、心電図のようなチャートがあります(画像右下)。このチャートでは、波の激しさで開発が活発に進んでいるかどうかがわかります。

bitcoin_github

ビットコインと、開発が進んでいない仮想通貨の開発チャートを比較してみましょう。

developer_chart

ビットコインのほうは波が激しく、もう一方の仮想通貨は一部しか動いている気配がありません。どちらが活発にプロジェクトを進行しているかは一目瞭然ですね。

さらに開発ページにある「Insights」という項目を選択すると、開発の進行状況を数字で確認ができます。

bitcoin_github_overview

さきほどの開発が止まってしまっている仮想通貨と比べてみましょう。

github_overview

開発が進んでいない仮想通貨は数値が0。ソースコードの変更や新しい提案が全くない様子がわかります。0の場合はビットコインに表示されているような青、赤、緑のラインも出ていません。

青、赤、緑のラインは進捗状況を表しており、緑のゾーンが増えると未処理案件が溜まっている状況を記しています。上の画像ではビットコインは半数以上の案件を処理していますね。

スキャムコインの場合、開発を進める必要がないのですべて未処理のまま。つまり大部分を緑で占めている状態です。数値が0でなくても緑のゾーンが大半を占めていることで、スキャムコインと見破ることができます。

このようにgithubからも開発状況が確認でき、プロジェクトが本当に進められているかチェックすることができるでしょう。

4. 高利率を謳うHYIP(ハイプ)詐欺

仮想通貨に関連した詐欺はスキャムコインだけではありません。ハイプもよくある仮想通貨詐欺のひとつです。

HIYP(ハイプ)は「High Yield Investment Program」の略。日本語にすると「高配当投資プログラム」という意味です。ハイプ詐欺ではセミナーで勧誘を行う、ネズミ講のように人づてに入会を勧めるといった手口が横行しています。

特徴は超高配当という点。投資金額に応じて「日利1%が仮想通貨で支払われる」などの高額な配当金が入ると謳っていますが、実際には入金されません。仮想通貨でよくある詐欺のひとつです。まずは実際に遭ったハイプ詐欺の実例を紹介していきましょう。

4-1. 約1億ドルを集めてトンズラ!政府公認と騙っていたライトライズ事件

ライトライズ社はイギリスのベンチャー企業。高速道路へ設置する速度感知センサーを開発し、違反者の罰金のうち40%がライトライズ社へ支払われていると謳っていました。

現在閉鎖されているサイトでは、イギリス政府との契約書のようなものを公開していた模様。「政府公認の企業だから信用できる」と考えた投資家も多くいたのではないでしょうか。

ライトライズ社が提示していた日利13%、月利でなんと約40%以上という超高配当! 約2ヵ月で出資額が回収できる利回りです。

さらに巧妙だった手口が、実際に配当が毎日行われていたということ。すぐに引き出せる安心感から超優良案件として広まっていきました。

そして多くの投資家たちが一斉に資金を投じだし、約1億ドル集まったところでトンズラ。利息の出金を停止し、行方をくらませました。

4-2. 絶対に手を出すな!HYIPは100%詐欺

HYIPは100%詐欺と考えてOK。仮想通貨で高配当が支払われるといった案件は、どんなにウマい話と思っても絶対に手を出してはいけません。

またネズミ講のように人を勧誘したらボーナスが入るといった案件もありますが、詐欺に加担するだけなので絶対に辞めましょう。

5. 仮想通貨の詐欺被害に遭ったら警察に相談

仮想通貨の詐欺被害に遭った時は、自力で資金を回収できる可能性は限りなく低いです。知人に勧誘されたとしても、その人がアナタの支払った金銭を持っているわけではありません。仮想通貨関連の詐欺被害に遭った時は警察に相談しましょう。

しかし残念ながら警察に届けを出したとしても資金が戻ってくる可能性は低いままなのは変わりません。一番は被害に遭わないためにリテラシーを高めることスキャムコインの特徴や、詐欺の手口を勉強して、引っかからないように気をつけてください。

5-1. 金融庁が公開している仮想通貨トラブルの相談窓口

金融庁のサイトでは仮想通貨に関する相談窓口の案内が紹介されています。詐欺に遭ったけどどうしてよいかわからないという時は参考にしてください。

  • 仮想通貨を含む金融サービスに関する相談
    金融サービス利用者相談室
    TEL:0570-016811
    FAX:03-5251-6811
    WEB:https://www.fsa.go.jp/opinion/
  • 仮想通貨の不審な勧誘に関する相談
    消費者ホットライン
    TEL:188
    ※最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口へ案内されます
  • 仮想通貨詐欺に関する相談
    警察相談専用電話
    TEL:#9110
    ※平日の 8:30-17:15
    または最寄りの警察本部、警察署まで問い合わせましょう。

参考:金融庁

まとめ

スキャムコインの意味や実例、見破る方法を紹介してきました。いかがでしたか?

  • スキャムコインは詐欺コイン
  • 仮想通貨には多くのスキャムコインがある
  • 少しでも怪しいと思ったら絶対に購入しない

スキャムコインを見破る自信がないという方は、“ホワイトリスト” といわれる金融庁へ登録済みの取引所が扱っている仮想通貨以外は購入しないようにしましょう。ホワイトリスト入りしている仮想通貨に関してはコチラの記事で紹介しています。
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スキャムコインをつかまないためには、仮想通貨の知識が必要。コインペディアで正しい情報を取り入れ、仮想通貨リテラシーを高めてくださいね!