
「ビットコイン取引を始めたいけど、大損しないか心配……」
そんな方は少額取引で練習をしてから、「本格的に始めるか否か」の判断を下してみてはいかがでしょうか?
株式投資では最低スタート価格が10万円ほどというイメージがある人も少なくないでしょう。初めて投資をする人にとっては大きな額に感じますよね。失敗してなくなってしまうことを考えると、なかなか手を出しづらいのではないでしょうか?
実はビットコインなら、もっと少額で取引を始められます。なんと1円からでも購入できるんですよ! とはいうものの、初めの投資金額が小さすぎては資産の増減が全くといっていいほどありません。
そこで、この記事では少額のビットコインを上手に運用するやり方を紹介!失敗を防ぐポイントや取引の始め方もレクチャーしていきます。ぜひ参考にしてください。
目次
1. 少額ビットコインを上手に運用するやり方
まずは、少額の元本でビットコインを運用する方法をお届けします。特に初めての方は、スタートから大金を投じず、少額取引を重ねてトレード感覚を養いましょう。
スタートは1万円がオススメ
初めてビットコイン取引をするなら、まずは1万円分のビットコイン購入から始めるのがオススメ。ビットコイン取引をするにあたって、小さすぎず大きすぎない金額が1万円なんですよ。
ビットコインは1円からでも購入できる仮想通貨取引所がありますが、少額すぎると資産の増減がわかりません。とはいえ、10万円からスタートするとビットコインの値動きの激しさに衝撃を感じるかも……。
資産の増減を感じられ、大きな価格変動が起きても致命傷にならない額――。それが1万円からのスタートなんです。
▼1日で数百円単位の資産変動があることも▼
1万円相当のビットコインを買えば、1日に数百円ほど資産の増減する時もあります。もちろん、その時のビットコイン価格によって増減率は異なるため、必ず毎日起きるわけではありません。日によっては数十円単位しか動かない日もあるでしょう。
数百円ほどの資産変動なら、増えれば嬉しいし、減ってもそこまでキツくありませんよね。初めて投資目的で取引を行う人にとっては、ちょうどよいスタート価格といえるのではないでしょうか。
2. 1万円をなくさない!ビットコイン取引の3つのポイント
「1万円なら少額だから、最悪なくなってもいい」
と思っても、実際になくなってしまうと悲しいですよね。
そこで初めてでもできる “1万円を0にしないためのポイント” を紹介していきます!
2-1. 狼狽しない!計画性がない取引は失敗のもと
狼狽とは慌てふためく様子のこと。計画性がない取引は、損失拡大につながるよくある失敗例のひとつです。
- 下落したので手放したら価格が回復した
- 上昇中にさらなる値動きを見込んで買ったら暴落した
というケースは珍しくありません。
少額取引でも気を抜かず、「〇円になったら購入する」「〇円になったら売却する」と計画的な取引を行ってください。狼狽は損失拡大につながり、資産が目減りしかねません。
2-2. 希望価格で売買できる指値注文を使おう!
売買の金額を決めて取引するには、指値注文が便利です。指値注文とは、多くの仮想通貨(暗号資産*1)取引所で使われている発注方法のひとつ。希望した価格でビットコイン取引が行えます。もちろん1万円以下の少額な売買でも使える注文方法ですよ!
*1)2019年5月、呼び名を「暗号資産」とする改正資金決済法が可決されました(参考|日本経済新聞)
▼ログインしていなくても取引が成立する▼
指値注文では、希望の売買価格にマッチした条件のユーザーが現れた時点で取引が成立します。仕事中や外出先といった取引所のアカウントにログインしていない状態でも、条件が合い次第売買が成立。仕事や学業、家事をしていて忙しい方にとっては欠かせない便利な発注方法なんですよ。
詳しいやり方はコチラの記事で紹介しているので、ぜひご一読ください!
2-3. 値動きの要因を知れば計画的な取引ができる
ビットコイン取引で狼狽しないためにも、値動きの要因を知っておくことは大切。直近に起きる価格変動の予想ができるようになるからです。
何も心構えがないまま急落するチャートを見ると、不安に駆られるでしょう。しかし、価格変動の要因を押さえておけば、動揺して狼狽してしまうことを防げるのではないでしょうか。
▼インパクトが強いニュースがあると大きく変動する▼
ビットコインの価格変動には要因があります。特に価格が大きく変動するポイントは、ビットコインに関する世界的なニュースが報道された時。インパクトが強ければ強いニュースほど、ビットコイン価格に影響します。
▼過去の価格変動要因や、最新のニュースにアンテナを貼る▼
過去の価格変動の事例や仮想通貨関連のニュースにアンテナを貼ることで、価格変動が起きるタイミングを予測できるようになるかもしれません。「以前と同じ状況になったから、今回も価格変動が起きるかもしれない」と、その後の取引の方針も見つめ直す時間がとれて計画的な取引を続けられそうです。
3. ビットコイン取引の始め方
ビットコイン取引を始める方法を、簡単に紹介していきましょう。大まかな流れば以下の通りです。
- 利用する仮想通貨取引所を選ぶ
- 取引所に口座を開設する
- 日本円を入金する
- ビットコインを購入する
ビットコインの購入後は、自分のペースで売り買いをくり返してください。初めに1万円分のビットコインを購入して、そのうち数千円分を使って売買をするとトレードの感覚をつかめるでしょう。
以下の記事では、ビットコインの買い方を画像付きで詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
取引を頻繁に行わずに長期で保有を続けたい人は、自分のウォレットに移動させたほうがビットコインを安全に保管できますよ。
4.ビットコインの最小単位
ビットコインの運用が少額から始められること、ここまでの内容でご理解いただけたでしょうか?ここからはビットコインにおける、さまざまな単位をまとめておきます。
4-1. ビットコインの最小単位は1satoshi
ビットコインの最小単位は1BTCを1億で割ったもの。この最小単位である0.00000001BTCを「1satoshi」と呼びます。
1satoshiは、ビットコインの開発者といわれている「Satoshi Nakamoto」に由来します。日本人をイメージさせる名前ですが、この人物はいったい何者なのかは明らかになっていません。
4-2. ビットコインの最小取引単位は546satoshi
ビットコイン取引で認識される最小単位は、0.00000546BTC=546satoshiです。
最小単位である0.00000001BTC=1satoshiは、取引に使うには小さすぎるため適しません。“ゴミ” を意味する「dust(ダスト)」として認識され、承認されないのです。
そこで、dustとして認識されない最小取引単位が546satoshiとして取り決められました。
4-3. 取引所別ビットコイン最小取引単位一覧
仮想通貨取引所や販売所でビットコインを手に入れる際は、定められた最小取引単位にしたがって取引します。以下は金融庁へ登録済みの取引所で規定されている、ビットコインの最小取引単位一覧です。
サービス名 | 最小取引単位 | 1BTCの価格が100万円の時の購入金額 |
bitbank |
0.0001BTC | 100円 |
Huobi | 0.0001BTC | 100円 |
BITPOINT | 0.0001BTC | 100円 |
ディーカレット | 0.0001BTC | 100円 |
GMOコイン |
0.0001BTC | 100円 |
フィスコ仮想通貨取引所 | 0.001BTC | 1,000円 |
Zaif | 0.001BTC | 1,000円 |
bitFlyer | 0.001BTC | 1,000円 |
DMM Bitcoin |
0.001BTC | 1,000円 |
BTCBOX | 0.001BTC | 1,000円 |
Liquid | 0.001BTC | 1,000円 |
Coincheck | 0.005BTC | 5,000円 |
※現物取引に限る
※サービス名のリンクをクリックすると各サービスのトップページへ移動します
まとめ
ビットコインの少額取引のやり方やポイントについて解説してきました。いかがでしたか? この記事のまとめは以下の通りです。
- 少額取引のスタート金額は、資産の増減を感じられ大きな価格変動が起きても致命傷にならない額である1万円がオススメ
- 損失を抑えるには、「計画性がない取引をくり返さない」「自分の取引スタイルに適した注文方法を使う」「値動きの要因を押さえて価格分析に役立てる」といったポイントがある
- 本格的に投じる前に、1万円分のビットコインのうち数千円分を使って売買しトレードの感覚を養う
ビットコイン取引の練習は少額からスタートしましょう!以下の記事では仮想通貨取引所の選び方を紹介しています。これから取引をスタートする人は、ぜひ一読ください。